JP3693552B2 - ポリエステル繊維の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポリトリメチレンテレフタレートからなる染色斑の小さいポリエステル繊維の製造方法に関する。さらに詳しくは、紡糸・延伸工程における巻取り時の、巻取り姿の耳高やバーストの発生を抑制して、染色性や強度等の性能にも優れたポリトリメチレンテレフタレート繊維を効率的に生産できる製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ポリトリメチレンテレフタレートは、弾性率が低くソフトな風合を呈し、且つ弾性回復性や染色性に優れるといったポリアミドに類似した性質、並びに耐光性、熱セット性、寸法安定性、低吸水率といったポリエチレンテレフタレートに類似した性質を併せ持つことから、これらの特徴を生かしてBCFカーペット、ブラシ等の多くの分野への利用が提案されている(特開平9−3724号公報、特開平8−173244号公報、特開平5−262862号公報)。
【0003】
すなわち、ポリトリメチレンテレフタレート繊維を用いると、耐光性、熱セット性等の性能が低いというポリアミド繊維の性質が改良されると同時に、低弾性率(ソフトな風合い)、優れた弾性回復性、易染性といったポリアミド類似の繊維を提供することが可能となり、そのために既存のポリアミド繊維と置き換えられる可能性が高い。
【0004】
これまでに提案されているポリトリメチレンテレフタレート繊維の製造方法は、300〜4000m/分で溶融紡糸した未延伸糸を、一旦巻取った後又は巻取ることなく連続して、未延伸糸のガラス転移温度以上の温度で一段又は多段に熱延伸する方法である。例えば、特開昭52−5320号公報には、引取られた未延伸糸を20〜80℃の温度で該温度における最大延伸倍率の70〜99.9%の倍率で延伸する方法、特開昭52−8123号公報には、複屈折率Δnが0.0025以上の未延伸糸を一旦巻取った後又は一旦巻取る事なく連続して延伸し次いで140〜180℃の加熱固体に接触させて熱処理する方法、特開昭58−104216号公報には、速度2000m/分以上で溶融紡糸した複屈折率Δnが0.035以上の未延伸糸を温度35〜80℃の熱ローラを用いて延伸する方法、特開平11−172526号公報には、溶融吐出した糸条を保温領域を通過させた後に固化させて未延伸糸を得、これを一旦巻取ることなく連続して延伸熱処理を施した後巻取る方法などが開示されている。
【0005】
しかしながら、本発明者の研究によれば、特に紡糸と延伸とを別々に行う方法では、得られるポリトリメチレンテレフタレート繊維は収縮力が強いため、例えばチーズ状に巻取る場合にはその巻き姿が耳高の形状になりやすく、また長時間巻取るとバーストを起こしやすいという工程安定性に問題があることがわかった。さらには、例え巻取ることができたとしても、その巻取り姿の不良に起因するためと推定され、染色すると周期的な染め斑が発生しやすいという問題もあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来技術を背景になされたもので、その目的は、良好な巻取り姿が安定して得られ、染色しても染色斑が発生し難く、しかも強度も良好なポリトリメチレンテレフタレート繊維の製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らの研究によれば、上記目的は、「実質的にトリメチレンテレフタレート単位から構成された固有粘度が0.4〜1.5のポリトリメチレンテレフタレート系ポリエステルを紡糸口金より溶融押出し、該吐出糸条を送風領域を通過させて冷却固化させた後にローラーを介して500〜4000m/分の速度で引取り、次いで巻取り張力0.044〜0.071cN/dtexの下、巻取り綾角4.5〜6.0度で巻取って未延伸糸を得る紡糸工程、及び、該未延伸糸を一段又は多段で熱延伸した後に巻取り張力0.071〜0.132cN/dtex巻取って延伸糸を得る延伸工程とからなるポリエステル繊維の製造方法。」
