JPS5843490B2 - 巻縮堅牢度良好なカ−ペツト用易染性ポリエステル繊維の製造法 - Google Patents
巻縮堅牢度良好なカ−ペツト用易染性ポリエステル繊維の製造法Info
- Publication number
- JPS5843490B2 JPS5843490B2 JP10930675A JP10930675A JPS5843490B2 JP S5843490 B2 JPS5843490 B2 JP S5843490B2 JP 10930675 A JP10930675 A JP 10930675A JP 10930675 A JP10930675 A JP 10930675A JP S5843490 B2 JPS5843490 B2 JP S5843490B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat treatment
- polyester fiber
- birefringence
- crimping
- crimp
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Artificial Filaments (AREA)
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、カーペット用ポリエステル繊維、さらに詳し
くは、巻縮堅牢度が良好でしかも易染性であるカーペッ
ト用ポリエステル繊維の製造法に関するものである。
くは、巻縮堅牢度が良好でしかも易染性であるカーペッ
ト用ポリエステル繊維の製造法に関するものである。
最近ポリエステルがカーペット分野に好んで用いられる
ようになってきている。
ようになってきている。
これはその特徴とする羊毛に似た手触り、風合いによる
ものであるが、ナイロンに比し荷重に対する巻縮のへた
つが大きいことや、染色性が不満足であるためナイロン
を・駆逐するまでには至っていない。
ものであるが、ナイロンに比し荷重に対する巻縮のへた
つが大きいことや、染色性が不満足であるためナイロン
を・駆逐するまでには至っていない。
特に易染化する場合、犬なり小なり巻縮の耐熱性やへた
り特性が低下し、満足すべきものが得られていないこと
が大きな理由となっている。
り特性が低下し、満足すべきものが得られていないこと
が大きな理由となっている。
本発明者はカーペット用ポリエステル繊維のかかる欠点
の解消のため鋭意検討した結果、ついに所期の目的を達
成する本発明に到達したものであり、その要旨は、高配
向溶融紡糸によって製造した複屈折率Jnが0.100
〜0.130、密度が1.371’/d以上でかつ16
0℃乾熱で5分間自由弛緩熱処理した後の複屈折率が該
熱処理前のそれの1.05倍より大である高配向ポリエ
ステル未延伸糸を、溶融紡糸に連続してまたは一旦巻き
取るかあるいは引き取った後、ドラフト率0.80〜1
.30倍で延伸および/または弛緩熱処理し、あるいは
せずして、機械巻縮を付与し、該機械巻縮付与と同時に
または付与後、拘束下に160℃以上の高温で熱処理す
ることにより次式で示される0、 5 W19/ dの
荷重下での180℃熱処理前後のクリンプインデックス
CIの比 を30%以上、160℃における乾熱収縮率を3%以下
となすことを特徴とする単糸繊度が5d以上である巻縮
堅牢度良好なカーペット用易染性ポリエステル繊維の製
造法にある。
の解消のため鋭意検討した結果、ついに所期の目的を達
成する本発明に到達したものであり、その要旨は、高配
向溶融紡糸によって製造した複屈折率Jnが0.100
〜0.130、密度が1.371’/d以上でかつ16
0℃乾熱で5分間自由弛緩熱処理した後の複屈折率が該
熱処理前のそれの1.05倍より大である高配向ポリエ
ステル未延伸糸を、溶融紡糸に連続してまたは一旦巻き
取るかあるいは引き取った後、ドラフト率0.80〜1
.30倍で延伸および/または弛緩熱処理し、あるいは
せずして、機械巻縮を付与し、該機械巻縮付与と同時に
または付与後、拘束下に160℃以上の高温で熱処理す
ることにより次式で示される0、 5 W19/ dの
荷重下での180℃熱処理前後のクリンプインデックス
CIの比 を30%以上、160℃における乾熱収縮率を3%以下
となすことを特徴とする単糸繊度が5d以上である巻縮
堅牢度良好なカーペット用易染性ポリエステル繊維の製
造法にある。
本発明における巻縮ポリエステル繊維を構成するポリエ
ステルは、その反復単位の85(モル)%以上がエチレ
ンテレフタレートよりなるもので、特にテレフタル酸ま
たはその機能的誘導体とエチレングリコールまたはエチ
レンオキサイドとから製造されるポリエチレンテレフタ
レートを主たる対象とするが、酸成分としてテレフタル
酸またはその機能的誘導体の一部を15(モル)%未満
、好ましくは10(モル)%未満までの例えばイノフタ
