JPS6358092B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は、封筒サイズより大きいサイズの通
知用紙を封入し送付するのに適した窓あき封書の
作成方法に関するものである。

〈従来技術〉 従来、連続通知用紙を用いて窓あき封書を作成
するには、連続通知用紙の各単位通知用紙へ宛名
および通知情報を、電子計算装置の出力装置であ
るプリンタによるプリントアウトした後、各単位
通知用紙毎に切離し、この単位通知用紙を手作業
または封入装置により窓あき封筒に封入し、封緘
して窓あき封書を作成していた。

しかしながら、上述の如くの窓あき封書の作成
において、封筒サイズより大型のサイズの通知用
紙を封入するには、封入する前に通知用紙を折り
たたみ、窓あき封筒に封入していたため、折りた
たみの際、折りたたみの通知用紙を移送する際、
また窓あき封筒に封入する際に折りたたみ、移
送、封入が円滑に行なえないという支障を来たし
ていた。

そこで、従来、上述の欠点を除去するために連
続通知用紙とこれと組み合わせる連続封筒用紙と
により封書を作成することが各種試みられていた
が、従来の連続通知用紙と連続封筒用紙との組み
合わせ移送において、連続通知用紙と連続封筒用
紙を重ね合わせてから折りたたみを行なう場合に
は、重ね合わせ手段で処理した後、折りたたみ手
段で処理を行なう等複数の工程を必要とし処理が
複雑となつていた。しかも、このような工程にお
いて、連続通知用紙とこの単位通知用紙のサイズ
より大きいサイズの単位封筒用紙とを用いて窓あ
き封書を作成する場合には、重ね合わせにくいば
かりか、重ね合わせおよび折りたたみ移送途中に
おいて互いの重ね合わせが序々にズレて移送が円
滑に行なえないという支障を来たしていた。

これは、サイズの異なる連続通知用紙と連続封
筒用紙と組み合わせにおいて、先に重ね合わせが
終了した後に折りたたみを行なうと、両側部をそ
ろえて折りたたみを行なう際、静電気等の影響で
用紙どうしが引き合つてしまい正確な位置で折り
たたむことが不可能になつてしまうためであつ
た。

〈発明が解決しようとする問題点〉 そこで、この発明においては、連続通知用紙と
この単位通知用紙と同サイズ以上のサイズの単位
封筒用紙からなる連続封筒用紙とを用い、各単位
通知用紙へ宛名および通知情報を記入した後、特
定状態で連続通知用紙と連続封筒用紙を各々折り
たたみかつ、重ね合わせ構成の窓あき封書をスム
ースで安定した状態で作成するところの窓あき封
書の作成方法を提供するものである。

〈問題点を解決するための手段〉 この発明は用紙の両端部たて方向に用紙移送孔
を有し、少なくとも裏面３周辺部に通常の状態で
は接着することのない接着剤が塗布され、この接
着剤の内側所定位置に開封ミシン目を有し、表面
所定位置に宛名記入部および情報記入部を有し、
中央たて方向に折り部を有する単位通知用紙が連
接した連続通知用紙と、前記単位通知用紙と用紙
のたて方向のサイズが同じで、よこ方向のサイズ
が同一サイズ以上で、裏面周辺部に通常の状態で
は接着することのない接着剤が塗布され、この接
着剤の内側所定位置に開封ミシン目を有し、両端
部たて方向に用紙移送孔を有し、中央たて方向に
折り部を有し、この折り部を境として一方が前記
単位通知用紙の宛名記入部に対応する部分に窓が
設けられた封筒上紙片としてなり、他方が封筒下
紙片としてなる単位封筒用紙が連接してなる連続
封筒用紙とにおいて、前記連続通知用紙を可変情
報をプリントアウトするプリンタに通し、各単位
通知用紙の宛名記入部、情報記入部に宛名および
情報を記入した後、展開状態にある連続通知用紙
の折り部に沿つて裏面同志および両端部の用紙移
送孔同志を重ね合わせ折りたたむと共に、この連
続通知用紙の折りたたみの外側で展開状態にある
前記連続封筒用紙を連続通知用紙と分離して折り
たたみを開始し折り部に沿つて裏面側に折りたた
みながら、この連続封筒用紙の裏面内側に前記折
りたたみ途中の連続通知用紙を位置させ、連続通
知用紙の両端部の用紙移送孔と連続封筒用紙の両
端部の用紙移送孔の４つの用紙移送孔を重ね合わ
せ、移送手段により用紙移送孔を合致させながら
移送し、次いで折りたたみ重ね合わせ状態におい
て接着剤の接着条件を付与し、折りたたんだ単位
通知用紙と単位封筒用紙を順次接着し、次いで単
位毎に切断して作成するところの窓あき封書の作
成方法である。

