JPH0959293A - 2位炭素鎖置換アデノシン誘導体の製造法 - Google Patents
2位炭素鎖置換アデノシン誘導体の製造法Info
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- JPH0959293A JPH0959293A JP7237825A JP23782595A JPH0959293A JP H0959293 A JPH0959293 A JP H0959293A JP 7237825 A JP7237825 A JP 7237825A JP 23782595 A JP23782595 A JP 23782595A JP H0959293 A JPH0959293 A JP H0959293A
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/55—Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups
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- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 従来法とはまったく異なる2位炭素鎖置換ア
デノシン誘導体の新規な製造法を提供する。 【解決手段】 下記の二つの反応工程よりなる、式
(I)で表される2位炭素鎖置換アデノシン誘導体の製
造法及びそれにより得られる新規な2位炭素鎖置換アデ
ノシン誘導体。 (式中、R1はアルキル基、フェニル基、アラルキル基
など、R2は水素原子または水酸基の保護基を示す。) 第1工程:リチウム化剤とトリアルキルスズにより式
(II)で表される化合物の塩基部2位をスタニル化し
て式(III)で表される化合物を得る工程。 (式中、R3は低級アルキル基、Xはハロゲン原子を示
す。) 第2工程:式(III)で表される化合物の塩基部6位
をアミノ化した後、ステイレ(Stille)反応により塩基
部2位に炭素鎖を導入し、必要に応じて糖部水酸基の保
護基を除去して式(I)で表される化合物を得る工程。
デノシン誘導体の新規な製造法を提供する。 【解決手段】 下記の二つの反応工程よりなる、式
(I)で表される2位炭素鎖置換アデノシン誘導体の製
造法及びそれにより得られる新規な2位炭素鎖置換アデ
ノシン誘導体。 (式中、R1はアルキル基、フェニル基、アラルキル基
など、R2は水素原子または水酸基の保護基を示す。) 第1工程:リチウム化剤とトリアルキルスズにより式
(II)で表される化合物の塩基部2位をスタニル化し
て式(III)で表される化合物を得る工程。 (式中、R3は低級アルキル基、Xはハロゲン原子を示
す。) 第2工程:式(III)で表される化合物の塩基部6位
をアミノ化した後、ステイレ(Stille)反応により塩基
部2位に炭素鎖を導入し、必要に応じて糖部水酸基の保
護基を除去して式(I)で表される化合物を得る工程。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2位炭素鎖置換ア
デノシン誘導体の新規な製造法および該製造法によって
得られる新規な2位炭素鎖置換アデノシン誘導体に関す
るものである。
デノシン誘導体の新規な製造法および該製造法によって
得られる新規な2位炭素鎖置換アデノシン誘導体に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】2位炭素鎖置換アデノシン誘導体は血圧
降下作用等の生物活性を有し、循環器疾患用薬としての
開発が期待されている化合物である(J.Med.Chem.,35,2
41,(1992))。従来報告されている2位炭素鎖置換アデ
ノシン誘導体の製造法としては、グアノシンを原料と
し、その塩基部2位のアミノ基をヨウ素に変換後、パラ
ジウム触媒によるクロスカップリング反応に供する方法
が主に採用されていた(WO90/15812)。
降下作用等の生物活性を有し、循環器疾患用薬としての
開発が期待されている化合物である(J.Med.Chem.,35,2
41,(1992))。従来報告されている2位炭素鎖置換アデ
ノシン誘導体の製造法としては、グアノシンを原料と
し、その塩基部2位のアミノ基をヨウ素に変換後、パラ
ジウム触媒によるクロスカップリング反応に供する方法
が主に採用されていた(WO90/15812)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来法
とはまったく異なる2位炭素鎖置換アデノシン誘導体の
新規な製造法を提供するとともに、該方法により得られ
る新規な化合物の提供を目的とするものである。
とはまったく異なる2位炭素鎖置換アデノシン誘導体の
新規な製造法を提供するとともに、該方法により得られ
る新規な化合物の提供を目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく研究を重ねた結果、式(I)で表される2
位炭素鎖置換アデノシン誘導体を効率よく合成すること
ができる新規な製造法を見いだし、本発明を完成させ
た。すなわち、本発明は、下記の二つの反応工程よりな
る、式(I)で表される2位炭素鎖置換アデノシン誘導
体の製造法に関するものである。
を達成すべく研究を重ねた結果、式(I)で表される2
位炭素鎖置換アデノシン誘導体を効率よく合成すること
ができる新規な製造法を見いだし、本発明を完成させ
た。すなわち、本発明は、下記の二つの反応工程よりな
る、式(I)で表される2位炭素鎖置換アデノシン誘導
体の製造法に関するものである。
【0005】
【化5】
【0006】(式中、R1はアルキル基、フェニル基、
アラルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール
置換アルケニル基またはアリール置換アルキニル基、R
2は水素原子または水酸基の保護基を示す。) 第1工程:リチウム化剤とトリアルキルスズにより式
(II)で表される化合物の塩基部2位をスタニル化し
て式(III)で表される化合物を得る工程。
アラルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール
置換アルケニル基またはアリール置換アルキニル基、R
2は水素原子または水酸基の保護基を示す。) 第1工程:リチウム化剤とトリアルキルスズにより式
(II)で表される化合物の塩基部2位をスタニル化し
て式(III)で表される化合物を得る工程。
【0007】
【化6】
【0008】(式中、R3は低級アルキル基、Xはハロ
ゲン原子を示し、R2は前記と同意義。) 第2工程:式(III)で表される化合物の塩基部6位
をアミノ化した後、ステイレ(Stille)反応により塩基
部2位に炭素鎖を導入し、必要に応じて糖部水酸基の保
護基を除去して式(I)で表される化合物を得る工程。