により達成できることが見出された。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
本発明で用いられるポリエステルは、繰返し単位が実質的にトリメチレンテレフタレート単位から構成されたポリトリメチレンテレフタレート系ポリエステルである。ここでいう「実質的に」とは、ポリトリメチレンテレフタレートホモポリエステルであっても、本発明の効果を損なわない範囲内、通常は全酸成分を基準として10モル%以下、好ましくは5モル%以下の割合で共重合成分を有するコポリエステルであってもよいことを表す。共重合し得る成分としては、例えばイソフタル酸、コハク酸、アジピン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、5−スルホイソフタル酸テトラブチルホスホニウム塩等の酸成分や、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノール等のグリコール成分、ε−カプロラクトン、4−ヒドロキシ安息香酸等のヒドロキシカルボン酸成分を挙げることができる。さらには、ポリオキシエチレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等の長鎖グリコール成分の場合には、ポリエステル重量を基準として10重量%以下、好ましくは5重量%以下の割合で共重合されていてもよい。
【0009】
また、必要に応じて、各種の添加剤、例えば、艶消し剤、熱安定剤、消泡剤、整色剤、難燃剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、赤外線吸収剤、結晶核剤、蛍光増白剤などを、ポリエステルの重合時に添加して共重合又は混合してもよいし、重合後のポリエステルに添加して混合してもよい。
【0010】
このようなポリエステルの固有粘度[IV]は、0.4〜1.5好ましくは0.8〜1.2の範囲が、紡糸の工程安定性と得られる延伸糸の機械的特性の点から必要である。固有粘度が0.4未満の場合には、分子量が低すぎるために強度が低下するため好ましくない。なお、固有粘度が0.4以上でも0.8未満の場合には、1500m/分以下の低紡糸速度で巻取った未延伸糸の安定性が不十分なため、経時変化により結晶化が進行して安定に延伸することができなくなるだけでなく、得られる延伸糸の品質にも斑を生じ易くなるので、0.8以上が好ましい。一方、固有粘度が1.5を越える場合には、溶融粘度が高くなりすぎるため、紡糸時にメルトフラクチャーや紡糸不良が生じるので好ましくない。
【0011】
本発明においては、上記ポリトリメチレンテレフタレート系ポリエステルを紡糸口金より溶融押出し、該吐出糸条を送風領域を通過させて冷却固化させた後にローラーを介して500〜4000m/分の速度で引取る。
【0012】
溶融押出し温度(紡糸温度)は、高すぎるとポリマーの熱分解による着色や強伸度劣化が起りやすく、一方低すぎると十分な強伸度の繊維を得ることが困難になるので、250〜285℃の範囲が適当であり、特に260〜280℃の範囲が好ましい。
【0013】
溶融吐出した糸条は、送風領域を通過させて冷却固化させる前に、保温領域を通過させて急激な冷却を抑制することが好ましい。この保温領域を通過させることにより、ポリマーの急激な冷却による微細結晶や高度に配向した非晶部分の生成が抑制され、後述する延伸工程で延伸されやすい非晶構造を作ることができ、良好な物性を有する繊維が安定して得ることができる。特に本発明が対象とするポリトリメチレンテレフタレート系ポリエステルは、例えばポリエチレンテレフタレート等のポリエステルに比較すると遥かに速い結晶化速度を有しているので、このような徐冷を行うことは、微細な結晶や極度に配向した非晶部分の生成を抑制する上で極めて有効な方法である。雰囲気温度は80〜220℃の範囲が適当であり、なかでも100〜220℃、特に150〜200℃の範囲が適当である。また、この保温領域の長さは5〜80cm、特に10〜40cmの範囲が適当である。
【0014】
