JPS5921302B2 - 印字情報付き封筒の作成方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、電子計算機の出力装置等の可変情報が印字さ
れる封筒上紙片と封筒中紙片とを一体とした封筒用帳票
と封筒下紙片とを別個に構成し、封筒用帳票の事務処理
適正、印字適正等を高めるところの印字情報付き封筒の
作成方法に関するものである。

近年、電子計算機の発達により各種の請求事項、領収事
項、通知事項を行なうに電子計算機の印字機において通
知書を作成し、顧客に郵送通知する方法がとられている
が、その中でも封筒部と通知部とを一体とした封筒用帳
票が多く用いられるようになつてきており、この封筒用
帳票は一般に封筒上紙片と封筒中紙片と封筒下紙片とが
平面上に連接し所定部に感熱性接着剤があらかじめ塗布
されて構成されており、これより封筒用帳票を作成する
には平面状態において所定紙片に印字機により所定紙片
に印字機により所望可変情報を印字した後、所定の折り
方に従つて折りたたみながら接着剤の接着条件を付与し
て接着密封して封筒を作成していた。

しかしながら、上記のような封筒作成方法においては封
筒用帳票の所定部分にあらかじめ接着剤を塗布しておく
ため、折りたたんで封筒状態にするには折り方が拘束さ
れるばかりか、折り方によつては封筒上紙片と連接する
封筒中紙片の折りたたみ枚数が限られ、また、封筒中紙
片の枚数を増した際には折りたたみ枚数が増し厚くなり
、あらかじめ塗布されている接着剤で完全に封筒の周辺
を接着密封できないという不便を来たし、各種通知事務
処理の要求に適応できないという不都合を生じていた。
また、あらかじめ封筒用帳票に接着剤が塗布されている
ため、封筒用帳票を積重ねて保存しておくと通常の状態
では接着しない接着剤を用いているとはいえ、接着剤が
ブロッキングを生じ、印字機で連続的にフィードしなが
ら印字する際数枚の封筒用帳票が接着してフィードされ
たり、また、印字機のプラテンやその他接触部分に接着
剤が付着したりしてスムーズに印字が行なえない等の不
便があつた。

このため、本発明においては上述の欠点に鑑み、一般に
印字記入を必要とする封筒上紙片と封筒中紙片とからな
る封筒用帳票と必ずしも印字記入を必要としない封筒下
紙片とを別個に構成し、封筒用帳票にはあらかじめ接着
剤を塗布しておくことなく、印字機でのフイード特性を
よくすると共に、封筒中紙片の枚数、および折り方等が
拘束されず、各種の事務処理に適合した封筒が容易に得
られるところの印字情報付き封筒の作成方法を提供する
ものである。

次に本発明の一実施例を示す図面に基づいて説明する。

本発明の封筒の作成において使用するところの住所、氏
名、伝達事項等の印字記入を必要とする封筒用帳票１と
必ずしも印字記入を必要としない封筒下紙片６は、それ
ぞれ第１図イ、口に示されるものであり、第１図イに示
すところの封筒用帳票１は、住所、氏名等の印字欄ａを
有する封筒上紙片２と情報等の印字欄ｂを有する封筒中
紙片３、封筒中紙片３′とが折り線４，４′を境にそれ
ぞれ連接してなり、封筒上紙片２の折り線４と対向する
辺側及び、各紙片の上端、下端にそれぞれ開封用ミシン
目５，５′が設けられてなるものであり、第１図口に示
すところの封筒下紙片６は、上端下端側それぞれに折り
線７，７に連接する折り曲げ部８を有し、さらに折り線
７，７の内側に沿つて封筒上紙片２の開封用ミシン目５
，５′と相対する位置に開封用ミシン目９，９′が設け
られ、必要に応じて封筒下紙片６の表面には広告事項、
案内事項、通知事項等が印刷されており、封筒上紙片２
は、封筒中紙片３より開封用ミシン目５によつて画され
る辺側の部分だけ大きく、この部分は封筒中紙片３を折
り線４に沿つて、封筒上紙片２の裏面側に折りたたんだ
際重なり合わない非重合部１０となつており封筒中紙片
３は、封筒中紙片３′よりも左右方向が大きくなつてい
る。

１１は帳票移送穴である。

なお、折り線４，４′，７，７は印刷による指示線とし
てもよく、また型押し、あるいは一部穿孔されたミシン
目等による弱め線としてもよいものである。上述の如く
構成される封筒用帳票１の住所、氏名等の印字欄ａ１情
報等の印字欄ｂにそれぞれ必要な事項を電算機の印字機
あるいはタイプライタ等により印字記入した後、第２図
に示す如く、封筒上紙片２の印字欄ａが表出するよう折
り線４，１より折りたたむと共に、帳票移送穴１１の部
分を切り取り、ついで封筒下紙片６の折り曲げ部８，８
を除く二辺にエマルジヨン型等の通常の状態で容易に接
着することのできる接着剤１２を塗布すると共に帳票移
送穴１１の部分を切り取り第３図イ、口に示す如く、接
着剤１２が塗布された封筒下紙片６上に折りたたまれた
状態の封筒用帳票１の封筒上紙片２裏面の非重合部１０
および封筒中紙片３の折り線４側の辺が重なるよう重ね
合わせ接着し、次いで封筒下紙片６の残りの二辺である
折り曲げ部８，８に先の接着剤１２と同質の接着剤１２
′を塗布し、接着剤１２′が塗布された折り曲げ部８，
８を折り曲げ線７，７より封筒上紙片２の表面側に折り
曲げ、折り曲げ部８，８と封筒上紙片２とを接着して、
第４図イ、口に示す封筒１３を作成するものである。

