JPH07224085A - 8−ハロゲノ−サイクリックampの製造方法 - Google Patents
8−ハロゲノ−サイクリックampの製造方法Info
- Publication number
- JPH07224085A JPH07224085A JP3793094A JP3793094A JPH07224085A JP H07224085 A JPH07224085 A JP H07224085A JP 3793094 A JP3793094 A JP 3793094A JP 3793094 A JP3793094 A JP 3793094A JP H07224085 A JPH07224085 A JP H07224085A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 高収率で、かつ工業的規模で実施可能な8
−ハロゲノ−cAMPの新規な製造方法を提供する。 【構成】 下記式(I)で表されるcAMPとポリハ
ロゲン化第4級アンモニウムとを反応させ、cAMPの
8位をハロゲン化することを特徴とする下記式(II)
で表される8−ハロゲノ−cAMPの製造方法に関す
る。なお、式中、A+は、水素イオン、アルカリ金属イ
オン、アルカリ土類金属イオンまたは有機アンモニウム
イオンを示し、Xはハロゲン原子を示す。 【化1】 【化2】
−ハロゲノ−cAMPの新規な製造方法を提供する。 【構成】 下記式(I)で表されるcAMPとポリハ
ロゲン化第4級アンモニウムとを反応させ、cAMPの
8位をハロゲン化することを特徴とする下記式(II)
で表される8−ハロゲノ−cAMPの製造方法に関す
る。なお、式中、A+は、水素イオン、アルカリ金属イ
オン、アルカリ土類金属イオンまたは有機アンモニウム
イオンを示し、Xはハロゲン原子を示す。 【化1】 【化2】
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医薬品として有用な8
−ハロゲノ−サイクリックAMP(アデノシンモノフォ
スフェート)の新規な製造方法に関するものである。
−ハロゲノ−サイクリックAMP(アデノシンモノフォ
スフェート)の新規な製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】8−ハロゲノ−サイクリックAMPは、
抗がん活性を示し、医薬品として有用な化合物である。
例えば、8−クロロ−サイクリックAMP(以下、8−
Cl−cAMPと記載することがある。)は、強力な抗
がん剤であるシスプラチンに耐性を示すがん細胞に対し
て細胞の増殖を抑制する作用を有することが報告されて
いる(日本ガン学会予稿集、377、1993)。
抗がん活性を示し、医薬品として有用な化合物である。
例えば、8−クロロ−サイクリックAMP(以下、8−
Cl−cAMPと記載することがある。)は、強力な抗
がん剤であるシスプラチンに耐性を示すがん細胞に対し
て細胞の増殖を抑制する作用を有することが報告されて
いる(日本ガン学会予稿集、377、1993)。
【0003】8−ハロゲノ−サイクリックAMPの製造
法としては、サイクリックAMP(以下、cAMPと記
載することがある。)をテトラブチルアンモニウムテト
ラクロロヨーダートで直接クロル化して8−クロロ体を
取得する方法(TetrahedronLetters,No.25,2595-2596,1
972)、cAMPを臭素化して8−ブロモ体を合成し、
これを8−チオ体に変換後、さらにハロゲン化して8−
クロロ体あるいは8−ヨード体を得る方法(J.Carbohyd
rates,Nucleosides,Nucleotides,1(1),55-60 ,1974)な
どが報告されているが、これらの方法は合成収率が低い
という問題を有していた。
法としては、サイクリックAMP(以下、cAMPと記
載することがある。)をテトラブチルアンモニウムテト
ラクロロヨーダートで直接クロル化して8−クロロ体を
取得する方法(TetrahedronLetters,No.25,2595-2596,1
972)、cAMPを臭素化して8−ブロモ体を合成し、
これを8−チオ体に変換後、さらにハロゲン化して8−
クロロ体あるいは8−ヨード体を得る方法(J.Carbohyd
rates,Nucleosides,Nucleotides,1(1),55-60 ,1974)な
どが報告されているが、これらの方法は合成収率が低い
という問題を有していた。
【0004】上述の問題を改善し、8−ハロゲノ−cA
MPを収率よく製造する方法としては、cAMPの糖部
水酸基をシリル化して保護した後、リチウムジイソプロ