また、送風領域における風量は、少なすぎると十分に冷却することが困難になって繊維物性のバラツキ、糸斑が激しくなる傾向にあり、一方多すぎると風による糸条の揺れが激しくなって糸斑が激しくなると共に紡糸性も低下するので0.5〜2.5m3/分の範囲とするのが適当であり、特に1.0〜2.0m3/分の範囲が好ましい。
【0015】
冷却固化された糸条は、ローラーを介して500〜4000m/分の速度、好ましくは1500〜3500m/分の速度で引取る必要がある。ここで引取速度が500m/分未満の場合には、紡糸安定性の面では良好ではあるが、生産性が大きく低下するため好ましくない。一方4000m/分を越える場合には、得られる未延伸糸の非晶部配向や部分的な結晶化が進みすぎ、後述する延伸工程で十分な延伸倍率で延伸することが困難になり、安定した生産性の下で十分な強度を有する延伸糸を得ることが困難になるので好ましくない。なお、引取る際のローラーの数は特に限定されず、単独でも2以上の複数であってもよいが、通常は一対のローラー群を介して引取られる。この際、第一のローラーと第二のローラーの回転速度(周速)は、紡糸安定性を損なわない範囲内で異ならしてもよいが、通常は同一速度とする。
【0016】
次いで引取られた糸条は、巻取り装置により巻き取られるが、この際、巻取り張力を0.044〜0.071cN/dtexの範囲、好ましくは0.049〜0.062cN/dtexの範囲とし、且つ巻取り綾角を4.5〜6.0度、好ましくは5.0〜5.8度の範囲として一旦未延伸糸として巻き取る。巻取り張力が0.044cN/dtex未満の場合には引取りローラーに糸条が巻付きやすくなるため好ましくない。逆に0.071cN/dtexを超える場合にはポリトリメチレンテレフタレート系ポリエステルの高い弾性回復性能に起因し、巻き締まりが発生して巻き姿が変形するため、それから得られる延伸糸は強度や染色性等に斑が発生しやすくなるので好ましくない。なお、巻取り張力を制御する方法は任意であるが、例えば巻取機の速度を引取りローラー群の最終のローラーの速度よりも低くすることにより、容易に達成できる。
【0017】
また、巻取り綾角綾角が4.5度未満の場合には、綾落ちしやすくなって安定に巻取ることができなくなり、逆に6.0度を越える場合には糸の大きな収縮力によって巻き姿が変形し、巻取り面とタッチローラーとの接する部分にバラツキが生じてタッチローラーとの接触面積が少なくなり、その結果接圧の集中が起こってバーストしやすくなるので好ましくない。
【0018】
なお、上記の紡糸工程においては、必要に応じて糸条をインターレース等の交絡付与装置を通して交絡を付与してもよい。その際、交絡付与装置は引取りローラーの前後いずれであってもよく、また、複数のローラー群を介して引取る場合にはその中間の位置であってもよい。さらには、必要に応じて2ヶ所以上の位置で交絡処理してもよい。
【0019】
本発明においては、上記紡糸工程で一旦巻取られた未延伸糸は、一段又は多段で熱延伸した後に巻取り張力0.071〜0.132cN/dtex、好ましくは0.080〜0.120cN/dtexで巻き取る。
【0020】
延伸温度は、低すぎると均一な延伸を行うことが困難になり繊維性能に斑を生じやすくなり、一方、高すぎると融着が発生しやすくなるので、50〜90℃の範囲が適当であり、特に60〜80℃の範囲が好ましい。また、その際の延伸倍率は、低すぎると繊維特性が不十分となり、一方高すぎると延伸時に毛羽や断糸が発生しやすくなるので、該未延伸糸の該延伸温度における最大延伸倍率(DRMAX)の0.6〜0.95倍、特に0.7〜0.9倍の範囲で延伸するのが適等である。
【0021】
延伸された糸条は、沸水収縮率を抑制するため、温度100〜170℃、好ましくは120〜150℃で熱セットを施す。熱セット温度が100℃未満の場合にはセット効果が不十分で沸水収縮率が高くなる傾向にあり、一方170℃を超える場合にはヒーターに糸が融着して単糸切れや断糸が多発するようになる。なお、熱セットに使用されるヒーターには特に制限はなく、プレートヒーター、加熱ローラー、非接触ヒーター等従来公知のヒーターを使用することができる。
【0022】
