JPS6368756A - エンジンの遮音構造 - Google Patents

エンジンの遮音構造

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JPS6368756A
JPS6368756A JP61213069A JP21306986A JPS6368756A JP S6368756 A JPS6368756 A JP S6368756A JP 61213069 A JP61213069 A JP 61213069A JP 21306986 A JP21306986 A JP 21306986A JP S6368756 A JPS6368756 A JP S6368756A
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cylinder block
transmission
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oil pan
reinforcing member
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Isamu Iguchi
井口 勇
Hirobumi Oshima
博文 大島
Hiroaki Deguchi
博明 出口
Takeshi Tsuchida
土田 剛
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F02F7/00Casings, e.g. crankcases or frames
    • F02F7/0043Arrangements of mechanical drive elements
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F02F7/00Casings, e.g. crankcases or frames
    • F02F7/0043Arrangements of mechanical drive elements
    • F02F7/0053Crankshaft bearings fitted in the crankcase
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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、エンジンの遮音構造に関する。
(従来の技術) 一般に、車両用等のエンジンにおいて、そのシリンダブ
ロックから発生する騒音は、シリンダブロックが釣鐘状
となっているため、該シリンダブロック下端の開口縁部
は下側から見て波状形に変形、振動を起こしやすく、そ
の変形、振動がオイルパンにより拡/Iiされた放射&
として、また、ボディを介して撮動伝達音として車内に
伝達される。
そこで、このようむシリンダブロックから発生する騒音
に対する遮音構造として、例えば実公昭55−4036
0号公報に開示されているように、シリンダブロック下
端とオイルパンとの間にシリンダブロック下端をその幅
方向に連結する連結部を備えた補強部材を介設すること
により、シリンダブロック下端の間口縁部の変形、振動
を抑制して車内へ伝達される騒音の軽減を図るようにし
たものが従来より知られている。
(発明が解決しようとする問題点) ところで、上記シリンダブロックの長手方向端部にはト
ランスミッションが取付けられているが、このシリンダ
ブロックとトランスミッションとの取付けでは、従来、
その取付面積が十分に確保しているとはいえず、このた
め、両者の結合強度が不足し、両者間に角度変化が生じ
易いという問題があった。
そこで、このような問題を解決するために、例えば実公
昭60−27803号公報に開示されているように、ベ
アリングキャップと一体成形されたベアリングビームの
トランスミッション側端部より側方おJ:び下方へそれ
ぞれ7ランジ部を延設し、該フランジ部によってトラン
スミッションに対する取付部の支持点間距離を大きくし
て、エンジンとトランスミッションとの結合強度を高め
るようにしたものが提案されている。
しかし、上述の如くベアリングビームをベアリングキャ
ップと一体に設けることは、シリンダブロックのベアリ
ング部に対するベアリングの取付けが難しくなることか
ら重両用のエンジンにはほとんど用いられておらず、上
記提案のものは実用性に欠けるといえる。
