JPH0120908B2 - - Google Patents

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JPH0120908B2
JPH0120908B2 JP6277881A JP6277881A JPH0120908B2 JP H0120908 B2 JPH0120908 B2 JP H0120908B2 JP 6277881 A JP6277881 A JP 6277881A JP 6277881 A JP6277881 A JP 6277881A JP H0120908 B2 JPH0120908 B2 JP H0120908B2
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JP
Japan
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ball device
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JP6277881A
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Shohachi Ugawa
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Sankyo Co Ltd
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Sankyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、パチンコ遊技機に関し、特に可変入
賞球装置の駆動制御を改良した新規なパチンコ遊
技機に関する。
〔従来の技術〕
一般に、パチンコ玉を利用して遊技するパチン
コ遊技機(以下パチンコ機と略称する)が広く普
及し、手軽なレジヤーの1つとして遊技者に親し
まれている。周知のように、パチンコ機はその盤
上に複数のセーフ孔および入賞球装置(ヤクモ
ノ;通称チユーリツプ)を配設し、遊技者がパチ
ンコ玉を盤上に沿つて打込んだとき、パチンコ玉
が或る確率でセーフ孔またはヤクモノへ入賞する
と、一定数の賞品玉を払出すものである。そし
て、従来のパチンコ機においては、遊技者へのサ
ービスの目的で、打込玉が或る特定のセーフ孔あ
るいは入賞領域へ入賞すると、所定数のヤクモノ
を開成したり、或るヤクモノを所定時間開成して
いた。
〔発明が解決しようとする課題〕
このため、従来では、パチンコ遊技状態によつ
て賞品玉を付与するにしても、特定の入賞領域へ
の入賞に基づいて所定数のヤクモノを開成したり
するのみであるため、遊技者がパチンコ機を打止
めさせるまで遊技して多量の賞品玉を獲得しよう
と思えば、優れた遊技技術と長時間連続遊技する
のに耐え得る忍耐力を要していた。このため、1
台のパチンコ遊技機で打止制御されるまでの多量
の賞品玉を獲得するのは、パチプロと称される熟
練者が多かつた。しかしながら、遊技場として
は、一般遊技者へのサービス向上のために、特定
の遊技者のみならず、比較的低い出現確率ではあ
るが、多くの遊技者にも多量の賞品玉を獲得でき
る機会を与えたい要望がある。
それゆえに、この発明の目的は、予め定める遊
技状態になつたとき、可変入賞球装置を遊技者に
有利な状態に変化させ、その期間中特定の通過領
域を通過したパチンコ玉数によつて可変入賞球装
置を遊技者に有利な状態とするのを継続でき、遊
技者へのサービスの向上を図れるような、新規な
パチンコ遊技機を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係るパチンコ遊技機は、 パチンコ遊技における予め定める遊技状態にな
つたことを検出する特定遊技状態検出手段、 前記遊技盤上に配設されかつ遊技者にとつて有
利となる第1の状態と遊技者にとつて不利となる
第2の状態に変化自在な可変入賞球装置、 該可変入賞球装置を第1の状態に継続させるこ
とを許容された特定領域を通過したパチンコ玉を
検出する特定領域通過玉検出手段、 前記特定領域通過玉検出手段からの出力を計数
する特定領域通過玉計数手段、および 前記特定遊技状態検出手段からの出力に応じて
前記可変入賞球装置を第1の状態とし、前記特定
領域通過玉計数手段の計数値に相関して可変入賞
球装置の第1の状態の継続状態を変化させるよう
に駆動制御する駆動制御手段を備えたことを特徴
とする。
〔作用〕
特定遊技状態検出手段により、パチンコ遊技に
おける予め定める遊技状態になつたことが検出さ
れ、その検出出力に応じて可変入賞球装置が遊技
者にとつて有利となる第1の状態に変化する。そ
して、特定領域通過玉検出手段により、前記可変
入賞球装置を第1の状態に継続させることが許容
された特定領域を通過したパチンコ玉が検出さ
れ、その検出出力が特定領域通過玉計数手段によ
り計数される。そして、その特定領域通過玉計数
手段による計数値に相関して可変入賞球装置の前
記第1の状態の継続状態を変化させるように駆動
制御される。
すなわち、相対的に大きな価値を付与可能な遊
技状態を予め定めておき、パチンコ遊技状態が相
対的に大きな価値を付与する特定遊技状態になつ
たことに基づいて、可変入賞球装置を遊技者に有
利な状態に変化させる。そして、特定領域を通過
したパチンコ玉の数の大小に相関して、可変入賞
球装置の遊技者に有利となる状態の継続状態が変
化される。
〔発明の実施例〕
以下に、図面を参照してこの発明の具体的な実
施例について説明する。
第1図はこの発明の一実施例のパチンコ遊技機
の外観図である。構成において、パチンコ遊技機
10の遊技盤1上には、セーフ孔2a〜2c等の
入賞領域からなる通過領域、通過玉の一例の入賞
玉によつて後述の可変表示装置50を可変できる
ように定められた入賞口から成る入賞領域3a〜
3c、複数のヤクモノ(通称チユーリツプ)4
a,4b、およびアウト玉入口5が形成される。
遊技盤1のほぼ中央部には、可変入賞球・可変
表示装置30が配設される。この可変入賞球・可
変表示装置30は、後述の第3A図ないし第4B
図に示す可変入賞球装置40および可変表示装置