ゲン原子を示し、R2は前記と同意義。) 第2工程:式(III)で表される化合物の塩基部6位
をアミノ化した後、ステイレ(Stille)反応により塩基
部2位に炭素鎖を導入し、必要に応じて糖部水酸基の保
護基を除去して式(I)で表される化合物を得る工程。
【0009】
【化7】
【0010】(式中、R1、R2、R3およびXは前記と
同意義。)また、本発明は上記方法により得られる式
(I’)で表される新規な2位炭素鎖置換アデノシン誘
導体またはその塩に関するものである。
同意義。)また、本発明は上記方法により得られる式
(I’)で表される新規な2位炭素鎖置換アデノシン誘
導体またはその塩に関するものである。
【0011】
【化8】
【0012】(式中、R1'はフェニル基、ベンジル基ま
たは2−フェニルエテニル基、R2は水素原子または水
酸基の保護基を示す。)
たは2−フェニルエテニル基、R2は水素原子または水
酸基の保護基を示す。)
【0013】
(1)本発明の方法 本発明の方法は以下に説明する二つの反応工程により構
成される。 第1工程;第1工程はリチウム化剤とトリアルキルスズ
により化合物(II)の塩基部2位をスタニル化して化
合物(III)を得る工程である。化合物(II)中の
Xで表されるハロゲン原子としては、臭素、塩素、ヨウ
素またはフッ素が例示され、特に塩素が好ましい。この
ような化合物(II)は既に報告されている公知の方法
(Collect.Czech.Chem.Commun.,30,1880(1965))に準じ
て調製することができる。
成される。 第1工程;第1工程はリチウム化剤とトリアルキルスズ
により化合物(II)の塩基部2位をスタニル化して化
合物(III)を得る工程である。化合物(II)中の
Xで表されるハロゲン原子としては、臭素、塩素、ヨウ
素またはフッ素が例示され、特に塩素が好ましい。この
ような化合物(II)は既に報告されている公知の方法
(Collect.Czech.Chem.Commun.,30,1880(1965))に準じ
て調製することができる。
【0014】反応に用いるリチウム化剤としては、リチ
ウムイソプロピルアシド(LDA)、リチウム−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン(LTMP)など
を挙げることができ、特にLTMPを用いるのが好まし
い。なお、LTMPは、反応時にn−ブチルリチウムと
テトラメチルピペリジンより調製し、それをそのまま反
応に使用してもかまわない。また、反応に使用するR3
で表される低級アルキルを有するトリアルキルスズとし
ては、メチル、エチル、プロピル、ブチルなどの炭素数
が1〜5程度のアルキルを有するものを例示することが
できる。具体的には、トリメチルスズクロライド、トリ
エチルスズクロライド、トリブチルスズクロライドなど
が挙げられ、その中でも特にトリメチルスズクロライド
およびトリブチルスズクロライドを用いるのが好まし
い。
ウムイソプロピルアシド(LDA)、リチウム−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン(LTMP)など
を挙げることができ、特にLTMPを用いるのが好まし
い。なお、LTMPは、反応時にn−ブチルリチウムと
テトラメチルピペリジンより調製し、それをそのまま反
応に使用してもかまわない。また、反応に使用するR3
で表される低級アルキルを有するトリアルキルスズとし
ては、メチル、エチル、プロピル、ブチルなどの炭素数
が1〜5程度のアルキルを有するものを例示することが
できる。具体的には、トリメチルスズクロライド、トリ
エチルスズクロライド、トリブチルスズクロライドなど
が挙げられ、その中でも特にトリメチルスズクロライド
およびトリブチルスズクロライドを用いるのが好まし
い。
【0015】反応は、化合物(II)1モルに対してリ
チウム化剤(例:LTMP)を2〜10モル用い、テト
ラヒドフラン中、アルゴンなどの不活性ガス雰囲気下、
−80〜−50℃で10分〜1時間程度反応させた後、
トリアルキルスズ(例:トリブチルスズクロライド)2
〜10倍モルを用い、同じく不活性ガス雰囲気下、−8
0〜−50℃で反応させることにより実施できる。この
ようにして得られた化合物(III)の単離は、シリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーにより行うことができ
る。
チウム化剤(例:LTMP)を2〜10モル用い、テト
ラヒドフラン中、アルゴンなどの不活性ガス雰囲気下、
−80〜−50℃で10分〜1時間程度反応させた後、
トリアルキルスズ(例:トリブチルスズクロライド)2
〜10倍モルを用い、同じく不活性ガス雰囲気下、−8
0〜−50℃で反応させることにより実施できる。この
ようにして得られた化合物(III)の単離は、シリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーにより行うことができ
る。
【0016】第2工程;第2工程は、化合物(III)
の塩基部6位をアミノ化した後、ステイレ反応により塩
基部2位に炭素鎖を導入し、必要に応じて糖部水酸基を
除去し、化合物(I)を得る工程である。アミノ化は常
法に従って行えばよく、たとえば化合物(III)のテ
トラヒドロフラン溶液中、アンモニア水を加えて封管中
80〜100℃で反応させることにより実施できる。ス
テイレ反応は、アルゴンなどの不活性ガス雰囲気下、触
媒量のテトラキストリフェニルホスフィンおよびヨウ化
第一銅存在下、塩基部6位がアミノ化された化合物(I
II)1モルに対してR1で表される炭素鎖を有する各
種ハライド1〜10モルを用い、50〜100℃で5〜
30時間程度反応させることにより実施できる。
の塩基部6位をアミノ化した後、ステイレ反応により塩
基部2位に炭素鎖を導入し、必要に応じて糖部水酸基を
除去し、化合物(I)を得る工程である。アミノ化は常
法に従って行えばよく、たとえば化合物(III)のテ
トラヒドロフラン溶液中、アンモニア水を加えて封管中
80〜100℃で反応させることにより実施できる。ス
テイレ反応は、アルゴンなどの不活性ガス雰囲気下、触
媒量のテトラキストリフェニルホスフィンおよびヨウ化
第一銅存在下、塩基部6位がアミノ化された化合物(I
II)1モルに対してR1で表される炭素鎖を有する各
種ハライド1〜10モルを用い、50〜100℃で5〜
30時間程度反応させることにより実施できる。
【0017】反応に使用するR1で表される炭素鎖を有
する各種ハライドは市販品を使用するか、常法にしたが
って調製したものを使用すればよい。R1の意味すると
ころは前記定義の通りである。すなわち、R1で表され
るアルキル基としてはメチル、エチルなどの炭素数1〜
10程度のアルキルを挙げることができる。R1で表さ
れるアラルキル基としてはベンジルなどを挙げることが
できる。R1で表されるアルケニル基としては2−プロ