ル酸、アジピン酸、セパチン酸、アゼライン酸、ナフタ
ール酸、p−オキシ安息香酸、2・5−ジメチルテレフ
タル酸、ビス(p−カルボキシフェノキシ)エタン 2
・6−ナフタレンジカルボン酸、3・5−ジ(カルボメ
トキシ)ベンゼンスルホン酸アルカリ金属塩またはそれ
らの機能的誘導体等の中から選択された2官能性酸の少
なくとも1種で置き換えるか、もしくはグリコール成分
トシテエチレングリコールの一部を15 (モ#)%未
満、好ましくはlO(モル)%未満までの例えばジエチ
レングリコール、プロピレングリコール、■・4−ブタ
ンジオール、1・4−ヒドロキシメチルシクロヘキサン
等の2価のアルコールの中から選択された少なくとも1
種で置き換えた共重合体であってよい。
ステルは、その反復単位の85(モル)%以上がエチレ
ンテレフタレートよりなるもので、特にテレフタル酸ま
たはその機能的誘導体とエチレングリコールまたはエチ
レンオキサイドとから製造されるポリエチレンテレフタ
レートを主たる対象とするが、酸成分としてテレフタル
酸またはその機能的誘導体の一部を15(モル)%未満
、好ましくは10(モル)%未満までの例えばイノフタ
ル酸、アジピン酸、セパチン酸、アゼライン酸、ナフタ
ール酸、p−オキシ安息香酸、2・5−ジメチルテレフ
タル酸、ビス(p−カルボキシフェノキシ)エタン 2
・6−ナフタレンジカルボン酸、3・5−ジ(カルボメ
トキシ)ベンゼンスルホン酸アルカリ金属塩またはそれ
らの機能的誘導体等の中から選択された2官能性酸の少
なくとも1種で置き換えるか、もしくはグリコール成分
トシテエチレングリコールの一部を15 (モ#)%未
満、好ましくはlO(モル)%未満までの例えばジエチ
レングリコール、プロピレングリコール、■・4−ブタ
ンジオール、1・4−ヒドロキシメチルシクロヘキサン
等の2価のアルコールの中から選択された少なくとも1
種で置き換えた共重合体であってよい。
また難燃性を付与するための機能的誘導体、例えば芳香
族ポリフォスホネートからなる共重合体であってもよい
。
族ポリフォスホネートからなる共重合体であってもよい
。
そしてこれに酸化防止剤、艶消剤、着色剤、染色性向上
剤、難燃性向上剤、結晶化促進剤、制電性向上剤等を含
有させたものであっても勿論よい。
剤、難燃性向上剤、結晶化促進剤、制電性向上剤等を含
有させたものであっても勿論よい。
前記ポリエステルを、複屈折率Jnが0.100−0.
130゜密度が1.370P/−以上でかつ160℃乾
熱で5分間自由弛緩熱処理した後の複屈折率が該熱処理
前のそれの1.05倍より犬な未延伸糸が得られるよう
な条件下で高配向溶融紡糸する方法としては、紡糸口金
を通して溶融紡出した糸条を、非晶部を殆んど配向させ
ることなく結晶部を配向させる紡糸法、例えば4000
m/m1yt以上の高速度で高配向溶融紡糸する方法
、あるいはポリエステル重合体中に配向結晶化促進剤を
予め混入しておき、これを上記紡糸速度より遅い紡糸速
度で高配向溶融紡糸する方法等を挙げることができる。
130゜密度が1.370P/−以上でかつ160℃乾
熱で5分間自由弛緩熱処理した後の複屈折率が該熱処理
前のそれの1.05倍より犬な未延伸糸が得られるよう
な条件下で高配向溶融紡糸する方法としては、紡糸口金
を通して溶融紡出した糸条を、非晶部を殆んど配向させ
ることなく結晶部を配向させる紡糸法、例えば4000
m/m1yt以上の高速度で高配向溶融紡糸する方法
、あるいはポリエステル重合体中に配向結晶化促進剤を
予め混入しておき、これを上記紡糸速度より遅い紡糸速
度で高配向溶融紡糸する方法等を挙げることができる。
しかしてその際、紡糸速度以外の紡糸条件、例えば紡糸
口金温度、紡糸孔孔径、紡出糸条の冷却条件、一旦冷却
した紡出糸条の再加熱による配向細化条件等は得られる
未延伸糸の複屈折率Jnがo、 i o 。
口金温度、紡糸孔孔径、紡出糸条の冷却条件、一旦冷却
した紡出糸条の再加熱による配向細化条件等は得られる
未延伸糸の複屈折率Jnがo、 i o 。
〜0.1301密度が1.370 P/ff1以上でか
つ160℃乾熱で5分間自由弛緩熱処理した後の複屈折
率が該熱処理前のそれの1.05倍より犬となるように
適宜選定しなげればならない。
つ160℃乾熱で5分間自由弛緩熱処理した後の複屈折
率が該熱処理前のそれの1.05倍より犬となるように
適宜選定しなげればならない。
なお本発明において複屈折率Jnは、ライッ社のコンペ
ンセーターを使用し、光源としてナトリウムD線を用い
て測定した値であり、密度は硝酸カルシウム−水系を勾
配液とした密度勾配管を用い3o±0.1℃の浴温水で
測定した値である。
ンセーターを使用し、光源としてナトリウムD線を用い
て測定した値であり、密度は硝酸カルシウム−水系を勾
配液とした密度勾配管を用い3o±0.1℃の浴温水で
測定した値である。
ここで複屈折率Jnが0.100未満または密度が1.