50を前面枠部材31に一体的に装着して構成さ
れる。このように、可変入賞球装置40と可変表
示装置50とを一体に構成したため、遊技盤1へ
の取付時に両装置を一体的に同時に取付けること
ができ、取付け容易であると共に、部品の管理が
行い易い利点がある。この可変表示装置50は、
機械的可変表示部材の一例の回転ドラム機構50
Aおよび電気的可変表示器の一例のセグメント表
示器50Bを含んで構成される。そして、可変表
示装置50は、入賞領域3a〜3cへの入賞玉に
応じて回転ドラム機構50Aおよびセグメント表
示器50Bの可変表示を開始し、遊技者の停止指
令または可変表示開始から一定時間後において、
可変表示を停止する。このときの回転ドラム機構
50Aの表示状態とセグメント表示器50Bの表
示状態との組合わせが所定の状態になつたとき、
可変入賞球装置40を開成駆動可能に定められた
特定の遊技状態になつたことが判断される。な
お、可変入賞球装置40を開成駆動するための特
定遊技状態の他の例としては、比較的入賞しにく
いように釘調整された入賞領域2bを形成し、該
入賞領域2bへの入賞玉を入賞玉検出器100に
より検出して特定遊技状態になつたことを判定す
るようにしてもよい。すなわち、前記入賞玉検出
器100により、パチンコ遊技における予め定め
る遊技状態になつたことを検出する特定遊技状態
検出手段を構成してもよい。また、前記入賞領域
2bを特定領域として兼用構成し、前記入賞玉検
出器100を、可変入賞球装置を第1の状態に継
続させることを許容された特定領域を通過したパ
チンコ玉を検出する特定領域通過玉検出手段とし
て兼用構成してもよい。
前記パチンコ機10の前面枠11の下方には、
賞品玉払出口12、打球待機樋13、打球ハンド
ル14、余剰賞品玉払出口15および賞品玉受皿
16が配設される。打球ハンドル14はその回動
によつて打球強さを調節するものであつて、必要
に応じてその外周に関連して打球指令スイツチが
設けられる。なお、打球指令スイツチは、打球ハ
ンドルの近傍の前面枠11に設けられるスイツ
チ、または打球ハンドル14の軸にカムを固着し
ておきこのカムの押圧によつてスイツチング動作
するスイツチであつてもよい。
また、必要に応じて、前面枠11には、可変表
示開始・停止指令スイツチ17が設けられる。こ
の可変表示開始・停止指令スイツチ17は、開始
指令スイツチ17sおよび停止指令スイツチ17
eを含む。この開始指令スイツチ17sは、回転
ドラム機構50Aおよびセグメント表示器50B
を表示駆動可能な遊技状態となつた後、遊技者の
意思によつて両者を可変表示開始するのを選択す
るのに利用される。停止指令スイツチ17eは回
転ドラム機構50Aおよびセグメント表示器50
Bの可変表示を停止指令するのに用いられる。な
お、好ましくは、回転ドラム機構の表示列が複数
列設けられる場合は、停止指令スイツチ17eを
順次繰返して押圧することによつて、回転ドラム
機構50Aに含まれる各列のドラムを順次的に停
止指令する。たとえば、回転ドラム機構50Aの
表示列が3列のドラムで構成されている場合は、
停止指令スイツチ17eを1回押圧することによ
つて左のドラムを停止させ、2回目の押圧によつ
て中央のドラムを停止させ、3回目の押圧によつ
て右のドラムを停止させる。この場合、すべての
列のドラムが停止されたときまたはそれから一定
時間遅れて、セグメント表示器50Bの可変表示
を停止させる。
なお、入賞領域3a〜3cへの入賞玉に応じて
直ちに回転ドラム機構50Aおよびセグメント表
示器50Bを可変表示する場合は、開始指令スイ
ツチ17sが不要となる。また、停止指令スイツ
チ17eは、回転ドラム機構50Aに含まれるド
ラムの列の数に対応して複数個設けてもよい。
また、停止指令スイツチ17eを遊技者が操作
しない場合は、一定時間の経過により可変表示装
置を停止させるようにしてもよく、さらに、停止
指令スイツチ17eを設けずに一定時間の経過だ
けで停止させるようにしてもよい。
第2図はパチンコ機10の裏面構造の図解図で
ある。図において、前記入賞領域3a,3b,3
cの形成された遊技盤1の裏面には、入賞領域を
通過した入賞玉を下方へ導くための径路211,
212が形成される。径路211の下方には、入
賞領域3aまたは3bへの入賞玉を検出するため
の入賞玉検出器22が設けられる。径路212の
下方には、入賞領域3cへの入賞玉を検出する入
賞玉検出器23が設けられる。なお、必要に応じ
て、入賞玉検出器22,23で検出された入賞玉
は、ヤクモノ4a,4bの上部位置に導かれ、ヤ
クモノ4a,4bの嘴状部を開成するのに利用さ
れる。入賞玉検出器22および23の出力は、回
転ドラム機構50Aおよびセグメント表示器50
Bを表示駆動可能な状態の検出出力として利用さ
れる。そして、遊技盤1の裏面のアウト玉入口5
よりもやや上部位置には、径路213が設けられ
る。この径路213は、セーフ孔2a,2c、通
過領域の一例であるセーフ孔2b、入賞領域3a
〜3c、ヤクモノ4a,4bまたは可変入賞球装
置40のいずれかへ入賞した玉を入賞玉処理器2
4へ導くものである。この入賞玉処理器24は、
径路213を介して導かれる入賞玉を1個ずつ落
下させる。入賞玉処理器24で1個ずつ落下され
た玉は、従来周知の賞品玉払出機構(図示せず)
に連結された作動部材を作動させて、1個の入賞
玉につき一定数の賞品玉の払出しを行なわせる。
3A図および3B図は可変入賞球・可変表示装
置30の図解図であり、特に3A図はその斜視図
を示し、3B図はその縦断面図を示す。
第4A図および第4B図は可変入賞球装置の詳
細図を示し、特に第4A図はその分解斜視図を示
し、第4B図は取付基板としての取付板31の裏
面から見た図を示す。
第5A図ないし第5E図は可変表示装置50の
詳細を示す図解図であり、特に第5A図はその正
面側から見た斜視図を示し、第5B図は内部構造
の斜視図を示し、第5C図はその分割斜視図を示
し、第5D図は1つのドラムの詳細な斜視図を示
し、第5E図は回転ドラムの光ガイド部材の詳細
を示す断面図である。
次に、第3A図〜第5E図を参照して、可変入
賞球・可変表示装置30の構成を説明する。