ペニルなどを挙げることができる。R1で表されるアル
キニル基としては1−エチニル、1−オクチニルなどの
炭素数1〜10程度のアルキニルを挙げることができ
る。R1で表されるアリール置換アルケニル基としては
2−フェニルエテニルなどを挙げることができる。さら
に、R1で表されるアリール置換アルキニル基としては
2−エニルエチニルなどを挙げることができる。
する各種ハライドは市販品を使用するか、常法にしたが
って調製したものを使用すればよい。R1の意味すると
ころは前記定義の通りである。すなわち、R1で表され
るアルキル基としてはメチル、エチルなどの炭素数1〜
10程度のアルキルを挙げることができる。R1で表さ
れるアラルキル基としてはベンジルなどを挙げることが
できる。R1で表されるアルケニル基としては2−プロ
ペニルなどを挙げることができる。R1で表されるアル
キニル基としては1−エチニル、1−オクチニルなどの
炭素数1〜10程度のアルキニルを挙げることができ
る。R1で表されるアリール置換アルケニル基としては
2−フェニルエテニルなどを挙げることができる。さら
に、R1で表されるアリール置換アルキニル基としては
2−エニルエチニルなどを挙げることができる。
【0018】このようにして製造されたR2が水酸基の
保護基である化合物(I)はフロリジールカラムクロマ
トグラフィーにより単離することができる。さらに、R
2の水酸基の保護基を除去する必要がある場合、使用し
た保護基の除去法として常用されている方法により脱保
護することができる。たとえば、R2がシリル基である
場合にはフッ化アンモニウム処理によりシリル保護基を
除去することができ、アシル基である場合には酸性また
はアルカリ性加水分解によりアシル保護基を除去するこ
とができる。
保護基である化合物(I)はフロリジールカラムクロマ
トグラフィーにより単離することができる。さらに、R
2の水酸基の保護基を除去する必要がある場合、使用し
た保護基の除去法として常用されている方法により脱保
護することができる。たとえば、R2がシリル基である
場合にはフッ化アンモニウム処理によりシリル保護基を
除去することができ、アシル基である場合には酸性また
はアルカリ性加水分解によりアシル保護基を除去するこ
とができる。
【0019】(2)本発明化合物 本発明の化合物は、前記式(I’)で表され、式中のR
1'およびR2は前記定義のとおりである。R2で表される
水酸基の保護基はヌクレオシド水酸基の保護基として通
常使用されるものであればよく、例えば、t−ブチルジ
メチルシリル(TBDMS)基などのシリル系保護基;
アセチル、ブチリルなどの脂肪族アシル基または、ベン
ゾイル、トルオイルなどの芳香族アシル基が例示される
が、好ましくはTBDMS基が用いられる。本発明化合
物は塩の形態を包含するものであり、かかる塩として
は、塩酸、硫酸などの無機酸またはクエン酸、コハク酸
などの有機酸との酸付加塩が例示することができる。
1'およびR2は前記定義のとおりである。R2で表される
水酸基の保護基はヌクレオシド水酸基の保護基として通
常使用されるものであればよく、例えば、t−ブチルジ
メチルシリル(TBDMS)基などのシリル系保護基;
アセチル、ブチリルなどの脂肪族アシル基または、ベン
ゾイル、トルオイルなどの芳香族アシル基が例示される
が、好ましくはTBDMS基が用いられる。本発明化合
物は塩の形態を包含するものであり、かかる塩として
は、塩酸、硫酸などの無機酸またはクエン酸、コハク酸
などの有機酸との酸付加塩が例示することができる。
【0020】
【発明の効果】本発明の方法はアデノシンの2位に各種
の炭素鎖を効率よく導入できる点で優れた方法である。
また、式(I’)で表される本発明化合物は、血圧降下
作用などの生物活性を有し、循環器用医薬品としての開
発が期待されるものである。
の炭素鎖を効率よく導入できる点で優れた方法である。
また、式(I’)で表される本発明化合物は、血圧降下
作用などの生物活性を有し、循環器用医薬品としての開
発が期待されるものである。
【0021】
【実施例】以下、実施例を示し本発明について具体的に
説明するが、本発明は何らこれらによって限定されるも
のではない。 実施例1:化合物3[式(I):R1=Ph,R2=TM
BDS]の合成 (1)化合物2[式(III):X=Cl,R2=TB
DMS,R3=Bu]の合成 テトラメチルピペリジン0.34ml(2mmol)の
THF(10ml)溶液に、アルゴン気流下、−80℃
において、n−ブチルリチウム1.5Mヘキサン溶液
1.34ml(2mmol)を加え、10分間攪拌し
た。次いで化合物1[式(II):X=Cl,R2=T
MBDS]314.5mg(0.5mmol)のTHF
(2ml)溶液をシリンジで滴下し、THF(2ml)
で洗い込んだ。10分後、トリブチルスズクロライド
(0.54ml,2mmol)を加え、同温度で30分
間攪拌した後、飽和塩化アンモニウム水溶液10ml及
び水50mlで希釈し、塩化メチレンで3回抽出した。
抽出液を、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧
濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ヘキサン:酢酸エチル=60:1)で精製し、化合物
2(459.5mg,0.5mmol,収率100%)
を無色アメ状物質として得た。
説明するが、本発明は何らこれらによって限定されるも
のではない。 実施例1:化合物3[式(I):R1=Ph,R2=TM
BDS]の合成 (1)化合物2[式(III):X=Cl,R2=TB
DMS,R3=Bu]の合成 テトラメチルピペリジン0.34ml(2mmol)の
THF(10ml)溶液に、アルゴン気流下、−80℃
において、n−ブチルリチウム1.5Mヘキサン溶液
1.34ml(2mmol)を加え、10分間攪拌し
た。次いで化合物1[式(II):X=Cl,R2=T
MBDS]314.5mg(0.5mmol)のTHF
(2ml)溶液をシリンジで滴下し、THF(2ml)
で洗い込んだ。10分後、トリブチルスズクロライド
(0.54ml,2mmol)を加え、同温度で30分
間攪拌した後、飽和塩化アンモニウム水溶液10ml及
び水50mlで希釈し、塩化メチレンで3回抽出した。
抽出液を、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧
濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ヘキサン:酢酸エチル=60:1)で精製し、化合物
2(459.5mg,0.5mmol,収率100%)
を無色アメ状物質として得た。
【0022】1H NMR(CDCl3)δ:8.47(1H,s,H8),6.19(1
H,d,J=4.4,H1'),4.50(1H,t,J=4.0,H2'),4.30(1H,t,J=4.