熱セットされた糸条は、例えばオーバーフィード(最終延伸ローラーの速度に対して巻取りローラーの速度を遅くする割合)を3〜10%とすることにより、巻取り張力0.071〜0.132cN/dtex、好ましくは0.080〜0.120cN/dtexで巻取る必要がある。ここで、巻取り張力が0.071cN/dtex未満の場合には安定に巻取ることが困難になり、逆に0.132cN/dtexを超える場合には、最終ローラーと巻取機の間で延伸が起こって得られる延伸糸の物性がばらついてしまうので好ましくない。
【0023】
以上に説明した本発明の製造方法により得られるポリエステル繊維は、例えば衣料用途における一般的な伸度である10〜45%に伸度を調整した場合、強度は3.0〜5.0g/de、10%伸長時の弾性回復率は85〜100%、熱応力のピーク値は0.265〜0.883cN/dtex、沸水収縮率は5〜17%の範囲の性能の繊維が得られる。
【0024】
本発明者のさらなる詳細な検討によれば、前記延伸熱セット条件を適宜選択して熱応力のピーク値が0.353g/dtex以上、伸度が35%以下となるようにすれば、弾性回復性能は向上して10%伸長時の弾性回復率が良好となりストレッチ性に優れた織編物が得られること、熱応力のピーク値を高くしすぎて0.706cN/dtexを超えるようにすれば、弾性回復率は向上するものの収縮が大きくなりすぎるため織編密度を低くしても得られる布帛が堅くなりやすいこと、沸水収縮率を7%未満にすれば、熱応力のピーク値が十分高くても収縮量が小くなりすぎるため得られる布帛はペーパーライクになりやすいことが見出された。また、熱応力のピーク温度は150〜180℃の範囲とするのが適当であり、かくすれば、この温度範囲で得られる布帛を熱セットすることにより、十分かつ適切に収縮処理することができ、150℃未満では低すぎるため、使用時にアイロンを当てる際、繊維の微細構造変化が起こりやすいことが見出された。
【0025】
本発明にかかるポリエステル繊維は、衣料用途においてはマルチフィラメント糸が好ましい。その際、総繊度は特に限定する必要はないが、通常は11〜220dtex、特に33〜110dtexの範囲が適当であり、単糸繊度も特に限定する必要はないが0.11〜5.6dtex、特に1.1〜3.3dtexの範囲が適当である。また、繊維の断面形状は丸、三角、その他の多角形、扁平、L型、W型、十字型、井型、ドッグボーン型等制限はなく、さらには中実繊維であっても中空繊維であってもよい。
【0026】
【実施例】
以下、実施例をあげて本発明をさらに具体的に説明する。なお、実施例中における各特性値は下記の方法で測定した。
【0027】
(1)固有粘度
温度35℃のオルソクロロフェノールを溶媒として常法にしたがって求めた。
【0028】
(2)張力測定
東レ(株)社製TENSION ANALYZER MODELTTA−801を用い、紡糸の場合には最終引取りローラーと巻取りローラーの間、延伸の場合には最終延伸ローラーと巻取りローラー間で測定した。
【0029】
(3)破断強伸度
島津製作所製オートグラフ引張試験機を用い、サンプル長200mm、引張速度200mm/分で破断強度及び伸度を試料3点につき測定し、その平均を求めた。
【0030】
(4)沸水収縮率(BWS)
試料を10回巻いて作った200mmのかせに、0.0265cN/dtex(0.03g/de)の荷重をぶら下げた時の長さL0を測定し、その後、無荷重の状態で温度100℃の沸騰水中に30分浸した後、十分乾燥させてから上記と同様の荷重をかけた時の長さL1を測定する。沸水収縮率(BWS)を下記式から算出した。
BWS(%)=100×(L0−L1)/L0
【0031】
(5)10%伸長時の弾性回復率
試料繊維を、チャック間距離250mmで引張試験機に取付け、引張速度50mm/分で伸長率10%まで伸長した後1分間放置する。次いで、引張と同じ50mm/分の速度で元の試料長までもどし、この時応力がかかっている状態でのチャックの移動距離(L’mm)を読みとり、以下の式に従って求めた。
弾性回復率(%)=〔L’/25〕×100
【0032】
(6)熱応力