まず、可変入賞球・可変表示装置30の詳細を
述べる。可変入賞球・可変表示装置30は、取付
板31に可変入賞球装置40と可変表示装置50
を一体的に装着して構成される。より具体的に
は、第4A図に示すように取付板31には、可変
入賞球装置40が関連的に形成されかつ特定領域
の一例の可変入賞球装置40の入賞開口となる長
方形の開口部32が穿設される。なお、本実施例
では、特定領域と可変入賞球装置を兼用するもの
を説明するが、その他、特定領域と可変入賞球装
置とを別々に設けてもよい。また、取付板31に
は、後述の各列のドラムに描かれた識別情報を表
示するための表示窓33a,33b,33cが穿
設される。また、取付板31の上部位置には、ほ
ぼ四角形の切欠部34が形成される。切欠部34
の前面には、電気的可変表示器の一例のセグメン
ト表示器50Bを装着しかつパチンコ玉を誘導す
るための枠部材35が装着される。この枠部材3
5には、その上部に逆ハ字状の玉受板351が形
成されるとともに、玉受板351で受けられた玉
を入賞領域3aとなる孔を介して裏面へ導くガイ
ド353が形成される。このように、遊技者が打
玉を弾発して狙つている箇所に入賞領域3aを設
けたため、特に可変入賞球装置の閉成時に遊技者
の入賞への関心が薄れてしまうことを防止して、
遊技の面白みが向上し得る。この枠部材35に上
方から落下してきたパチンコ玉が衝突することに
より、そのパチンコ玉の落下勢いを軽減し得、下
方に位置する開閉板42等にパチンコ玉が落下衝
突したときの衝撃力を軽減し得るのであり、この
枠部材35により、バチンコ玉の落下径路を変動
させる障害部材が構成されている。また、この障
害部材にパチンコ玉が衝突して落下径路が変動す
れば、遊技者の注目の的となつている可変入賞球
装置の上部でパチンコ玉の落下径路が変動するた
め、打玉の入賞の行方が流動的に変化し、遊技の
面白みを向上し得る。また、本実施例では、可変
入賞球装置に一体に障害部材を備えたものを示し
たが、可変入賞球装置と障害部材とを別体に構成
してもよい。前記枠部材35の横方向に延びる部
分には、玉を通過させるための玉通過領域35
4,355が形成される。枠部材35の前面に
は、セグメント表示器50Bを透視するための表
示窓356が穿設される。この表示窓356の裏
側には、セグメント表示器50Bが装着される。
このセグメント表示器50Bは、本実施例では表
示装置の判定の一例として用いているが、その
他、可変入賞球装置40内に入賞したパチンコ玉
の個数や可変入賞球装置50が第1の状態に変化
する回数等の遊技に関連する情報を表示してもよ
い。このセグメント表示器50Bは、遊技者の注
目の的となつている可変表示装置50のすぐ上方
に位置し、かつ、前方に幾分突出しているために
遊技者の目に近くなり、その表示情報を遊技者が
視覚によりとらえ易くなるという利点もある。さ
らに、前記障害部材を構成している枠部材35で
構成されている空間にセグメント表示器50Bが
設けられているために、その空間の有効利用が図
れるとともに、枠部材35によりパチンコ玉が直
接セグメント表示器50Bに衝突して、故障する
ことを防止できる。この点からして、枠部材35
は、電気的可変表示器の一例のセグメント表示器
50Bを打玉から保護する保護部材として兼用構
成されている。また、取付板31には、開口部3
2の上部位置に障害釘36が複数本植設される。
さらに、取付板31の前面の開口部32よりやや
上部位置には、ガイド部材37が装着される。こ
のガイド部材37は、横方向の複数の箇所に、垂
直方向に沿つてガイド板371を形成し、パチン
コ玉を垂直方向にガイドさせながら落下させるよ
うに働く、前記障害釘36とガイド部材37とに
より、落下してきたパチンコ玉が衝突し一旦落下
勢いを軽減させた後開閉板42上にパチンコ玉を
落下させ、可動部材の一例である開閉板42への
パチンコ玉の落下衝撃力を弱めるための障害部材
が構成されている。
前記可変入賞球装置40は、遊技者にとつて有
利となる第1の状態の一例として開閉板42を前
面へ開いて玉を受入れ、遊技者にとつて不利とな
る第2の状態の一例として開閉板42を閉じて玉
の受入れを不可能とするものである。次に、可変
入賞球装置40の詳細を述べる。前記開口部32
には、可変入賞球装置40が関連的に設けられ
る。この枠部材41は、開口部32の大きさにほ
ぼ等しくかつ奥行方向の4面で壁面を形成し、そ
の両側壁部分に切欠部411,412を形成して
なる。この枠部材41には、開閉板42が回動自
在に装着される。すなわち、開閉板42の両側に
は、ほぼ三角形の側壁421,422が形成され
る。この側壁421,422には、円柱状の突起
部423,424からなる回動支軸が形成され
る。この突起部423,424には段部750が
形成されており、この段部750の外径は切欠部
411,412からなる嵌合溝の内径よりも大き
く構成されている。この突起部423,424の
段部750よりも先端部分が枠部材41の切欠部
411,412に係合した状態で枠部材41と取
付板31を一体的に組付けるようにしたため、開
閉板42を枠部材41の前面で開閉自在とするこ
とができる。なお、段部750を形成したため、
開閉板42の開閉時において、その側壁421,
422が前記枠部材41内側壁に直接擦れること
がなく、段部750と切欠部411,412の直
接接触で摩擦力を吸収するため、開閉板42の開
閉に伴う摩擦力を軽減することができ、長期間の
使用によつても何ら作動に支障を来たすことがな
いという効果が生じる。また、前記切欠部41
1,412からなる嵌合溝を取付板31側に形成
してもよい。枠部材41の裏面には、入賞玉を下
方へ導くためのガイド壁43が固着される。ガイ
ド壁43の底面は傾斜状に形成される。この底面
の終端には、可変入賞球装置40の入賞口44へ
入賞した玉を検出する通過玉検出器45が装着さ
れる。また、開閉板42の側壁422には、ねじ
孔の形成された突起部425が形成される。
前記突起部425には、開閉駆動機構46に含
まれるロツド461の一端が螺着される。開閉駆
動機構46は、電気的駆動源の一例のソレノイド
462を含み、ソレノイド462のプランジヤ4