ピルアミドにより8位をリチウム化し、次いでハロゲン
化剤を作用させて8−ハロゲノ−cAMPを合成する方
法(特開平3−291297号公報)が知られている。
MPを収率よく製造する方法としては、cAMPの糖部
水酸基をシリル化して保護した後、リチウムジイソプロ
ピルアミドにより8位をリチウム化し、次いでハロゲン
化剤を作用させて8−ハロゲノ−cAMPを合成する方
法(特開平3−291297号公報)が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、(1)
目的物を得るのに4工程を要すること、(2)リチウム
ジイソプロピルアミドの調製にn−ブチルリチウムを使
用しているが、n−ブチルリチウムは反応性の高い発火
性の物質であり、これを多量に使用することは大きな危
険を伴うこと、(3)リチウムジイソプロピルアミドを
用いるリチウム化反応は−70℃以下の低温でないと反
応が進行しないこと、などの理由から上記方法を工業的
な製造に適用することは事実上不可能なことであった。
そこで、本発明の目的は、高収率で、かつ工業的規模で
実施可能な8−ハロゲノ−cAMPの新規な製造方法を
提供することにある。
目的物を得るのに4工程を要すること、(2)リチウム
ジイソプロピルアミドの調製にn−ブチルリチウムを使
用しているが、n−ブチルリチウムは反応性の高い発火
性の物質であり、これを多量に使用することは大きな危
険を伴うこと、(3)リチウムジイソプロピルアミドを
用いるリチウム化反応は−70℃以下の低温でないと反
応が進行しないこと、などの理由から上記方法を工業的
な製造に適用することは事実上不可能なことであった。
そこで、本発明の目的は、高収率で、かつ工業的規模で
実施可能な8−ハロゲノ−cAMPの新規な製造方法を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、上
述の目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、ベン
ジル基で置換されたポリハロゲン化第4級アンモニウム
を用いることにより、ハロゲン化反応を室温付近で行う
ことができ、かつ原料のcAMPから一工程で目的化合
物を高収率で得ることができることを見い出し、本発明
を完成するに至った。すなわち、本発明は、下記式
(I)で表されるcAMPとポリハロゲン化第4級アン
モニウムとを反応させ、cAMPの8位をハロゲン化す
ることを特徴とする下記式(II)で表される8−ハロ
ゲノ−cAMPの製造方法に関するものである。なお、
式中、A+は、水素イオン、アルカリ金属イオン、アル
カリ土類金属イオンまたは有機アンモニウムイオンを示
し、Xはハロゲン原子を示す。
述の目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、ベン
ジル基で置換されたポリハロゲン化第4級アンモニウム
を用いることにより、ハロゲン化反応を室温付近で行う
ことができ、かつ原料のcAMPから一工程で目的化合
物を高収率で得ることができることを見い出し、本発明
を完成するに至った。すなわち、本発明は、下記式
(I)で表されるcAMPとポリハロゲン化第4級アン
モニウムとを反応させ、cAMPの8位をハロゲン化す
ることを特徴とする下記式(II)で表される8−ハロ
ゲノ−cAMPの製造方法に関するものである。なお、
式中、A+は、水素イオン、アルカリ金属イオン、アル
カリ土類金属イオンまたは有機アンモニウムイオンを示
し、Xはハロゲン原子を示す。
【0007】
【化3】
【化4】
【0008】以下、本発明について詳述する。本発明方
法における原料物質は、式(I)で表されるcAMPま
たはその塩である。即ち、前記式(I)で表される化合
物の中のA+が水素イオンであるcAMPの遊離酸型、
及びA+がアルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオ
ンまたは有機アンモニウムイオンであるcAMPの塩型
のいずれも本発明方法に供しうるが、反応性などの点か
ら塩型を使用するのが望ましい。cAMPの塩型の具体
例としては、ナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ
金属塩、マグネシウム塩、カルシウム塩などのアルカリ
土類金属塩、トリエチルアンモニウム塩、トリブチルア
ンモニウム塩などの有機アンモニウム塩などが挙げられ
るが、特にアルカリ金属塩を用いるのが好ましい。
法における原料物質は、式(I)で表されるcAMPま
たはその塩である。即ち、前記式(I)で表される化合
物の中のA+が水素イオンであるcAMPの遊離酸型、
