JPS6042288B2 - ポリエステル繊維の製造法 - Google Patents

ポリエステル繊維の製造法

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JPS6042288B2
JPS6042288B2 JP9409677A JP9409677A JPS6042288B2 JP S6042288 B2 JPS6042288 B2 JP S6042288B2 JP 9409677 A JP9409677 A JP 9409677A JP 9409677 A JP9409677 A JP 9409677A JP S6042288 B2 JPS6042288 B2 JP S6042288B2
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JP
Japan
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polyester
fibers
polyester fibers
fiber
stretching
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JP9409677A
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JPS5430925A (en
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温 山本
延治 井沢
泰昭 野溝
敏弘 山田
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Teijin Ltd
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Teijin Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、染色性及び抗ビル性のすぐれたポリエステ
ル繊維を工業的に製造する方法に関するものである。
ポリエステル繊維、殊にポリエチレンテレフタレート
繊維は、すぐれた物性を有するため、衣料用、インテリ
ア用、産業資材用等の分野に広く使用されている。
しかしながら、該繊維は染色性が劣るため染色に際して
は高圧染色あるいはキャリ ー染色を行う必要があり、
また織編物として長期間使用しているとビルが発生する
ため、衣料用として用途が制限されている。 ポリエス
テル繊維の染色性及び抗ビル性を改善するため、ポリエ
チレンテレフタレートに適当な第3成分を共重合させた
り、あるいは適当な添加剤をブレンドすることが行なわ
れているが、このような方法は原料ポリマーのコストが
高くなるだけでなく、紡糸や延伸の工程調子を悪化させ
るという問題がある。
一方、未延伸ポリエステル繊維を熱処理して結晶化せし
めた後延伸する方法も知られているが、熱処理により結
晶化せしめた未延伸ポリエステル繊維は延伸性がきわめ
て悪いため、工業的に採用するのは困難である。 本発
明者らは、近時注目されている高速紡糸を活用して染色
性及び抗ビル性の良好なポリエステル繊維を製造すべく
研究の結果、特殊な条件で高速紡糸を行つた新規な高配
向未延伸ポリエステル繊維を特定の条件で延伸すること
によつて、改良フされた染色性と抗ビル性とを兼ね備え
たポリエステル繊維を製造し得ることを見出し、本発明
に到達したものである。
即ち、本発明は、極限粘度(35゜C)O−クロロフ
ェノール中)0.6〜0.7のポリエステルから成り、
且つ0.04〜0.08の複屈折率1.360以上の密
度、および10%以下の沸水収縮率を有する高配向未延
伸ポリエステル繊維を、50〜85℃で加熱しつつ全延
伸倍率1.3〜2市倍で延伸することを特徴とする染色
性及び抗ビル性のすぐれたポリエステル繊維の製造法で
ある。
本発明において言うポリエステルとは、ポリエチレンテ
レフタレートを主たる対象とするが、その性質(特に結
晶性等)を本質的に変化させない範囲で少量(例えば5
モル%以下)の第3成分を共重合したものでもよい。
これらのポリエステルには、艶消剤、安定剤、難燃剤等
の添加剤を含有してもよい。ポリエステルの重合度は、
紡糸前の極限粘度〔η〕(0−クロロフェノール、35
゜C中)にして0.6〜0.7)とすることが必要であ
る。従来抗ビル性ポリエステル繊維を製造する際、〔η
〕が0.6未満、特にOゐ程度の低重合のポリエステル
(該低重合度ポリエステルは一般に紡糸性が良くない)
が使用されているが、本発明では、かかる低重合度ポリ
エステルを使用しなくとも良好な抗ビル性を有する繊維
が得られる。本発明によれば、前述の如きポリエステル
を特殊な条件で高速紡糸し、複屈折率0.04〜0.0
8.密度1.360以上、沸水収縮率10%以下の高配
向未延伸ポリエステル繊維とする。
一般にポリエステルの高速紡糸にあつては、紡糸速度が
非常に大(例えば4750rn./分以上)になると紡
糸段階での結晶化が進み沸水収縮率の小さな繊維が得ら
れる(特公昭35−3104号公報参照)。しかし、こ
のような.超高速で紡糸を行うには設備コストが高くな
り、また工程の安定性、作業の安全性等にも問題がある
。特に、ステーブルファイバー製造用のトウを製造する
場合は、紡糸時における糸条の随伴気流がきわめて大き
くまたトウをかかる超高速で安定!な引取りを行うこと
は極めて困難であり、実用性がない。しかも超高速紡糸
によるポリエステル未延伸繊維は、複屈折率が0.08
を超えるため延伸性が劣る。これに対し、通常の紡糸に
よる複屈折率が0.0株満のポリエステル未延伸繊維は
、適当な(伸度になるよう延伸すると通常の延伸繊維と
同様の物性及ひ染色性をもつものとなり本発明の目的を
達し得ない。また、常法により高速紡糸した密度が1.
36昧満又は沸水収縮率が10%を超えるポリエステル