また、ベアリングビームの各フランジ部は、トランスミ
ッションの垂直な取付面に対し、上下に同一面上として
取付けられているため、路面の凹凸の変化によって生じ
た振動によりエンジンとトランスミッションとからなる
パワープラントの共振(特にピッチング)を誘発した際
、上記各フランジ部の上下取付部間には前後に逆位相の
力が作用することになり、上記各取付部の取付強度が経
時的に低下し易いものであった。
本発明はかかる諸点に鑑みてなされたもので、その目的
とするところは、上述のエンジンの遮音構造におけるシ
リンダブロック下端とオイルパンとの間に介設される補
強部材を利用して、エンジンとトランスミッションとの
結合強度つまりパワープラントの剛性を効果的に高める
ようにするものである。
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本発明の解決手段は、シリン
ダブロックと、該シリンダブロック下端の開口縁部に周
縁部が取付けられ、シリンダブロック下端をその幅方向
で連結する連結部を備えた補強部材と、該補強部材の下
面に取付けられたオイルパンとを有したエンジンの遮音
構造を前提とする。また、上記シリンダブロックの長手
方向端部にトランスミッションを配置している。そして
、上記補強部材のトランスミッション側端部を上下方向
に二股状に分岐し、該分岐部の上端をシリンダブロック
に、下端をトランスミッションにそれぞれ取付け、かつ
、上記シリンダブロック側取付部を、トランスミッショ
ン側取付部よりもトランスミッション側に近づける構成
としたものである。
(作用) 上記の構成により、本発明では、補強部材の1−ランス
ミッション側端部を上下に分岐し、分岐部の上端をシリ
ンダブロックに、分岐部の下端をトランスミッションに
取付けたことによってシリンダブロックのトランスミッ
ションに対する取付部の支持点間距離が大きなものとな
り、エンジンとトランスミッションとの結合強度を高め
ることができる。
また、上記補強部材の分岐部より上方に分岐したシリン
ダブロック側取付部を、トランスミッション側取付部よ
りもトランスミッション側に近づけたことによって、上
記シリンダブロック側取付部は、パワープラントの共振
(ピッチング)により作用する力の比較的小さいクラン
クシャフトの回転中心近傍でトランスミッション側に入
り込んで支社の役目をなすため、上記各取付部間に作用
する力(前後に逆位相の力)を相殺することができ、各
取付部の取付強度が経時的に低下することはほとんどな
い。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図ないし第3図は本発明の一実施例に係るエンジン
の”1 B−構造を示し、1はシリンダブロックであっ
て、該シリンダブロック1は釣鐘状に形成されている。
上記シリンダブロック1の下部にはクランクシャフト2
が配設されていて、該クランクシャフト2は、シリンダ
ブロック1のペアリング部(図示Vず)に、後方よりメ
インベアリングキトツブ3aおよび4個のベアリングキ
ャップ3bを、ベアリングメタル4を介して上記クラン
クシャフトを回転可能に抱持するようにそれぞれ嵌合さ
1!、上記各ベアリングキャップ3a 、 3b 。
3b、・・・の左右端をボルト5g−より締i6 L/
 (・2承されている。上記シリンダブロック1の下方
にはオイルパン6が配設されていて、咳オイルパン6に
貯部されもオイルは、オイルポンプ(図示せず)の1乃
によりスト1ノーナ7からオイル通路8を介して汲み上
げられ、上記クランクシャフト2等の可動部分に隈無く
送給されている。
そしC1上記シリンダブロック1下喘の開口縁部である
スカート部1aには、シリンダブロック1下端をその幅
方向に連結する連結部9.・・・を備えた補強部材10
がその周縁部10aにて取付けられ、該補強部材10下
面にはオイルパン6が取付けられている。上記連結部9
には、シリンダ10ツク1の幅方向に断続的に延びる補
強用のり111力(、上記各ベアリングキャップ3b、
・・・に対応し、かっての各ベアリングキャップ3bを
締結するボルト5.・・・ど干渉【)ない程度上方へ突
出して形成されている。また、上記連結部9上を断続的
に延びて形成される各リブ11には、平坦な通路11a
が段けら1でいる。イして、上記の如くオイルパン6内
のストレーナ7からオイル通路8を介して可動部分へ送
給され、下方に滴下したオイルは、上記の隣接する連結
部9の間のオイル回収用開1−]部10bを介して下方
