JPS644667Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本案は内服液等をストローを破損したり、容器
自体を破損したりすることなく収納でき、かつ容
器に瓶類を収納するに当たり高能率で機械的自動
充填に適したストロー付瓶類詰め合わせ容器に関
するものである。

「従来の技術」 従来、この種瓶類詰め合わせ容器においては、
ストローが瓶類の高さより長いため、ストローを
この種容器に収納するには瓶類の上方にそのまま
ストローを収容するか、容器上方にストロー収納
用空間を作製するしか方法がなく、前者では輸送
中等に瓶が容器内で揺動したり、容器を積み重ね
ることによりストローはたやすく潰れ、また後者
では容器上方の空間が積み重ねられた容器の重量
により押し潰され、ストローが潰れることはもと
より、容器自体が破損して商品価値を著しく損な
う等の欠点を存した次第である。更に容器に瓶類
を収納して詰め合わせる作業においては、容器に
付与した仕切り板を井桁状に組み合わせるか、既
成の井桁状仕切り装置を容器に挿入するかし、該
井桁状仕切り部に瓶類を嵌入しているが、井桁状
の仕切り間隔は一定せず、瓶類を井桁状仕切り部
に嵌入しにくく、非常に能率が悪いという大なる
欠点を存したものである。

「考案が解決しようとする問題点」 容器上方にストロー専用の収納用空間を設け
ず、ストローが押し潰されたりすることなく収容
ができ、而も瓶類の容器内への収納に当たつて高
能率で、瓶類の機械的自動充填に適するようにす
ることにある。

「問題点を解決するための手段」 容器を上方に延長せず、前後方向に延長し、平
面板に二枚の垂下板を連設したコの字状に縦仕切
り板を作製し、底板上に二列に並べた瓶間に任意
数の横仕切り板を挿入し、該横仕切り板の中央部
にＷ状切欠を穿設し、前記縦仕切り板の垂下板に
夫々穿設した嵌入切目を該Ｗ状切欠に嵌入して横
仕切り板に縦仕切り板を押し込み嵌合し、コの字
状縦仕切り板の平面板上にストロー収納用の空間
を成形し、正面板、背面板及び左右側板をラツプ
ラウンド方式で組み立て上面開放状容器を成形
し、背面板先端の蓋板を該容器に被せ、蓋体を成
形すると同時に蓋体左右側板の基部に区画したシ
ール片を背面板両側に連設した内側板に貼着し、
シールするようにしたものである。

「作用」 容器を上方に延長せず、前後方向に延長し、縦
仕切り板のコの字状の平面板上をストロー収納用
の空間とするから、容器を積み重ねても該空間は
押し潰されることはないものである。また容器へ
の瓶類を収納するに当たつて、底板上に並べた瓶
類に横仕切り板及びコの字状縦仕切り板を挿入
し、ラツプラウンド方式で容器を組み立てるか
ら、非常に能率化し、機械的自動充填を可能とす
るものである。