370 (P/c111)未満の場合には自由収縮にす
る配向性の低下が犬で本発明の目的を達成することがで
きない。
370 (P/c111)未満の場合には自由収縮にす
る配向性の低下が犬で本発明の目的を達成することがで
きない。
また複屈折率および密度が前記本発明の範囲内にある場
合でも160℃乾熱で5分間自由弛緩熱処理した後の複
屈折率が該熱処理前のそれの1.05倍より小さい場合
には得られる巻縮繊維の10%伸長するために要する張
力5T1oが1.0より小さくなるかまたは20%伸長
するために要する張力5T2oとの比5T2o/sT1
゜が1.8以上となり巻縮堅牢度の低い巻縮ポリエステ
ル繊維となり、本発明の所期の目的が達成できない。
合でも160℃乾熱で5分間自由弛緩熱処理した後の複
屈折率が該熱処理前のそれの1.05倍より小さい場合
には得られる巻縮繊維の10%伸長するために要する張
力5T1oが1.0より小さくなるかまたは20%伸長
するために要する張力5T2oとの比5T2o/sT1
゜が1.8以上となり巻縮堅牢度の低い巻縮ポリエステ
ル繊維となり、本発明の所期の目的が達成できない。
そして複屈折率Jnが0.130より大きい場合には収
縮により配向性が低下し、やはり本発明の所期の目的を
達成することができない二本発明では前記高配向ポリエ
ステル未延伸糸を次いで溶融紡糸に連続してまたは一旦
巻き取るかあるいは引き取った後、ドラフト率0.80
/1.30倍で延伸および/または弛緩熱処理し、ある
いはせずして、機械巻縮を付与し、該機械巻縮付与と同
時にまたは付与後、拘束下に160℃以上の高温で熱処
理する。
縮により配向性が低下し、やはり本発明の所期の目的を
達成することができない二本発明では前記高配向ポリエ
ステル未延伸糸を次いで溶融紡糸に連続してまたは一旦
巻き取るかあるいは引き取った後、ドラフト率0.80
/1.30倍で延伸および/または弛緩熱処理し、ある
いはせずして、機械巻縮を付与し、該機械巻縮付与と同
時にまたは付与後、拘束下に160℃以上の高温で熱処
理する。
本発明においては高配向ポリエステル未延伸糸を延伸し
ても延伸しなくてもよいが、延伸する場合には延伸倍率
を1.30倍以下とする必要があり、これが1.30倍
を越える場合には収縮による配向性の向上で代表される
特殊な特性が失なわれるため本発明の所期の目的を達成
する巻縮ポリエステル繊維を得ることができなくなる。
ても延伸しなくてもよいが、延伸する場合には延伸倍率
を1.30倍以下とする必要があり、これが1.30倍
を越える場合には収縮による配向性の向上で代表される
特殊な特性が失なわれるため本発明の所期の目的を達成
する巻縮ポリエステル繊維を得ることができなくなる。
機械巻縮は各種方法が採用できるが、特にスチープルの
場合にはスタフイングボックス式押込巻縮が好ましく、
フィラメントの場合には空気噴射による衝突式および各
種仮撚式機械巻縮法を採用するのがよい。
場合にはスタフイングボックス式押込巻縮が好ましく、
フィラメントの場合には空気噴射による衝突式および各
種仮撚式機械巻縮法を採用するのがよい。
そして熱処理は機械巻縮付与中または付与後に拘束下に
160℃以上の高温で行うことが必要であるが、あらか
じめ、機械巻縮付与前に延伸に引き続いて弛緩熱処理す
る方法も有効である。
160℃以上の高温で行うことが必要であるが、あらか
じめ、機械巻縮付与前に延伸に引き続いて弛緩熱処理す
る方法も有効である。
この160℃以上における高温熱処理の目的は、付与し
た機械巻縮の熱固定のために必須不可欠の要件であり、
160℃未満の低温熱処理の場合には得られた糸の0.