63にT字形レバー464の一部が連結される。
このT字形レバー464は、その中心が取付板3
1に回動自在に支持される。そして、T字形レバ
ー464の一端にロツド461の他端が係合され
る。T字形レバー464の短辺の他端がばね46
5で引張り付勢される。これによつて、ソレノイ
ド462が電気的に消勢されているとき、T字形
レバ464の下端がばね465によつて引張り付
勢されて、長辺の先端を引き降ろした状態とする
ことにより、開閉板42を閉成させる。これとは
逆に、ソレノイド462が付勢されると、T字形
レバー464の短辺の一端がプランジヤ463の
吸引によつて回動されて長辺の先端が上方向に引
き上げられる。これによつて、ロツド461が上
方向に引き上げられて、開閉板の突起板425を
上方向に引き上げることにより、開閉板42を開
成させる。前記T字形レバー464、ロツド46
1およびばね465により、電気的駆動源の駆動
力を可動部材に伝えて可動部材を動かす作動部材
が構成されている。
なお、図示では可変入賞球装置の一例として、
遊技者にとつて有利(または利益)となる状態と
して玉を入賞しやすい状態とし、遊技者にとつて
不利(または不利益)となる状態として玉を入賞
させない状態に変化自在なものを示すが、その他
各種の可変入賞球装置であつてもよいことは言う
までもない。たとえば、可変入賞球装置の他の例
としては、いわゆるチユーリツプのように、遊技
者にとつて有利となる状態の他の例として嘴状部
を開成して玉を入賞しやすい状態とし、遊技者に
とつて不利となる状態の他の例として嘴状部を閉
成し玉を入賞しにくい状態とするものでもよい。
また、本実施例では、可変入賞球装置40の入賞
口44全体を特定領域に構成して入賞したすべて
のパチンコ玉を特定領域通過玉として検出するよ
うに構成したが、入賞口44内に特定領域ばかり
でなく通常の入賞領域を形成し、入賞口44内の
一部に形成された特定領域を通過したパチンコ玉
のみを特定領域通過玉として検出するよう構成し
てもよい。
次に、可変表示装置50の詳細を述べる。可変
表示装置50は、回転ドラム機構50Aおよびセ
グメント表示器50Bを含む、この回転ドラム機
構50Aは、複数列(図示では3列)の回転ドラ
ム51a,51b,51cからなる回転ドラム群
51を含む。また、上記実施例では、可変表示装
置の回転ドラム51a,51b,51cが3個の
ものを示したが、1個または2個あるいは4個以
上のものであつてもよい。各列の回転ドラム(以
下ドラム)51a,51b,51cの外周上に
は、回転方向の一定角度毎に、絵模様や記号や数
字などの識別情報(図示ではアルフアベツド)が
描かれる。そして、各列のドラム51a,51
b,51cの或る識別情報が、前記表示窓33
a,33b,33cから遊技者に視認できるよう
に配置される。この表示窓33a,33b,33
cにはそれぞれ、第3B図に示すように、識別情
報を拡大して表示するカバー部材31a,31
b,31cが設けられている。各列のドラム51
a,51b,51cのそれぞれの一方側面には、
円板状の壁面511が形成される。壁面511の
中心には、後述のドラム軸53を挿通するための
孔512が形成される。そして、各列のドラム5
1a,51b,51cのそれぞれの壁面511に
は、外周上に描かれた識別情報の数に相当する歯
数を有するラチエツト歯車52a,52b,52
cが固着される。
前記各列のドラム51a〜51cの壁面511
には、対応する表示窓で表示されている識別情報
を光学的に検出するために、異なる半径の2つの
同心円状の識別情報形成位置毎に、透孔513お
よび/または514を穿設した部分と穿設してい
ない部分が形成されている。たとえば、内側の円
周上に透孔513を穿設した部分としない部分に
よつて2種類(2ビツト)の識別が可能となり、
外側の円周上に透孔514を穿設しまたは穿設し
ないことによつて2種類の識別が可能となる。し
たがつて、両透孔513および514の有無の組
合わせによつて4種類の識別情報を検出すること
ができる。なお、異なる半径であつて透孔の穿設
される円周の数(n)を増加すれば、2nの種類の
識別情報を検出することができる。
ところで、壁面511は、透孔513,514
を穿設するのみでもよいが、より好ましくは透孔
の有無を検出するための光ビームの漏れをなくし
かつ確実に透孔を検出できるようにするために、
次のように構成される。すなわち、各列の回転ド
ラム51a,51b,51cのそれぞれは、透孔
513,514を穿設すべき円周上の各識別情報
に対応する角度毎に円柱状の光ガイド部材51
5,516を形成すれば、光ビームに指向性を持
たせ光漏れを最小限にでき、よつて、識別情報を
確実に検出できる。なお、前記光ガイド部材51
5,516は、第5E図に示すように、投光器5
91,591′側の透孔の内径よりも受光器側の
透孔の内径を小さく構成し、光ビームの発散をよ
り一層防止し得るようにしている。また、前記投
光器591,591′の光源として、たとえば発
光ダイオードを用いることもできる。また、壁面
511の裏面に光ガイド部材515,516を穿
設しかつドラムの外周に描かれる識別情報によつ
てそのガイド部材に対応する壁面の部分を適宜孔
あけするように構成すれば、ドラムの外周に描か
れる識別情報の種類や配列を自由に変更できる利
点がある。
前記各列のドラム51a,51b,51cのそ
れぞれは、ドラム軸53で遊嵌されて、その摩擦
力で個別的に回転自在に支持される。このような
構成は、各列のドラムの中心孔512の周囲にコ
イルばね531を入れかつそのばねを各列のドラ
ムの両側から挾むようにしてドラムをドラム軸5
3に装着すればよい。ドラム軸53は、その両側
がボツクス54の側面板541,542で軸支さ
れる。ドラム軸53の一方端には、回転駆動機構
55に含まれる歯車551が固着される。歯車5
51は変速用歯車552と噛合される。側面板5
41には、ドラム駆動用モータ553が装着され
る。モータ553はギヤードモータであつて、そ
の駆動歯車が歯車552と噛合されていて、その
回転力が歯車552,551を介してドラム軸5
3に伝達される。ボツクス54の背面板543に
