JPS6357613A - 光学材料 - Google Patents

光学材料

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JPS6357613A
JPS6357613A JP20011986A JP20011986A JPS6357613A JP S6357613 A JPS6357613 A JP S6357613A JP 20011986 A JP20011986 A JP 20011986A JP 20011986 A JP20011986 A JP 20011986A JP S6357613 A JPS6357613 A JP S6357613A
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Katsuaki Maeda
前田 勝昭
Ikuji Otani
郁二 大谷
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はメタクリル系樹脂及びその製造方法に関するも
のである。さらに詳しくいえば、本発明は、特にレンズ
、光ディスク、光繊維などの光学分野において好適に用
いられる、分子の均質性に優れ、かつ光学純度が高く、
無色透明なメタクリル系樹脂、及びその製造方法に関す
るものである。
従来の技術 メタクリル系樹脂はその卓越した透明性、良好な機械的
性質、加工性並びに成形品における外観の美麗さなどに
よって、例えば照明器具、看板、各種装飾品支び銘板な
どに広く用いられているほか、自動車部品、テーブルウ
ェアー、などにも用いられている。
ところで、このメタクリル系樹脂は、最近レンズ、光デ
ィスク、光繊維などの光学分野に用いられはじめておシ
、そのため、前記特性(加えて、光学純度の向上のため
例えば微小異物の低減、残存モノマーなどの揮発成分の
低減、高分子量ゲルの極少化などが要求されている。□ 従来、メタクリル系樹脂は成形材料として、通常メタク
リル酸メチル又はこれと共重合可能な成分とを水懸濁法
又は水性エマルジョン法により重合することによって製
造されている。しかしながら、このような方法によって
得られるメタクリル系樹脂は、不純物、重合助剤、異物
などの混入は避けられず、さらにはペレット化工程にお
いて。
ヤケやコゲなどが発生しやすく、必ずしも光学純度に優
れているとはいえず、その上、分子的に不均質であるた
め、その成形品にくもりやにとシが発生するなどの欠点
’tWしている。
そこで、このような欠点を改良する方法として、例えば
連続塊状重合法(連続バルク重合法)や連続溶液重合法
が試みられたが、これまで連続重合法によって得られた
メタクリル系樹脂は、分子の均質性については改善され
ているとしても光学純度の向上については必ずしも満足
しうる結果が得られていなかった。
ところで、塊状重合や溶液重合によって展進した反応組
成物から、未反応単量体、溶剤、副生成物などの揮発成
分を除去して純度の高い成形材料とする方法は、これま
で主としてスチレン系樹脂を中心に検討が進められてお
り(特公昭35−8557号公報、同38−120号公
報、同44−20097号公報、同45−31678号
公報、特開昭47−27872号公報など)、メタクリ
ル系樹脂については、わずかに2,3が知られているに
すぎない(特公昭52−17555号公報、特開昭50
−88197号公報など)。しかしながら、これらのメ
タクリル系樹脂についての方法においては、得られた樹
脂が高温長時間滞留による劣比や着色が著しい上に、副