及びA+がアルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオ
ンまたは有機アンモニウムイオンであるcAMPの塩型
のいずれも本発明方法に供しうるが、反応性などの点か
ら塩型を使用するのが望ましい。cAMPの塩型の具体
例としては、ナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ
金属塩、マグネシウム塩、カルシウム塩などのアルカリ
土類金属塩、トリエチルアンモニウム塩、トリブチルア
ンモニウム塩などの有機アンモニウム塩などが挙げられ
るが、特にアルカリ金属塩を用いるのが好ましい。
【0009】本発明方法に使用するポリハロゲン化第4
級アンモニウムとしては、ベンジル基で置換されたポリ
ハロゲン化第4級アンモニウム、より具体的にはC6H5
CH2(R)3NY1Y2Y3(式中、Rは低級アルキル基
を、Y1、Y2及びY3はハロゲン原子を示す。)で表さ
れるものを例示することができる。Rで表される低級ア
ルキル基としては、メチル、エチル、ブチルなどの炭素
数1〜5程度のアルキルを例示することができ、Y1、
Y2及びY3で表されるハロゲン原子としては、塩素、臭
素およびヨウ素を挙げることができ、それらは同一であ
っても異なっていてもよい。このようなポリハロゲン化
第4級アンモニウムとしては、ベンジルトリメチルアン
モニウムテトラクロロヨーダート、ベンジルトリメチル
アンモニウムトリブロミド、ベンジルトリメチルアンモ
ニウムジクロロヨーダート、ベンジルトリメチルアンモ
ニウムクロロブロマートなどを具体的に例示することが
でき、これらのポリハロゲン化第4級アンモニウムは既
に報告されている公知の方法(例えば、有機合成化学協
会誌、51(1),28-37 ,1993)に準じて合成することがで
きる。
級アンモニウムとしては、ベンジル基で置換されたポリ
ハロゲン化第4級アンモニウム、より具体的にはC6H5
CH2(R)3NY1Y2Y3(式中、Rは低級アルキル基
を、Y1、Y2及びY3はハロゲン原子を示す。)で表さ
れるものを例示することができる。Rで表される低級ア
ルキル基としては、メチル、エチル、ブチルなどの炭素
数1〜5程度のアルキルを例示することができ、Y1、
Y2及びY3で表されるハロゲン原子としては、塩素、臭
素およびヨウ素を挙げることができ、それらは同一であ
っても異なっていてもよい。このようなポリハロゲン化
第4級アンモニウムとしては、ベンジルトリメチルアン
モニウムテトラクロロヨーダート、ベンジルトリメチル
アンモニウムトリブロミド、ベンジルトリメチルアンモ
ニウムジクロロヨーダート、ベンジルトリメチルアンモ
ニウムクロロブロマートなどを具体的に例示することが
でき、これらのポリハロゲン化第4級アンモニウムは既
に報告されている公知の方法(例えば、有機合成化学協
会誌、51(1),28-37 ,1993)に準じて合成することがで
きる。
【0010】ハロゲン化反応は、原料物質1モルに対し
て1〜10倍モル、好ましくは2〜6倍モルのポリハロ
ゲン化第4級アンモニウムを用い、非プロトン性有機溶
媒(N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチル
アセトアミド、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド
など)中、必要によりアルゴンあるいは窒素などの不活
性ガス雰囲気下で、0〜50℃、好ましくは10〜30
℃で原料物質が消失するまで、具体的には1〜60時間
程度反応させることにより行うことができる。また、反
応中、反応液を攪拌することにより反応を促進させ、反
応時間を短縮させることもできる。
て1〜10倍モル、好ましくは2〜6倍モルのポリハロ
ゲン化第4級アンモニウムを用い、非プロトン性有機溶
媒(N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチル
アセトアミド、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド
など)中、必要によりアルゴンあるいは窒素などの不活
性ガス雰囲気下で、0〜50℃、好ましくは10〜30
℃で原料物質が消失するまで、具体的には1〜60時間
程度反応させることにより行うことができる。また、反
応中、反応液を攪拌することにより反応を促進させ、反
応時間を短縮させることもできる。
【0011】反応終了後、目的化合物は一般のヌクレオ
シド、ヌクレオチドの単離精製に使用されている方法を
適宜組み合わせて分離精製することができる。例えば、
