JPH049554B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はパチンコ遊戯機に関する。

パチンコ遊戯機には、例えばハンドル操作によ
り球打モータを作動せしめて球を盤面上部に打上
げ、その打上げた球が盤面の特定チヤツカに入つ
たとき、外周に複数の図柄を施した３つの回転ド
ラムを有する図柄表示装置が作動し、その３つの
回転ドラムによつて表示された総ての図柄が、数
字の７に揃つたとき、盤面下部の球受ゲートが所
定時間開放し、ここに打上げた球が入ることによ
り複数の球を払出するようにすると共に、さらに
球受ゲート内に設けた球検出スイツチが球を検出
したときに該球受ゲートが再度開放するようにし
た所謂フイーバと称されるものがある。ところが
この種の従来のパチンコ遊戯機では、パチンコホ
ールの利益率を考慮して、１回のフイーバにつき
球受ゲートの開放が一定回数を越えると、それ以
上は開放できないように構成しているが、その後
もハンドル操作により球の打上げが可能であるた
め、球受ゲートの一定回数の開放により払出され
た球を景品と交換することなく、その球でそのま
ま遊戯を続けられる惧れがあり、これによつてパ
チンコ遊戯機に対する客の回転率が悪くなり、パ
チンコホールの利益率が悪くなる。そこで、ホー
ルによつては球受ゲートが一定回数開放したパチ
ンコ遊戯機を打止めにしているところがあるが、
この場合そのパチンコ遊戯機は遊戯の続行が可能
であるため、ホール側の者が客に対してわざわざ
遊戯停止を通知する必要があり、従つて非常に面
倒でありかつこの際に客との間で無用なトラブル
を起こすことがあつた。また、球受ゲートが一定
回数まで開放する途中で続けて図柄表示装置の図
柄に数字の７が揃えば（ダブルフイーバ）、引続
いて球受ゲートの開放がさらに一定回数可能にな
り、この場合もホール側の利益率が悪くなつて同
様の問題を生じた。

本発明は上記問題点に鑑み、球受ゲートが一定
回数開放した後にパチンコ遊戯機を自動的に遊戯
不能となるようにして、面倒や客とのトラブルも
なくパチンコ遊戯機に対する客の回転率を高め得
るようにしたものである。

以下、本発明を図示の実施例に従つて説明する
と、第１図及び第２図において、１は矩形の機
枠、２は釘付け盤面で、該盤面２には球の落下を
不規則にするための障害釘３が多数植設されてい
る。４は釘付け盤面２の前面を塞ぐガラス、取付
枠５を介して機枠１に開閉自在に取付けられてい
る。６は上部球受皿、７は下部球受皿である。８
は球打ハンドルで、該球打ハンドル８を矢印ａ方
向に回動してハンドル操作することにより、後述
する球打モータ３９が作動して下部球受皿７の球
を順次１個ずつ盤面２上部に打上げするように構
成されている。

１０，１１，１２，１３，１４は盤面２に設け
たチヤツカーで、ここに入つた球数に比例して球
受皿６，７に複数個の球が払出されるようになつ
ている。また特定チヤツカー１０に球が入つたと
きその入つた球数は４を限度としてカウントさ
れ、記憶部に記憶されるようになつている。１５
は図柄表示装置で、盤面２の中央部に開口した表
示窓１６と、外周に複数種の図柄を施した３個の
回転ドラム１７とを備え、前記記憶部に記憶され
た球数分だけ、各回転ドラム１７が夫々別個に数
秒間ずつ左右方向の軸心廻りに回動して表示窓１
６にある１つの図柄が表示される位置で停止する
ことをくり返すように構成されている。１８は球
受ゲートで、図柄表示装置１５の作動により表示
窓１６に各回転ドラム１７の数字７の図柄が揃つ
た場合、ソレノイド等の駆動機構によつて第２図
に鎖線で示す如く枢軸１９廻りに回動して所定時
間（30秒間）開放し、この開放した球受ゲート１
８に球が入つた場合、チヤツカー１０，１１，１
２，１３，１４と同様に球受皿６，７に複数個の
球が払出されるようになつている。２０は球受ゲ
ート１８内に設けた球検出スイツチで、ゲート１
８の内側に横軸２１廻りに揺動自在に枢支された
揺動部材２２を介して球受ゲート１８の左右方向
中央部に入つた球を検出するように構成され、球
受ゲート１８は、球検出スイツチ２０が球を検出
したとき一定回数（10回）を限度として再度所定
時間開放するように構成されている。