0,H3'),4.15(1H,m,H4'),4.01(1H,dd,Jgem=11.7,J=3.3,H
5'a),3.82(1H,dd,Jgem=11.3,J=1.9,H5'b),1.54〜1.64(6
H,m,n-Bu),1.29〜1.38(6H,m,n-Bu),1.20(6H,t,CH3CH2CH
2 CH2 Sn),0.97,0.93,0.90(27H,each as s,t-Bu),0.88(9
H,t,CH3 CH2CH2CH2Sn),0.17,0.15,0.10,0.09,-0.02,-0.2
0(each as s,SiMe)13 C NMR(CDCl3)δ:181.9(s,C2),150.7(s,C4),149.2(s,C
6),142.4(d,C8),130.6(s,C5),87.0(d,C1'),85.5(d,C
4'),76.8(d,C2'),71.5(d,C3'),62.4(t,C5'),29.2,27.8,
10.8(each as t,n-Bu),26.1,25.7,25.6(each as q,t-Bu
Me),18.6,18.0,17.7(each as s,t-Bu),-4.4,-4.6,-4.7,
-4.8,-5.3(each as q,SiMe)FAB-MS(m/z):919(M++1)
H,d,J=4.4,H1'),4.50(1H,t,J=4.0,H2'),4.30(1H,t,J=4.
0,H3'),4.15(1H,m,H4'),4.01(1H,dd,Jgem=11.7,J=3.3,H
5'a),3.82(1H,dd,Jgem=11.3,J=1.9,H5'b),1.54〜1.64(6
H,m,n-Bu),1.29〜1.38(6H,m,n-Bu),1.20(6H,t,CH3CH2CH
2 CH2 Sn),0.97,0.93,0.90(27H,each as s,t-Bu),0.88(9
H,t,CH3 CH2CH2CH2Sn),0.17,0.15,0.10,0.09,-0.02,-0.2
0(each as s,SiMe)13 C NMR(CDCl3)δ:181.9(s,C2),150.7(s,C4),149.2(s,C
6),142.4(d,C8),130.6(s,C5),87.0(d,C1'),85.5(d,C
4'),76.8(d,C2'),71.5(d,C3'),62.4(t,C5'),29.2,27.8,
10.8(each as t,n-Bu),26.1,25.7,25.6(each as q,t-Bu
Me),18.6,18.0,17.7(each as s,t-Bu),-4.4,-4.6,-4.7,
-4.8,-5.3(each as q,SiMe)FAB-MS(m/z):919(M++1)
【0023】(2)化合物2’[化合物2のXをアミノ
基に変換した化合物]の合成 化合物2(200mg,0.22mmol)のTHF
(50ml)溶液にアンモニア水(10ml)を加え、
封管中90℃で42時間加熱した。冷却後、反応液を酢
酸エチルで3回抽出し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、溶媒を減圧留去した。残渣をフロリジールカラムク
ロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=10:1)
にて精製し、化合物3(132mg,0.15mmo
l,収率67%)を、無色あめ状物質として得た。
基に変換した化合物]の合成 化合物2(200mg,0.22mmol)のTHF
(50ml)溶液にアンモニア水(10ml)を加え、
封管中90℃で42時間加熱した。冷却後、反応液を酢
酸エチルで3回抽出し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、溶媒を減圧留去した。残渣をフロリジールカラムク
ロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=10:1)
にて精製し、化合物3(132mg,0.15mmo
l,収率67%)を、無色あめ状物質として得た。
【0024】1H NMR(CDCl3)δ:8.13(1H,s,H8),6.06(1
H,d,J=4.4,H1'),5.44(2H,s,NH2),4.6(1H,t,J=4.3,H2'),
4.3(1H,t,J=4.4,H3'),4.10(1H,m,H4'),4.01(1H,dd,Jgem
=12.1,J=4.3,H5'a),3.79(1H,dd,Jgem=11.3,J=2.9,H5'
b),1.51-1.6196H,m,n-Bu),1.28,-1.37(6H,m,n-Bu),1.12
(6H,t,CH3CH2CH2 CH2 Sn),0.88(9H,t,CH3 CH2CH2CH2Sn),0.
96,0.93,0.81(27H,each as s,t-Bu),0.15,0.13,0.09,0.
08,-0.02,-0.13(18H,each as s,SiMe)13 C NMR(CDCl3)δ:180.6(s,C2),153.4(s,C6),149.2(s,
C4),138.6(d,C8),119.2(s,C5),88.1(d,C1'),84.6(d,C
4'),75.7(d,C2'),71.5(d,C3'),62.3(t,C5'),29.1,27.3,
10.3(each as t,n-Bu),26.1,25.8,25.7(each as q,t-Bu
Me),18.5,18.0,17.8(each as s,t-Bu),13.7(q,n-BuMe),
-4.4,-4.7,-5.3(each as q,SiMe) FAB-MS(m/z): 900(M++1)
H,d,J=4.4,H1'),5.44(2H,s,NH2),4.6(1H,t,J=4.3,H2'),
4.3(1H,t,J=4.4,H3'),4.10(1H,m,H4'),4.01(1H,dd,Jgem
=12.1,J=4.3,H5'a),3.79(1H,dd,Jgem=11.3,J=2.9,H5'
b),1.51-1.6196H,m,n-Bu),1.28,-1.37(6H,m,n-Bu),1.12
(6H,t,CH3CH2CH2 CH2 Sn),0.88(9H,t,CH3 CH2CH2CH2Sn),0.