は、各列のドラム51a,51b,51cのそれ
ぞれを個別的に回転または停止させるための電気
的駆動源の一例のソレノイド56a,56b,5
6cが固着される。これらのソレノイドのプラン
ジヤ57a,57b,57cは、それぞれ係止レ
バー58a,58b,58cの一端とピンで連結
される。係止レバー58a,58b,58cのほ
ぼ中央部は、軸581で軸支される。係止レバー
58a,58b,58cは、第5C図に示すよう
に、軸支部分の横断面の形状がコの字状に形成さ
れているため、一定の幅を持つた2点で軸581
に軸支され、確実に軸支されるため、爪状部58
2が左右にがたつくことがなくラチエツト歯車5
2a,52b,52cへの係合不良も生じにくく
なる。なお、軸支部と軸との接触面をなるべく多
くすれば、本実施例に限ることはない。軸581
の両側は側面板541,542に固着される。各
列のドラムに対応する係止レバー58a,58
b,58cのそれぞれの先端には、爪状部582
が形成される。この係止レバー58a,58b,
58cの爪状部582は、対応するドラム51
a,51b,51bに形成されているラチエツト
歯車52a,52b,52cのそれぞれと係合し
て各列のドラムを停止させ、ロツク状態を保持す
る働きをする。前記ソレノイド56a,56b,
56c、プランジヤ57a,57b,57c、係
止レバー58a,58b,58c、ラチエツト歯
車52a,52b,52cおよび軸581によ
り、回転ドラム51a,51b,51cをそれぞ
れ独立に停止させる回転停止手段が構成されてい
る。この回転停止手段は、前記側面板541,5
42と背面板543とにより保持され、この側面
板541,542と背面板543さらには上下の
板とにより、前記回転停止手段を一体的に保持す
る枠体が構成されているため、ソレノイド56a
〜56cで発生した熱が下方保持部718に伝わ
つても、下方保持部718が枠体に直接接触して
いないため、枠体の熱による変型が防止できる。
前記枠体の背面板543内面には、前記ソレノイ
ド56a,56b,56cを位置決めする位置決
めガイド部材708が設けられ、ソレノイド56
a,56b,56cのコイル710を保持する保
持部材712における側面部714が、前記ガイ
ド部材708間に挿入されて位置決めされるよう
その幅方向の寸法がガイド部材708の位置決め
幅の寸法内に収めて作られている。なお、保持部
材712の上下両端部は、コイル710を挾むよ
うに延設された上方保持部716と下方保持部7
18とに構成されている。また、前記位置決めガ
イド部材708に位置決めされた保持部材712
は、枠体を挾んだ固定板720とビスにより固定
され、その固定状態でソレノイド56a,56
b,56cの熱がビスおよび固定板720を通し
て放熱されるとともに、第3B図に示すように、
下方保持部718と枠体の底面とに放熱空間72
2が形成されるよう構成されている。
ところで、各列のドラム51a,51b,51
cは、対応するラチエツト歯車と係止レバーの爪
状部とが係合していれば、通常の回転方向(反時
計方向)には回転しないが、パチンコ機の振動に
よつて逆方向に回転する場合がある。この場合、
各列のドラムで表示される識別情報の種類が遊技
者とつて有利な状態に変化すると、各列のドラム
の停止位置の検出出力と実際の表示とが異なり、
トラブルのの原因となる。そこで、この実施例で
は、セグメント表示器50Bの可変表示が停止さ
れて所定の価値を付与するまでの間、モータ55
3を連続的に回転させて、各列のドラムを反時計
方向に付勢されておく。このとき、反時計方向へ
の回転に対しては、ラチエツト歯車と爪状部との
係合が有効に働くので、各列のドラムは何ら回転
することなく、また、そのとき表示されている識
別情報がパチンコ機の振動によつても変更を来た
すことがない。
ラチエツト歯車の外周には、第3B図に示すよ
うに、ドラム51aの外周の識別情報の数に対応
した数の係合面Aが放射状に形成されている。そ
して、その係合面Aの外側先端部に、係合面Aと
ほぼ直交する補強面Bが形成されている。そし
て、その補強面Bと次の係合面の基部Dとの間
に、係止レバー58aの先端すなわち爪状部58
2を摺接させて誘導する摺接誘導面Cが形成され
ている。これら係合面A、補強面Bおよび摺接誘
導面Cにより、係止レバー58a〜58cの爪状
部582が係脱自在に係合される爪が構成されて
いる。
ラチエツト歯車の外周に形成されている爪が前
記構成を有するために、係合面Aと係止レバー5
8aの先端との確実な接合により回転ドラムの停
止が確実に行なわれる。また、前記係合面Aの外
側先端部に形成された補強面Bが、前記係合面A
とほぼ直交する面によつて形成されているため、
停止制御時における係止レバー58aの先端がラ
チエツト歯車の爪に接触する際、係止レバー58
aの先端と前記補強面Bとが接触することにな
り、補強面Bによる面接触によりラチエツト歯車
の爪先端の磨耗を防止し得る。さらに、停止制御
時に際して、摺接誘導面Cの働きにより、前記係
止レバー58aの先端を摺接させて前記係合面の
基部Dまでスムーズに誘導することができ、係止
レバー一端がラチエツト歯車の外周に衝突するこ
とによる跳ね返りを防止し得る。以上より、回転
ドラムの停止が確実に行ない得るとともに、長期
間の使用によつても停止機能の確実性が低下しな
いという効果が奏される。
また、前記係止レバー58a〜58cを支持し
ている軸581は、前記ラチエツト歯車52a〜
52cの爪と係止レバーの爪状部582の接触部
分を通る接線lよりもLだけ外側に配設されるよ
う構成されている。ゆえに、係止レバーの離脱時
にレバー先端が回転ドラムの回転方向、すなわち
係合面の前方へ向かうようにして回動させるとい
う作用により、係止レバーを比較的小さい力でラ
チエツト歯車から外してやることができる利点が
ある。
前記3列のドラム51a〜51cの両側の透孔
513,514に対応する位置には、停止時にお
いて表示されている識別情報の組合わせを検出す
るために、光電センサ59a,59bが設けられ
る。光電センサ59a,59bは、それぞれ投光
器591,591′と受光器592,592′とを