なお、本発明による封筒用帳票１の折りたたみは、前述
の折りたたみに限定されることなく第５図に示す如く折
りたたんでもよく、その後折りたたみ状態の封筒用帳票
１の下部に前述の如く封筒下紙片６を重ね合わせて封筒
を作成してもよいものである。

また、本発明の封筒の作成に於ては接着剤１２，１２′
の塗布は、封筒作成時に塗布することなく、熱、圧等に
より接着する接着剤をあらかじめ封筒下紙片６に設けて
おき、封筒作成時に接着剤の接着条件を与え接着し封筒
を作成してもよく、また四周辺を接着した密封状態の封
筒とすることなく、三周辺が接着した一部開封封筒とし
、所望の封入物を封入した後残りの辺を接着してもよい
ものである。

上述の如く本発明により作成した封筒１３の開封は、封
筒１３の三周辺の開封用ミシン目５，５′９，９′に沿
つて接着部を切り離せば第６図に示す如くの開封状態と
なり、封筒中紙片３，３′に記載された内容を容易に見
ることができるものである。

以上述べた如く、本発明によれば封筒上紙片と封筒中紙
片とからなる封筒用帳票と封筒下紙片とを別個に構成し
、しかも封筒用帳票にはあらかじめ接着剤を塗布してお
く必要がないので封筒用帳票の積重ね保存中および印字
機でのフイード中に何ら支障がなく保存適性、フイード
適正が良いばかりか、封筒中紙片のサイズが封筒上紙片
より大きくても小さくても封筒上紙片の裏面側の非重合
部に重なり合わないように折りたたむだけでよいので、
各種の折りたたみ機械に適応でき、また封筒用帳票の設
計に拘束されず自由に設計でき、しかも、印刷面が多く
とれるので各種業務の事務処理に便利である。また従来
の如く折りたたみ重ね合わされた各紙片毎の周辺の隙間
全てを接着する必要がなく、折り曲げ部２力所を含む４
力所のみ接着すれば容易に密封できるので、接着密封が
容易にかつ確実に行なえると共に、封筒上紙片の非重合
部部分は封筒下紙片の一辺側との接着であるので、封筒
を開封する際にも２枚の用紙を切り離すだけの開封適正
に優れた封筒とすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図イは、本発明に使用する封筒用帳票の表面平面図
。 第１図口は、本発明に使用する封筒下紙片の表面平面図
。第２図は、第１図イに示す封筒用帳票を折りたたんだ
状態を示す斜視図。第３図イは、第２図に示す封筒用帳
票と第１図口に示す封筒用帳票を重ね合わせた状態を示
す斜視図。第３図口は、第３図イのＸ−Ｘ線断面図。第
４図イは、本発明により作成した封筒の斜視図。第４図
口は、第４図イのＸ−Ｘ線断面図。第５図は、第１図イ
に示す封筒用帳票の別の折りたたみ状態を示す断面図。
第６図は、本発明により作成した封筒を開封した状態を
示す斜視図。１，Ｖ・・・・・・封筒用帳票、２・・・
・・・封筒上紙片、３，３４・・・・・封筒中紙片、４
，４′。 ７・・・・・・折り線、５，５′，９，９４・・・・・
開封用ミシン目、６・・・・・・封筒下紙片、８・・・
・・・折り曲げ部、１０・・・・・・非重合部、１２，
１２′・・・・・・接着剤、１３・・・・・・封筒。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 封筒上紙片と封筒中紙片が折り線を境に連接してな
   る封筒用帳票の所定紙片に所望可変情報を印字した後、
   封筒上紙片の裏面側で折り線と反対側の辺が封筒中紙片
   との非重合部となるよう封筒中紙片を折り線および折り
   線と平行する封筒中紙片の所定位置に沿つて折りたたみ
   、次いで折りたたみ状態の封筒用帳票の封筒中紙片側に
   封筒用帳票の折り線と直交する辺側に折り曲げ部を有し
   、この折り曲げ部の部分が前記封筒上紙片より大きいサ
   イズの封筒下紙片を重ね合わせ、封筒下紙片の折り曲げ
   部側の辺を除く二辺と重ね合わさる封筒上紙片裏面の非
   重合部、および封筒中紙片の折り線側に沿う辺とを接着
   剤により接着すると共に、折り曲げ部を封筒上紙片の表
   面側に折り曲げて接着剤により接着して作成するところ
   の印字情報付き封筒の作成方法。