のオイルパン6へ返還される。また、一部のオイルは障
害となる連結部9(リブ11)上に一旦溜ったのら、リ
ブ11の通路11aを介して連結部9上を流通し、上記
Δイル回収用開口部9bを介して同様にオイルパン6へ
返還される。
また、上記補強部材10の周縁部10aには、上記シリ
ンダブロック1のスカート部1aの取付部としてのボル
ト孔10C1・・・およびオイルパン6の取付部として
のボルト孔10d、・・・が交スフに形成され、咳各ポ
ル1一孔10c、10dにてそれぞれボルト12.・・
・によりヌカ−1〜部1aおよびオイルパン6に締結さ
れている。上記オイルパン取付側のボルト孔10dは、
シリンダブロック取付側のポル(一孔10cよりも外方
側に位置;)でいる。
さらに、上記補強部材10の一端側(第1Nおよび第3
図で左端側)にはトランスミッション13が配設されて
いる。一方、上記補強部材10のトランスミッション側
端部は、オイルパン6の縁部に取付けられたのら上方お
よび下方に二股状に分岐していて、上方に延びる上方分
岐端部(シリンダブロック側取付部10f)はシリンダ
ブロック1に、下方に延びる下方分岐端部(トランスミ
ッション側取付部109)はトランスミッション13の
ベルマウス部13aにそれぞれ結合されている。そして
、上記上方分岐端部たるシリンダブロック側取付部10
fは、上記下方分岐端部たるトランスミッション側取付
部10gよりもトランスミッション13側に近づけられ
てシリンダブロック1に取付けられている。
尚、上6d補強部材10の分岐部10eには、シリンダ
ブロック側取付部10fよりトランスミッション側取付
部10(Iへ放射状に3方向へ延びて両者を連結する補
強リブ14が段けられている。
したがって、上記実施例では、補強部材10のトランス
ミッション側9η:部に上下に分岐する分岐部10cを
5儲け、該分岐部10eの上方分岐端部たるシリンダブ
ロック側取付部10fをシリンダブロック1に、下方分
岐端部たる1−ランスミッシElン側取付部10gをト
ランスミッション13のベルマウス部13aにそれぞれ
取付けたことにより、シリンダブロック1と1〜ランス
ミツシヨン13との取付けが支持点間距離を大きくして
なされ、エンジンとトランスミッション13との結合強
度を高めることができ、よって、パワープラントの剛性
の向上を図ることができる。
しかも、上記補強部材10の分岐部10eより上方に延
びるシリンダブロック側取付部10fを、上記分岐部1
0eより下方に延びるトランスミッション側取付部10
(+より5トランスミツシヨン13側に近づけてトラン
スミッション13のベルマウス部13aに取付けたこと
により、シリンダブロック側取付部10「およびトラン
スミッション側取付部10gに、パワープラントの共振
(ピッチング〉による力が作用しても、上記シリンダブ
ロック側取付部10fは、その作用する力の比較的小さ
いクランクシャフト2の回転中心近傍でトランスミッシ
ョン側に入り込んで支柱の役目をなすため、上記各取付
部10f、10g間でその力(眞後に逆位相の力)を相
殺することができ、該各取付部10f、10gの取付強
度が経時的に低下することはほとんどなく、パワープラ
ントの剛性の向上を図ることができる。
(発明の効果〉 以上の如く、本発明におけるエンジンの遮音構造によれ
ば、シリンダブロックとオイルパンとの間に介在される
補強部材のトランスミッション側端部を上下に分岐し、
その分岐部の上端がシリンダブロックに、下端がトラン
スミッションにそれぞれ取付けられて、シリンダブロッ
クのトランスミッションに対する取付部の支持点間距離
が太さくなるので、エンジンとトランスミッションとの
結合強度が高められるとともに、上記シリンダブロック
側取付部がトランスミッション側取付部よりもトランス
ミッション側に近づけて設けられているので、上記各取
付部の取付強度が経時的に低下することはほとんどなく
、上記のエンジンとトランスミッションとの高められた
結合強度と相俟って、パワープラントの剛性を効果的に
向上させることができ、実施する上で非常に有利なもの
である。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例に係るもので、第1図はオイル
パンを外した状態の底面図、第2図はシリンダブロック
後面図、第3図は第2図の■−■線断面図である。 1・・・シリンダブロック、1a・・・スカート部、6
・・・オイルパン、9・・・連結部、10・・・補強部