第３図は制御系のブロツク図を示し、同図にお
いて、２５は入力回路で、球受ゲート１８が開放
している間高電圧となるゲート開放信号Ａをゲー
ト駆動部２６から入力し、その間光電変換素子２
７の発光ダイオード２７ａを発光せしめる。２８
は可変発振器で、周波数を可変としたクロツク信
号Ｂを出力する。２９はシフトレジスタで、光電
変換素子２７のホトトランジスタ２７ｂを介して
ゲート開放信号Ａを入力し、可変発振器２８から
のクロツク信号Ｂを基準としたシフト動作によ
り、１秒間以内高電圧となるゲート開放信号Ａを
カツトして１秒を越えるゲート開放信号Ａのみを
出力し、これによりチヤタリングによつて生じた
ゲート開放信号Ａによる誤動作を防止する。３０
はカウンタ回路で、可変発振器２８からのクロツ
ク信号Ｂをカウントすることにより、シフトレジ
スタ２９から入力したゲート開放信号Ａの内、20
秒間以上高電圧となる信号Ａを検出し、この信号
Ａを真の（フイーバによる）ゲート開放信号であ
ると判別して、20秒間以上高電圧となるゲート開
放信号Ａの入力毎に判別信号Ｃを出力する。３１
はラツチ回路で、カウンタ回路３０からの判別信
号Ｃによりセツトされると共にシフトレジスタ２
９からのゲート開放信号Ａによりリセツトされ、
これにより判別信号Ｃの入力時に立上りかつゲー
ト開放信号Ａの立下りで立下がるラツチ信号Ｄを
出力する。３２はカウンタ回路で、ラツチ回路３
１からのラツチ信号Ｄをカウントし、そのカウン
ト数が10になつたときカウント信号Ｅを出力す
る。３３は押釦式のリセツトスイツチで、押圧に
よりオンしその間にリセツト信号Ｆを出力するよ
うに構成され、例えば盤面２の内側に取付けられ
ている。３４はラツチ回路で、カウンタ回路３２
からのカウント信号Ｅでセツトされると共に、リ
セツトスイツチ３３からのリセツト信号Ｆにより
リセツトされるように構成されており、該ラツチ
回路３４はセツトからリセツトまでの間に高電圧
となる停止信号Ｇを出力する。３５はリレードラ
イブ回路で停止信号Ｇの入力時にリレー３６を作
動し、リレー接点３６ａをオンすると共に、、リ
レー接点３６ｂをオフする。３７は表示ランプ
で、リレー接点３６ａのオン時に点滅回路３８を
介して点滅動作するように構成され、第１図に示
す如く盤面２上部に取付けられている。３９は球
打モータで、前述の如く球打ハンドル８のハンド
ル操作により作動して球を打上げると共に、リレ
ー接点３６ｂのオフ時には作動不能になるように
構成されている。前記ラツチ回路３４、リレード
ライブ回路３５及びリレー３６により、カウンタ
回路３２のカウント数が一定回数になつたとき球
打モータ３９の作動を停止する停止回路４０を構
成している。

次に動作を説明する。球打ハンドル８をハンド
ル操作すると、球打モータ３９の作動により盤面
２上部に球が打上げられる。打上げられた球が特
定チヤツカー１０に入れば、その入つた球数が記
憶部に記憶され、その記憶されている球数分だ
け、図柄表示装置１５が作動して順次表示窓１６
に新たな図柄が表示される。そして表示装置１５
の表示に数字の７が３つ揃うと、球受ゲート１８
が開放し、さらに球受ゲート１８の左右方向中央
部に入つた球を球検出スイツチ２０が検出する
と、10回を限度として球受ゲート１８が30秒間ず
つ再度開放する。