含む。この投光器591,591′と受光器59
2,592′とにより、回転ドラムの停止位置を
検出する停止位置検出手段が構成されている。こ
の停止位置検出手段および前記回転駆動機構も、
前記枠体を構成している前記側面板541,54
2と背面板543により一体的に保持されてい
る。
前記可変入賞球装置を第1の状態としかつその
状態において特定領域への通過玉数によつてさら
に第1の状態を継続することのできる条件は、回
転ドラム表示機構50Aで表示される各列のドラ
ムの識別情報の組合わせ状態と、セグメント表示
器50Bで表示される識別情報の表示状態との組
合わせに基づいて判断される。また、所定価値を
付与する条件以外の場合であつても、各列のドラ
ムで表示される識別情報の組合わせによつてその
他の価値を付与(たとえばヤクモノの開成)する
ようにしてもよい。図中、700は、投光器59
1,591′を収納し、その投光器591,59
1′からの出力光線に指向性を持たせる光指向筒
であり、前記枠体の回転ドラム側に設けられてい
る。そして、組付状態では、前記受光器592,
592′が収納される収納筒702が設けられて
いる。前記光指向筒700の働きにより、投光器
591,591′から投光された出力光線が、受
光器592,592′側にのみ照射されるよう指
向性が持たされ、不測に光が他の方向に漏れるこ
とがないために、他方向からの光を不測に受光器
が受光してしまうという誤検出の原因が生じにく
い利点がある。さらに、受光器592,592′
が収納筒702内に設けられているために、横方
向から不必要な光が入ることがなく、投光器59
1,591′から投光された正規の光のみを受光
し、正確かつ確実な検出が可能となる。
なお、上述の実施例では、可変表示装置50の
一例として、回転ドラム表示機構50Aおよびセ
グメント表示器50Bを一体的に構成した場合を
示すが、回転ドラム表示機構50Aのみでもよ
い。また、電気的可変表示器の他の例としては、
複数の発光ダイオードなどの表示部をリング状に
配設し、各発光ダイオードを順次的に表示駆動
し、表示駆動が停止されたときに表示されている
発光ダイオードと回転ドラム表示機構の表示状態
との組合わせによつて所定の価値を付与するよう
にしてもよい。なお、前記回転ドラム表示機構5
0Aを、デジタル表示器等の電気的可変表示器に
構成してもよい。
第6図はこの発明の一実施例の遊技制御回路図
である。構成において、遊技制御回路60は、前
記回転ドラム表示機構50Aを駆動制御するため
の回転ドラム駆動制御回路61、前記セグメント
表示器50Bを可変表示するための表示駆動制御
回路62、特定遊技状態検出回路63、特定領域
通過玉検出手段の一例の通過玉検出器45、特定
領域通過玉計数手段64、および可変入賞球装置
40を開閉駆動するための駆動制御回路65を含
んで構成されている。
次に、第1図ないし第6図を参照して、第6図
の具体的な回路構成とともにこの実施例の動作を
説明する。遊技者は玉貸機で借りたパチンコ玉を
前記打球待機樋13へ入れ、打球ハンドル14を
回動して打球強さを調節した後、打球スイツチを
押圧する。応じて、打球用モータ(図示せず)が
回転駆動し、打球杆(図示せず)を間欠的に回動
させることによつて、玉を1個順次遊技盤1へ打
込む。このようにして、遊技者が打球遊技してい
るとき、打込玉が前記セーフ孔2a,2cまたは
ヤクモノ4a,4bのいずれかへ入賞すると、従
来周知のパチンコ機と同様にして、1個の入賞玉
につき所定数の賞品玉が払出される。
一方、打込玉が入賞領域3a〜3cのいずれか
へ入賞すると、入賞玉検出器22または23が出
力を導出してORゲート610を介して加減算カ
ウンタ611に与える。応じて、加減算カウンタ
611はその計数値を1だけ歩進する。加減算カ
ウンタ611の計数値が比較回路612に与えら
れる。この比較回路612は、ANDゲート61
3から比較指令信号が与えられたことに応じて、
加減算カウンタ611の計数値(n1)が0より
大きい(n1<0)か否かを判断するものである
が、比較指令信号が与えられなければ比較動作を
行なわない。この比較指令信号は、モータ駆動回
路614がモータ553を回転駆動していないと
きでありかつ前記開始指令スイツチ17sが押圧
されたとき、ANDゲート613から導出される。
これに応じて、比較回路612は加減算カウンタ
611の計数値が1以上のとき、可変表示駆動指
令信号を導出して単安定マルチ615に与える。
なお、開始指令スイツチ17sを用いずに入賞玉
を検出したとき直ちに可変表示する場合は、入賞
玉検出器22または23の出力が可変表示駆動指
令信号となる。
前記単安定マルチ615は、可変表示指令信号
に応じて一定時間の間パルス出力を導出し、モー
タ駆動回路614およびソレノイド駆動回路61
6に駆動指令信号として与える。さらに、単安定
マルチ615は、その出力パルスをリセツト信号
としてリングカウンタ617に与え、減算指令信
号として加減算カウンタ611に与える。応じ
て、リングカウンタ617がリセツト(すなわち
0)される。これと同時に、加減算カウンタ61
1はその計数値を1だけ減算する。モータ駆動回
路614はモータ553を回転駆動指令する。ま
た、ソレノイド駆動回路616は、リングカウン
タ617の計数値が0であることに基づいて、各
列のソレノイド56a,56b,56cを付勢す
る。これによつて、各列のドラム51a〜51c
に固着されたラチエツト歯車52a〜52cと係
止レバー58a〜58cの爪状部との係合状態が
解除される。したがつて、各列のドラム51a〜
51cはモータ553の回転力によつて回転駆動
される。
これと同時に、前記単安定マルチ615の出力
が表示駆動回路62に含まれるフリツプフロツプ
621をセツトさせる。これに応じて、ANDゲ
ート622はクロツク発振器623の出力パルス
をリングカウンタ624に与える。応じて、リン
グカウンタ624は0〜9までの数値情報を循環
的に計数し、その計数値をデコーダ625に与え
る。デコーダ625はリングカウンタ624の計
数値に基づいてセグメント表示器50Bで表示さ
れる数値情報を循環的に変化させる。
前述のごとくして、ドラム51a〜51cが回