5■/dの荷重下での180℃熱処理前後のクリンプイ
ンデックスCIの比 の大小で表わされる巻縮の熱安定性が不良でありカーペ
ット製造段階において受ける熱的な変化に耐えることが
できず、得られたカーペットを構成するヤーンのふくら
みが乏しく、カバリング性の劣る製品しか得ることがで
きない。
た機械巻縮の熱固定のために必須不可欠の要件であり、
160℃未満の低温熱処理の場合には得られた糸の0.
5■/dの荷重下での180℃熱処理前後のクリンプイ
ンデックスCIの比 の大小で表わされる巻縮の熱安定性が不良でありカーペ
ット製造段階において受ける熱的な変化に耐えることが
できず、得られたカーペットを構成するヤーンのふくら
みが乏しく、カバリング性の劣る製品しか得ることがで
きない。
一方高温の限界はポリエステルの融点以下であり、特に
好ましくは180℃から220℃で行うのが良い。
好ましくは180℃から220℃で行うのが良い。
なおり−ペット用としては前記クリンプインデックス比
は少くとも30%以上とするのが好ましい。
は少くとも30%以上とするのが好ましい。
かくして得られた巻縮ポリエステル繊維は、ステーブル
用の場合には次いでオイリング後ステープルに切断して
紡績糸として、またフィラメント二の場合には、チーズ
またはパーンに巻き取った後、種々のカーペット用途に
供することができる。
用の場合には次いでオイリング後ステープルに切断して
紡績糸として、またフィラメント二の場合には、チーズ
またはパーンに巻き取った後、種々のカーペット用途に
供することができる。
本発明の巻縮ポリエステル繊維は、160℃における乾
熱収縮率が3%以下、単糸5d以上で巻縮の熱安定性が
優れ、しかも巻縮堅牢度が従来のものに比し優れている
ため、カバリング性に優れ、良好た手触わりを与えしか
も長時間使用しても巻縮のへたつが殆んどみられない優
れたカーペットの製造も極めて有用である。
熱収縮率が3%以下、単糸5d以上で巻縮の熱安定性が
優れ、しかも巻縮堅牢度が従来のものに比し優れている
ため、カバリング性に優れ、良好た手触わりを与えしか
も長時間使用しても巻縮のへたつが殆んどみられない優
れたカーペットの製造も極めて有用である。
以下実施例により本発明を具体的に説明する。
実施例 1
固有粘度CvC−0,60(フェノール/テトラクロル
エタン=6/4の混合溶媒中30℃で測定)のポリエチ
レンテレフタレートな孔径0.25 m71Lノ紡糸孔
300個を環状に配置した紡糸口金を用いて紡糸温度2
90℃で押し出し、口金直下で紡出糸条の全周面から流
速0.4 m/ seeの冷却気流を吹き当てて紡出ポ
リマーを急冷固化させた後ワイングーで巻き取った。
エタン=6/4の混合溶媒中30℃で測定)のポリエチ
レンテレフタレートな孔径0.25 m71Lノ紡糸孔
300個を環状に配置した紡糸口金を用いて紡糸温度2
90℃で押し出し、口金直下で紡出糸条の全周面から流
速0.4 m/ seeの冷却気流を吹き当てて紡出ポ
リマーを急冷固化させた後ワイングーで巻き取った。
この際ワイングー巻取速度を種々変えることにより第1
表に示すように4種類(サンプルA−D)の未延伸糸を
得た。
表に示すように4種類(サンプルA−D)の未延伸糸を
得た。
ここでサンプルAおよびBは本発明に係る未延伸特性を
満足するものであり、サンプルCおよびDは本発明に係
る未延伸糸特性を欠如したものである。
満足するものであり、サンプルCおよびDは本発明に係
る未延伸糸特性を欠如したものである。
この4種の未延伸糸を集束してトウとなし、押入式機械
巻縮付与装置(スタフイングボックス式クリンパ−)を
用いてトウ温度80℃で巻縮付与を行った後、200℃
で拘束下に熱固定を行った。
巻縮付与装置(スタフイングボックス式クリンパ−)を
用いてトウ温度80℃で巻縮付与を行った後、200℃
で拘束下に熱固定を行った。
かくして得られた巻縮ポリエステル繊維のST、。
、5T20/5Ttoおよび160℃における乾熱収縮
率(S HDt6o)は第2表に示すとおりである。
率(S HDt6o)は第2表に示すとおりである。
なお第2表には未延伸糸サンプルA、B、CおよびDよ
り得られた巻縮ポリエステル繊維を、それぞれ巻縮繊維
A′、B′、CおよびUとして表示した。
り得られた巻縮ポリエステル繊維を、それぞれ巻縮繊維
A′、B′、CおよびUとして表示した。
また得られた巻縮ポリエステル繊維のへたりの状況を調
べるために各巻縮ポリエステル繊維の下端にデニール当
り1.Ovの荷重を懸吊して室温で30秒間放置した際