反応生成物が多いなどの問題があり、光学純度に優れた
ものは得られない。
発明が解決しようとする問題点 本発明者らは、先に光学純度に優れたメタクリル系樹脂
光ファイバーの製造法を見出したが、この方法は揮発成
分の低減及び黄色性の改良については、必ずしも満足し
うるものではなかった。
本発明の目的は、このような事情のもとで、分子の均質
性に優れ、かつ微小異物や揮発成分、高分子量ゲルなど
が少なくて光学純度が高く、無色透明な優れたメタクリ
ル系樹脂を提供することにある。
問題点を解決するための手段 本発明者らは分子の均質性及び光学純度に優れたメタク
リル系樹脂を開発すぺぐ鋭意研究を重ねた結果、特定組
成の単量体溶液を特定の手段により処理して、該溶液中
の溶存酸素量′(i−1ppm以下にし、かつ微小異物
を取り除いたのち、この単量体溶液を反応帯域に連続的
に供給し、該反応帯域中の重合体濃度が所定の値になる
ように重合を行い、次いで得らまた反応組成物全特定の
条件で加熱処理して、揮発成分を除去することにより、
その目的を達成しうろことを見出し、この知見に基づい
て本発明を完成するCで至った。
すなわち、本発明は、メタクリル酸メチル単独重合体あ
るいは15重量%以下のアクリル酸メチル単位又はアク
リル酸エチル単位を含有するメタクリル酸メチル共重合
体において、(1)GPC!で測定した分子量(MW)
が7万〜15万、(2)揮発成分とj−でダイマーが1
000 ppm以下及び残存単量体が2500 ppm
以下、(3)熱分解指数αが3.0以下、(4)微粒子
カラターで測定した0、5〜25μの微小異物が1万個
/gポリマー以下及び(5)色差計で測定した△Y工が
6.00以下であるメタクリル系樹脂を提供するもので
あり、このものは(A)メタクリル酸メチル単量体単独
あるいはメタクリル酸メチル85重量%以上とアクリル
酸メチル又はアクリル酸エチル15重−i%以下との単
量体混合物、(B)全反応混合物の重量に基づき10〜
25重量係の貴方性重合溶媒及び(C)全反応混合物の
重量に基づき0.001〜0.003重量%の遊離基発
生触媒とo、i〜0.5重量%の連鎖移動触媒との混合
物から成る単量体溶液に、不活性ガスを導入して該溶液
中の溶存酸素量をlppm以下にしたのち、この溶液を
0.5μ以下のフィルターでろ過後1反応帯域に連続的
に供給して、単量体の重合転化率が40〜65チの範囲
内で実質的に一定てなるように、120〜160℃の温
度において重合を行い、次いで得られた反応組成物を2
00〜290℃の温度に加熱して減圧帯域に導入し、ダ
イマー金石量11000pp以下及び残存単量体言M量
2500 ppm以下になるまで脱揮することにより、
製造することができる。
以下、本発明?さらに詳細に説明するっ本発明のメタク
リル系樹脂は、メタクリル酸メチル単独重合体あるいは
15重貴方以下のアクリル酸メチル単位又はアクリル酸
エチル単位を含有するメタクリル酸メチル共重合体であ
るが、好ましいものは、メタクリル酸メチル単位88〜
99重量%とアクリル酸メチル単位又はアクリル酸エチ
ル単位12〜1重量%とを含有するメタクリル酸メチル
共重合体である。この共重合体においては、メタクリル
酸メチル単位とアクリル酸メチル単位若しくはアクリル
酸エチル単位とはランダムな結合で構成されておシ、該
メタクリル改メチル単位は、耐熱性や機械強度特性を向
上させるものでちり、一方、アクリル酸メチル単位やア
クリル酸エチル単位は、この樹脂の成形加工時の流動性
及び熱分解性を向上させるものである。
本発明のメタクリル酸メチル単独重合体又は共重合体ハ
