JPS6357494B2 - - Google Patents

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JPS6357494B2
JPS6357494B2 JP56066266A JP6626681A JPS6357494B2 JP S6357494 B2 JPS6357494 B2 JP S6357494B2 JP 56066266 A JP56066266 A JP 56066266A JP 6626681 A JP6626681 A JP 6626681A JP S6357494 B2 JPS6357494 B2 JP S6357494B2
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JP
Japan
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heat resistance
aging
heat
temperature
hours
Prior art date
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JP56066266A
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English (en)
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JPS57181368A (en
Inventor
Kenji Myazaki
Kenichi Sato
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPS57181368A publication Critical patent/JPS57181368A/ja
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  • Heat Treatment Of Nonferrous Metals Or Alloys (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は耐熱性と導電性にすぐれた導電用耐熱
アルミニウム合金(以下アルミ合金と略称する)
の製造法に関するものである。 従来から導電用耐熱アルミ合金としてはAlに
Zrを微量添加し、製造工程中にZrを固溶させる
製造法をとることにより、耐熱性、導電性にすぐ
れたアルミ合金を得ている(例えば特許第842110
号、第842111号)。 このような導電用耐熱アルミ合金は60%耐熱ア
ルミ合金(60TAl)として知られ、その導電率は
60%IACS以上、耐熱性は連続使用温度が150℃の
特性を有するものである。 近年導電用耐熱アルミ合金の耐熱性をさらに改
良し、同一サイズの電線での通電容量を増加しよ
うという要望が強い。 本発明は、上述の耐熱性をさらに向上するた
め、本発明者らが種々の合金、製法について検討
した結果得られたもので、特定組成範囲のAl―
Zr系合金を、特殊な加工、熱処理工程を施すこ
とにより、導電率が58%IACS以上と高く、耐熱
性も従来より格段にすぐれた導電用耐熱アルミ合
金の製造法を提供せんとするものである。 本発明は、Zr0.23〜0.35%を含む、残部Alと通
常の不純物とから成るAl―Zr系合金を連続鋳造
圧延した後、所定サイズまで冷間加工を施し、次
いで310〜390℃の温度で50〜400時間の時効処理
を施した後、加工度3%以上10%未満の冷間加工
を施すことにより、導電率58%IACS以上、硬ア
ルミニウム線と同等の強度、および400℃で4時
間の加熱後も元の90%以上の引張強さを保有する
耐熱性を得ることを特徴とする導電用耐熱アルミ
ニウム合金の製造法である。 以下、耐熱性を400℃で4時間加熱後の引張強
さの元の引張強さに対する百分率(%)で表わし
て示す。耐熱性90%以上は連続使用温度230℃以
上に相当するものである。 本発明において、Zr量を0.23〜0.35%と規定し
たのは、0.23未満では耐熱性が充分でなく、0.35
