JPS6365350B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、打球が入賞装置に入る入賞態様を形
成すると入賞検出器が入賞信号を発生し、この入
賞信号を電気的制御装置が電気的に処理して賞球
排出装置を作動し、所定数の賞球を排出するパチ
ンコ機において、遊技中に複数の入賞信号が連続
的に発生するとこの入賞信号を記憶するとともに
遊技者にこの入賞記憶状態を可視表示させるよう
にしたものである。

打球の入賞を電気的に検出し、その入賞信号の
処理によつて賞球を排出するパチンコ機は、打球
が短時間、例えば最先の入賞によつて賞球を排出
している際中に連続的に入賞した場合にも、遊技
者に不利益を与えないように、すべての入賞信号
を一旦電気的に記憶し、記憶した入賞信号を順次
読み出し、その読み出した信号に基いて賞球排出
装置を作動し、賞球を排出しなければならない。

このため、遊技者は、打球が連続的に入賞した
ときに電気的制御装置がその時点でどれ位の入賞
信号を記憶しているのか、即ち、あとどれ位の賞
球が継続して排出されるのか、また、入賞信号を
正確に記憶しているか否かを確認することが出来
ず、不信感を生じる。

本発明は上記に鑑み提案されたもので、遊技盤
の表面に入賞表示装置を設け、該入賞表示装置に
電気的制御装置の記憶内容を可視表示することに
より、遊技者がいつでも記憶内容を確認すること
ができ、安心して遊技することができるパチンコ
機を提供しようとするものである。

以下、本発明を実施例の図面に基いて説明す
る。

パチンコ機１は、第１図に示すように、額縁状
の前面枠２の表面に供給皿３、受皿４及び打球発
射操作ダイヤル５等を設け、前面枠２の窓部を塞
ぐようにして設けた遊技盤６の表面にはガイドレ
ール７で囲んだ遊技部８を設けると共に入賞表示
装置９を設け、遊技盤６の裏側には電気的制御装
置１０や賞球排出装置１１等を設ける。また遊技
部８内には無数の障害灯（図示せず）、入賞装置
として特別入賞口１２、中央入賞装置１３、変動
入賞装置１４を設け、最下位置にはアウト口１５
を開設する。

入賞表示装置９は、電気的制御装置１０の入賞
記憶状態を遊技者に可視表示するもので、例えば
第１図及び第２図で示すように、入賞態様に対応
する賞球排出数を記した半透明板１６を遊技盤６
の表面に臨ませ、該半透明板１６を裏側に設けた
発光体１７で照し出す表示部１８を入賞態様ごと
に複数個設ける。なお、半透明板１６に賞球排出
数を記さないで記憶している入賞態様の数だけを
可視表示するようにしてもよい。

また入賞表示装置９の他の実施例としては、該
LEDに入賞球数をデジタル表示するようにして
もよい。この場合、賞球排出が終了したときに入
賞球数を１宛減算表示する。

賞球排出装置１１は、電気的制御装置１０から
の電気的制御信号によつて任意の数の賞球を排出
することができる構成であればよい。例えば第３
図で示す賞球排出装置１１は、遊技盤６の裏側上
方に設けた貯留タンク１９から賞球を整列しなが
ら導出する導出樋２０を延設し、該導出樋２０の
途中に阻止片２１を臨ませ、該阻止片２１の外側
端に電磁ソレノイド２２を接続したものである。
電磁ソレノイド２２が消磁した状態においては、
スプリング２３の付勢によつて阻止片２１が導出
樋２０内へ入り、該樋２０内の賞球の流下を停止
する。電気的制御装置１０からの電気的信号を受
け、電磁ソレノイド２２が励磁すると、阻止片２
１が外側へ移動して樋２０内に停止していた賞球
を流下する。賞球が流下すると、阻止片２１に臨
ませて設けた通過球検出器２４と、阻止片２１の
下流側に設けた排出確認検出器２５が賞球を１個
宛検出して電気的制御装置１０へ信号を伝送す
る。