材、10a・・・周縁部、10e・・・分岐部、10f
・・・シリンダブロック側取付部、10o・・・トラン
スミッション側取付部、13・・・トランスミッション
。 手 続 補 正 由(自発) 1.事件の表示 昭和61年 特 許 顎 第213069号2 発明の
名称 エンジンの遮音構造 37市正をする習 事件との関係  特許出願人 11  所  広島県安芸郡府中町新地311号名  
称  (313)  マツダ株式会社代表石  山 水
 健 − 4代 理  人   〒550   ?ti06(44
5)21287、補正の内容 (1)明m店の全文を別紐全文補正明@書に記載の通り
?ili正する。 (2)図面の企図を別紙補正図面に記載の通り補正する
。 8、添付司類の目録 (1)全文補正明細古     1)山(2)補正図面
        1通 補正明細書 1、発明の名称 エンジンの遮音構造 2、特許請求の範囲 部を備えたことを特徴とするエンジンの遮音構造。 3、発明の詳細な説明 (産業上の利用分野) 本発明は、エンジンの遮音構造に関する。 (従来の技術) 二股に、車両用等のエンジンにおいて、そのシリンダブ
ロックから発生する騒音は、シリンダブロックが釣鐘状
となっているため、該シリンダブロック下端の開口縁部
は下側から見て波状形に変形、振動を起こしやすく、そ
の変形、振動がオイルパンにより拡声された放射音とし
て、また、ボディを介して振動伝達音として車内に伝達
される。 そこで、このようなシリンダブロックから発生する騒音
に対する遮音構造として、例えば実公昭55−4036
0号公報に開示されているように、シリンダブロック下
端とオイルパンとの間にシリンダブロック下端をその幅
方向に連結する連結部を備えた補強部材を介設すること
により、シリンダブロック下端の開口縁部の変形、振動
を抑制して車内へ伝達される騒音の軽減を図るようにし
たものが従来より知られている。 ところで、上記シリンダブロックの長手方向端部にはト
ランスミッションケースが取付けられているが、このシ
リンダブロックとトランスミッションケースとの取付け
では、従来、その取付面積が十分に確保しているとはい
えず、このため、路面の凹凸の変化等によって両者の結
合強度が不足して両者間に角度変化が生じ易いものとな
り、エンジンとトランスミッションケースとを含めたパ
ワープラントとしての上下曲げ(パワープラントベンデ
ィング)によって生じた振動がボディを介して振動伝達
音として車体に伝達されるという問題があった。 斯かる点から、例えば実公昭60−27803号公報に
開示されているように、ベアリングキャップと一体成形
されたベアリングビームのトランスミッションケース側
端部より側方および下方へそれぞれフランジ部を延設し
、該各フランジ部によってトランスミッションケースに
対する取付部の支持点間距離を大きくして、エンジンと
トランスミッションケースとの結合強度を高めたものの
がある。 また、オイルパンを鋳造により成型した鋳造オイルパン
とし、該鋳造すイルパンを、ベアリングビームおよび補
強部材を介在させずに直接シリンダブロックに取付ける
とともに、その後部を後方に延設してトランスミッショ
ンケースに固定して、同様に、エンジンとトランスミッ
ションケースとの結合強度を高めたものもある(米国特
許第3942502号明細書および図面参照)。 (発明が解決しようとする問題点) しかしながら、上記の如くエンジンとトランスミッショ
ンケースとの結合強度を高めるべく、ベアリングビーム
を備えた前者の場合および鋳造オイルパンを備えた後者
の場合、互いに共通する次のような問題点がある。すな
わち、上記前者の場合、ベアリングビームをベアリング
キャップと一体で形成しているため、また、後者の場合
、オイルパンが鋳造よりなる鋳物製であるため、どちら
の場合も重量が嵩んで重くなるという問題がある。 また、上2の如く両者の後部は、その高さ方向がかなり
高い状態のままトランスミッションケースまで延設され
ているので、エンジン後部が太きなものとなり、エンジ
ン後部に配置された車体フレームおよび排気管との干渉
を回避するのが難17いという問題もある。 本発明はかかる諸点に鑑みてなされたもので、その目的
とするところは、上述のエンジンの遮音構造におけるシ
リンダブロック下端とオイルパンとの間に介設される補
強部材を利用して、上記の如くシリンダブロック下端開
口縁部の振動およびパワープラントベンディングによる
振動を抑制しつつ、エンジンの重量増加を最小限に押さ