%を越えると、析出物の粗大化が起こり、Zr量
が増加するに従つて逆に耐熱性が劣化すると共
に、コストも増加するからである。 又本発明において、Si量は0.03〜0.15%が好ま
しく、0.03%未満では伸線した素線の強度が低
く、又時効時間の短縮に効果がないばかりでな
く、コストも増加するためであり、0.15%を越え
ると鋳造割れが著しく、又耐熱性も低下するから
である。 又本発明において原料として使用されるアルミ
地金は、電気用アルミニウム地金を用いて良い
が、望ましくは耐熱性の点でFe0.17%以下にする
ことが好ましい。Feが0.17%を越えると耐熱性が
低下する。 次に本発明において、鋳造圧延は連続して行な
われる連続鋳造圧延方式がよく、プロペルチ法、
SCR法など無端ベルトと回転鋳造輪からなる鋳
造機、あるいはヘズレツト法、3C法などの鋳造
機と連続して熱間圧延される圧延機の組合わせが
用いられる。 このような連続鋳造圧延方式によると、鋳造時
に強制固溶されたZrが析出することなく熱間圧
延工程に持ち来たされるから、後の時効処理によ
りAl3Zrとして均一微細に析出し、耐熱性の大幅
な向上を果すことができる。 鋳造時の凝固条件としては、例えば3600mm3
鋳型断面積をもつ回転鋳造輪からなる鋳造機で
は、5.0〜7.0ton/hrの範囲内で鋳造し、熱間圧
延開始温度を530℃以上とできるような冷却条件
をとることにより、目的とする性能の合金が得ら
れるのである。 次に本発明において、冷間加工後の時効処理条
件を310〜390℃の温度で50〜400時間と規定した
のは、この熱処理によりZrをAl3Zrとして微細に
析出させ、導電率を向上させると共に、微細に析
出したAl3Zrによる分散強化により、耐熱性を向
上させるためであり、310℃未満の温度では熱処
理時間が長くなり、生産性を阻害し、390℃を越
えると析出物の粗大化が起こり、耐熱性が劣化す
るからである。時効処理における温度と時間は、
最適条件としては相関関係にあり、温度が高い程
時間は短かくて良いが、工業生産上は熱処理を実
施する物の大きさ、熱処理炉の種類により、均一
な特性が得られる温度、時間を選択すれば良い。
50時間未満では導電率、耐熱性の向上が充分行わ
れず、400時間を越えると特性の向上が飽和する。 又本発明において、時効処理後加工度3%以上
10%未満の冷間加工を施すのは、加工度3%未満
では硬アルミニウム線と同等の強度が得られず、
又10%以上では耐熱性90%以上が得られないから
である。ここでの冷間加工の最適条件としては、
冷間加工前の時効処理条件に依存し、時効処理温
度が高くなるにつれ、又時効処理時間が長くなる
につれ、最適加工度は小さくなる。工業生産上は
時効条件により最適加工度の選択が考えられる。 かように本発明方法を構成することにより、導
電率58%IACS以上、硬アルミニウム線と同等の
強度、耐熱性90%以上の性能が得られると共に、
時効処理の温度、時間範囲が広いため、安定した
性能が容易に得られる効果が得られる。 以下、本発明を実施例により説明する。 実施例 1: 表1に示す組成のアルミ合金を、電気用アルミ
ニウム地金(JIS H2101)、Al―5%Zr母合金を
用いて溶製し、鋳型断面積3200mm2の回転ホイール
式鋳造機により連続的に鋳造して鋳造棒を得、引
続き連続して熱間圧延を施し、9.5mmφの荒引線
を作成した。 次いで荒引線を連続伸線機により所定サイズま
で伸線加工した。 さらにこの素線を表1に示す各種時効処理条件
で熱処理を施した後、表1に示す各種加工度の最
終冷間加工を加えて4.0mmφのアルミ合金線を作
成した。 得られた線の引張強さ、導電率および耐熱性は
表1に示す通りである。なお比較のため、従来の
電気用硬アルミニウム線の特性を同時に示した。 又耐熱性は400℃で4時間加熱後の引張強さ/
元の引張強さの比を%で表わしたものである。 表1より、本発明によるNo.1〜10は、いずれも
引張強さは従来の硬アルミニウム線と同等であ
り、導電率は58%IACS以上を有し、耐熱性は90
%以上と著しく向上しており、連続使用温度230
℃以
【表】 上を有することが分る。 これに対し、比較例のうち、Zr量の少ないNo.