溶媒を留去後、クロロホルムと水で分配し、活性炭など
を用いた吸着クロマトグラフィーおよびDEAE−セル
ロースなどを用いたイオン交換クロマトグラフィーによ
り単離精製し、塩型を得ることができ、必要に応じて遊
離酸型に変換することもできる。
シド、ヌクレオチドの単離精製に使用されている方法を
適宜組み合わせて分離精製することができる。例えば、
溶媒を留去後、クロロホルムと水で分配し、活性炭など
を用いた吸着クロマトグラフィーおよびDEAE−セル
ロースなどを用いたイオン交換クロマトグラフィーによ
り単離精製し、塩型を得ることができ、必要に応じて遊
離酸型に変換することもできる。
【0012】
【発明の効果】本発明の方法を用いれば、ハロゲン化を
室温付近で行うことができ、目的とする8−ハロゲノ−
cAMPを高収率(例えば、80%以上の収率)で、か
つ原料のcAMPから一工程で得ることができる。
室温付近で行うことができ、目的とする8−ハロゲノ−
cAMPを高収率(例えば、80%以上の収率)で、か
つ原料のcAMPから一工程で得ることができる。
【0013】
【実施例】以下、実施例をあげて本発明を具体的に説明
するが、本発明は何等これらによって限定されるもので
はない。 実施例1:8−Cl−cAMPの合成 cAMP(Na塩、ヤマサ醤油株式会社製)702mg
をN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)60mlに
懸濁し、これにアルゴン雰囲気下、ベンジルトリメチル
アンモニウムテトラクロロヨーダート(BTMAICl
4、2.97g)のDMF(10ml)溶液を滴下し、
室温(20℃前後)で24時間攪拌した。なお、BTM
AICl4は、三塩化ヨウ素、塩化ベンジルトリメチル
アンモニウム(関東化学社製あるいは東京化成社製)を
用い、公知の方法(有機合成化学協会誌、51(1),28-37,
1993)に準じて合成した。
するが、本発明は何等これらによって限定されるもので
はない。 実施例1:8−Cl−cAMPの合成 cAMP(Na塩、ヤマサ醤油株式会社製)702mg
をN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)60mlに
懸濁し、これにアルゴン雰囲気下、ベンジルトリメチル
アンモニウムテトラクロロヨーダート(BTMAICl
4、2.97g)のDMF(10ml)溶液を滴下し、
室温(20℃前後)で24時間攪拌した。なお、BTM
AICl4は、三塩化ヨウ素、塩化ベンジルトリメチル
アンモニウム(関東化学社製あるいは東京化成社製)を
用い、公知の方法(有機合成化学協会誌、51(1),28-37,
1993)に準じて合成した。
【0014】原料消失をTLCで確認後、反応液に2N
の炭酸トリエチルアンモニウム(TEAB)バッファー
を加えpHを6.0〜6.5に調製した。溶媒を留去
後、残渣を水(200ml)に溶解し、クロロホルム
(20ml×10)で分配した。水層を約100mlに
まで濃縮した後、上清にUV吸収がなくなるまで活性炭
を加えた。活性炭をカラムにつめ、各種容出液[H2O
(300ml)、30%EtOH水溶液(200m
l)、60%EtOH水溶液(200ml)、EtO
H:H2O:NH4OH=5:4:1]で溶出し、8−C
l−cAMPの溶出画分をあつめ、溶媒を留去した。残
渣を水(1000ml)に溶解し、DEAE−セルロー
スカラム(HCO3 -型)にアプライし、水(200m
l)で洗浄後、0〜0.075N TEAB バッファー
(pH8.0)のリニアグラジエントにより溶出した。
目的物を含む溶出画分を集め、溶媒を留去し、8−Cl
−cAMP(トリエチルアンモニウム塩)796mg
(収率83%)を得た。さらに、この8−Cl−cAM
Pのトリエチルアンモニウム塩を水に溶かし、塩酸でp
H2.0に調製して8−Cl−cAMPの遊離酸型の結
晶を得た。
の炭酸トリエチルアンモニウム(TEAB)バッファー
を加えpHを6.0〜6.5に調製した。溶媒を留去
後、残渣を水(200ml)に溶解し、クロロホルム
(20ml×10)で分配した。水層を約100mlに
まで濃縮した後、上清にUV吸収がなくなるまで活性炭
を加えた。活性炭をカラムにつめ、各種容出液[H2O
(300ml)、30%EtOH水溶液(200m
l)、60%EtOH水溶液(200ml)、EtO
H:H2O:NH4OH=5:4:1]で溶出し、8−C
l−cAMPの溶出画分をあつめ、溶媒を留去した。残
渣を水(1000ml)に溶解し、DEAE−セルロー
スカラム(HCO3 -型)にアプライし、水(200m
l)で洗浄後、0〜0.075N TEAB バッファー
