JPS6346264Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、トラクタ、トラツククレーン等の作
業車両の作業燈制御用回路に関する。

［従来の技術］ 現在のトラクタ、トラツククレーン等の作業車
両においては、作業灯は車両が走行状態でも点灯
できる構造となつている。

第１図に従来のトラクタ、トラツククレーン等
の作業車両における作業灯の電気回路を示し、作
業灯１は作業灯スイツチ２′と直列にして電源３
に接続されており、作業灯スイツチ２′が閉じて
いる限り車両の走行状態の如何にかかわらず作業
灯１は点灯している。

ところで、作業灯はトラクタでは後方に、また
トラツククレーンでは前方を照射するように取付
けられているため運転者、作業者等が作業後に消
灯忘れ、または故意に点灯させたまま走行する
と、後続車、対向車の運転者に眩惑を与え迷惑で
ある。

なお、作業灯結線回路については本出願人は実
開昭50−39080号公報において作業中のみ作業灯
が点灯する回路を提案している。

また、実開昭50−94648号全文明細書には、パ
ーキングブレーキをかけたときに閉じるパーキン
グスイツチにより作業灯と作業灯スイツチとの間
に設けたリレーのコイルを励磁し、パーキングし
たときだけ作業灯を点灯するようにした技術が示
されている。

［考案が解決しようとする課題］ しかし、この公知技術では、作業灯スイツチを
閉じたままで走行すると、作業灯は消灯するが、
停車してパーキングブレーキをかけると点灯して
しまい、他車に眩惑を与えてしまという不具合が
ある。

本考案は、作業終了後に作業灯を消灯しないで
走行したとき、走行時および走行中の停車時に作
業灯が点灯しないようにした作業車両の作業灯制
御用回路を提供することを目的としている。

［課題を解決するための手段］ 本考案によれば、作業灯を第１の回路によりリ
レースイツチを介して電源に接続し、前記第１の
回路の前記作業灯とリレースイツチとの間を第２
の回路により常閉自動復帰型の作業灯消灯スイツ
チ、電流逆流防止器、前記リレースイツチを自己
保持するリレーコイルおよび車両走行時に開く車
速感知スイツチを介してアースし、前記第２の回
路の前記逆流防止器とリレーコイルとの間を第３
の回路により電流逆流防止器および常開自動復帰
型の作業灯点灯スイツチを介して電源に接続して
いる。

［作用］ 上記のように構成された作業車両の作業灯制御
用回路において、作業時に点灯スイツチを閉じる
と、リレーコイルが励磁されてリレースイツチが
閉じ、作業灯が点灯し、点灯スイツチは開状態に
自動復帰するが、第２の回路によりリレースイツ
チは閉状態に自己保持される。作業終了後、消灯
スイツチを開くと、リレースイツチの自己保持が
解除され、作業灯は消灯し、消灯スイツチは閉状
態に自動復帰する。

この際、消灯スイツチの消灯操作をしないで、
すなわち第２の回路を閉路したままで走行する
と、車速感知スイツチが閉じてリレースイツチの
自己保持が解除され、作業灯は消灯する。したが
つて、走行中、停車しても作業灯が点灯すること
はなく、他車が眩惑されてしまうおそれもない。

［実施例］ 以下図面を参照して本考案の実施例を説明す
る。

第２図において、作業灯１は第１の回路Ｌ１に
よりリレースイツチ２を介して電源３に接続され
ている。その第１の回路Ｌ１の作業灯１とリレー
スイツチ２との間は、第２の回路Ｌ２により常閉
自動復帰型の作業灯消灯スイツチ４、電流逆流防
止器５、リレースイツチ２を自己保持するリレー
コイル６および車両走行時に開く車速感知スイツ
チ７を介してアースされている。その第２の回路
Ｌ２の電流逆流防止器５とリレーコイル６との間
は、第３の回路Ｌ３により電流逆流防止器１０お
よび常開自動復帰型の作業灯点灯スイツチ９を介
して電源８に接続されている。

今、車両を停止させ作業を行なうに際して作業
灯点灯スイツチ９を閉じると、電源８からの電流
は作業灯点灯スイツチ９、電流逆流防止器１０、
リレーコイル６、車速感知スイツチ７（車両は停
止しているので車速感知スイツチ７は閉）と流
れ、リレーコイル６が励磁してリレースイツチ２
が閉じる。すると電源３からの電流がリレースイ
ツチ２、作業灯消灯スイツチ４、電流逆流防止器
５、リレーコイル６、車速感知器７と流れ、作業
灯点灯スイツチ９が自動復帰して開いてもリレー
コイル６は励磁し続け、リレースイツチ２は閉状
態に保持される。リレースイツチ２が閉じること
により電源３からの電流がリレースイツチ２を経
て作業灯１に流れ、作業灯１は点灯する。作業を
終えれば作業灯消灯スイツチ４を開くことにより
リレーコイル６は消磁し、それに伴いリレースイ
ツチ２は開き作業灯１は消灯する。

今、作業を終えて作業灯消灯スイツチ４を閉じ
る操作をしないで消灯忘れしても、車両が走行す
れば車速感知スイツチ７が開くので、作業灯１は
車両の走行時には必ず消灯する。また車両の走行
時に作業灯点灯スイツチ９を閉じても車速感知ス
イツチ７が開いているので、作業灯１は点灯しな
い。

また、走行時に停車しても、作業灯点灯スイツ
チ９は常に開いているので、作業灯１は点灯しな
い。

［考案の効果］ 本考案は、以上説明したように構成されている
ので、自動復帰型のスイツチを用いることがで
き、作業時に点灯スイツチを閉じたとき以外は作
業灯を点灯しないようにして、走行時および走行
中の停車時に作業灯が点灯し、後続車、対向車の
運転者に眩惑を与えるのを確実に防止することが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の作業灯制御用回路図、第２図は
本考案の一実施例を示す回路図である。 Ｌ１……第１の回路、Ｌ２……第２の回路、Ｌ
３……第３の回路、１……作業灯、２……リレー
スイツチ、３，８……電源、４……作業灯消灯ス
イツチ、５，１０……電流逆流防止器、６……リ
レーコイル、７……車速感知スイツチ、９……作
業灯点灯スイツチ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 作業灯を第１の回路によりリレースイツチを介
   して電源に接続し、前記第１の回路の前記作業灯
   とリレースイツチとの間を第２の回路により常閉
   自動復帰型の作業灯消灯スイツチ、電流逆流防止
   器、前記リレースイツチを自己保持するリレーコ
   イルおよび車両走行時に開く車速感知スイツチを
   介してアースし、前記第２の回路の前記逆流防止
   器とリレーコイルとの間を第３の回路により電流
   逆流防止器および常開自動復帰型の作業灯点灯ス
   イツチを介して電源に接続したことを特徴とする
   作業車両の作業灯制御用回路。