未延伸繊維は、延伸によつて染色性、抗ビル性の両方に
すぐれた繊維とすることが困難である。なお、本発明に
従つてステーブルファイバーを製造する場合は、製品の
単糸デニールを勘案して未延伸繊維の単糸デニールを4
0以下とするのが好ましい。複屈折率0.04〜0.0
F!F.密度1.360以上、沸水収縮率10%以下の
高配向未延伸ポリエステル繊維、特に単糸デニール4.
0以下の繊維からなるトウを製フ造するには、ポリエス
テルを紡糸口金より溶融吐出し、紡糸筒内にて吐出繊維
束の周囲より冷却風を吹付けて冷却固化せしめた後25
00〜4500rri./分の速度で引取るに際し、紡
糸口金から溶融吐出するポリマー温度を278〜283
℃とすると共に、紡糸ドラフトを350〜1000とす
る方法が採用される。
この際、紡糸口金面から冷却風吹出開始点までの距離(
H)を2〜5cmとなし、冷却風吹出長(L)を10〜
30cmとするのが好ましい。また、紡糸筒としては、
冷却風吹出部の下方て糸条が外気・と接触する所謂1開
放型紡糸筒ョが好ましい。前述の如き高配向未延伸ポリ
エステル繊維を延伸するには、50〜85゜Cで加熱し
つつ全延伸倍率1.3〜2.5倍て延伸することが必要
である。延伸温度が50℃よりも低いと延伸性が極端に
悪化し、一方85℃を超えると得られる繊維の染色性が
悪化する。本発明を工業的に実施するには、前記高配向
未延伸ポリエステル繊維を集束して1〜20万デニール
のトウとなし、該トウを50〜85゜Cの温水浴中で1
段又は2段て延伸するのが好ましい。延伸後の繊維は必
要に応じて、押込圧縮、切断等の処理を施してステーブ
ルファイバーとしてもよく、また牽切してスライバーと
してもよい。
本発明の高配向未延伸ポリエステル繊維は一般の高速紡
糸による高配向未延伸繊維に較べ牽切性が優れているの
で、延伸一牽切に適用すると特に効果的である。以上の
如き本発明によれば、普通の重合度をもつポリエステル
から、低伸度(伸度20〜30%程度)で且つシルクフ
ァクター(強度×V挿度)が非常に小さく(シルクファ
クター20未満)、従つて抗ビル性の良好なポリエステ
ル繊維が得られる。
しかも該繊維の染色性は大幅に改善され、後述の測定法
による染着率が60%以上となる。従つて、該繊維は、
単独で紡績糸とするか、あるいは綿、羊毛等と混紡して
紡績糸となし、衣料用分野に使用すると特に効果的であ
る。次に、本発明の実施例を詳述する。
なお、例中における染着率は下記の方法により測定した
ものである。染着率 サンプルとしてカット長51TWLのスフ綿を用い、こ
れの1yを次の条件で染色し、染色前の染料原液を染色
後の染色残液の染料濃度を比色法により測定した。
この場合、染着率は下式に従つて算出した。染色条件: 染料:EastmanpOlyesterBlueGL
F濃度:4%0wf浴比:1:100 温度×時間:100℃×6紛 A:染色前の染色原液の染料濃度 B:染色後の染色残液の染料濃度 実施例 極限粘度(0−クロロフェノール35℃中)0.64の
ポリエチレンテレフタレートを第1表上段に示す条件で
溶融紡糸し、(但し、何れも紡糸筒における冷却風吹出
長(L)は20cm1冷却風温度は25℃とした)各種
の高配向未延伸ポリエステル繊維のトウを製造した。
得られたトウの未延伸繊維物性は第1表下段に示す通り
であつた。次に、それぞれのトウについて、適当な供給
デニールに調整し、温水浴を用いて、延伸速度100r
rL/分で、第2表上段に示す全延伸倍率並びに温水浴
温度にて2段延伸を行つた。
(但し、実験NO.5〜5″のみ1段延伸)延伸後、押
込捲縮機にて捲縮を施し、120′Cで熱処理後、カッ
ト長51wnに切断処理し、ステーブルファイバーとな
した。得られたステーブルファイバーの延伸繊維物性は
第2表下段に示す通りであつた。第1表及び第2表より
、本発明による実験NO.2,3,4,5,8,9のも
のは、延伸後のシルクファクターが低く、抗ビル用繊維
として、有用であり、かつ、従来品に比較して易染性で
あるという利点を有することが判る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 極限粘度(35℃、o−クロロフェノール中)0.
    6〜0.7のポリエステルから成り、且つ0.04〜0
    .08の複屈折率、1.360以上の密度、および10
    %以下の沸水収縮率を有する高配向未延伸ポリエステル
    繊維を、50〜85℃で加熱しつつ全延伸倍率1.3〜
    2.5倍で延伸することを特徴とする染色性及び抗ピル
    性のすぐれたポリエステル繊維の製造法。 2 延伸を50〜85℃の温水浴中で行う特許請求の範
    囲第1項記載のポリエステル繊維の製造法。 3 ポリエステル繊維がポリエチレンテレフタレート繊
    維である特許請求の範囲第1項記載のポリエステル繊維
    の製造法。
JP9409677A 1977-08-08 1977-08-08 ポリエステル繊維の製造法 Expired JPS6042288B2 (ja)

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JPS5430925A JPS5430925A (en) 1979-03-07
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JPS5782522A (en) * 1980-11-11 1982-05-24 Teijin Ltd Production easily dyeable polyester fiber
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JPS5430925A (en) 1979-03-07

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