〈作用〉 この発明は、展開状態にある連続通知用紙と連
続封筒用紙の折りたたみをそれぞれ別々に開始
し、折りたたみながら連続封筒用紙の裏面側に前
記折りたたみ途中の連続通知用紙を位置させ、連
続通知用紙と連続封筒用紙の両端部の用紙移送孔
の４つの用紙移送孔を重ね合わせ、折りたたみな
がら重ね合わせを行なうので連続通知用紙と連続
封筒用紙どうしの摩擦による静電気を最小限にく
い止めることができるもので、重ね合わせに支障
を来たすことなく行なえるものである。

〈実施例〉 第１図、第２図は、この発明の窓あき封書の作
成に用いる連続通知用紙の１０と連続封筒用紙２
０とを示すもので、第１図の連続通知用紙１０
は、ミシン目１１を境に単位通知用紙１２が連接
して構成されているもので、各単位通知用紙１２
は、用紙の両端部たて方向に用紙移送孔１３を有
し、第１図イ，ロに示す如く表面および裏面周辺
部に通常の状態では接着することのない接着剤１
４が塗布され、この接着剤１４の内側には開封ミ
シン目１５を有し、表面左側略４分の１の所定部
分に宛名記入部１６を有し、他の部分に振込用紙
となる情報記入部１７を有し、中央たて方向に折
りミシン目からなる折り部１８を有してなる。

第２図の連続封筒用紙２０は、ミシン目２１を
境に単位封筒用紙２２が連接して構成されている
もので、各単位封筒用紙２２は、上記単位通知用
紙１２と用紙のたて方向のサイズが同じで、よこ
方向のサイズが大きくなつており、裏面周辺部に
は通常の状態では接着することのない接着剤１４
が塗布され、この接着剤１４の内側に開封ミシン
目２５を有し、両端部たて方向に用紙移送孔２３
を有し、中央たて方向に折りミシン目からなる折
り部２８を有し、この折り部２８を境として左側
の片が前記単位通知用紙１２の宛名記入部１６に
対応する部分に窓２６が設けられた封筒上紙片２
９としてなり、右側の片が封筒下紙片２９′とし
てなる。上記宛名部１６と窓２６とは共に左側の
用紙移送孔１３，２３から等距離となつているこ
とが肝心である。

なお、上記において単位通知用紙１２の接着剤
１４は、単位通知用紙１２の半分の裏面３周辺部
だけに設けてもよい。また、単位封筒用紙２２の
開封ミシン目２５は、左右両端側に設ける代わり
に、折り部２８の両脇に設けてもよい。

次に、上述の特定構成の連続通知用紙１０と連
続封筒用紙２０とから、この発明の窓あき封書の
作成方法を説明する。

先ず、連続通知用紙１０を可変情報をプリント
アウトするプリンタに通し、各単位通知用紙１２
の宛名記入部１６、情報記入部１７に宛名および
宛名に対応する情報を各々記入した後、第３図に
示す如く、この発明の窓あき封書の作成に適する
よう構成された窓あき封書作成装置１のテンシヨ
ンバーＴと並行して連続通知用紙１０と連続封筒
用紙２０とを前後して載置し、連続通知用紙１０
を２本のバーからなる上段側のテンシヨンバーＴ
１の手前のバーを上から越え、後のバーを下から
くぐらせて通し、折り部１８に沿つて裏面同志お
よび両端部の用紙移送孔１３同志を重ね合わせ折
りたたむと共に、連続封筒用紙２０を上記と同様
２本のバーからなる下段側テンシヨンバーＴ２の
手前のバーを上から越え、後のバーを下からくぐ
らせて通し、折り部２８に沿つて裏面側に折りた
たみながら、裏面内側に前記折りたたみ途中の連
続通知用紙１０を位置させ、単位通知用紙１２と
単位封筒用紙２２とのたて方向を合致させなが
ら、連続通知用紙１０の両端部の用紙移送孔１３
と連続封筒用紙２０の両端部の用紙移送孔２３の
４つの用紙移送孔１３，１３，２３，２３を重ね
合わせ、テンシヨンバーＴと略直角に位置し重ね
合わせピンを有し自由回転するガイドローラ２の
ピンＰ１にて重ね合わせる。

次いで、駆動力を得て回転するトラクター３の
ピンＰ２に４つの用紙移送孔１３，１３，２３，
２３を掛け、トラクター３の回転により重ね合わ
せ状態において順次引張りながら、後段へ移送
し、この重ね合わせ状態において、４つの用紙移
送孔１３，１３，２３，２３部を切り落としなが
ら、接着剤１４の接着条件である熱、圧等を付与
するヒーター盤４、およびローラー５の間を通
し、順次接着し、次いで、低速ローラー６１と高
速ローラー６２とブレード６３とからなる切断装
置６によりミシン目１１，２１に沿つて切断し、
第４図イ，ロに示す如く、折りたたまれ用紙移送
孔側で合致し、そして重ね合わされ、所定周辺が
接着された単位通知用紙１２と単位封筒用紙２２
とからなる窓あき封書３０を作成するものであ
る。