鐘紡エンジニアリング社製のKE−2を用いた。初過重0.0442cN/dtex(0.05g/d)、昇温速度100℃/分で測定した。得られたデーターを、横軸に温度、縦軸に熱応力をプロットし、熱応力の最大点の値を熱応力のピーク値とし、その時の温度を熱応力のピーク温度とした。
【0033】
[実施例1]
固有粘度が1.025のポリトリメチレンテレフタレート定法により乾燥して水分を50ppmにした後、265℃で溶融させ、直径0.3mmの吐出孔を36個有する一重配列の紡糸口金を通して押出した。押出された溶融吐出糸条は、長さ10cm、温度180℃の保温領域を通過させた後、風量1.2m3/分の送風領域を通過させて急冷固化させた。次にこの固化した糸条を速度2525m/分の第一ロール及び速度2525m/分の第二ロールを介して引取り、次いで速度2500m/分の巻取機で巻き取った。この時、第二ロールと巻取りロール間の張力は0.056cN/dtex(0.064g/de)であった。綾角は5.5°に設定した。
【0034】
得られた未延伸糸は、延伸温度60℃、セット温度(プレートヒーター)130℃、延伸倍率1.8倍(DRMAXの0.82倍)、オーバーフィード率5.6%、巻取速度500m/分の条件で一段延伸して83dtex/36fil(75d/36f)の延伸糸を得た。この時の巻取り張力は0.114cN/dtex(0.13g/de)であった。紡糸延伸条件及び得られた繊維の評価結果を表1に示す。紡糸、延伸過程で糸切れ、毛羽の発生は認められず、巻取り姿も良好であった。また、弾性回復率は90%以上を示し、かつ筒網染色結果において染斑も見られず良好なものであった。
【0035】
[実施例2〜6]
実施例1において、表1に記載のように紡糸延伸条件を変更する以外は実施例1と同様に行って83dtex/36fil(75d/36f)の繊維を得た。紡糸延伸条件及び得られた繊維の評価結果を合わせて表1に示す。いずれも紡糸、延伸過程で糸切れ、毛羽の発生は認められず、巻取り姿も良好であった。また、弾性回復率は85%以上を示し、かつ筒網染色結果において染斑も見られず良好なものであった。
【0036】
【表1】
Figure 0003693552
【0037】
[比較例1〜6]
実施例1のポリマーを用いて、表2に示した条件で83dtex/36fil(75d/36f)の繊維を得た。表2に示すようにいずれも本発明の範囲をはずれるものであり、巻き姿が耳高で不良かつ染色斑が激しかった。
【0038】
【表2】
Figure 0003693552
【0039】
【発明の効果】
本発明のポリエステル繊維の製造方法によれば、染色しても染色斑が発生し難く、且つ強度等も良好な高品質のポリトリメチレンテレフタレート系ポリエステル繊維を安定して製造することができ、工業的価値は極めて大きいものである。

Claims (4)

  1. 実質的にトリメチレンテレフタレート単位から構成された固有粘度が0.4〜1.5のポリトリメチレンテレフタレート系ポリエステルを紡糸口金より溶融押出し、該吐出糸条を送風領域を通過させて冷却固化させた後にローラーを介して500〜4000m/分の速度で引取り、次いで巻取り張力0.044〜0.071cN/dtexの下、巻取り綾角4.5〜6.0度で巻取って未延伸糸を得る紡糸工程、及び、該未延伸糸を一段又は多段で熱延伸した後に巻取り張力0.071〜0.132cN/dtex巻取って延伸糸を得る延伸工程とからなるポリエステル繊維の製造方法。
  2. ポリトリメチレンテレフタレート系ポリエステルを紡糸温度250〜285℃で紡糸口金より押出し、該吐出糸条を雰囲気温度が80〜220℃、長さ5〜80cmの保温領域を通過させた後に送風領域を通過させる請求項1記載のポリエステル繊維の製造方法。
  3. 送風領域の風量が0.5〜2.5m3/分である請求項1又は2記載のポリエステル繊維の製造方法。
  4. 延伸温度50〜90℃で未延伸糸の最大延伸倍率の0.6〜0.95倍に延伸し、次いで温度100〜170℃で熱セットした後に巻取る請求項1〜3のいずれか1項に記載のポリエステル繊維の製造方法。
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