JPS6346353Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、簡単な構造で、中身の商品を出来る
だけ見える状態に展示することができるデイスプ
レイ容器に関する。

〈従来技術〉 一般に、円筒形の中身商品を箱内にセツトして
包装展示するためのデイスプレイ容器において
は、収納する円筒形商品が滑らかで、引掛りがな
いため、デイスプレイ性を考慮して、中身商品を
出来るだけ表出させて、然も中身を固定して展示
包装することは、技術的に簡単な構造の展示形態
であればあるほど困難であつた。

〈考案が解決しようとする課題〉 本考案は、簡単な構造により中身商品を箱内に
セツトして且つ中身を出来るだけ表出させて展示
包装することができるデイスプレイ容器を提供す
るものである。

〈課題を解決するための手段〉 本考案は、第１図重合蓋板１、第１背面貼合板
２、背面板３、底面板４、第１正面板５、第１中
仕切板６、第２背面貼合板７、第２中仕切板８、
第２正面板９、重合蓋板１０折目を介して連設
し、第１背面貼合板２と背面板３には両者の折目
を中心に吊下孔１１を対称に設け、また第１及び
第２仕切板６，８には物品固定用の孔設部１２，
１３を各々設け、前記背面板３に第１及び第２背
面貼合板２，７を貼着し、第２正面板９と重合蓋
板１０または重合蓋板１と第１背面貼合板２との
間の折目に沿つて設けた差込溝１４に、重合蓋板
１または重合蓋板１０に折目を介して設けた差込
板１５を差込み組立ててなるデイスプレイ容器で
ある。

第２図は、第１図の他の実施例であり、第１図
においては、第２中仕切板８と重合蓋板１０の縦
方向の長さがｋ＝ｌであるのに対し、第２図実施
例によれば、第２中仕切板８の長さｋは、重合蓋
板１０の長さｌに対して長く設定されているもの
であり、然も第１正面板５と第２正面板９とは組
み立て後において同一の平面内にあるように設定
されている。

本考案デイスプレイ容器の組み立て方を第１図
及び第２図に従つて説明すれば、折目ｂを介して
第１背面貼合板２面を背面板３上に折重ねて貼合
し、次に折目ｄを折曲げて、底面板４、背面板３
上に、第１正面板後、第１中仕切板６、第２背面
貼合板７、第２中仕切板８、第２正面板９、重合
蓋板１０を折重ね、該第２背面貼合板７を背面板
３に貼合する。次に折目ａを介して重合蓋板１を
折り立て、更に折目ｃ，ｆを介して底面板４、第
１中仕切板６を背面板３に対して直角に折り立て
て、背面板３、底面板４、第１正面板後、第１中
仕切板６からなる角筒体の仕切板６に円形又は角
形の孔設部１２を備えた第３図イに示す第１仕切
部Ａを形成する。

次に、折目ｇ，ｈ，ｊを介して、第２中仕切板
８第２正面板９、重合蓋板１０からなるコの字形
の仕切板８に前記孔設部１２と同形の孔設部１３
を備えた第２仕切部Ｂを形成して、第３図イに示
す本考案デイスプレイ容器を組立完成する。本考
案デイスプレイ容器は、蓋板１と１０とを解放し
て、上側より円筒状あるいは角筒状の中身ｃを孔
設部内に装填し、重合蓋板１０及び重合蓋板１に
より容器上側を閉じて、蓋板１０の差込溝１４に
蓋板１の差込板１５を差込み施封して、容器本体
を固定する。容器上側の吊下孔１１により、店頭
販売台のフツクに吊下げて展示することができ
る。

本考案は、施封形態の他の実施例として、第３
図ロに示すように、重合蓋板１と背面貼合板２と
の間に折目ａに沿つて差込溝１４を設け、重合蓋
板１０に差込板１５を設けて、施封するとこも可
能である。

また、本考案を、第２図他の実施例に基づいて
説明すれば、第２中仕切板８の長さｋは、重合蓋
板１０の長さｌに対して長く設定することがで
き、第１図同様に、折目ｂを介して第１背面貼合
板２と背面板３上に折り重ねて貼合し、次に、折
目ｄを介して底面板４、背面板３面上に、第１正
面板５、第１中仕切板６、第２背面貼合板７を折
り重ねて背面板３の重ね合わせ面に第２背面貼合
板７を貼合する。そして、折目ａを介して、重合
蓋板１を背面板３より折立て、次に第４図折目
ｃ，ｆを介して底面板４、第１中仕切板６を背面
板３より直角に折り立て、背面板３、底面板４、
第１正面板５、第１中仕切板６からなる角筒体
の、仕切板６に円形又は角形の孔設部１２を備え
た第１仕切部Ａを形成する。次に折目ｇを介して
第２中仕切板８を背面板３に対して斜め方向に折
立て、折目ｈ，ｉを折目ｇと反対方向に折り曲げ
て、楕円形又は角形の孔設部１３を備えた傾斜す
る第２中仕切板８、第２正面板９、底面板４と平
行な重合蓋板１０からなる第２仕切板Ｂを形成し
て容器組立完成する。容器上側の重合蓋板１と１
０とを解放して第１仕切板Ａ及び第２仕切Ｂの孔
設部１２，１３内に中身Ｃを装填した後、重合蓋
板１０と第２正面板９との間に折目ｉに沿つて設
けた差込溝１４に充填蓋板１に設けた差込板１５
を差込んで施封するものである。

〈考案の効果〉 本考案デイスプレイ容器は、中身商品又は商品
容器の形状が円筒形で、収納保持する部分が全く
ない商品を簡単にホールドし、且つ商品が外から
良く見え、容器そのものは、平坦に折畳んで積重
ねでき、簡単に組み立てて、フツクでの吊下げが
可能であり、印刷表示スペースも十分確保できる
などの商品包装及び店頭展示に実用的に価値のあ
るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案デイスプレイ容器の展開図、
第２図は、本考案デイスプレイ容器の他の実施例
における展開図、第３図イは、本考案デイスプレ
イ容器の組立完成斜視図、第３図ロは本考案デイ
スプレイ容器における施封部分の他の実施例斜視
図、第４図は本考案デイスプレイ容器の他の実施
例の組立完成斜視図である。 １……重合蓋板、２……第１背面貼合板、３…
…背面板、４……底面板、４……第１正面板、６
……第１中仕切板、１０……重合蓋板、１２，１
３……孔設部、１５……差込板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 重合蓋板１、第１背面貼合板２、背面板３、底
   面板４、第１正面板５、第１中仕切板６、第２背
   面貼合板７、第２中仕切板８、第２正面板９、重
   合蓋板１０を折目を介して連設し、第１背面貼合
   板２と背面板３には両者の折目を中心に吊下孔１
   １を対称に設け、また第１及び第２中仕切板６，
   ８には物品固定用の孔設部１２，１３を各々設
   け、前記背面板３に第１及び第２背面貼合板２，
   ７を貼着し、第２正面板９と重合蓋板１０、また
   は重合蓋板１と第１背面貼合板２との間の折目に
   沿つて設けた差込溝１４に、重合蓋板１または重
   合蓋板１０に折目を介して設けた差込板１５を差
   込み組立ててなるデイスプレイ容器。