上述からなる窓あき封書３０は、直ちに送付す
ることができ、この窓あき封書３０の受取り人
は、開封ミシン目１５，２５に沿つて開封すれ
ば、展開状態で封筒より大きいサイズの通知用紙
を得ることができ、振込通知書の如く展開状態に
て数カ所に受領印を押して使用することも多量の
情報を一覧して使用することもできる。

〈発明の効果〉 上述の如く、この発明の窓あき封書の作成方法
によれば、封筒サイズより大きいサイズの通知用
紙を封入し送付するのに、封筒となる封筒上紙片
と封筒下紙片を１枚の単位封筒用紙で構成し、し
かも、この単位封筒用紙は単位通知用紙以上のサ
イズを有しており、封筒用紙と通知用紙は共に連
続折りたたみ構成としてなり、折りたたみ重ね合
わせにおいては折りたたみながら重ね合わせるの
で、封筒用紙と通知用紙のサイズが異なつていて
も４つの用紙移送孔同志を重ね合わせ、各々折り
たたみ重ね合わせて移送することができ、しか
も、折りたたみ用紙は各々Ｕ字形の形態となつて
いるので、片側送りといえども各々安定して折り
たたみ移送することができ、その上通知用紙を連
続して包む形態で封筒用紙が位置して移送するの
で、簡素な構造の折り装置において重ね合わせ折
りが容易に行なえ、場所もとらず、操作も簡単で
しかも折り途中における適当なズレを許容し完全
に４つの用紙移送孔を合致させながら移送するこ
とができ、宛名が表出し第三者に見られては不都
合な情報が被覆された窓あき封書が極めて簡便、
迅速に作成でき、特に大量作成を必要とする各種
請求書、自動車税等の納入通知書等の窓あき封書
の作成に便利である。

【図面の簡単な説明】

第１図イはこの発明に係る連続通知用紙の表面
図。第１図ロは第１図イの裏面図。第２図はこの
発明に係る連続封筒用紙の表面図。第３図はこの
発明の窓あき封書の作成に適するよう構成された
窓あき封書作成装置の斜視図。第４図イはこの発
明による窓あき封書の斜視図。第４図ロは第４図
イにおけるＡ―Ａ線断面図である。 １０は連続通知用紙、１２は単位通知用紙、１
６は宛名記入部、２０は連続封筒用紙、２２は単
位封筒用紙、２６は窓、１３，２３は用紙移送
孔、１８，２８は折り部である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 用紙の両端部たて方向に用紙移送孔を有し、
   少なくとも裏面３周辺部に通常の状態では接着す
   ることのない接着剤が塗布され、この接着剤の内
   側所定位置に開封ミシン目を有し、表面所定位置
   に宛名記入部および情報記入部を有し、中央たて
   方向に折り部を有する単位通知用紙が連接した連
   続通知用紙と、前記単位通知用紙と用紙のたて方
   向のサイズが同じで、よこ方向のサイズが同一サ
   イズ以上で、裏面周辺部に通常の状態では接着す
   ることのない接着剤が塗布され、この接着剤の内
   側所定位置に開封ミシン目を有し、両端部たて方
   向に用紙移送孔を有し、中央たて方向に折り部を
   有し、この折り部を境として一方が前記単位通知
   用紙の宛名記入部に対応する部分に窓が設けられ
   た封筒上紙片としてなり、他方が封筒下紙片とし
   てなる単位封筒用紙が連接してなる連続封筒用紙
   とにおいて、前記連続通知用紙を可変情報をプリ
   ントアウトするプリンタに通し、各単位通知用紙
   の宛名記入部、情報記入部に宛名および情報を記
   入した後、展開状態にある連続通知用紙の折り部
   に沿つて裏面同志および両端部の用紙移送孔同志
   を重ね合わせ折りたたむと共に、この連続通知用
   紙の折りたたみの外側で展開状態にある前記連続
   封筒用紙を連続通知用紙と分離して折りたたみを
   開始し折り部に沿つて裏面側に折りたたみなが
   ら、この連続封筒用紙の裏面内側に前記折りたた
   み途中の連続通知用紙を位置させ、連続通知用紙
   の両端部の用紙移送孔と連続封筒用紙の両端部の
   用紙移送孔の４つの用紙移送孔を重ね合わせ、移
   送手段により用紙移送孔を合致させながら移送
   し、次いで折りたたみ重ね合わせ状態において接
   着剤の接着条件を付与し、折りたたんだ単位通知
   用紙と単位封筒用紙を順次接着し、次いで単位毎
   に切断して作成するところの窓あき封書の作成方
   法。