、GPC(ゲルパーミェーションクロマトグラフィー)
法で測定した重量平均分子量(Mw )が7万〜15万
、好ましくは8万〜12万の範囲にあることが必要であ
る。この分子量が7万未満のものでは、その成形品は脆
弱で工業的使用に耐えないし、一方、15万を超える溶
融時の流動性が著しく低下し、成形品の複屈折が増大し
て好ましくない。
また、樹脂中の揮発成分含有量は、重合副生物のダイマ
ーが1000 ppm以下、及び未反応単量体や熱分解
生成単量体などの残存単量体が2500 ppm以下で
あることが必要である。該ダイマー含有量が1000 
ppm f超えると得られる成形品の耐熱変形性が低下
し、実用使用範囲が狭くなり好ましくない。また、残存
単量体が2500 ppmを超えると高温で成形加工す
る場合、得られる成形品の表面に銀条(シルバーストリ
ーク)が発生するなど、該表面が損なわれ、実用に耐え
なくなる。この単量体やダイマーは、一般に重合体を溶
融状態で減圧処理して除去する場合、その蒸気圧が比較
的高いために除去が困難であり、さらに加熱溶融するこ
とにより、メタクリル系樹脂が熱分解して単量体を生成
するという好ましくない傾向があるが、本発明樹脂は、
該揮発成分を前記の範囲に低減したものである。本発明
の樹脂においては、樹脂中のダイマー及び残存単量体の
含有量は、通常それぞれ10〜1000 ppm及び5
00〜2500 ppmの範囲にある。
さらに、本発明樹脂の耐熱分解性については、熱分解指
数αで3.0以下であることが必要である。
この値が3.0を超えると耐熱分解性に劣るようになり
、高温射出成形時にガス発生が激しく、樹脂の用途範囲
が著しく制限されるのを免flないという問題が生じる
。特に、ディスク円盤に用いる場合には、発生したガス
によって記録信号の転写が阻害されディスクの品質を著
しく低下させ好ましくない。
本発明樹脂中の微小異物の含有量については、微粒子カ
ウターで測定した0、5〜25μの微小異物が1万個/
gポリマー以下であることが必要であシ、1万個/gポ
リマーを超える場合には、光の透過損失が大きくなり使
用に耐えない。
また、本発明樹脂は無色透明性に優れたものであり、色
差計で測定したΔYI (空気を基準にしたイエロー−
インデックス)が6.0以下である。この値が6.0を
超えると樹脂の黄色性が強まシ、光線透過率が著しく低
下する。
このような特徴を有する本発明樹脂は、次に示すような
連続溶液重合法によって製造することができる。
すなわち、まず(4)メタクリル酸メチル単量体単独ち
るいは2タクリル酸メチル85重量%以上とアクリル酸
メチル又はアクリル酸エチル15重量%以下との単量体
混合物、(B)全反応混合物の重量に基づき10〜25
重量係の貴方性重合溶媒及び(C)全反応混合物の重量
に基づき0.001〜0.003重量%の遊離基発生触
媒と0.1〜0.5重量%の連鎖移動触媒との混合物か
ら成る単量体溶液を調製する。
前記不活性重合溶媒としては、生成する樹脂の分子量を
7万〜15万の範囲に調整可能な溶媒が用いられる。好
ましい溶媒としてはエチルベンゼン、メチルイソブチル
ケトンなどが挙げられるが、特に好ましいものはエチル
ベンゼンである。ベンゼン、トルエン、キシレンなどを
用いると、重合体の分子量の調整が極めて困難となる上
に、重合体の耐候性に問題が生じる。この溶媒の使用量
は全反応混合物の重量に基づき10〜25重量係の貴方
で選ばれる。この量が10重量%未満では重合反応系の
粘度が高くて、重合反応の制御が困難であシ、また25
重量%を超えると脱揮工程への負荷が急激に増大し、工
