JPS6316375B2 - - Google Patents

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JPS6316375B2
JPS6316375B2 JP59061016A JP6101684A JPS6316375B2 JP S6316375 B2 JPS6316375 B2 JP S6316375B2 JP 59061016 A JP59061016 A JP 59061016A JP 6101684 A JP6101684 A JP 6101684A JP S6316375 B2 JPS6316375 B2 JP S6316375B2
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JP
Japan
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tetrafluoro
hydroxybenzoic acid
acid
aqueous solution
salt
Prior art date
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Expired
Application number
JP59061016A
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English (en)
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JPS60204742A (ja
Inventor
Osamu Kaieda
Isao Okitaka
Tomoaki Nakamura
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nippon Shokubai Co Ltd filed Critical Nippon Shokubai Co Ltd
Priority to JP6101684A priority Critical patent/JPS60204742A/ja
Publication of JPS60204742A publication Critical patent/JPS60204742A/ja
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ペンタフルオロ安息香酸をアルカリ
性物質と水溶液とくに水酸化ナトリウムあるいは
水酸化カリウムの水溶液中70〜100℃で反応させ
てテトラフルオロ−4−ヒドロキシ安息香酸塩を
生成させ、ついで生成したテトラフルオロ−4−
ヒドロキシ安息香酸塩をPH2〜6の範囲の酸性水
溶液に接触させて2,3,5,6−テトラフルオ
ロ−4−ヒドロキシ安息香酸を製造する方法に関
するものである。
テトラフルオロ−4−ヒドロキシ安息香酸を合
成する方法は、J.Chem.Soc.(C)、1971年1347頁に
記載されている。
上記の方法は、本発明と異なりペンタフルオロ
ベンゾニトリルを出発原料とし、20%水酸化ナト
リウム水溶液中で14時間還流(115〜120℃)さ
せ、その後酸析してテトラフルオロ−4−ヒドロ
キシ安息香酸をえている。しかしながらこの方法
においては、その収率が低い。本発明者らも、こ
の方法に従つてテトラフルオロ−4−ヒドロキシ
安息香酸の合成を試みたが、その結果この方法で
はテトラフルオロ−2−ヒドロキシ安息香酸が多
量に副生し、そのため収率が低く、また生成した
テトラフルオロ−4−ヒドロキシ安息香酸の着色
が著るしいことが判明した。したがつてこの方法
は工業的実施の面では不充分な製造法といえる。
本発明者らは、上記の欠点を改良するために鋭
意検討した結果、ペンタフルオロ安息香酸をアル
カリ性水溶液とくに水酸化ナトリウムあるいは水
酸化カリウムの水溶液中70〜100℃で反応させて、
テトラフルオロ−4−ヒドロキシ安息香酸塩を生
成させ、ついでこのテトラフルオロ−4−ヒドロ
キシ安息香酸をPH2〜6の範囲の酸性水溶液に接
触させることによつて高収率で、しかも白色の精
製処理を必要としないほど高純度のテトラフルオ
ロ−4−ヒドロキシ安息香酸を容易に製造できる
ことを見い出し本発明を完成させた。
本発明におけるアルカリ水溶液を調製するため
に使用されるアルカリ性物質としては、水酸化リ
チウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムある
いは水酸化セシウムの様なアルカリ金属水酸化物
または炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどの様に
水溶液中で強いアルカリ性物質に解離あるいは変
化するものならばあらゆるものが使用できる。こ
れらのうち、工業的には水酸化ナトリウム、水酸
化カリウムを使用するのが良い。特に水酸化カリ
ウムを用いることによつて高収率、高純度のテト
ラフルオロ−4−ヒドロキシ安息香酸をえること
ができる。
本発明において、アルカリ性物質として水酸化
カリウムを用いる場合、上記()の反応式に従
つてペンタフルオロ安息香酸を反応させて、テト
ラフルオロ−4−ヒドロキシ安息香酸カリウム塩
をえることになる。従つて使用するアルカリ量
は、ペンタフルオロ安息香酸1モルに対して3モ
ル以上使用するのが良い。3モル以下の場合には
腐蝕性のフツ化水素(HF)が発生し易くなり好
ましくない。一方、アルカリ性物質の濃度が濃す
ぎると原料が溶解しにくくなるのでアルカリ性物
質濃度は5〜50重量%の範囲が好ましい。
本発明において反応温度は70〜100℃の範囲が
好ましく、とくに80〜95℃の範囲が好ましい。反
応温度が低いと、ペンタフルオロ安息香酸のアル
カリ塩の溶解度が悪く、反応速度が著るしく低下
する。反応温度が高いと、テトラフルオロ−4−
ヒドロキシ安息香酸のアルカリ塩の異性体テトラ