また、第４図で示す賞球排出装置１１の他の実
施例は、導出樋２０の途中にスプロケツト２６を
臨ませ、該スプロケツト２６の回転を制御するこ
とにより賞球の排出を制御するものである。スプ
ロケツト２６は、賞球を嵌合する溝２７…を外周
に有し、該スプロケツト２６と一体に回転する軸
２８には停止板２９を固定し、該停止板２９の外
周には電磁ソレノイド２２によつて揺動する制動
杆３０の爪３１を臨ませる。電磁ソレノイド２２
が消磁した状態では、スプリング２３の付勢によ
つて制動杆３０の爪３１が停止板２９の停止溝３
２に係合し、停止板２９及びスプロケツト２６の
回転を停止する。スプロケツト２６の回転が停止
すると、導出樋２０内の賞球はスプロケツト２６
によつて流下を遮られ、停止する。電気的制御装
置１０からの電気的信号を受けて電磁ソレノイド
２２が励磁すると、爪３１が停止溝３２から外れ
て停止板２９及びスプロケツト２６を回転自在に
する。スプロケツト２６が回転自在になると、導
出樋２０内の、賞球の自重によつて回転し、賞球
を順次溝２７に嵌合しながら流下する。賞球が流
下すると、前記と同様に、通過球検出器２４及び
排出確認検出器２５が電気的制御装置１０へ信号
を伝送する。

この様なパチンコ機１において、遊技者が供給
皿３に打球を供給し、発射操作ダイヤル５を操作
すると、打球発射装置３３の発射杆３４が供給皿
３内の打球を１個宛発射する。発射した打球はガ
イドレール７を介して遊技部８内へ入り、障害釘
に当りながら流下し、途中で入賞装置へ入ると入
賞態様を形成し、いずれの入賞装置にも入らかな
つた打球はアウト口１５から遊技盤６の裏側へ排
出する。

打球が特別入賞口１２へ入つて特別入賞態様を
形成すると、該入賞球は遊技盤６の裏面に設けた
第１回収樋３５ａに導かれ、該樋３５ａの流路の
途中に設けた第１入賞検出器３６ａを作動する。
第１入賞検出器３６ａが作動すると特別入賞信号
を発生し、電気的制御装置１０へ伝送する。該信
号を受けた電気的制御装置１０は、先ず該信号を
電気的に記憶し、この記憶内容に基いて入賞表示
装置９の該信号に対応する入賞態様の表示部１８
ａを１個だけ点灯又は点滅して遊技者に特別入賞
態様を形成したこと及びその賞球排出数、例えば
「30」を可視表示する。そして記憶した入賞信号
が読み出され、賞球排出装置１１が特別入賞態様
に対応する数、例えば30個の賞球を排出すると記
憶が消失し、表示器１８ａを消灯する。

また打球が中央入賞装置１３へ入り中央入賞態
様を形成すると、該入賞球は第２回収樋３５ｂに
導かれ、第２入賞検出３６ｂを作動する。第２入
賞検出器３６ｂが作動すると中央入賞信号を発生
し、電気的制御装置１０へ伝送する。電気的制御
装置１０は、該信号を記憶し、この記憶内容に基
いて入賞表示装置９の該信号に対応する表示部１
８ｂを１個だけ点灯又は点滅して遊技者に中央入
賞態様の形成及びその賞球排出数、例えば「15」
を可視表示する。そして記憶した信号が読み出さ
れ、賞球排出装置１１が中央入賞態様に対応する
数、例えば15個の賞球を排出すると、記憶が消失
し、表示部１８ｂを消灯する。

また、打球が変動入賞装置１４へ入り一般入賞
態様を形成すると、該入賞球は該変動入賞装置１
４を打球が入り易い状態に変換した後第３回収樋
３５ｃに導かれ、第３入賞検出器３６ｃを作動す
る。第３入賞検出器３６ｃが作動すると一般入賞
信号を発生し、電気的制御装置１０へ伝送する。
電気的制御装置１０は該信号を記憶し、この記憶
内容に基いて入賞表示装置９の該信号に対応する
表示部１８ｃを１個だけ点灯又は点滅して遊技者
に一般入賞態様の形成及びその賞球排出数、例え
ば「10」を可視表示する。そして記憶した信号が
読み出され、賞球排出装置１１が一般入賞態様に
対応する数、例えば10個の賞球を排出すると、記
憶が消失し、表示部１８ｃを消灯する。

また、短時間に、例えば賞球排出装置１１が賞
球を排出している際中に次に打球が連続的に入賞
すると、最先の入賞信号に基く賞球排出が終了し
たか否かに拘らず入賞検出器３６ａ，３６ｂ，３
６ｃから入賞信号が次々と電気的制御装置１０へ
伝送される。これらの入賞信号を受信した電気的
制御装置１０は、すべての入賞信号を記憶する。
記憶した入賞信号を１宛読み出して賞球排出を行
なう動作は前記と同様であるが、読み出される以
前の入賞信号（未だ賞球を排出していない信号）
を複数記憶している場合、電気的制御装置１０は
記憶している入賞信号の夫々に対応して入賞表示
装置９の各入賞信号に対応する表示部１８ａ，１
８ｂ，１８ｃを継続して点灯又は点滅する。した
がつて遊技者は、入賞表示装置９の表示を確認す
ることによつて、現在記憶されている入賞態様
（入賞信号）、即ち、今後継続して排出される賞球
の数を知ることができ、安心して遊技を続けるこ
とができる。