えるとともに、エンジン後部のコンパクト化を図ろうと
するものである。 (問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本発明の解決手段は、シリン
ダブロック後部にトランスミッションケースが取付けら
れているとともに、周縁部がシリンダブロック下端開口
周縁部に取付けられ、シリンダブラソフ下端の左右のス
カート部を連結する補強部材を備えたエンジンを前提と
する。そして、−上記補強部材の前部jごオイル回収用
開口部を形成するとともに、該開口部下方にオイルパン
を取付は固定する。さらに、上記補強部材後部は、クラ
ンクケース外壁を構成する底壁部を備えるとともに、該
底壁部から後方に延設され、トランスミッションケース
に取付けられるトランスミッションケース取付部を備え
た構成としたものである。 (作用) L記の構成により、本発明では、補強部材はその後部に
クランクケース外壁を構成する底壁部が備えられている
とともに、該底壁部から後方に延設したトランスミッシ
ョンケース取付部によって補強部材の後部がトランスミ
ッションケースに取付けられているので、シリンダブロ
ック下端開口縁部の振動およびパワープラントベンディ
ングによる振動を共に抑制しつつ、エンジンとトランス
ミフシ1ンとの結合強度を向上させ、よってベアリング
ビームをベアリングキャップと一体で形成、または、オ
イルペンを鋳造よりなる鋳物製にしたものの如くエンジ
ンの重量が嵩んで重くなることはない。 また、上記の如く補強部材は、その後部にクランクケー
ス外壁を構成する高さ方向の低い底壁部が設けられてい
るので、ベアリングビームをベアリングキャップと一体
で形成、または、オイルパンを鋳造よりなる鋳物製にし
た両者の如く後部の高さ方向が高い状態のままトランス
ミッションケースまで延設されたもののようにエンジン
後部が大きなものになることはなく、エンジン後部に配
置された車体フレームおよび排気管との干渉を容易に回
避することができる。 さらに、上記の如く補強部材は、その前部に形成された
オイル回収用開口部の下方にオイルパンが取付は固定さ
れるので、従来の鋳造オイルパンのような大形のものは
不用となり、オイルパンは鉄板プレス製のコンパクトな
形状のものを取り付けることができる。 しかも、上記の如く補強部材は、その前部にのみオイル
回収用開口部が形成される一方、その後部にクランクケ
ース外壁を構成する底壁部を備えるとともに、該底壁部
から後方に延設されたトラレスミッションケース取付部
を備えた構造となっているので、補強部材の後部は、オ
イル回収用開口部を形成したことによる剛性の低下を招
かずに高い剛性が確保されてトランスミッションケース
に取付けることができる。 (実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。 第1図ないし第3図は本発明の一実施例に係るエンジン
の遮音構造を示し、1はシリンダブロックであって、該
シリンダブロック1は釣鐘状に形成されている。上記シ
リンダブロック1の下部にはクランクシャフト2が配設
されていて、該クランクシャフト2は、シリンダブロッ
ク1のベアリング部(図示せず)に、後方よりメインベ
アリングキャップ3aおよび4個のベアリングキャップ
3bを、ベアリングメタル4を介して上記クランクシャ
フト2を回転可能に抱持するようにそれぞれ嵌合させ、
上記各ベアリングキャップ3a、3b、3b、・・・の
左右端をボルト5により締結して支承されている。上記
シリンダブロック1の前部寄りの下方には鉄板プレス製
のオイルパン6が配設されており、このオイルパン6の
後部下方には、シリンダブロック1左右方向に延びる車
体フレーム20および排気管(図示せず)が配設されて
いる。上記オイルパン6に貯溜されるオイルは、図示し
ないオイルポンプの作動によりストレーナ7からオイル
通路8を介して汲み上げられ、上記クランクシャフト2
等の可動部分に隈無く送給されている。 そして、上記シリンダブロック1下端の開口縁部である
スカート部1aには、シリンダブロック1下端をその幅
方向に連結する連結部9.・・・を備えた補強部材10
がその周縁部1(laにて取付けられ、該補強部材10
の前部寄り(後端部を除く)の下面にはオイルパン5が
取付けられている。上記連結部9には、シリンダブロッ
ク1の幅方向に断続的に延びる補強用のリブ11が、上
記各ベアリングキャップ3b、・・・に対応し、かつそ
の各ベアリングキャップ3bを締結するボルト5.・・