そして、球受ゲート１８が開放する毎に入力回
路２５にゲート開放信号Ａが入力し、この信号Ａ
が20秒間以上高電圧となる真のゲート開放信号で
ある場合、ラツチ回路３１からゲート１８の開放
毎にラツチ信号Ｄが出力し、カウンタ回路３２は
このラツチ信号Ｄをカウントし、カウント数が10
になればカウント信号Ｅを出力する。ラツチ回路
３４はこのカウント信号Ｅの入力により停止信号
Ｇを出力し、リレードライバー回路３５がリレー
３６を作動してそのリレー接点３６ａをオンする
と共に、リレー接点３６ｂをオフする。従つて球
受ゲート１８の10回の開放により、表示ランプ３
７が点滅動作すると共に、球打モータ３９が作動
を停止し、パチンコ遊戯が続行不能になる。

なお、第３図に示す制御系の回路は磁石を使用
した不正行為防止用の磁気感知器として利用でき
る。即ち、盤面２の内側等にリードスイツチ４１
を設け、このリードスイツチ４１の出力を入力回
路２５に入力するようにすると共に、切替スイツ
チ４２の可動接点４２ａを鎖線の如く固定接点４
２ｂから固定接点４２ｃ側に倒してカウンタ回路
３０の判別信号Ｃを直接カウンタ回路３２に送出
するようにする。そして、シフトレジスタ２９及
びカウンタ回路３０のシフト動作、カウント動作
の基準時間となるクロツク信号Ｂの周波数が高く
なるように可変発振器２８を調整すると、シフト
レジスタ２９がリードスイツチ４１からの出力信
号を入力回路２５及び光電変換素子２６を介して
入力する間に、該シフトレジスタ２９から微小時
間毎にパルス信号を出力させ、カウンタ回路３２
からカウンタ信号Ｅを数秒間で出力し得るように
なるので、磁石を用いた不正行為があれば、数秒
間で球打モータ３９を停止させて遊戯不能にする
と共に、表示ランプ３８を点滅させて警報できる
のである。

なお、前記実施例によれば、図柄表示装置１５
の表示に数字７の図柄が３つ揃えば球受ゲート１
８が開放するようにした所謂フイーバと称される
パチンコ遊戯機に本発明を実施しているが、本発
明はこのようなパチンコ遊戯機に限定されず、例
えば数字３の図柄が３つ揃つたときに球受ゲート
１８を開放するようにしたパチンコ遊戯機であつ
てもよく、要するに図柄表示装置に表示された図
柄が特定の図柄になつたとき、球受ゲート１８を
開放するように構成したものであればよい。

本発明によれば、球受ゲートの開放回数をカウ
ントするカウンタ回路と、そのカウント数が一定
回数になつたとき球打モータの作動を停止する停
止回路を設けているので、球受ゲートの一定回数
の開放により、球の打上げが自動的に停止して遊
戯不能になるので、球受ゲートの開放により払出
された球でそのまま遊戯を続けられる惧れがな
く、またダブルフイーバ等によつて球受ゲートが
連続的に一定回数を越えて開放するような惧れも
なくなり、従つて面倒や客とのトラブルもなく、
球受ゲートの一定回数の開放でそのパチンコ遊戯
機を打止めにできる。また前記停止回路をリセツ
トするリセツトスイツチを設けているの、遊戯不
能となつたパチンコ遊戯機を遊戯可能状態に簡単
に戻すことができ、その実用的効果は著大であ
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示し、第１図はパチ
ンコ遊戯機の正面図、第２図は第１図のＡ−Ａ線
断面図、第３図は制御系のブロツク図である。 ２…盤面、８…球打ハンドル、１５…図柄表示
装置、１８…球受ゲート、２０…球検出スイツ
チ、３２…カウンタ回路、３３…リセツトスイツ
チ、３９…球打モータ、４０…停止回路。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 球打ハンドルのハンドル操作により球打モー
   タを作動せしめて球を盤面上部に打上げ、その打
   上げた球が盤面に設けた特定チヤツカーに入つた
   とき、図柄表示装置が作動し、その図柄が特定の
   図柄になつたとき、盤面に設けた球受ゲートが所
   定時間開放し、該球受ゲート内に設けた球検出ス
   イツチが球を検出したときに該球受ゲートが一定
   回数を限度として再度開放するようにしたパチン
   コ遊戯機において、球受ゲートの開放回数をカウ
   ントするカウンタ回路と、そのカウント数が前記
   一定回数になつたとき球打モータの作動を停止す
   る停止回路と、該停止回路をリセツトするリセツ
   トスイツチとを設けたことを特徴とするパチンコ
   遊戯機。