96,0.93,0.81(27H,each as s,t-Bu),0.15,0.13,0.09,0.
08,-0.02,-0.13(18H,each as s,SiMe)13 C NMR(CDCl3)δ:180.6(s,C2),153.4(s,C6),149.2(s,
C4),138.6(d,C8),119.2(s,C5),88.1(d,C1'),84.6(d,C
4'),75.7(d,C2'),71.5(d,C3'),62.3(t,C5'),29.1,27.3,
10.3(each as t,n-Bu),26.1,25.8,25.7(each as q,t-Bu
Me),18.5,18.0,17.8(each as s,t-Bu),13.7(q,n-BuMe),
-4.4,-4.7,-5.3(each as q,SiMe) FAB-MS(m/z): 900(M++1)
【0025】(3)化合物3[式(I):R1=Ph,
R2=TMBDS]の合成 化合物2’(81mg、0.09mmol)のTHF
(10ml)溶液に、テトラキストリフェニルフォスフ
ィンパラジウム(5.2mg,4.5μmol)、ヨウ
化第一銅(3.5mg,18μmol)および、ヨード
ベンゼン(19μl、0.18mmol)を加えアルゴ
ン気流下で2時間還流した。次いで、ヨードベンゼン
(10μl,0.1mmol)を追加して15時間還流
した。放冷後、炭酸水素ナトリウム水溶液で希釈し、塩
化メチレンで3回抽出した後、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。溶媒を減圧留去した後、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=5:
1)で精製し、目的化合物(55.1mg、0.08m
mol,収率89%)を無色針状晶(mp=199℃)
として得た。
R2=TMBDS]の合成 化合物2’(81mg、0.09mmol)のTHF
(10ml)溶液に、テトラキストリフェニルフォスフ
ィンパラジウム(5.2mg,4.5μmol)、ヨウ
化第一銅(3.5mg,18μmol)および、ヨード
ベンゼン(19μl、0.18mmol)を加えアルゴ
ン気流下で2時間還流した。次いで、ヨードベンゼン
(10μl,0.1mmol)を追加して15時間還流
した。放冷後、炭酸水素ナトリウム水溶液で希釈し、塩
化メチレンで3回抽出した後、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。溶媒を減圧留去した後、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=5:
1)で精製し、目的化合物(55.1mg、0.08m
mol,収率89%)を無色針状晶(mp=199℃)
として得た。
【0026】1H NMR(CDCl3)δ:8.40(2H,m,Phenyl-o),
8.18(1H,s,H8),7.42-7.47(3H,m,Phenyl-m,p),6.08(1H,
d,J=4.6,H1'),5.58(2H,s,NH2),4.88(1H,t,J=4.0,H2'),
4.37(1H,t,J=4.0,H3'),4.15(1H,m,H4'),4.07(1H,dd,J
gem=11.0,J=5.1,H5'a),3.83(1H,dd,Jgem=11.0,J=3.0,H
5'b),0.95,0.94,0.82(27H,each as s,t-Bu),0.14,0.12,
0.11,-0.03,-0.13(18H,each as s,SiMe)13 C NMR(CDCl3)δ:159.4(s,C2),155.1(s,C6),150.9(s,
C4),140.3(d,C8),138.5(s,Phenyl-4),129.7,128.2(each
as d,Phenyl-o〜p),119.2(s,C5),88.6(d,C1'),84.9(d,
C4'),75.2(d,C2'),71.7(d,C3),62.4(t,C5),26.0,25.9,1
8.6(each as q,tBuMe),18.5,18.1,17.9(each as s,tB
u),-4.4,-4.7,-4.8,-5.3,-5.4(each as q,SiMe) FAB-MS(m/z);686(M++1)
8.18(1H,s,H8),7.42-7.47(3H,m,Phenyl-m,p),6.08(1H,
d,J=4.6,H1'),5.58(2H,s,NH2),4.88(1H,t,J=4.0,H2'),
4.37(1H,t,J=4.0,H3'),4.15(1H,m,H4'),4.07(1H,dd,J
gem=11.0,J=5.1,H5'a),3.83(1H,dd,Jgem=11.0,J=3.0,H
5'b),0.95,0.94,0.82(27H,each as s,t-Bu),0.14,0.12,
0.11,-0.03,-0.13(18H,each as s,SiMe)13 C NMR(CDCl3)δ:159.4(s,C2),155.1(s,C6),150.9(s,
C4),140.3(d,C8),138.5(s,Phenyl-4),129.7,128.2(each
as d,Phenyl-o〜p),119.2(s,C5),88.6(d,C1'),84.9(d,
C4'),75.2(d,C2'),71.7(d,C3),62.4(t,C5),26.0,25.9,1
8.6(each as q,tBuMe),18.5,18.1,17.9(each as s,tB
u),-4.4,-4.7,-4.8,-5.3,-5.4(each as q,SiMe) FAB-MS(m/z);686(M++1)
【0027】また、フッ化アンモニウム処理などのシリ
ル基を除去する方法として常用されている方法でR2が
水素原子である化合物4を合成することができる。
ル基を除去する方法として常用されている方法でR2が
水素原子である化合物4を合成することができる。
【0028】実施例2:化合物5[式(I):R1=C
H2CH=CH2,R2=TMBDS]の合成 アルゴン気流下、実施例1の(3)で得られた化合物3
(103mg,0.11mmol)のTHF(10m
l)溶液に、テトラキストリフェニルフォスフィンパラ
ジウム(6.5mg、5.5μmol)、ヨウ化第一銅
(4.4mg、22μmol)及び臭化アリル(11.