(pH8.0)のリニアグラジエントにより溶出した。
目的物を含む溶出画分を集め、溶媒を留去し、8−Cl
−cAMP(トリエチルアンモニウム塩)796mg
(収率83%)を得た。さらに、この8−Cl−cAM
Pのトリエチルアンモニウム塩を水に溶かし、塩酸でp
H2.0に調製して8−Cl−cAMPの遊離酸型の結
晶を得た。
【0015】 元素分析値 C10H11N5O6PCl 計算値 C:33.03%,H:3.05%,N:19.26% 実測値 C:32.82%,H:2.96%,N:19.28% 融点 234〜236℃ UV λmax(0.1N HCl) 261nm UV λmax(0.1N NaOH) 263nm FAB−MS (m/z) 366,364(M+H)
+ 1H−NMR(DMSO−d6)δ:4.14(2H,
m,5’−H)、4.45−4.51(1H,m,4’
−H)、4.98(1H,d,J=5.4Hz,3’−
H)、5.16(1H,m,2’−H)、5.86(1
H,s,1’−H)、7.61(2H,s,NH2)、
8.20(1H,s,2−H)
+ 1H−NMR(DMSO−d6)δ:4.14(2H,
m,5’−H)、4.45−4.51(1H,m,4’
−H)、4.98(1H,d,J=5.4Hz,3’−
H)、5.16(1H,m,2’−H)、5.86(1
H,s,1’−H)、7.61(2H,s,NH2)、
8.20(1H,s,2−H)
Claims (2)
- 【請求項1】 式(I) 【化1】 (式中、A+は、水素イオン、アルカリ金属イオン、ア
ルカリ土類金属イオンまたは有機アンモニウムイオンを
示す。)で表されるサイクリックAMPとポリハロゲン
化第4級アンモニウムとを反応させ、サイクリックAM
Pの8位をハロゲン化することを特徴とする式(II) 【化2】 (式中、A+は前記と同意義、Xはハロゲン原子を示
す。)で表される8−ハロゲノ−サイクリックAMPの
製造方法。 - 【請求項2】 ポリハロゲン化第4級アンモニウムが、
C6H5CH2(R)3NY1Y2Y3(式中、Rは低級アル
キル基を、Y1、Y2及びY3はハロゲン原子を示す。)
で表されるものである、請求項1記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3793094A JPH07224085A (ja) | 1994-02-10 | 1994-02-10 | 8−ハロゲノ−サイクリックampの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3793094A JPH07224085A (ja) | 1994-02-10 | 1994-02-10 | 8−ハロゲノ−サイクリックampの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07224085A true JPH07224085A (ja) | 1995-08-22 |
Family
ID=12511279
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3793094A Pending JPH07224085A (ja) | 1994-02-10 | 1994-02-10 | 8−ハロゲノ−サイクリックampの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07224085A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100317615B1 (ko) * | 1999-06-11 | 2001-12-22 | 구광시 | 8-클로로아데노신 3',5'-사이클릭 모노포스페이트 또는 그 염의 제조방법 |
-
1994
- 1994-02-10 JP JP3793094A patent/JPH07224085A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100317615B1 (ko) * | 1999-06-11 | 2001-12-22 | 구광시 | 8-클로로아데노신 3',5'-사이클릭 모노포스페이트 또는 그 염의 제조방법 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20040715 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20040806 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040929 |