フルオロオルソオキシ安息香酸のアルカリ塩およ
び脱炭酸反応した形のテトラフルオロフエノール
のアルカリ塩が生成し易くなり、テトラフルオロ
−4−ヒドロキシ安息香酸アルカリ塩の収率が低
下する(後述比較例1参照)。
反応時間は、反応温度によつて異なるが約5時
間から30時間が適当である。
生成したテトラフルオロ−4−ヒドロキシ安息
香酸塩含有の水溶液にPH2〜6になる様に酸性水
溶液を加えて、いわゆる酸析を行ないテトラフル
オロ−4−ヒドロキシ安息香酸を生成させる。こ
の際に使用する酸性水溶液を調製するための酸と
しては、上記のアルカリ塩を中和できるものなら
ばあらゆるものが使用できる。その中でも一般的
に酸析に使用される硫酸あるいは塩酸水溶液が適
当である。
酸析後えられたテトラフルオロ−4−ヒドロキ
シ安息香酸を含有する水溶液からテトラフルオロ
−4−ヒドロキシ安息香酸を分離することは、抽
出溶媒、例えばエーテル、塩化メチレン、ベンゼ
ン、トルエン等を使つて、テトラフルオロ−4−
ヒドロキシ安息香酸を有機層に抽出し分液後蒸発
乾固することによつて可能である。この様にして
えられたテトラフルオロ−4−ヒドロキシ安息香
酸は、白色の高純度の物質である。
したがつてこのテトラフルオロ−4−ヒドロキ
シ安息香酸はこのまゝでも製品となりうるが、さ
らに再結晶等の方法によつて精製して、より高純
度の製品としてえることもできる。
以下本発明を実施例によりさらに具体的に説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
実施例 1 ペンタフルオロ安息香酸50.0g(0.235モル)
を、温度90℃で水酸化カリウムを約20重量%含む
水溶液170ml〔(100%KOH換算39.7g(0.707モ
ル)含有〕中に溶解させ、その後撹拌下15時間こ
の温度に保持した。
次に放冷後この反応水溶液はPHが4になるよう
に6N塩酸水溶液を滴下して中和し、テトラフル
オロ−4−ヒドロキシ安息香酸をえた。えられた
テトラフルオロ−4−ヒドロキシ安息香酸を含む
水溶液にエーテル100c.c.を加え、有機層にテトラ
フルオロ−4−ヒドロキシ安息香酸を抽出した。
この抽出操作を2回繰り返えし、えられたエーテ
ル層を硫酸マグネシウムで乾燥後蒸発乾固して、
白色のテトラフルオロ−4−ヒドロキシ安息香酸
の一水塩52.2g(対ペンタフルオロ安息香酸収率
97.4モル%、純度98.2重量%)をえた。
融 点 152〜3℃ 元素分析 C(%) H(%) F(%) 計算値 36.84 1.75 33.3 実測値 37.55 1.72 32.6 実施例 2 水酸化カリウムの代りに水酸化ナトリウムを使
用した以外実施例1におけると同じ様に反応を行
い、処理を行つた。その結果、テトラフルオロ−
4−ヒドロキシ安息香酸の一水塩51.9g(対ペン
タフルオロ安息香酸収率96.8モル%、純度94.9重
量%)をえた。
比較例 1 反応温度115〜120℃(還流下)、反応時間4時
間の条件で反応させた以外は実施例2と同じ様に
反応を行い、その後同じ様に処理を行つた。抽出
後のエーテル層を蒸発濃縮しても、蒸気圧の低い
液状物質が存在しており、乾固が困難であつた。
これは、多量のテトラフルオロ−2−ヒドロキシ
安息香酸およびテトラフルオロフエノール等の副
生物が生成しているためで、結晶性のテトラフル
オロ−4−ヒドロキシ安息香酸の生成率は低いこ
とが、ガスクロマトグラフイあるいは液体クロマ
トグラフイから認められた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ペンタフルオロ安息香酸をアルカリ性物質と
    水溶液中70〜100℃で反応させ、テトラフルオロ
    −4−ヒドロキシ安息香酸の塩を生成させ、つい
    で生成したテトラフルオロ−4−ヒドロキシ安息
    香酸塩をPH2〜6の範囲の酸性水溶液に接触させ
    ることを特徴とするテトラフルオロ−4−ヒドロ
    キシ安息香酸の製法。 2 アルカリ性物質がアルカリ金属の塩基性化合
    物のうちの少なくとも1種である特許請求の範囲
    1記載の方法。 3 アルカリ性物質がナトリウムまたはカリウム
    の水酸化物である特許請求の範囲1記載の方法。
JP6101684A 1984-03-30 1984-03-30 テトラフルオロ−4−ヒドロキシ安息香酸の製法 Granted JPS60204742A (ja)

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JPS60204742A JPS60204742A (ja) 1985-10-16
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0696545B2 (ja) * 1986-12-08 1994-11-30 宇部興産株式会社 3,5,6−トリフルオロ−4−ヒドロキシフタル酸の製造法
JPH0662498B2 (ja) * 1989-02-28 1994-08-17 株式会社日本触媒 2,3,5,6―テトラフルオロ―4―ヒドロキシ安息香酸の製造方法
IN180375B (ja) * 1992-12-17 1998-01-24 Hoechst Ag
JP3814742B2 (ja) * 1996-10-18 2006-08-30 イハラケミカル工業株式会社 4−フルオロサリチル酸類
CN112479825A (zh) * 2020-11-26 2021-03-12 浙江中欣氟材股份有限公司 一种含氟苯酚结构化合物的合成方法

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Title
ZHURNAL OBSHCHEI KHIMII=1969 *

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