の巻縮の消失状況を肉眼判定し室温荷重下での巻縮消失
状況として、また0、5■/dの荷重下180℃で熱処
理した場合の巻縮のへたり状況を該熱処理前後のクリン
プインデックス変化により調べ熱処理前後の巻縮保持率
として、更にJISによる染着率も測定し、その結果も
第2表に併記した。
べるために各巻縮ポリエステル繊維の下端にデニール当
り1.Ovの荷重を懸吊して室温で30秒間放置した際
の巻縮の消失状況を肉眼判定し室温荷重下での巻縮消失
状況として、また0、5■/dの荷重下180℃で熱処
理した場合の巻縮のへたり状況を該熱処理前後のクリン
プインデックス変化により調べ熱処理前後の巻縮保持率
として、更にJISによる染着率も測定し、その結果も
第2表に併記した。
第2表より明らかなように本発明に属する巻縮ポリエス
テル繊維(巻縮繊維A′およびB’)は、室温荷重での
巻縮のへたりおよび熱処理による巻縮のへたりともにそ
れほど大きくなく、染着率も良好で満足すべきものであ
る。
テル繊維(巻縮繊維A′およびB’)は、室温荷重での
巻縮のへたりおよび熱処理による巻縮のへたりともにそ
れほど大きくなく、染着率も良好で満足すべきものであ
る。
これに対し、本発明に属さない巻縮ポリエステル繊維(
巻縮繊維CおよびD’)は染着率は良好であるが巻縮の
へたつが著しく犬でかつ巻縮堅牢度が劣悪であり、しか
も作成したカーペットはカバリング性が乏しく品位の劣
るものであった。
巻縮繊維CおよびD’)は染着率は良好であるが巻縮の
へたつが著しく犬でかつ巻縮堅牢度が劣悪であり、しか
も作成したカーペットはカバリング性が乏しく品位の劣
るものであった。
実施例 2
実施例1に示した未延伸糸サンプルAを用い、160℃
で種々の延伸倍率で延伸した後、100℃でスタッフィ
ングボックス式機械巻縮付与装置によって機械巻縮を付
与し、次いで拘束状態で処理温度を変えて熱処理した。
で種々の延伸倍率で延伸した後、100℃でスタッフィ
ングボックス式機械巻縮付与装置によって機械巻縮を付
与し、次いで拘束状態で処理温度を変えて熱処理した。
かくして得られた巻縮ポリエステル繊維の特性を実施例
1と同様に第3表に示す。
1と同様に第3表に示す。
第3表より明らかな如く、延伸倍率が1.30以下およ
び熱処理温度が160℃以上の場合、得られたポリエス
テル繊維は室温荷重に対する巻縮のへたりおよび熱処理
に対する巻縮のへたりともに良好であるが、延伸倍率が
、1.30を越える場合には高配向未延伸糸の特殊な組
織が延伸により破壊されるため5T20/5T1o>1
.8oとなり、巻縮のへたりも著しく犬で不満足なもの
である。
び熱処理温度が160℃以上の場合、得られたポリエス
テル繊維は室温荷重に対する巻縮のへたりおよび熱処理
に対する巻縮のへたりともに良好であるが、延伸倍率が
、1.30を越える場合には高配向未延伸糸の特殊な組
織が延伸により破壊されるため5T20/5T1o>1
.8oとなり、巻縮のへたりも著しく犬で不満足なもの
である。
また、熱処理温度が160℃未満の場合、巻縮の熱的安
定性が不満足であり、風合い、カバリング性の良いカー
ペットを与えることができない。
定性が不満足であり、風合い、カバリング性の良いカー
ペットを与えることができない。
比較例
巻取速度を1200 m/Wu1tとする以外は実施例
1と同一条件で溶融紡糸として得たポリエステル未延伸
糸(Jn=0.007、密度= 1.3411?/cr
il。
1と同一条件で溶融紡糸として得たポリエステル未延伸
糸(Jn=0.007、密度= 1.3411?/cr
il。
160℃乾熱5分間熱処理前後の複屈折率の変化比率’
n1ao / Jn=0.4 )を、110’Cのプレ
ート上で3.4倍に延伸した延伸糸Eと、次いで該延伸
糸を160℃で定長熱処理した延伸糸Fを、実施例1と
同一条件で機械巻縮を行い次いで熱処理した。
n1ao / Jn=0.4 )を、110’Cのプレ
ート上で3.4倍に延伸した延伸糸Eと、次いで該延伸
糸を160℃で定長熱処理した延伸糸Fを、実施例1と
同一条件で機械巻縮を行い次いで熱処理した。
かくして得られた巻縮ポリエステル繊維の性状を実施例
1と同様に第4表に示す。
1と同様に第4表に示す。
なお第4表では延伸糸EおよびFから得られた巻縮ポリ
エステル繊維をそれぞれ巻縮繊維rおよびPで表示した
。
エステル繊維をそれぞれ巻縮繊維rおよびPで表示した
。
第5表より明らかなように巻縮繊維rおよびF′はいず
れも5T2o/5T1oが1.8以上であり従つて巻縮