「実施例」 今、ここに本案実施の一例を示した添付図面に
ついて詳説する。

１は底板で、４は正面板、５は背面板であり、
該底板１の前後に折目２，２を介して連設したも
のである。６，６は左右側板で、底板１の両側に
折目３，３を介して連設したもので、該正、背面
板４，５の高さより低く成形したものである。
９，９，９，９は内側板で、夫々正、背面板４，
５の両側に夫々折目７，７，８，８を介して連設
したもので、夫々の幅を左右側板６，６の略ぼ半
分としたものである。１１は蓋板で、背面板５先
端に折目１０を介して連設したもので、蓋体１１
ａを構成するものである。１４，１４は蓋板１１
の両側に折目１２，１２を介して連設した蓋体左
右側板で、正、背面板４，５と左右側板６，６と
の高さの差だけの高さを有するもので、正、背面
板４，５両側の二枚ずつの内側９，９上に底板１
の両側の左右側板６，６を貼着した際に、下部を
左右側板６，６で貼着した該内側板９，９の上部
に添接するものである。１５は蓋板１１の先端に
折目１３を介して連設した蓋体正面板である。１
７，１７はシール片で、蓋体左右側板１４，１４
の基部に背面板５と蓋板１１との連設折目１０の
両端１０ａ，１０ａから該側板１４，１４の側端
に亘つて斜状のへの字状等の切目を断続的に穿設
した断続切目１６，１６を施して区画した三角形
状のものである。１８，１８は貼着片で、前記蓋
体正面板１５の両側に連設したもので、蓋体左右
側板１４，１４の先端部内面に貼着し、蓋体１１
ａを形成するものである。１９はラツプラウンド
方式の容器で、底板１の前後の正面板４及び背面
板５を折目２，２において底板１より起立し、
正、背面板４，５の両側の内側板９，９，９，９
を夫々折目７，７，８，８において内方に折曲
し、夫々二枚ずつの内側板９，９外面に底板１の
両側の左右側板６，６を折目３，３により起立し
て貼着し、蓋板１１を折目１０において容器１９
の上面開放部を閉塞するように内方に折曲し、蓋
体正面板１５を折目１３において正面板４に、ま
た両側の貼着片１８，１８を正面板４に連設した
内側板９，９に夫々添接し、該貼着片１８，１８
の外面及び蓋体左右側板１４，１４の前記シール
片１７，１７内面に糊を塗布し、蓋体左右側板１
４，１４を折目１２，１２において内側板９，
９，９，９上に折曲し、蓋体１１ａを成形すると
共に蓋体１１ａを容器本体１９ａにシールし、ラ
ツプラウンド方式で完成するものである。２０は
横仕切り板で、該容器本体１９ａの内部を横方向
に分割するもので、本実施例においては四枚設け
たものである。２１はＷ状切欠で、各横仕切り板
２０の上端中央部より中間部に亘つて穿設したも
ので、Ｗ状切欠２１の中央部を第４図に示すよう
に後述のコの字状縦仕切り板２４の平面図２３を
受けるように平らに成形したものである。２４は
コの字状縦仕切り板で、容器本体１９ａの内部を
縦方向に分割する二枚の垂下板２２，２２を上端
で平板面２３の両側に折目２３ａ，２３ａを介し
て連設したものである。２５，２５は夫々垂下板
２２，２２の下端より中間部に亘つて穿設した横
仕切り板２０の嵌入切目で、横仕切り板２０と同
数設け、下端部を横仕切り板２０を嵌入し易いよ
うに楔状２５ａ，２５ａに拡大し、嵌入切目２
５，２５の上端をどちらか一方へ弯曲した鉤状部
２５ｂ，２５ｂに成形し、横仕切り板２０に嵌入
切目２５，２５を嵌合するときの抵抗を減少させ
るためのものである。２６は内服液等を収容した
瓶類で、２７は容器１９に収納する瓶類２６の数
だけのストローである。２８，２８は蓋体正面板
１５の下端より中間部に亘つて並列に穿設した蓋
体１１ａの係止用切目で、該切目２８，２８間の
舌片１５ａを正面板４の中央部上端部に穿設した
内容物取出し用切欠２９より容器本体１９ａ内部
に挿入し、蓋体１１ａを係止するものである。

本案は以上のような構成で、これを使用するに
当たつては、第６図に示すように偏平状とした容
器１９の底板１上に10本の瓶類２６を５本ずつ二
列に並べ、各瓶類２６，２６間に四枚の横方向仕
切り板２０を挿入し、各横方向仕切り板２０のＷ
状切欠２１に縦仕切り板２４の垂下板２２，２２
の嵌入切目２５，２５を押し込み嵌合し、第３図
に示すように縦仕切り板２４の平面板２３上にス
トロー２７の束の収納用空間３０を成形し、前記
のようにラツプラウンド方式で容器１９を第１図
に示すように組み立て完成するものである。