12、No.13は導電率以外の性能を満足せず、Zr量
の多いNo.14〜16は、引張強さは高いが、導電率が
稍々低く、耐熱性が満足しない。 実施例 2: 表1に示すNo.6の組成の合金を、実施例1と同
様にして連続鋳造圧延を施し、9.5mmφの荒引線
を作成した。 この荒引線を連続伸線機により所定サイズまで
伸線加工した。 さらにこの素線を各種時効条件で熱処理を施し
た後、各種加工度で最終冷間加工を加えて4.0mm
φのアルミ合金線を作成した。 時効温度350℃とし、時効時間と最終冷間加工
の加工度を変化した時得られた線の引張強さおよ
び耐熱性は第1図に示す通りである。 第1図において、横軸は時効時間、縦軸は最終
冷間加工の加工度を示し、実線は引張強さ(σB
16.9Kg/mm2および16.2Kg/mm2が得られる条件(曲
線)を示し、点線は耐熱性(T)90%および88%
が得られる条件(曲線)を示す。 図において、引張強さ(σB)16.9Kg/mm2以上、
耐熱性(T)90%以上を共に満足する範囲は斜線
を施した範囲である。 第1図より、時効時間が長くなるに従い、最適
加工度は小さくなる。 又時効温度を変化して第1図と同様の関係を調
査した結果、時効温度が高くなるにつれ、等耐熱
性曲線(点線)の加工度の山および等引張強さを
示す曲線(実線)は短時間側に移るが、加工度の
範囲としては3%以上10%未満の範囲で耐熱性、
引張強さを同時に満足することが分つた。 次に、時効温度と時効時間を変化して時効処理
した後の線の導電率と各種条件との関係は第2図
に示す通りである。 第2図において横軸は時効時間、縦軸は導電率
を示し、曲線はそれぞれ時効温度(t)310℃お
よび390℃における時効時間と導電率の関係を示
し、斜線の範囲は導電率58%IACS以上を満足す
る範囲を示す。 第2図より、50時間未満の時効では58%IACS
以上の導電率は得られず、又時効時間が長くなる
程導電率は向上するが、低温側の時効では400時
間以上となると導電率の上昇が鈍化していること
が分る。 以上述べたように、本発明方法は、Zr0.23〜
0.35%を含み、残部Alと通常の不純物とから成る
Al―Zr系合金を連続鋳造圧延するため、鋳造時
に強制固溶されたZrが析出することなく固溶さ
れ、連続鋳造圧延後、所定サイズまで冷間加工を
施し、次いで310〜390℃の温度で50〜400時間の
時効処理を施すため、ZrをAl3Zrとして均一微細
に析出分散させて耐熱性と導電率を向上させ、時
効処理後3%以上10%未満の冷間加工を施すた
め、所定の強度に改善するので、導電率58%
IACS以上、硬アルミニウム線と同等の強度、お
よび400℃で4時間加熱後も元の90%以上の引張
強さを保有する耐熱性を持つ、格段にすぐれた特
性を有する導電用耐熱アルミ合金が得られる利点
がある。 又時効処理は温度と時間の範囲が広いので、安
定した性能が製造容易に得られる利点がある。 従つて本発明方法による耐熱アルミ合金線を従
来と同一サイズのACSRに使用すれば、許容電流
を著しく増加することができ、その工業的価値は
大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は耐熱性、引張強さを同時に満足する時
効時間および加工度の範囲を示す図である。第2
図は導電率と時効時間および時効温度の関係を示
す図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 Zr0.23〜0.35%を含み、残部Alと通常の不純
    物とから成るAl―Zr系合金を連続鋳造圧延した
    後、所定サイズまで冷間加工を施し、次いで310
    〜390℃の温度で50〜400時間の時効処理を施した
    後、加工度3%以上10%未満の冷間加工を施すこ
    とにより、導電率58%IACS以上、硬アルミニウ
    ム線と同等の強度、および400℃で4時間の加熱
    後も元の90%以上の引張強さを保有する耐熱性を
    得ることを特徴とする導電用耐熱アルミニウム合
    金の製造法。 2 通常の不純物のうち、Siが0.03〜0.15%であ
    る特許請求の範囲第1項記載の導電用耐熱アルミ
    ニウム合金の製造法。
JP6626681A 1981-04-30 1981-04-30 Production of conductive heat resistant aluminum alloy Granted JPS57181368A (en)

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JPS57181368A JPS57181368A (en) 1982-11-08
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5579859A (en) * 1978-12-06 1980-06-16 Kansai Electric Power Co Inc:The Manufacture of electrically conductive, highly heat resistant aluminum alloy
JPS55125252A (en) * 1979-03-19 1980-09-26 Furukawa Electric Co Ltd:The Heat resistant aluminum alloy conductor and manufacture thereof

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