JPS6350358B2 - - Google Patents

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Publication number
JPS6350358B2
JPS6350358B2 JP53101546A JP10154678A JPS6350358B2 JP S6350358 B2 JPS6350358 B2 JP S6350358B2 JP 53101546 A JP53101546 A JP 53101546A JP 10154678 A JP10154678 A JP 10154678A JP S6350358 B2 JPS6350358 B2 JP S6350358B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reaction
uridine
hydroxyuridine
dihydro
fluoro
Prior art date
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Expired
Application number
JP53101546A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5528924A (en
Inventor
Yoshimasa Ike
Shoichiro Ozaki
Haruki Mori
Kazuo Sakuma
Yasushi Fukai
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanto Denka Kogyo Co Ltd
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Kanto Denka Kogyo Co Ltd
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Kanto Denka Kogyo Co Ltd, Mitsui Toatsu Chemicals Inc filed Critical Kanto Denka Kogyo Co Ltd
Priority to JP10154678A priority Critical patent/JPS5528924A/ja
Publication of JPS5528924A publication Critical patent/JPS5528924A/ja
Publication of JPS6350358B2 publication Critical patent/JPS6350358B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、制がん剤として知られている5−フ
ルオロウリジンの製造原料として有用な、5,6
−ジヒドロ−5−フルオロ−6−ヒドロキシウリ
ジンの製造方法に関するものである。
5−フルオロウリジンの製法としては、1,3
−ビス(トリメチルシリル)ウラシルとテトラア
シルリボースとを縮合させる方法やトリアセチル
ウリジンを直接フツ素化したのち脱アセチル化す
る方法などが知られている。しかしながら、これ
らの方法は、原料化合物の入手が困難であつた
り、製造工程がはん雑であるなどの欠点があるた
め、工業的方法としては必ずしも満足できるもの
とはいえない。
本発明者らは、入手容易な化合物を原料とし、
効率よくしかもできるだけ少ない工程で5−フル
オロウリジンを得る方法を開発するために種々研
究した結果、5,6−ジヒドロ−5−フルオロ−
6−ヒドロキシウリジンを出発原料として用い、
これを選択的に脱水処理すれば非常に簡単に5−
フルオロウリジンを得ることができることを見出
した。
これまで、5−位がフツ素原子により置換され
ているジヒドロピリミジンヌクレオシド類として
は、例えば一般式 (式中のRはヒドロキシ基又はアミノ基、Xは塩
素原子又は臭素原子である) で表わされる化合物が知られている(特公昭41−
18945号公報)。しかしながら、この化合物から5
−フルオロウリジンを製造するには、5−位に結
合しているフツ素原子以外のハロゲン原子を除去
する必要があるが、これは非常に困難なので、こ
のものは5−フルオロウリジンの製造原料として
適当なものとはいえない。
これに対し、5,6−ジヒドロ−5−フルオロ
−6−ヒドロキシウリジンは、これを単に酸の存
在下で加熱するだけで容易に脱水し、5−フルオ
ロウリジンを生成するので、5−フルオロウリジ
ンの製造原料として好適な化合物である。
本発明は、この5,6−ジヒドロ−5−フルオ
ロ−6−ヒドロキシウリジンを単一反応で生成さ
せ、その反応混合物から実質的に純粋な状態で取
得する方法を提供するものである。
本発明に従えば、前記の5,6−ジヒドロ−5
−フルオロ−6−ヒドロキシウリジンは、ウリジ
ンに水の存在下でフツ素を反応させることにより
容易に製造することができる。この反応は、例え
ばウリジンを水又は含水溶媒に溶解又は懸濁さ
せ、この中へ不活性ガスで希釈したフツ素ガスを
吹き込むことによつて行われる。
この際の反応溶媒としては、ウリジンが水に可
溶であること、フツ素化反応後に媒質が強酸性に
なること等を考慮して水を単独で用いるのが有利
である。また、水溶液中のウリジン濃度は10重量
%以下、好ましくは3〜5重量%の範囲で選ばれ
る。
前記のフツ素ガスを希釈するための不活性ガス
としては、窒素、ヘリウム、アルゴンなどをあげ
ることができるが、通常は窒素が用いられる。反
