JPS6343866A - 電動式パワ−ステアリング装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、電動機により補助トルクを発生する自動車
などのパワーステアリング装置に関する。

従来の技術とその問題点 電動式パワーステアリング装置として、ステアリングシ
ャフトに連結された電動機と、ステアリングシャフトの
操舵トルクを検出するトルク検出器と、トルク検出器の
出力に応じて電動機の出力トルクおよび回転方向を制御
する制御装置とを備えたものが知られている。

このような電動式ステアリング装置では、モータの回転
を減速してステアリングギヤ横に伝える必要があるが、
モータ軸を歯車を介してステアリング機構に連結したの
では十分な減速比が得られないため、モータ軸はウオー
ム減速機を介してステアリング機構に連結される。

ところで、自動車のハンドルは、ハンドルを切って進行
方向を変えたのち、タイヤからの反力によって元の直進
状態に戻らなければならない。ところが、ウオーム減速
機は伝達効率が悪いため、ウオーム減速機が接続された
ままであると、これが負荷となり、ハンドルは元に戻ら
ない。

この発明の目的は、上記の問題を解決し、十分な減速比
が得られ、しかもハンドルが容易に戻る電動式パワース
テアリング装置を提供することにある。

問題点を解決するための手段 この発明による電動式パワーステアリング装置は、操舵
トルクを検出し、このトルクに応じて電動機を作動させ
、動力補助を行なうようにした電動式パワーステアリン
グ装置において、電動機の出力が遊星ローラ型減速機を
介してステアリングシャフト、ステアリングギヤのピニ
オン軸、ラックバ−などのステアリング機構に伝達され
ることを特徴とするものである。

作　　　　　用 電動機の出力は遊星ローラ型減速機により十分に減速さ
れてステアリング機構に伝えられる。

遊星ローラ型減速機は伝達効率が良いので、これが接続
されたままでも、タイヤからの反力に応答してハンドル
が元の直進状態に戻る。

実　　施　　例 第１図は、この発明を自動車の電動式パワーステアリン
グ装置に適用した第１実施例を示す。

ステアリングシャフト（１０）は第１シヤフト（１Ｏａ
）と第２シヤフト（ｉｏｂ）に分割されており、これら
の間に操舵トルクを検出するトルク検出器（１１）が設
けられている。第１シヤフト（１０ａ）の上端にはステ
アリングホイール（１２）が固定され、第２シヤフト（
１０ｂ）の下端はユニバーサルジヨイント（１３）、中
間シャフト（１４）およびユニバーサルジヨイント（１
５）を介してラック・ビニオン式ステアリングギヤ（１
６）のピニオン軸（１７）に連結されている。また、第
２シヤフト（１０ｂ）には、歯車（１８）が固定されて
いる。補助トルクを発生するための電動機（１９）が第
２シヤフト（１ｏｂ）と平行に配置されており、この電
動ｍ、（１９）には後述する遊星ローラ型減速機（２０
）が直結されている。そして、この減速１ｆｉ　（２０
）の出力軸（２１）に固定された歯車（２２）が、第２
シヤフト（１０ｂ）の歯車（１８）とかみ合っている。