・と干渉しない程度上方へ突出して形成されている。 また、上記連結部9上を断続的に延びて形成される各リ
ブ11には、該各リブ11を前後方向に区切った平坦路
11aが設けられている。そして、上記の如くオイルパ
ン6内のストレーナ7からオイル通路8を介して可動部
分へ送給され、下方に滴下したオイルは、上記の隣接す
る連結部90間の前部寄り(後端部を除く)に設けられ
たオイル回収用の開口部10bを介して下方のオイルペ
ン6へ返還される。 また、上記補強部材10の周縁部10aには、」二記シ
リンダブロック1のスカート部1aの取付部としてのボ
ルト孔10c、・・・およびオイルパン6の取付部とし
てのボルト孔10d、・・・が交互に形成され、該各ボ
ルト孔10c、10dにてそれぞれボルト12.・・・
によりスカート部1aおよびオイルパン6に締結されて
いる。上記オイルパン取付側のボルト孔10dは、シリ
ンダブロック取付側のボルト孔10cよりも外方側に位
置している。 さらに、上記補強部材10の後端部側(第1図および第
3図で左端側)にはトランスミッションケース13が配
設されている。上記補強部材10の後端部側は、オイル
パン6の縁部に取付けられたのちクランクケース外壁を
構成する平板形状の底壁部10jが形成されているとと
もに、該底壁部10jから後方に延設され、上方および
下方に二股状に分岐して形成されている。そして、上方
に延びる上方分岐端部(シリンダブロック取付部10f
)はシリンダブロック1に、下方に延びる下方分岐端部
(トランスミッションケース取付部10g)はトランス
ミッションケース13のベルマウス部13aにそれぞれ
結合されている。そして、上記上方分岐端部たるシリン
ダブロック取付部10fは、上記下方分岐端部たるトラ
ンスミッションケース取付部10gよりもトランスミッ
ションケース13側に近づけられてシリンダブロック1
に取付けられている。 尚、上記補強部材10の分岐部10eには、シリンダブ
ロック取付部10fよりトランスミッションケース取付
部10gへ放射状に3方向へ延びて両者を連結する補強
リブ14が設けられている。 また、第3図中Bはクランク室である。 したがって、上記実施例では、補強部材10はその後端
部にクランクケース外壁を構成する底壁部10jが備え
られているとともに、該底壁部10jから後方に延設し
たトランスミッションケース取付部10gによって補強
部材10の後端部がトランスミッションケース13のベ
ルマウス部13aに取付けられているので、シリンダブ
ロックl下端開口縁部(スカート部1a)の振動および
パワープラントベンディングによる振動を共に抑制しつ
つ、エンジンとトランスミッションケース13との結合
強度を向上させることができる。よってベアリングビー
ムをベアリングキャップと一体で形成、または、オイル
パンを鋳造よりなる鋳物製にしたものの如くエンジンの
重量が嵩んで重くなることなく、エンジンが軽量化され
てエンジンの重量増加を最小限に押さえることができる
。 また、−1,記の如く補強部材10は、その後端部にク
ランクケース外壁を構成する高さ方向の低い平板形状の
底壁部10jが設けられているので、ベアリングビーム
をベアリングキャップと一体で形成、または、オイルパ
ンを鋳造よりなる鋳物製にした両者の如く後部の高さ方
向が高い状態のままトランスミッションケースまで延設
されたもののようにエンジン後部が大きなものになるこ
とはなく、エンジン後部に配置された車体フレーム20
および排気管との干渉が容易に回避され、ユ、ンジン後
部のコンパクト化を図ることができる。 さらに、上記の如く補強部材10は、その前部寄りに形
成された開口部10bの下面に鉄板プレス製のオイルパ
ン6が取付は固定されるので、従来の鋳造オイルペンの
ような大形のものを不用にして、オイルパン6は補強部
材10の前部寄りにコンパクトな形状のものを取り付け
ることができ、エンジンの軽量化およびエンジン後部の
コンパクト化が共に図り得られることになる。 しかも、上記の如く補強部材10は、その前部寄りにの
み開口部10bが形成される一方、その後端部にクラン
クケース外壁が構成される底壁部10jを備えるととも
に、該底壁部10jから後方に延設されたトランスミッ
ションテース取付部10gを備えた構造となっているの
で、補強部材10の後端部は、開口部10bを形成した
ことによる剛性の低下を招かずに高い剛性が確保されて
トランスミッションケース13に取付けられ、エンジン
とトランスミッションケース13との結合強度の向上を