のへたりも犬で、しかも染着率が本発明にくらべ著しく
劣っている。
れも5T2o/5T1oが1.8以上であり従つて巻縮
のへたりも犬で、しかも染着率が本発明にくらべ著しく
劣っている。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 高配向溶融紡糸によって製造した複屈折率4nが0
.100〜0.130、密度が1.370t/cri以
上で、かつ160℃乾熱で5分間自由弛緩熱処理した後
の複屈折率が該熱処理前のそれの1.05倍より犬であ
る高配向ポリエステル未延伸糸を、溶融紡糸に連続して
または一旦巻き取るかあるいは引き取った後、ドラフト
率O,SO〜1.30倍で延伸および/または弛緩熱処
理し、あるいはせずして、機械巻縮を付与し、該機械巻
縮付与と同時にまたは付与後、拘束下に160℃以上の
高温で熱処理することにより次式で示される0、 51
n9/ dの荷重下での180℃熱処理前後のクリンプ
インデックスCIの比 を30%以上、160℃における乾熱収縮率を3%以下
となすことを特徴とする単糸繊度が5d以上である巻縮
堅牢度良好なカーペット用易染性ポリエステル繊維の製
造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10930675A JPS5843490B2 (ja) | 1975-09-08 | 1975-09-08 | 巻縮堅牢度良好なカ−ペツト用易染性ポリエステル繊維の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10930675A JPS5843490B2 (ja) | 1975-09-08 | 1975-09-08 | 巻縮堅牢度良好なカ−ペツト用易染性ポリエステル繊維の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5234021A JPS5234021A (en) | 1977-03-15 |
JPS5843490B2 true JPS5843490B2 (ja) | 1983-09-27 |
Family
ID=14506841
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10930675A Expired JPS5843490B2 (ja) | 1975-09-08 | 1975-09-08 | 巻縮堅牢度良好なカ−ペツト用易染性ポリエステル繊維の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5843490B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH049554B2 (ja) * | 1983-11-02 | 1992-02-20 |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US4639347A (en) * | 1983-05-04 | 1987-01-27 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Process of making crimped, annealed polyester filaments |
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JPS61249264A (ja) * | 1985-04-26 | 1986-11-06 | Honda Motor Co Ltd | 研削装置 |
JPH0482910A (ja) * | 1990-07-20 | 1992-03-16 | Shinkashiyou:Kk | カーペット用のポリエステルフィラメント糸 |
-
1975
- 1975-09-08 JP JP10930675A patent/JPS5843490B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH049554B2 (ja) * | 1983-11-02 | 1992-02-20 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5234021A (en) | 1977-03-15 |
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