遊星ローラ型減速機（２０）は、第２図に詳細に示すよ
うに、電動１ｆｉ　（１９）と共通のケーシング（２３
）内に収容されている。電動機（１９）の出力軸（２４
）と減速機（２０）の出力軸（２１）は同一直線上に配
置されており、ケーシング（２３）の内面にはこれらの
出力軸（２１）（２４）と同心の固定外輪（２５）が固
定されている。電動機出力軸（２４）の先端部にはこれ
と同心の第１太陽ローラ（２６）が一体状に設けられ、
減速機出力軸（２１）の先端部には中間プレート（２７
）が針状ころ軸受（２８）を介して回転自在に取付けら
れている。中間プレート（２７）には出力軸（２４）と
平行な複数のピン（２９）が同一円周上に等間隔をおい
て固定されており、各ピン（２９）には、第１太陽ロー
ラ（２６）と外輪（２５）の間を転動する第１遊星ロー
ラ（３０）が針状ころ軸受（３１）を介して回転自在に
取付けられている。中間プレート（２７）には、第１太
陽ローラ（２６）と同心、同径の第２太陽ローラ（３２
）が一体に形成されている。減速機出力軸（２１）に形
成されたフランジ（３３）に、出力軸（２１）と平行な
複数のピン（３４）が中間プレート（２７）のピン（２
９）と同じ円周上に等間隔をおいて固定されており、各
ピン（３４）には、第１遊星ローラ（３０）と同径で第
２太陽ローラ（３２）と外輪（２５）の間を転勤する第
２遊星ローラ（３５）が針状ころ軸受（３６）を介して
回転自在に取付けられている。電動機出力軸（２４）の
回転は第１太陽ローラ（２６）、固定外輪（２５）およ
び第１遊星ローラ（３０）により減速されて中間プレー
ト（２７）に伝えられ、さらに中間プレート（２７）の
回転は第２太陽ローラ（３２）、固定外輪（２５）およ
び第２遊星ローラ（３５）により同じだけ減速されて減
速機出力軸（２１）に伝えられる。このため、全体とし
て、大きな減速比が得られる。

電動式パワーステアリング装置には、また、トルク検出
器（１１）の出力に応じて電動機（１９）の出力トルク
および回転方向を制御する制御装置（３７）が設けられ
ている。

上記の電動式パワーステアリング装置において、電動機
出力軸（２４）の回転は遊星ローラ型減速機（２０）に
より十分に減速されてステアリングシャフト（１０）に
伝えられる。遊星ローラ型減速機（２０）は伝達効率が
良いので、これが接続されたままでも、タイヤからの反
力に応答してハンドルが元の直進状態に戻る。

他は従来の電動式パワーステアリング装置の場合と同じ
であるから、詳細な説明は省略する。

第３図は、第２実施例を示す。

この場合、ステアリングギヤ（１６）のピニオン軸（１
７）が電動機（１９）に直結された遊星ローラ型減速機
（２０）の出力軸と一体となっている。伯は第１実施例
の場合と同様であり、同じものには同一の符号を付して
いる。

電動機（１９）の出力は、遊星ローラ型減速機（２０）
を介して、たとえばラックバ−（３８）などステアリン
グ機構の他の部分に伝達されてもよい。

発明の効果 この発明によれば、電動機の出力が遊星ローラ型減速機
によりステアリング機構に伝えられるので、十分な減速
比が得られる。しかも、遊星ローラ型減速機は伝達効率
が良いので、これが接続されたままでもタイヤからの反
力に応答してハンドルが元の直進状態に容易に戻ること
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の第１実施例を示す自動車の電動式パ
ワーステアリング装置の概略斜視図、第２図は遊星ロー
ラ型減速機の拡大縦断面図、第３図は第２実施例を示す
概略斜視図である。 （１０）・・・ステアリングシャフト、（１１）・・・
トルク検出器、（１６）・・・ステアリングギヤ、（１
７）・・・ピニオン軸、（１８０２２）・・・歯車、（
１９）・・・電動機、（２ｏ）・・・遊星ローラ型減速
機、（２１）・・・減速機出力軸、（２４）・・・電動
機出力軸、（３７）・・・制御装置、（３８）・・・ラ
ックバ−０ 以　　上

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 操舵トルクを検出し、このトルクに応じて電動機を作動
   させ、動力補助を行なうようにした電動式パワーステア
   リング装置において、電動機の出力が遊星ローラ型減速
   機を介してステアリングシャフト、ステアリングギヤの
   ピニオン軸、ラックバーなどのステアリング機構に伝達
   されることを特徴とする電動式パワーステアリング装置
   。