4μl、0.13mmol)を加え、18時間還流し
た。放冷後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で希釈し、
塩化メチレンで3回抽出した後、無水硫酸マグネシウム
で乾燥した。溶媒を減圧留去した後、残渣をフロリジー
ルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=
10:1)にて精製し、化合物5(36mg,0.06
mmol,収率50%)をアメ状物質として得た。
H2CH=CH2,R2=TMBDS]の合成 アルゴン気流下、実施例1の(3)で得られた化合物3
(103mg,0.11mmol)のTHF(10m
l)溶液に、テトラキストリフェニルフォスフィンパラ
ジウム(6.5mg、5.5μmol)、ヨウ化第一銅
(4.4mg、22μmol)及び臭化アリル(11.
4μl、0.13mmol)を加え、18時間還流し
た。放冷後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で希釈し、
塩化メチレンで3回抽出した後、無水硫酸マグネシウム
で乾燥した。溶媒を減圧留去した後、残渣をフロリジー
ルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=
10:1)にて精製し、化合物5(36mg,0.06
mmol,収率50%)をアメ状物質として得た。
【0029】1H NMR(CDCl3)δ:8.10(1H,s,H8),6.14(1
H,ddt,Jgem=17.0,J=9.9,J=7.0,CH2=CHCH2-),5.95(1H,d,
4.4,H1'),5.69(2H,s,NH2),5.16(1H,dd,Jgem=17.0,J=1.
7,CH2 =CHCH2-,a),5.09(1H,dd,Jgem=9.9,J=1.7,CH2 =CHCH
2-,b),4.73(1H,t,J=4.4,H2'),4.32(1H,t,J=4.3,H3'),4.
12(1H,m,H4'),4.06(1H,dd,Jgem=11.0,J=4.2,H5'a),3.78
(1H,dd,Jgem=11.2,J=3.3,H5'b),3.56(2H,d,J=6.9,CH2=C
HCH2 -),0.94,0.92,0.81(27H,each as s,tBu),0.13,0.1
2,0.10,0.08,-0.02,-0.14(18H,each as s,SiMe)
H,ddt,Jgem=17.0,J=9.9,J=7.0,CH2=CHCH2-),5.95(1H,d,
4.4,H1'),5.69(2H,s,NH2),5.16(1H,dd,Jgem=17.0,J=1.
7,CH2 =CHCH2-,a),5.09(1H,dd,Jgem=9.9,J=1.7,CH2 =CHCH
2-,b),4.73(1H,t,J=4.4,H2'),4.32(1H,t,J=4.3,H3'),4.
12(1H,m,H4'),4.06(1H,dd,Jgem=11.0,J=4.2,H5'a),3.78
(1H,dd,Jgem=11.2,J=3.3,H5'b),3.56(2H,d,J=6.9,CH2=C
HCH2 -),0.94,0.92,0.81(27H,each as s,tBu),0.13,0.1
2,0.10,0.08,-0.02,-0.14(18H,each as s,SiMe)
【0030】また、フッ化アンモニウム処理などのシリ
ル基を除去する方法として常用されている方法でR2が
水素原子である化合物6を合成することができる。
ル基を除去する方法として常用されている方法でR2が
水素原子である化合物6を合成することができる。
【0031】実施例3:化合物7[式(I):R1=C
H=CHPh,R2=TMBDS]の合成 アルゴン気流下、実施例1の(3)で得られた化合物3
(101mg,0.11mmol)のTHF(10m
l)溶液に、テトラキストリフェニルフォスフィンパラ
ジウム(6.4mg,0.006mmol)、ヨウ化第
一銅(4.5mg,0.02mmol)及びβ−ブロモ
スチレン(0.017ml,0.13mmol)を加
え、22時間還流した。放冷後、飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液で希釈し、塩化メチレンで3回抽出した後、無
水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧濃縮した
後、残渣をフロリジールカラムクロマトグラフィー(ヘ
キサン:酢酸エチル=2:1)にて精製し、化合物7
(15mg,0.02mmol,収率20%)をアメ状
物質として得た。
H=CHPh,R2=TMBDS]の合成 アルゴン気流下、実施例1の(3)で得られた化合物3
(101mg,0.11mmol)のTHF(10m
l)溶液に、テトラキストリフェニルフォスフィンパラ
ジウム(6.4mg,0.006mmol)、ヨウ化第
一銅(4.5mg,0.02mmol)及びβ−ブロモ
スチレン(0.017ml,0.13mmol)を加
え、22時間還流した。放冷後、飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液で希釈し、塩化メチレンで3回抽出した後、無
水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧濃縮した
後、残渣をフロリジールカラムクロマトグラフィー(ヘ
キサン:酢酸エチル=2:1)にて精製し、化合物7
(15mg,0.02mmol,収率20%)をアメ状
物質として得た。
【0032】1H NMR(CDCl3)δ:8.19(1H,s,H8),7.87(1
H,d,J=15.8,PhCH=CH-),7.58(2H,d,J=6.1,Phenyl-o),7.3
8(2H,t,J=7.4,Phenyl-m),7.30(1H,t,J=6.9,Phenyl-p0,
7.00(1H,d,J=15.8,PhCH=CH-),6.06(1H,d,J=4.4,H1'),5.
61(2H,s,NH2),4.68(1H,t,J=4.0,H2'),4.36(1H,t,J=4.0,
H3'),4.15(1H,m,H4'),4.09(1H,dd,Jgem=11.5,J=4.4,H5'
a),3.82(1H,dd,Jgem=11.2,J=2.6,H5'b),0.96,0.94,0.85
(27H,each as s,t-Bu),0.16,0.14,0.12,0.10,0.01,-0.0
7(18H,each as s,SiMe)
H,d,J=15.8,PhCH=CH-),7.58(2H,d,J=6.1,Phenyl-o),7.3
8(2H,t,J=7.4,Phenyl-m),7.30(1H,t,J=6.9,Phenyl-p0,
7.00(1H,d,J=15.8,PhCH=CH-),6.06(1H,d,J=4.4,H1'),5.