応に使用されるフツ素ガスの量は、ウリジンに対
し1〜5倍モル量の範囲で選ぶのが好ましい。こ
の反応は、特に加熱せずに進行するので、通常は
60℃以下、好ましくは室温程度の穏和な条件下で
実施することができる。このため、副反応を起し
たり生成物が着色することがなく、精製工程を省
略することができる。また、糖残基中に存在する
水酸基をあらかじめ保護する必要がないし、比較
的危険な試薬とされているフツ素ガスを使用する
にもかかわらず反応系の取扱いが容易であるとい
う利点がある。
反応の進行状態は、薄層クロマトグラフイーに
おけるウリジンのスポツトの消失や反応液の高速
液体クロマトグラフイーのチヤートの変化により
追跡することができ、これによつて反応の終点を
確認できるが、通常、反応時間は1〜6時間であ
る。
フツ素化反応が完了したならば、この反応混合
物から、必要に応じて例えばこの中に窒素ガスを
通すなどの手段によつて過剰のフツ素ガスを除い
たのち、そのPHを約5程度に調整する。このPHの
調整は、炭酸カリウムのような適当なアルカリ試
薬を添加することによつて行われる。
次いで、生成した沈殿物を去し、液を減圧
蒸留などによつて濃縮する。この濃縮物をアルコ
ールのような適当な溶媒に溶かしたのち、さらに
塩化メチレンのような非溶媒を加えると、目的物
が実質的に純粋な状態の無色結晶として析出して
くる。このようにして得られる結晶は高い純度を
有するので、さらに精製処理する必要はないが、
所望に応じ再結晶することもできる。
本発明方法によれば、このように精製なしに使
用可能な高純度の5,6−ジヒドロ−5−フルオ
ロ−6−ヒドロキシウリジンを、95%以上という
高い収率で得ることができるので、工業的製法と
して非常に有用である。
以下実施例により本発明をさらに詳細に説明す
る。
実施例 1 ウリジン4.90g(20ミリモル)を水200mlに溶
かした溶液を30℃でかきまぜながら、この中へ窒
素ガスで約6%に希釈したフツ素ガスを導入して
反応させた。反応の追跡は高速液体クロマトグラ
フイーを用いて行い、原料の消失した時点(約2
時間)でフツ素ガスの導入を中止した。反応液に
炭酸カルシウムを加えPH約5に調整し、生じた沈
殿物を集したのち液を40〜50℃の水浴中、減
圧濃縮した。得られた残留物を少量のエタノール
に溶解し、これに塩化メチレンを加えて結晶を
集し、塩化メチレンで洗浄、乾燥すると5,6−
ジヒドロ−5−フルオロ−6−ヒドロキシウリジ
ン5.69g(収率95%)が無色結晶として得られ
た。このものの融点は62℃(分解)を示した。
元素分析値 (C9H13FN2O7・H2Oとして) C H F N 計算値(%) 36.25 5.07 6.37 9.39 実測値(%) 36.34 5.24 6.62 9.25 このものの赤外線吸収スペクトルは、3500〜
3200(OH)、1740、1730、1720(C=O)、1460、
1260、1140、1100cm-1において吸収を示した。
実施例 2 ウリジン30.0g(0.12モル)を水800mlに溶か
した溶液に、20℃でかきまぜながら窒素ガスで約
5%に希釈したフツ素ガスを5時間導入して反応
させた。実施例1と同様に後処理して約70mlまで
濃縮した。これにエタノール800mlを加え、一夜
放置後若干の濁りを過して除き、約300mlまで
濃縮したのち塩化メチレン1を加えて結晶を析
出させた。手早く過し乾燥すると無色結晶が
32.7g(収率96%)得られた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ウリジンに水の存在下でフツ素を反応させた
    のち、反応液のPHを約5に調整して、生じた沈殿
    物を除き、次いでこれを濃縮し、濃縮物を適当な
    溶媒に溶解後、非溶媒を加えて結晶を析出させ、
    これを分離し、取得することを特徴とする実質的
    に純粋な5,6−ジヒドロ−5−フルオロ−6−
    ヒドロキシウリジンの製造方法。
JP10154678A 1978-08-21 1978-08-21 Novel uridine derivative and its preparation Granted JPS5528924A (en)

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JP5932784A Division JPS6023394A (ja) 1984-03-29 1984-03-29 新規ウリジン誘導体

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JPS5528924A JPS5528924A (en) 1980-02-29
JPS6350358B2 true JPS6350358B2 (ja) 1988-10-07

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2218417B (en) * 1988-04-21 1991-09-18 Central Glass Co Ltd Preparation of 2'-deoxy-5,6-dihydro-5-fluoro-6-hydroxy uridine and diaryl 2'- deoxy-5-fluorouridines

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JPS5528924A (en) 1980-02-29

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