業的に好ましくない。
前記の遊離基発生触媒は、遊離基を発生する重合開始剤
のことで1、このようなものとしては、M接遇酸化物、
例えばベンゾイルパーオキシド、クメンハイドロパーオ
キシド、1,1−ビス(をブチルパーオキシ)−3,3
,5−)リメテルシクロヘキサンージーをブチルパーオ
キシドなどを。
またアゾ系開始剤、例えば1,1−アゾビス(1−シク
ロヘキサンカルボニトリル)、2.2−アゾビス(2,
4,4−トリメチルペンタン)などを用いることができ
るが、特に3.3.5−)ジメチルフクロヘキサン−ジ
−をブチルパーオキシドが好ましい。これらの遊離基発
生触媒の使用量は全反応混合物の重量に基づき0.00
1〜0.003重量%の範囲で選ばれる。
一方、連鎖移動触媒としては、メルカプタン類、特にブ
チルメルカプタン、オクチルメルカプタン、ドデシルメ
ルカプタンなどを好ましく用いることができる。
次に、このようにして調製された単量体溶液に、不活性
ガスを導入して該溶液中の溶存酸素量′f:、lppm
以下にする。溶存酸素量が1 ppm k超えると得ら
れる樹脂の無色透明性が損なわれる。単量体溶液中の溶
存酸素量を1 ppm以下に減少させる方法については
特に制限はないが、好ましくは向流接触塔へ該溶液を連
続的に供給して、窒素ガスなどの不活性ガスを向流接触
させることによシ、溶存酸素を気液平衡を利用して不活
性ガス気流中に追い出し、効果的に取り除く方法を用い
ることが望ましい。通常実施されているフィードタンク
中での不活性ガスバブリング法などでは、溶存酸素t 
1 ppm以下に低減することは困難であって、10〜
20 ppm程度が限界であるので、好ましくない。
本発明においては、このようにして単量体溶液中の溶存
酸素量k 1 ppm以下に低減させたのち、該溶液’
z、0.5μ以下のフィルターでろ過することが必要で
ある。該フィルターとしては、例えばボール社製の二ン
フロンフィルター(MCY 4463FRE)が好まし
く用いられる。このようなろ過処理によって、得られる
重合体における微粒子カウターで測定した0、5〜25
μの微小異物の含有量は1万個/gポリマー以下となる
次に、前記の溶存酸素除去処理及び微小異物除去処理を
施した単量体溶液を、反応帯域に連続的に供給して、単
量体の重合転化率が40〜65チの範囲内で実質的に一
定になるように、120〜160℃の範囲の温度におい
て重合を行う。該転化率が40%未満では揮発成分によ
る脱揮工程の負荷が大きく、特に予備加熱器の伝熱面積
の制約から脱揮不十分になる場合がち9、一方65チを
超えると重合反応器から予備加熱器までの配管圧力損失
が大きくなって、反応組成物の輸送が困難とな夛、好ま
しくない。重合温度が120℃未満では反応速度が遅す
ぎて実用的でなく、また160℃を超えると反応速度が
速すぎて、重合転化率の調節が困難となシ、かつ副反応
が生じたり、製品が着色するので好ましくない。
重合圧力については特に制限はなく、常圧下で反応を行
ってもよいし、あるいは加圧下で反応を行ってもよいが
、加圧下で反応を行う場合は4.OKp / cy!以
下の圧力が好ましい。また、反応液のかきまぜについて
は、重合反応器の形状や寸法、反応液の粘度などにもよ
るが、ダブルヘリカルリボン、ピッチドパドル型のかく
はん翼を用いてかきまぜるのが好ましい。
本発明においては、このような重合反応によって得られ
た反応組成物中の揮発成分を除去するには、該反応組成
物ヲ200〜290℃の温度に加熱し、揮発成分を除去
したのち、上部に十分な空間含有し、かつ減圧下の脱揮