61(2H,s,NH2),4.68(1H,t,J=4.0,H2'),4.36(1H,t,J=4.0,
H3'),4.15(1H,m,H4'),4.09(1H,dd,Jgem=11.5,J=4.4,H5'
a),3.82(1H,dd,Jgem=11.2,J=2.6,H5'b),0.96,0.94,0.85
(27H,each as s,t-Bu),0.16,0.14,0.12,0.10,0.01,-0.0
7(18H,each as s,SiMe)
【0033】また、フッ化アンモニウム処理などのシリ
ル基を除去する方法として常用されている方法でR2が
水素原子である化合物8を合成することができる。
ル基を除去する方法として常用されている方法でR2が
水素原子である化合物8を合成することができる。
【0034】実施例4:化合物9[式(I):R1=C
=CPh,R2=TMBDS]の合成アルゴン気流下、
実施例1の(3)で得られた化合物3(100mg,
0.11mmol)のTHF(15ml)溶液に、テト
ラキストリフェニルフォスフィンパラジウム(6.5m
g,0.0065mmol)、ヨウ化第一銅(4.5m
g,0.02mmol)及びヨードフェニルアセチレン
(30mg,0.13mmol)を加え、10.5時間
還流した。放冷後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で希
釈し塩化メチレンで3回抽出した後、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。抽出液を減圧濃縮した後、残渣をフロ
リジールカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エ
チル=2:1)で精製し、化合物9(56.3mg,
0.08mmol,収率72%)をアメ状物質として得
た。
=CPh,R2=TMBDS]の合成アルゴン気流下、
実施例1の(3)で得られた化合物3(100mg,
0.11mmol)のTHF(15ml)溶液に、テト
ラキストリフェニルフォスフィンパラジウム(6.5m
g,0.0065mmol)、ヨウ化第一銅(4.5m
g,0.02mmol)及びヨードフェニルアセチレン
(30mg,0.13mmol)を加え、10.5時間
還流した。放冷後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で希
釈し塩化メチレンで3回抽出した後、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。抽出液を減圧濃縮した後、残渣をフロ
リジールカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エ
チル=2:1)で精製し、化合物9(56.3mg,
0.08mmol,収率72%)をアメ状物質として得
た。
【0035】1H NMR(CDCl3)δ:8.20(1H,s,H8),7.63(2
H,m,Phenyl),7.36(3H,m,Phenyl),6.04(1H,d,J=4.8,H
1'),5.87(2H,s,NH2),4.70(1H,t,J=4.5,H2'),4.54(1H,t,
J=4.4,H3'),4.14(1H,m,H4'),4.05(1H,dd,Jgem=12.0,J=
4.3,H5'a),3.80(1H,dd,Jgem=12.5,J=2.9,H5'b),0.94,0.
93,0.85(27H,each as s,t-Bu),0.14,0.12,0.11,0.10,0.
01,-0.11(18H,each as s,SiMe)13 C NMR(CDCl3)δ:155.1(s.C2),149.9(s,C4),140.5(d,
C8),132.4,129.0,128.3(each as d,Phenyl-o〜p),122.0
(s,Phenyl-4),119.5(s,C5),88.9(d,C1'),88.7,84.9(eac
h as s,Etynyl),85.2(d,C4'),75.8(d,C2'),71.7(d,C
3'),62.4(t,C5'),26.0,25.9,25.8(each as q,t-BuMe),1
8.5,18.1,17.9(each as s,t-Bu),-4.3,-4.6,-4.8,-5.0,
-5.4,-5.5(each as q,SiMe) FAB-MS(m/z):710(M++1)
H,m,Phenyl),7.36(3H,m,Phenyl),6.04(1H,d,J=4.8,H
1'),5.87(2H,s,NH2),4.70(1H,t,J=4.5,H2'),4.54(1H,t,
J=4.4,H3'),4.14(1H,m,H4'),4.05(1H,dd,Jgem=12.0,J=
4.3,H5'a),3.80(1H,dd,Jgem=12.5,J=2.9,H5'b),0.94,0.
93,0.85(27H,each as s,t-Bu),0.14,0.12,0.11,0.10,0.