転駆動されかつセグメント表示器50Bが可変表
示されている状態において、遊技者は各列のドラ
ム51a〜51cの表示状態の組合わせが所定の
価値を付与される状態となるように、停止指令ス
イツチ17eを押圧する。たとえば、停止指令ス
イツチ17eが1回押圧されると、リングカウン
タ617の計数値が1となる。これに応じて、ソ
レノイド駆動回路616はソレノイド56aを消
勢しかつソレノイド56bおよび56cの付勢状
態を続ける。したがつて、ドラム51aのみが停
止される。
同様にして、遊技者がドラム51bを停止させ
たいタイミングにおいて停止指令スイツチ17e
を押圧すると、リングカウンタ617がその計数
値を2とする。応じて、ソレノイド駆動回路61
6はソレノイド56bを消勢する。したがつて、
停止指令スイツチ17eが2回押圧されると、ド
ラム51a、51bが停止されかつドラム51c
のみが回転駆動されたままとなる。さらに、遊技
者が停止指令スイツチ17eを押圧すると、リン
グカウンタ617の計数値が3となる。これに応
じて、ソレノイド駆動回路616がソレノイド5
6cを消勢する。このようにして、停止指令スイ
ツチ17eが順次押圧されるごとに、押圧回数に
対応する各列のドラム51a,51b,51cが
順次停止される。
さらに、停止指令スイツチ17eが押圧される
と、リングカウンタ617の計数値が4となる。
これに応じて、単安定マルチ618が一定時間だ
けパルスを導出し、フリツプフロツプ621をリ
セツトさせる。このため、ANDゲート622が
不能動化され、クロツクパルスの導出を停止す
る。したがつて、リングカウンタ624は直前の
計数値を保持し、直前の計数値をデコーダ625
に与えてセグメント表示器50Bに表示させる。
これと同時に、単安定マルチ618の出力パルス
が判定指令信号として特定遊技状態検出回路63
に含まれるドラム表示状態判定回路631および
組合わせ表示状態判定回路632に与えられる。
この表示状態判定回路631には、前記各列のド
ラム51a〜51cの透孔513を検出する光電
センサ59aの受光器592および透孔514を
検出する光電センサ59bの受光器592′の出
力が与えられている。したがつて、表示状態判定
回路631は判定指令信号に応じて、光電センサ
59aおよび59bの受光部の出力に基づいて、
表示窓33a〜33cで表示されている各列のド
ラム51a〜51cの識別情報の組合わせを判別
し、その判別結果を組合わせ表示状態判定回路6
32に与える。この組合わせ表示状態判定回路6
32には、前記リングカウンタ624の出力が与
えられている。このため、組合わせ表示状態判定
回路632は、各列のドラム51a〜51cで表
示される識別情報の組合わせが所定の組合わせで
ありかつセグメント表示器50Bで表示されてい
る数値情報が所定の数値情報であることに基づい
て、前記可変入賞球装置40を第1の状態に変化
可能な特定遊技状態になつたか否かを判断する。
もし、特定遊技状態であることが判断されると、
組合わせ表示状態判定回路632がハイレベル出
力を導出してORゲート651を介してタイマ6
52に与える。応じて、タイマ652は一定期間
(たとえば30秒間)の間ソレノイド462を付勢
して、可変入賞球装置40の開閉板42を開成さ
せる。
また、前記組合わせ表示状態判定回路632の
出力が特定領域通過玉計数手段64に含まれるタ
イマ643に与えられる。このタイマ643はタ
イマ652と同じ一定時間だけハイレベルを導出
してANDゲート641に与える。このため、前
述のごとく特定遊技状態となつてから最初に可変
入賞球装置40の開閉板42が開成されている期
間中において、ANDゲート641が能動化され
る。このとき、入賞口44へ玉が入賞すると、通
過玉検出器45の出力がANDゲート641を介
して加減算カウンタ642の加算入として与えら
れる。応じて、加減算カウンタ642は開閉板4
2の開成期間中における入賞玉を累積的に計数す
る。そして、タイマ652がタイムアツプする
と、ソレノイド462が消勢される。
なお、特定遊技状態を判別してから最初に可変
入賞球装置40の開閉板42が開成された期間に
限らず、入賞口44へ入賞した玉数に相関して再
度開閉板42を開成する場合は、タイマ643に
代えて、タイマ652の出力をANDゲート64
1に与えればよい。
前記単安定マルチ618の出力から可変入賞球
装置40を駆動するのに要する一定時間遅れて、
遅延回路619が遅延パルスを導出し停止指令信
号としてモータ駆動回路614に与える。これに
応じて、モータ駆動回路614はモータ553の
回転駆動を停止する。このように、各列のドラム
51a〜51cが停止された後もモータ553を
回転駆動させることによつて、各列のドラム51
a〜51cが反時計方向へ付勢された状態が継続
され、このとき各列のドラムのラチエツト歯車と
係止レバーの爪状部とが係合状態を保持するの
で、パチンコ機の振動などによつてドラムが逆転
して或る価値を付与可能な状態となることがな
く、遊技者と遊技場の係員との間でトラブルが発
生するのを防止できる利点がある。
前記タイマ652のタイムアツプから一定時間
遅れて、タイマ(または遅延回路)653が比較
指令信号を導出して比較回路654に与える。応
じて、比較回路654は加減算カウンタ642の
計数値(n2)が0より大きいか否かを判断し、
0よりも大きければパルス出力を導出してORゲ
ート651を介してタイマ652に与える。これ
に応じて、タイマ652は再び一定期間だけソレ
ノイド462を付勢して、可変入賞球装置40の
開閉板42を開成させる。このとき、比較回路6
54の出力が微分回路655で微分されて、加減
算カウンタ642の減算指令信号として入力され
る。応じて、加減算カウンタ642はその計数値
を1だけ減算する。このようにして、加減算カウ
ンタ642の計数値が1以上のとき、その計数値
に基づいて繰返して可変入賞球装置40の開閉板
42が開成駆動される。換言すれば、各列のドラ
ムの識別情報の組合わせとセグメント表示器50
Bの表示状態とが所定の状態になつたとき、最初
に可変入賞球装置40を開成駆動し、その期間中