タンクにフィードして、揮発成分をさらに低減させるこ
とによって行うことができる。
ところで、従来未反応モノマー、溶剤及び重合反応副生
物などの揮発成分を反応組成物から除去し、重合体製品
を得る基本的な方法は、反応組成物を高温に加熱した状
態で真空雰囲気中に導き揮発分離する方法である。揮発
成分が10重貴方未満程度の場合には、多段ベント付き
二軸押出機などによって効率的に分離可能であり、最終
的に得られたメタクリル系樹脂中に残存する揮発成分は
1.0重量%以下であシ、物性の良好なメタクリル系樹
脂成形材料、あるいは押出板を得ることができる。
揮発成分が10重素置%を超える多量の場合には、多段
ぺ/ト付き押出機を用いる場合、揮発成分のガス化に伴
う樹脂の発泡が激しく、ベント孔が発泡したポリマーに
よシ閉塞するというトラブルがしばしば起こり、得られ
た樹脂の無色透明性が著しく損なわれ、特に黄色性が強
まり、しかも長時間安定運転をすることが困難である。
また多段ベント付き押出機を用いない場合においては、
重合体組成物を昇温することか困難である上に、揮発成
分を除去したのちの高粘度流体の搬送方法、さらに高温
、長時間滞留によるポリマーの劣化、副反応生成物など
の問題を生じる。
高温長時間滞留によるポリマーの劣化、着色及び副反応
生成物は、本発明の目的である光学純度に優れたメタク
リル系樹脂に対して致命的な欠点となる。
本発明によると、揮発成分を多量に含有する反応組成物
を効率的に加熱し、かつ安定な流動状態を与えながら真
空フラッシングを行い、効率的に揮発成分を除去するこ
とができる。
本発明においては、反応組成物を200〜290 ′C
好ましくは220〜270℃の範囲の温度で加熱すると
同時に、揮発成分を除去するが、この際、フラットプレ
ート型予備加熱板を用いることが好ましい。加熱温度が
200℃未満では反応組成物の流動性が低くて揮発成分
の除去が十分でなく、また290℃を超えるとポリマー
の熱劣比が生じる。
このように昇温された反応組成物は、加熱板と加熱板な
どとの間隙に形成された狭い出口を通して、高真空状態
に保持された上部に十分な空間を・宵する脱揮タンクに
導入される。狭く絞られた出口の機能としては、第1に
重合反応領域と脱揮領域の境界として必要な圧力損失を
生じさせることが挙げられ、第2に放出される反応組成
物の流速を速くすることが挙げられる。
本発明においては、脱揮条件が樹脂の色調の点から特に
重要であり、高温、長時間の条件をできるだけ避ける必
要がある。
高真空状態に保持された脱揮、夕7りに導入さ九た反応
組成物は、揮発成分の瞬間的な揮発とそれによる発泡を
生じて、極めて大きな蒸発面積を形成し、効率的に短時
間で揮発成分が除去される。
この脱揮タンクにおける条件としては、反応組成物中の
残存揮発成分を所望の含有1まで低減できるような加熱
温度及び真空度が必要であり、最適条件として、温度は
200〜250℃、真空度は20〜100トールの範囲
で選ばれる。
脱揮タンクにおいては、該組成物は、その粘度が数千ポ
イズから致方ポイズに変化し、極めて粘調1(なるが、
滞留時間は通常1〜20分程度である。この滞留時間が
長くなると得られる樹脂は着色劣化が生じやすく、本発
明目的の光学純度に優れたものが得にくくなる。
脱揮された重合体は、該脱揮タンクの下部に設置された
ギアポンプによって排出される。このような脱揮処理に
よシ、重合体は揮発成分として、11000pp以下の
ダイマー及び2500 ppm以下の残存単量体を@有
するものになる。
以上説明したような製造方法によって、(1)GPC!