この様に、次々と発生する入賞信号を瞬時に記
憶し、その後順次読み出して処理する電気的制御
装置１０の一例は、第５図で示すように、第１乃
至第３入賞検出器３６ａ，３６ｂ，３６ｃからの
入賞信号を入賞態様ごとに複数記憶することがで
きる記憶手段としての第１乃至第３記憶回路３７
ａ，３７ｂ，３７ｃと、各入賞装置の入賞態様に
対応する賞球排出数を設定、記憶する賞球排出数
設定記憶手段としての第１乃至第３賞球数記憶回
路３８ａ，３８ｂ，３８ｃと、第１の入力を受け
ることにより賞球排出装置１１を作動し、第２の
入力を受けることにより該賞球排出装置１１の作
動を停止する駆動手段としての双安定回路（例え
ばフリツプフロツプ回路）３９と、前記第１乃至
第３記憶回路３７ａ，３７ｂ，３７ｃを継時的に
選択する走査回路４０、該走査回路４０により選
択された各記憶回路３７の記憶内容を読み出し、
双安定回路３９の第１入力に信号を送るORゲー
ト回路４１、賞球排出装置１１により排出されて
樋内を流下する賞球を１個宛に検出する通過球検
出器からの通過信号を計数記憶する通過球記憶手
段としての比較カウンタ、、上記通過球記憶
手段の記憶内容と前記賞球排出数設定記憶手段と
しての第１乃至第３賞球数記憶回路３８ａ，３８
ｂ，３８ｃの設定記憶値とを比較して制御信号を
導出する比較手段としての比較回路４２などから
なり、前記入賞表示装置９の表示部１８ａ，１８
ｂ，１８ｃはドライバ４３ａ，４３ｂ，４３ｃを
介して各々の入賞信号を記憶する各記憶回路３７
ａ，３７ｂ，３７ｃに接続してある。

この様な構成から成る電気的制御装置１０は短
時間に連続的に入賞信号を受けると、次の様に作
動する。

例えば、極く短時間に打球が特別入賞口１２、
中央入賞装置１３、変動入賞装置１４へ連続的に
１個宛入賞すると、特別入賞信号が第１記憶回路
３７ａに、中央入賞信号が第２記憶回路３７ｂ
に、一般入賞信号が第３記憶回路３７ｃへ伝送さ
れる。第１記憶回路３７ａが特別入賞信号を記憶
すると、入賞表示装置９の表示部１８ａが、第２
記憶回路３７ｂが中央入賞信号を記憶すると表示
部１８ｂが、第３記憶回路３７ｃが一般入賞信号
を記憶すると表示部１８ｃが夫々１個点灯又は点
滅して、遊技者に特別入賞態様が１つ、中央入賞
態様が１つ、一般入賞態様が１つ発生したことを
可視表示する。

走査回路４０が選択動作を行ない、第１記憶回
路３７ａを選択して記憶内容を読み出すと、OR
ゲート４１、賞球数記憶回路３８ａへ信号を送
る。ORゲート４１が信号を受けると、フリツプ
フロツプ回路３９の第１入力へ信号を送つてドラ
イバ４４を駆動し、賞球排出装置１１を作動す
る。また、賞球数記憶回路３８ａが信号を受ける
と、比較回路４２へ設定記憶値としての数信号を
送る。比較回路４２が数信号を受けると出力を停
止し、走査回路４０の選択動作を停止する。走査
回路４０の選択動作が停止すると次の記憶内容を
読み出すことがない。

賞球排出装置１１が特別入賞態様に対応する
数、例えば30個の賞球を排出すると、通過球検出
器２４及び排出確認検出器２５が該賞球を検出し
て比較カウンタ、比較カウンタ及び比較回路
４２へ信号を送る。該信号と賞球数記憶回路３８
ａからの数信号が合致すると、比較回路４２がフ
リツプフロツプ回路３９の第２入力へ信号を送り
ドライバ４４を駆動停止し、賞球排出装置１１を
停止すると共に、走査回路４０へ信号を送つて選
択動作を再開させる。走査回路４０が選択動作を
再開すると、次の記憶回路３７ｂ，３７ｃを選択
し、このとき第１記憶回路３７ａの記憶内容を１
宛減算する。したがつて入賞表示装置９の特別入
賞を表示する表示部１８ａが１宛消える。