「考案の効果」 容器１９を前後方向に延長し、コの字状縦仕切
り板２４の平面板２３の上方にストロー２７の収
納用空間３０を成形するから、容器１９自体が潰
れることはなく、ゆえに該空間は押し潰されたり
することなく、ストロー２７は潰れることはない
ものである。また瓶類２６の収納に当たつても、
予め完成した井桁状仕切り装置の井桁状仕切り部
に瓶類を嵌入せず、二列に並べた瓶類に横及び縦
仕切り装置を挿入し、ラツプラウンド方式で容器
１９を完成するから、高能率で、瓶類の機械によ
る自動充填に適するものである。

【図面の簡単な説明】

添付図面は本案実施の一例を示すもので、第１
図は閉蓋時斜視図、第２図は開蓋時斜視図、第３
図は仕切り装置の要部斜視図、第４図は横仕切り
板の平面図、第５図は縦仕切り板の展開図、第６
図は容器の展開図である。 １……底板、２，３……折目、４……正面板、
５……背面板、６……側板、７，８……折目、９
……内側板、１０……折目、１１……蓋板、１１
ａ……蓋体、１２，１３……折目、１４……蓋体
側板、１５……蓋体正面板、１５ａ……舌片、１
６……断続切目、１７……シール片、１８……貼
着片、１９……容器、１９ａ…容器本体、２０…
…横仕切り板、２１……Ｗ状切欠、２２……垂下
板、２３……平面板、２３ａ……折目、２４……
コの字状縦仕切り板、２５……嵌入切目、２５ａ
……楔状、２５ｂ……鉤状部、２６……瓶類、２
７……ストロー、２８……係止用切目、２９……
内容物取出し用切欠、３０……収納用空間。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 底板１の前後及び両側に正面板４、背面板５及
   び該正、背面板４，５より高さの低い左右側板
   ６，６を夫々連設し、正面板４及び背面板５の両
   側に該側板６，６の幅の略ぼ半分の内側板９，
   ９，９，９を連設し、背面板５の先端に折目１０
   を介して蓋板１１を連設し、蓋板１１の両側及び
   先端に正、背面板４，５と左右側板６，６との高
   さの差だけの蓋体左右側板１４，１４及び同正面
   板１５を連設し、蓋体左右側板１４，１４に前記
   折目１０の両端から該左右側板１４，１４の側端
   に至る斜状の断続折目１６，１６を穿設し、三角
   形状シール片１７，１７を区画し、蓋体正面板１
   ５の両側に左右側板１４，１４への貼着片１８，
   １８を連設して成るラツプラウンド式の容器１９
   を設け、該容器本体１９ａの内部を横方向に分割
   する横仕切り板２０を任意数別設し、各仕切り板
   ２０の上端中央部より中間部に至るＷ状切欠２１
   を穿設し、該本体１９ａの内部を縦芳香に分割す
   る垂下板２２，２２を平面板２３に連設したコの
   字状縦仕切り板２４を設け、該垂下板２２，２２
   に横仕切り板２０の嵌入切目２５，２５を横仕切
   り板２０の数だけ穿設し、底板１上に適宜本数の
   瓶２６を二列に並べ、各瓶２６間に横仕切り板２
   ０を挿入し、各横仕切り板２０のＷ状切欠２１に
   縦仕切り板２４の垂下板２２，２２に穿設した嵌
   入切目２５，２５を嵌合し、縦仕切り板２４の平
   面板２３上方に束にしたストロー２７の収容空間
   を成形し、夫々両側の内側板９，９，９，９を内
   方に折曲して正、背面板４，５を底板１より起立
   し、底板１両側の左右側板６，６を内側板９，
   ９，９，９外面に貼着し、蓋板１１を折目１０に
   おいて内方に折曲し、蓋体正面板１５を正面板４
   外面に添接し、両側の貼着片１８，１８を正面板
   ４両側の内側板９，９上に添接し、左右側板１
   ４，１４のシール片１７，１７内面及び該貼着片
   １８，１８外面に糊を塗布し、蓋体左右側板１
   ４，１４を下方に折曲し、シール片１７，１７を
   背面板両側の内側板９，９上に、また貼着片１
   ８，１８を左右側板１４，１４内面に貼着するこ
   とを特徴とするストロー付瓶類詰め合わせ容器。