で測定した分子量(Mw)が7万〜15万、(2)揮発
成分としてダイマーが1000 ppm以下及び残存単
量体が2500 ppm以下、(3)熱分解指数αが3
.0以下、(4)微粒子カラターで測定した0、5〜2
5μの微小異物が1万個/gポリマー以下及び(5)色
差計で測定したΔYIが6.OO以下のメタクリル系樹
脂が容易に得られる。
発明の効果 本発明のメタクリル系樹脂はメタクリル酸メチル単独重
合体又はメタクリル酸メチルとアクリル酸メチル若しく
はアクリル酸エチルとの共重合体でちって、分子の均質
性に浸れ、かつ光学純度が高く、無色透明であるなど、
優れた特徴tMし、特にレンズ、光ディスク、光繊維な
どの光学分野において好適に用いられる。
実施例 次に実施例によシ本発明をさらに詳細に説明するが、本
発明はこれらの例によってなんら限定さnるものではな
い。
なお、重合体の各性質は次のようにして求めた。
(1)  GPCによる分子量測定 「ゲルクロマトグラフィ(基礎編)」(講談社発行)第
97〜122ページに記載の方法に従って測定した。
すなわち、カラムとしてl5O−20,50(島津製作
所■製)2本を使用し、プレッシャケミカル社製の標準
ポリスチレンを用いて検量線を作り、重合体75111
iヲメチルエチルケトン30−に溶解した試料溶液を用
いて得られた溶出曲線を等分割し、分割点における高さ
を測定し次式によ5Mw1求めた。
ただしHlは分割点における溶出曲線の高さ、ML (
p)は分割点1における標準ポリスチレンの分子量、Q
m、IQpは共重合体とポリスチレンのQ因子であり、
それぞれ40と41とした。
(2)熱分解指数αの測定 熱分解ガスクロマトグラフィーを用い、450℃で重合
体をN2雰囲気下で分解させ、60分間に分解する全分
解ガスを検出積算しこ;n’iXとし、270℃で30
分間に分解発生するガスを積算しこれをYとし、熱分解
指数α=Y/Xとしてαを計算した。
(3)微小異物の測定(H工AC−ROYCO使用)重
合体52を秤量し、ジクロロエタン301nlに溶解し
、レーザー光の散乱をあらかじめこう正されたカラター
により検知することにより、0.5〜25μの微粒子を
測定した。
(4)色差計による△Y工の測定 樹@5オンスを射出成形機を用いて成形し、15X22
.5X3mの試片をえた。この試片全日本分光社製色差
計にセットしY王位を測定した。
実施例1 重合フィード液として、メタクリル酸メチル78素置係
、アクリル酸メチル2重量%、エチルベンゼン20M量
%、3,3.5−トリメチルシクロヘキサン−ジ−をブ
チルパーオキシド150ppm、オクチルメルカプタン
2500 ppmを含■するものを用い、この液を連続
的に、窒素−フイード液向流接触塔(窒素−フイード比
−1/ 5. Oi1係)に供給し、ワ科フィード液中
に溶存する酸素濃度を0.55ppmとしたのち、ポー
ル社製フィルター(0,5μ以下の粒子カット率85%
)を使用し、フィード液中の0.5−25μの微粒子f
f:300個/(フィード液11d)に低減し、高純度
フィード液を得た。
添付図面は、この高純度フィード液の重合及び脱揮処理
を行うのに用いた装置のフローシートである。
すなわち、この図において該高純度フィード液?重合反
応槽1に供給1−て、重合温度135℃、重合圧力1.
3 Kp / cll、単量体の重合転化率62.59
fi、重合系の固体成分含有量50重量%の条件で重合
を行い、GPCで測定した重量平均分子量(MW)が1
0万のメタクリル系樹脂50重量係と、開始剤、連鎖移
動剤の残留物1分解物、溶剤5ON量チとを含む反応組
成物を得た。
次いで、この反応組成物を定量ポンプ2によシ定常的に
取り出して、加熱板3で260℃に加熱し、加熱板間の
間隙を通して脱揮タンク4に流延落下せしめ次。脱揮タ
ンクは30)−ル、200℃ンこ維持し残存揮発成分を
除去した。重合体中の残存ダイマーは22 ppm、残
存単量体10ppmであった。
この重合体を押出ダイス5よυ押し出した。得られたベ
レットの残存単量体は2500 ppm、残存ダイマー
a 20 ppmであった。次に、このベレットを3オ
ンス射出成形機で底形し、試験片を作成した。このもの
の外観は無色透明であり、ポリマー12当りの微小異物
は4000個、色差計で測定したΔYIは4.52、熱
分解性指数αは2.1であった。