走査回路４０が第２記憶回路３７ｂを選択する
と、記憶内容が読み出され、前記同様賞球排出装
置１１が作動して該記憶内容、即ち中央入賞態様
に対応する数、例えば20個の賞球を排出する。こ
の賞球排出が終了すると、前記と同様に該第２記
憶回路３７ｂの記憶内容が１宛消失し、入賞表示
装置９の表示部１８ｂを１宛消灯する。

走査回路４０が第３記憶回路３７ｃを選択した
場合も、前記と同様に、賞球排出が終了すると記
憶内容が１宛減算し、入賞表示装置９の表示部１
８ｃが１宛消灯する。

なお、賞球排出装置１１が作動する間、排出す
る賞球排出数をその都合可視表示する賞球数表示
装置４５を遊技盤６の表面に設けてもよい。

この様に電気的制御装置１０は、記憶回路３７
ａ，３７ｂ，３７ｃに入賞信号が記憶されている
間は記憶内容に対応させて入賞表示装置９の表示
部１８ａ，１８ｂ，１８ｃを継続して点灯又は点
滅し、遊技者に記憶内容を可視表示する。

第６図はパチンコ機１の値の実施例を示すもの
で、打球がいずれの入賞装置Ａ…へ入賞しても同
じ数、例えば15個の賞球を排出するもので、入賞
表示装置９に賞球排出数〓15〓を示す表示部１８
が形成される。

以上要するに本発明は、電気的制御装置に記憶
した入賞記憶状態を入賞表示装置により遊技者に
可視表示するようにしたので、遊技者は、現在ど
れ位の入賞信号が記憶されているか、即ちあとど
れ位の賞球が排出されるかを容易に認識すること
ができる。また、打球が短時間に連続して入賞し
た場合には入賞信号が正確に記憶されているか否
かを確認することができ、遊技者に安心感を与え
ると共にパチンコ店の信頼性を向上させることが
できる。

更に、本発明における賞球排出装置は、排出さ
れる賞球自身を検出して計数するので、排出数を
正確に制御することができ、この点に関しても信
頼性がある。

なお、本発明は、第６図で示すように、打球が
いずれの入賞装置Ａ…へ入賞しても同じ数、例え
ば15個の賞球を排出するパチンコ機１においても
適用することができ、実用価値が高い。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示すもので、第１図は
正面図、第２図は入賞表示装置の縦断側面図、第
３図は賞球排出装置の一部欠截正面図、第４図は
賞球排出装置の他の実施例の一部欠截正面図、第
５図は電気的制御装置のブロツク線図、第６図は
他の実施例の正面図である。 １…パチンコ機、６…遊技盤、９…入賞表示装
置、１０…電気的制御装置、１１…賞球排出装
置、１２…特別入賞口、１３…中央入賞装置、１
４…変動入賞装置、１８…表示部、３６…入賞検
出器、３７…記憶回路、３８…賞球数記憶回路。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 入賞装置に入つた入賞球を検出する入賞検出
   器と、電気的制御信号により所定数の賞球を排出
   する賞球排出装置と、該賞球排出装置の作動によ
   り樋内を流下する賞球を１個宛に検出する通過球
   検出器と、上記入賞検出器からの入賞信号を計数
   記憶する入賞記憶手段、予め賞球排出数を設定し
   て記憶する賞球排出数設定記憶手段、上記通過球
   検出器からの通過信号を計数記憶する通過球記憶
   手段、上記賞球排出数設定記憶手段の設定記憶値
   と通過球記憶手段の記憶内容を比較して制御信号
   を導出する比較手段、該比較手段の制御信号に基
   づいて上記賞球排出装置を作動する駆動手段を有
   する電気的制御装置と、該電気的制御装置の入賞
   記憶手段の記憶内容を可視表示する入賞表示装置
   とを備えてなり、入賞検出器からの入賞信号を入
   賞記憶手段が順次記憶し、この入賞記憶に基づい
   て駆動手段が賞球排出装置を作動して所定数の賞
   球を排出し、入賞記憶手段の記憶数から１宛減算
   せしめて、この入賞記憶状態を入賞表示装置によ
   り遊技者に可視表示するようにしたことを特徴と
   するパチンコ機。