図る上で非常に有利なものになる。 また、補強部材10のトランスミッションケース側端部
に上下に分岐する分岐部10eを設け、該分岐部10e
の上方分岐端部たるシリンダブロック取付部10fをシ
リンダブロック1に、下方分岐端部たるトランスミッシ
ョンケース取付部10gをトランスミッションケース1
3のベルマウス部13aにそれぞれ取付けたことにより
、シリンダブロック1とトランスミッションケース13
との取付けが支持点間距離を大きくし、てなされ、エン
ジンとトランスミッションケース13との結合強度をさ
らに高めることができ、よって、エンジンとトランスミ
ッションケース13とからなるパワープラントの剛性の
向上を図ることができる。 さらに、上記補強部材10の分岐部1. Oeより上方
に延びるシリンダブロック取付部10fを、上記分岐部
10eより下方に延びるトランスミッションケース取付
部10gよりもトランスミッションケース13側に近づ
けてトランスミッションケース13のベルマウス部13
aに取付けたことにより、シリンダブロック取付部10
fおよびトランスミッションケース取付部10gに、パ
ワープラントベンディングによる力が作用しても、上記
シリンダブロック取付部10fは、その作用する力の比
較的小さいクランクシャフト2の回転中心近傍でトラン
スミッションケース側に入り込んで支柱の役目をなすた
め、上記各取付部10f。 10g間でその力(前後に逆位相の力)を相殺すること
ができ、該名取付部10f、10gの取付強度が経時的
に低下することはほとんどなく、パワープラントの剛性
の向上を図ることができるつ(発明の効果) 以上の如く、本考案におけるエンジンの遮音構造によれ
ば、補強部材は従来の構造に加え、その前部にオイル回
収用開口部が形成されているとともに、該開口部下方に
オイルパンが取付は固定される一方、上記補強部材の後
部にクランクケース外壁を構成する底壁部が設けられて
いるとともに、該底壁部から後方に延設したトランスミ
ッションケース取付部が設けられていることにより、シ
リンダブロック下端開口縁部の振動およびパワープラン
トベンディングによる振動を共に抑制しつつ、。 エンジンとトランスミッションケースとの結合強度を向
上させて、ベアリングビームや鋳造オイルパンの如く重
量が嵩んで重くなることなく、エンジンが軽量化されて
エンジンの重量増加を最小限に押さえることができると
ともに、補強部材後部の高さ方向が低い底壁部によって
車体フレームおよび排気管との干渉が容易に回避されて
エンジン後部のコンパクト化を図ることができる。しか
も、上記の如き構成によれば、オイルパンは、鉄板プレ
ス製のコンパクトな形状のものが補強部材の前部に取付
けられてより軽量化が図れるとともに、補強部材の後部
は、オイル回収用開口部が形成されずに高い剛性を得る
ことができ、実施する上で非常に有利なものになる。 4、図面の簡単な説明 図面は本発明の一実施例に係るもので、第1図はオイル
パンを外した状態の底面図、第2図はシリンダブロック
後面図、第3図は第2図の■−■線断面図である。 1・・・シリンダブロック、1a・・・スカート部、6
・・・オイルパン、9・・・連結部、10・・・補強部
材、10a・・・周縁部、10b・・・開口部、10g
・・・トランスミッションケース取付部、10j・・・
底壁部、13・・・トランスミッションケース。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)シリンダブロックと、該シリンダブロック下端の
    開口縁部に周縁部が取付けられ、シリンダブロック下端
    をその幅方向で連結する連結部を備えた補強部材と、該
    補強部材の下面に取付けられたオイルパンとを有し、上
    記シリンダブロックの長手方向端部にトランスミッショ
    ンが配置され、上記補強部材のトランスミッション側端
    部が上下方向に二股状に分岐され、該分岐部の上端がシ
    リンダブロックに、下端がトランスミッションにそれぞ
    れ取付けられていて、上記シリンダ側取付部が、トラン
    スミッション側取付部よりもトランスミッション側に近
    づけられていることを特徴とするエンジンの遮音構造。
JP61213069A 1986-09-10 1986-09-10 エンジンの遮音構造 Granted JPS6368756A (ja)

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