実施例2〜6 実施例1における条件を次表に示すように変えた以外は
、実施例1と全く同様な操作を行った。
その結果を次表に示す。
実施例7 実施例1において、溶存酸素濃度を1 ppmに変えた
以外は、実施例1と全く同様な操作を行った。
得られた試験片のΔYIは6.55.熱分解指数αは2
.12であった。
比較例1 実施例1において、溶存酸素濃度を40ppmに変えた
以外は、実施例1と全く同様な操作を行った。得られた
試験片の△Y工は13.55、熱分解指数αは3.66
であった。
比較例2 実施例1において得られた反応組成物を定量ポンプ2に
より定常的に取り出して、二軸脱揮押出機に供給した。
押出温度は260℃−280℃で、反応組成物からのガ
ス発生量が非常に多く、第一ベント、第二ペント部はポ
リマー詰りか発生し、安定した脱揮押出は困難であった
実施例8 実施例1において、重合系の固形分比率を65重量幅と
した以外は、実施例1と全く同様な操作を行った。ペレ
ット作成前の重合体の残存ダイマーは35ppm、残存
単量体は10ppmであり、ベレットの残存ダイマーは
15ppm、残存単量体は23ooppmであった。ま
た、試験片の外観は無色透明であり、ポリマー12当り
の微小異物は4100個、色差計で測定したΔYIは4
.55、熱分解指数αは2.0であった。
比較例3 実施例1において、重合系の固形分比率を75重量%と
した以外は、実施例1と同様な操作を行ったところ、反
応組成物を定量ポンプで定常的に抜き出すのが困難であ
り、抜き出し量が絶えず変化し、その結果得られた試験
片は無色透明性が損なわれ、ΔYIは23.0であった
【図面の簡単な説明】
図は本発明方法によジメタクリル系m@jc裂造する際
の重合及び脱揮工程の一1例を示すフローシートであっ
て、図中符号lは重合反応槽、2は定量ポンプ、3は加
熱板、4は脱揮タンク、5は押出ダイスである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 メタクリル酸メチル単独重合体あるいは15重量%
    以下のアクリル酸メチル単位又はアクリル酸エチル単位
    を含有するメタクリル酸メチル共重合体において、(1
    )GPCで測定した分子量(Mw)が7万〜15万、(
    2)揮発成分としてダイマーが1000ppm以下及び
    残存単量体が2500ppm以下、(3)熱分解指数α
    が3.0以下、(4)微粒子カウターで測定した0.5
    〜25μの微小異物が1万個/gポリマー以下及び(5
    )色差計で測定したΔYIが6.00以下であるメタク
    リル系樹脂。 2 メタクリル酸メチル単量体単独あるいはメタクリル
    酸メチル単量体とアクリル酸メチル単量体又はアクリル
    酸エチル単量体とを連続的に重合させるに当り、(A)
    メタクリル酸メチル単量体単独あるいはメタクリル酸メ
    チル85重量%以上とアクリル酸メチル又はアクリル酸
    エチル15重量%以下との単量体混合物、(B)全反応
    混合物の重量に基づき10〜25重量%の不活性重合溶
    媒及び(C)全反応混合物の重量に基づき0.001〜
    0.003重量%の遊離基発生触媒と0.1〜0.5重
    量%の連鎖移動触媒との混合物から成る単量体溶液に、
    不活性ガスを導入して該溶液中の溶存酸素量を1ppm
    以下にしたのち、この溶液を0.5μ以下のフィルター
    でろ過後、反応帯域に連続的に供給して、単量体の重合
    転化率が40〜65%の範囲内で実質的に一定になるよ
    うに、120〜160℃の温度において重合を行い、次
    いで得られた反応組成物を200〜290℃の温度に加
    熱して減圧帯域に導入し、ダイマー含有量1000pp
    m以下及び残存単量体含有量2500ppm以下になる
    まで脱揮することを特徴とする、GPCで測定した分子
    量(Mw)が7万〜15万、熱分解指数αが3.0以下
    、微粒子カウターで測定した0.5〜25μの微小異物
    が1万個/gポリマー以下及び色差計で測定したΔYI
    が6.00以下である、メタクリル酸メチル単独重合体
    又はメタクリル酸メチル共重合体の製造方法。
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