に可変入賞球装置40の入賞口44へ入賞した入
賞玉数を計数し、その入賞玉数の大小に相関し
て、可変入賞球装置40の開閉板42を繰返して
開閉する。このため、遊技者にとつては、各列の
ドラム51a〜51cの表示状態およびセグメン
ト表示器50Bの表示状態を所定の状態にさせる
ことに成功したとき、可変入賞球装置40の最初
の開成期間において入賞した玉数に応じて、さら
に、可変入賞球装置40の開成回数を延長でき、
より多くの賞品玉を獲得できる機会が与えられる
ことになる。また、加減算カウンタ642は、そ
の計数値に上限を設けるようにしてもよい。
なお、前記可変入賞球装置40はソレノイド4
62により一定期間開成されるのであるが、その
一定期間は、前記タイマ652によりセツトされ
た一定期間または打玉が所定個数可変入賞球装置
内に入賞するまでにかかる期間あるいはそれら両
期間のうちいずれか早い方が満了するまでの期間
のいずれであつてもよい。
ところで、前記加減算カウンタ611が1以上
の計数値であれば、再度回転ドラム表示器50A
およびセグメント表示器50Bを表示駆動するこ
とができる。その場合の動作は、開始指令スイツ
チ17sの押圧によつて行なわれるが、前述の動
作と同様であるのでその説明を省略する。
なお、前述の実施例では、特定遊技状態の一例
として、可変表示装置50を設け、その表示状態
に基づいて可変入賞球装置を遊技者に有利な状態
に変化させる場合や比較的入賞しにくい入賞領域
を形成し、その入賞領域に入賞した玉を検出し可
変入賞球装置を遊技者に有利な状態に変化させる
場合について説明したが、その他各種の特定遊技
状態が考えられる。また、その他各種の特定のヤ
クモノを設けておき、そのヤクモノの状態に基づ
いて特定遊技状態としてもよい。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明によれば、予め定める
特定遊技状態になつたとき、可変入賞球装置を遊
技者に有利な状態に変化させ、特定の通過領域を
通過した入賞玉数に相関して可変入賞球装置をさ
らに遊技者の有利な状態に継続することができる
ような、新規なパチンコ遊技機が得られる。ま
た、この発明によれば、パチプロと称される特定
の遊技者のみならず、一般の遊技者にも多量の賞
品玉を獲得する機会が与えられ、遊技者へのサー
ビスの向上を図れるとともに、遊技者の興趣をよ
り一層向上できるなどの特有の効果も奏される。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例のパチンコ遊技機
の外観図である。第2図はパチンコ機の裏面構造
を示す図解図である。第3A図および第3B図は
可変入賞球・可変表示装置の図解図である。第4
A図および第4B図は可変入賞球装置40の詳細
図である。第5A図〜第5E図は可変表示装置5
0の詳細図である。第6図はこの発明の一実施例
の遊技制御回路の回路図である。 図において、10はパチンコ機、3a〜3cは
入賞領域、30は可変入賞球・可変表示装置、4
0は可変入賞球装置、45は特定領域通過玉検出
手段の一例である入賞玉検出器、50は可変表示
装置、50Aは回転ドラム表示機構、50Bはセ
グメント表示器、61は回転ドラム駆動制御回
路、62は表示駆動制御回路、63は特定遊技状
態検出回路、64は特定領域通過玉計数手段、6
5は駆動制御回路を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 遊技盤に入賞領域を形成したパチンコ遊技機
    において、 パチンコ遊技における予め定める遊技状態にな
    つたことを検出する特定遊技状態検出手段、 前記遊技盤上に配設されかつ遊技者にとつて有
    利となる第1の状態と遊技者にとつて不利となる
    第2の状態に変化自在な可変入賞球装置、 該可変入賞球装置を第1の状態に継続させるこ
    とを許容された特定領域を通過したパチンコ玉を
    検出する特定領域通過玉検出手段、 前記特定領域通過玉検出手段からの出力を計数
    する特定領域通過玉計数手段、および 前記特定遊技状態検出手段からの出力に応じて
    前記可変入賞球装置を第1の状態とし、前記特定
    領域通過玉計数手段の計数値に相関して可変入賞
    球装置の第1の状態の継続状態を変化させるよう
    に駆動制御する駆動制御手段を備えた、パチンコ
    遊技機。 2 前記特定領域通過玉検出手段は、前記可変入
    賞球装置に形成された特定領域を通過したパチン
    コ玉を検出する、特許請求の範囲第1項記載のパ
    チンコ遊技機。 3 前記特定領域通過玉検出手段は、前記可変入
    賞球装置を通過したすべてのパチンコ玉を検出す
    る、特許請求の範囲第2項記載のパチンコ遊技
    機。 4 前記特定領域通過玉検出手段は、前記遊技盤
    に形成された予め定める入賞領域を通過したパチ
    ンコ玉を検出する、特許請求の範囲第1項記載の
    パチンコ遊技機。 5 前記特定領域通過玉検出手段は、前記可変入
    賞球装置が最初に第1の状態になつている期間に
    おいて、前記特定領域を通過したパチンコ玉を検
    出する、特許請求の範囲第1項ないし第4項のい
    ずれかに記載のパチンコ遊技機。 6 前記特定領域通過玉検出手段は、前記可変入
    賞球装置が最初に第1の状態となつている期間に
    おいて、前記特定領域通過玉検出手段からの出力
    を計数する特許請求の範囲第1項ないし第4項の
    いずれかに記載のパチンコ遊技機。 7 前記駆動制御手段は、前記特定遊技状態検出
    手段からの出力に応じて前記可変入賞球装置を一
    定期間だけ第1の状態としかつ一定期間後に第2
    の状態とし、前記特定領域通過玉計数手段の計数
    値に相関する回数だけ前記可変入賞球装置を第1
    の状態と第2の状態に繰返して変化させるように
    駆動制御する、特許請求の範囲第1項ないし第6
    項のいずれかに記載のパチンコ遊技機。
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