01,-0.11(18H,each as s,SiMe)13 C NMR(CDCl3)δ:155.1(s.C2),149.9(s,C4),140.5(d,
C8),132.4,129.0,128.3(each as d,Phenyl-o〜p),122.0
(s,Phenyl-4),119.5(s,C5),88.9(d,C1'),88.7,84.9(eac
h as s,Etynyl),85.2(d,C4'),75.8(d,C2'),71.7(d,C
3'),62.4(t,C5'),26.0,25.9,25.8(each as q,t-BuMe),1
8.5,18.1,17.9(each as s,t-Bu),-4.3,-4.6,-4.8,-5.0,
-5.4,-5.5(each as q,SiMe) FAB-MS(m/z):710(M++1)
【0036】また、フッ化アンモニウム処理などのシリ
ル基を除去する方法として常用されている方法でR2が
水素原子である化合物10を合成することができる。
ル基を除去する方法として常用されている方法でR2が
水素原子である化合物10を合成することができる。
【0037】実施例5:化合物11[式(I):R1=
CH2Ph,R2=TMBDS]の合成実施例1の(3)
で得られた化合物(102mg、0.11mmol)の
THF(10ml)溶液に、アルゴン雰囲気下、テトラ
キストリフェニルフォスフィンパラジウム(5.5μm
mol,6.5mg)、ヨウ化第一銅(22μmol,
4.9mg)及び臭化ベンジル(16μl、0.1mm
ol)を加え、9時間環流した。放冷後、飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液で希釈し、塩化メチレンで3回抽出し
た後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留
去後、残渣をフロリジールカラムクロマトグラフィー
(ヘキサン:酢酸エチル=5:1)で精製し、化合物1
1(64.9mg、0.09mmol,収率83%)を
アメ物質として得た。
CH2Ph,R2=TMBDS]の合成実施例1の(3)
で得られた化合物(102mg、0.11mmol)の
THF(10ml)溶液に、アルゴン雰囲気下、テトラ
キストリフェニルフォスフィンパラジウム(5.5μm
mol,6.5mg)、ヨウ化第一銅(22μmol,
4.9mg)及び臭化ベンジル(16μl、0.1mm
ol)を加え、9時間環流した。放冷後、飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液で希釈し、塩化メチレンで3回抽出し
た後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留
去後、残渣をフロリジールカラムクロマトグラフィー
(ヘキサン:酢酸エチル=5:1)で精製し、化合物1
1(64.9mg、0.09mmol,収率83%)を
アメ物質として得た。
【0038】1H NMR(CDCl3)δ:8.119(s,H8),7.26(m,Ph
enyl),5.96(1H,d,J=4.0,H1'),5.57(2H,s,NH2),4.68(1H,
t,J=4.4,H2'),4.31(1H,t,J=4.2,H3'),4.10(2H,s,Benzy
l),4.3(1H,m,H4'),4.07(1H,dd,Jgem=11.0,J=4.8,H5'a),
3.80(1H,dd,Jgem=11.0,J=3.1,H5'b),0.94,0.92,0.80(27
H,each as s,t-Bu),0.13,0.12,0.10,0.09,-0.04,-0.08
(18H,each as s,SiMe)13 C NMR(CDCl3)δ:163.9(s,C2),155.3(s,C6),150.1(s,
C4),139.5(d,C8),126.1,128.2,129.0(each as d,Pheny
l),118.5(s,C5),88.8(d,C1')84.7(d,C4'),75.2(d,C2'),
71.4(d,C3'),62.2(t,C5'),45.7(t,Benzyl),26.0,25.8,2
5.7(each as q,t-BuMe),18.5,18.0,17.9(each as s,t-B
u),-4.4,-4.8,-4.9,-5.3,-5.4(each as q,SiMe)
enyl),5.96(1H,d,J=4.0,H1'),5.57(2H,s,NH2),4.68(1H,
t,J=4.4,H2'),4.31(1H,t,J=4.2,H3'),4.10(2H,s,Benzy
l),4.3(1H,m,H4'),4.07(1H,dd,Jgem=11.0,J=4.8,H5'a),
3.80(1H,dd,Jgem=11.0,J=3.1,H5'b),0.94,0.92,0.80(27
H,each as s,t-Bu),0.13,0.12,0.10,0.09,-0.04,-0.08
(18H,each as s,SiMe)13 C NMR(CDCl3)δ:163.9(s,C2),155.3(s,C6),150.1(s,
C4),139.5(d,C8),126.1,128.2,129.0(each as d,Pheny
l),118.5(s,C5),88.8(d,C1')84.7(d,C4'),75.2(d,C2'),
71.4(d,C3'),62.2(t,C5'),45.7(t,Benzyl),26.0,25.8,2
5.7(each as q,t-BuMe),18.5,18.0,17.9(each as s,t-B
u),-4.4,-4.8,-4.9,-5.3,-5.4(each as q,SiMe)
【0039】また、フッ化アンモニウム処理などのシリ
ル基を除去する方法として常用されている方法でR2が
水素原子である化合物12を合成することができる。
ル基を除去する方法として常用されている方法でR2が
水素原子である化合物12を合成することができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 下記の二つの反応工程よりなる、式
(I)で表される2位炭素鎖置換アデノシン誘導体の製
造法。 【化1】 (式中、R1はアルキル基、フェニル基、アラルキル
基、アルケニル基、アルキニル基、アリール置換アルケ
ニル基またはアリール置換アルキニル基、R2は水素原
子または水酸基の保護基を示す。) 第1工程:リチウム化剤とトリアルキルスズにより式
(II)で表される化合物の塩基部2位をスタニル化し
て式(III)で表される化合物を得る工程。 【化2】 (式中、R3は低級アルキル基、Xはハロゲン原子を示
し、R2は前記と同意義。) 第2工程:式(III)で表される化合物の塩基部6位
をアミノ化した後、ステイレ(Stille)反応により塩基
部2位に炭素鎖を導入し、必要に応じて糖部水酸基の保
護基を除去して式(I)で表される化合物を得る工程。 【化3】 (式中、R1、R2、R3およびXは前記と同意義。) - 【請求項2】 式(I’) 【化4】 (式中、R1'はフェニル基、ベンジル基または2−フェ
ニルエテニル基、R2は水素原子または水酸基の保護基
を示す。)で表される2位炭素鎖置換アデノシン誘導体
またはその塩。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7237825A JPH0959293A (ja) | 1995-08-23 | 1995-08-23 | 2位炭素鎖置換アデノシン誘導体の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7237825A JPH0959293A (ja) | 1995-08-23 | 1995-08-23 | 2位炭素鎖置換アデノシン誘導体の製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0959293A true JPH0959293A (ja) | 1997-03-04 |
Family
ID=17020967
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7237825A Pending JPH0959293A (ja) | 1995-08-23 | 1995-08-23 | 2位炭素鎖置換アデノシン誘導体の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0959293A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007527396A (ja) * | 2003-06-30 | 2007-09-27 | イデニクス(ケイマン)リミテツド | β−L−2’−デオキシヌクレオシドの合成 |
WO2018047909A1 (ja) * | 2016-09-08 | 2018-03-15 | 国立大学法人北海道大学 | プリンヌクレオシド誘導体、ポリヌクレオチド及びrna |
-
1995
- 1995-08-23 JP JP7237825A patent/JPH0959293A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007527396A (ja) * | 2003-06-30 | 2007-09-27 | イデニクス(ケイマン)リミテツド | β−L−2’−デオキシヌクレオシドの合成 |
WO2018047909A1 (ja) * | 2016-09-08 | 2018-03-15 | 国立大学法人北海道大学 | プリンヌクレオシド誘導体、ポリヌクレオチド及びrna |
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