JPS6343435Y2 - - Google Patents

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JPS6343435Y2
JPS6343435Y2 JP1983179567U JP17956783U JPS6343435Y2 JP S6343435 Y2 JPS6343435 Y2 JP S6343435Y2 JP 1983179567 U JP1983179567 U JP 1983179567U JP 17956783 U JP17956783 U JP 17956783U JP S6343435 Y2 JPS6343435 Y2 JP S6343435Y2
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JP
Japan
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blade
annular rib
air
blades
boss portion
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JP1983179567U
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JPS6087397U (ja
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (技術分野) 本考案は、送風性能の向上を図り得る多翼フア
ン装置に関する。
(技術の背景) 多翼フアン装置は、通常、モータの主軸が取付
けられるボス部と、このボス部の外周から主軸と
平行な方向に延びる多数のブレードと、ブレード
の先端同志を結ぶ補強用の環状リブとから構成さ
れており、合成樹脂により成形されている。
多翼フアン装置に吸込まれる空気によつて、フ
アンを駆動するためのモータを冷却することがで
きることから、実開昭49−150706号公報に示され
るようにブレードの中間にボス部を設けた両吸込
み形のフアンがある。
ところが、従来の両吸込み形のフアンは、ボス
部の外周からボス部の表面側及び裏面側にそれぞ
れブレードを突出した構造となつているため、ボ
ス部の表面側に位置するブレードと裏面側に位置
するブレードとでは、別の金型により成形される
ことになる。このため、片側から吸込む通常のフ
アンと同様に、樹脂成形のための抜き勾配を設け
る必要から、ブレードの先端側は肉厚が薄くな
り、ボス部に近い根元側は肉厚を厚くしなければ
ならなかつた。
また、従来の両吸込み形のフアンにおいて、ボ
ス部の表面側及び裏面側のブレード端部(吸込み
口)圧力の均衡を図るために、ボス部のうちブレ
ードが突出していない部分に、空気が通過し得る
開口部を開設したものが提案されている。
(先行技術の問題点) フアンの性能を向上させるという観点からする
と、ブレードはそれらの長手方向のどの位置にあ
つても肉厚が同じであるようにすることが望まし
いが、金型を用いて樹脂成形を行なう場合、抜き
勾配を設けることが不可欠であるから、どうして
も肉厚を同じとすることは不可能であつた。
また、ボス部のブレードが突出していない位置
(ほぼ中央部分)に空気が通過し得る開口部を開
設したものでは、この部分においては、両吸込み
口から流入する空気流はその流れ方向が変更され
る前の状態であり、ボス部に対してほぼ直角に流
入することになる。そのために、吸込み口圧力の
均衡を維持する場合以外にも、この開口部を通つ
て空気が通過することになり、開口部の部分で渦
流が生じる虞れがあり、これに伴つて送風性能の
低下あるいは騒音を生じるという問題点があつ
た。
(考案の目的) 本考案は、両吸込み形の多翼フアン装置におけ
るブレードの肉厚を均一にすると共に、ボス部の
外周部特にそれぞれのブレードの間に孔を形成す
ることによつて、フアンの送風性能を向上するこ
とを目的とする。
(考案の構成) かかる目的を達成するための構成は、ブレード
を多数枚円筒状に配置すると共にモータの主軸が
取付けられるボス部を前記ブレードの長手方向中
央部に設け、前記ブレードの両端から空気を吸込
むようにした多翼フアン装置において、前記ブレ
ードの両端部の外周にこれらと一体に環状リブを
設け、前記ボス部を前記ブレードの内周面でぞれ
ぞれのブレードと一体に形成し、かつ、前記ボス
部の外周面と対向する位置に前記ブレードと一体
に中間環状リブを設け、前記中間環状リブと前記
ボス部外周と前記ブレードとにより囲まれる孔
を、それぞれのブレードの間に形成したことを特
徴とする多翼フアン装置である。
(実施例) 以下、図示する本考案の一実施例について説明
する。
本考案の多翼フアン装置1は図示するように、
全体的に円筒形状をなし、両端に環状リブ2,3
を有する。一方の環状リブ2と他方の環状リブ3
との間は、真直ぐに延びる多数のブレード4によ
りつながつている。それぞれのブレード4は第2
図に示すように、半径方向に湾曲しており、空気
は放射方向に吐出される。
第3図から明らかなように、フアンを回転する
ためのモータ5の主軸6が取付けられるボス部7
がブレード4の長手方向中央部分でぞれぞれのブ
レード4と一体となつている。そして、ボス部7
はブレード4の半径方向の内側から立上がり、そ
の部分でブレード4と一体となつており、ボス部
7と一体となつた部分のブレード4同志の間に
は、第2図、第3図に示すように空間となつてお
り、ブレード4の外側のうちボス部7に対応した
部分には、補強用の中間環状リブ8が一体となつ
ている。したがつて、前記空間はブレード4相互
間及び中間環状リブ8とボス部7外周とで囲まれ
た孔9となつている。このボス部7は図示実施例
にあつては、断面山形となつているが、平板形状
としても良い。
第4図、第5図は上述の多翼フアン装置を成形
するための金型10を示す図であり、コア型11
とキヤビテイ型12と2つの分割型13,14と
により、多翼フアン装置1と同形状の空洞(キヤ
ビテイ)が形成されるようになつており、キヤビ
テイ型12に取付けられたランナ部15から溶融
状態の樹脂を注入することにより、フアンが成形
される。
ブレード4はコア型11及びキヤビテイ型12
のうちそれぞれ棒状に突出した部分により形成さ
れるようになつており、孔9の中に交互にコア型
とキヤビテイ型とが位置するようになつている。
したがつて、ブレード4を成形するためのコア型
11及びキヤビテイ型12は、逆方向の抜き勾配
を有することになるので、それぞれブレードは全
体にわたり、ほぼ同一の肉厚となる。第4図、第
5図に示す金型を用いて樹脂をキヤビテイの中に
注入した後は、コア型11とキヤビテイ型12と
を相互に離反させると共に、2つの分割型13と
14とを相互に離反させることにより、成形完了
後の多翼フアン装置を金型10から取り出すこと
が可能となる。
次に、このように構成した多翼フアン装置の作
用を説明する。
第3図に示すように、モータ5が駆動され主軸
6が回転すると、これに伴つてフアンが回転を始
め、環状リブ2側の吸込み口から流入した空気
は、ブレード4の湾曲形状に沿つて流れの方向が
放射方向に滑らかに変更されて、各ブレード4相
互間から吐出されることになる。
また、環状リブ3側の吸込み口から流入した空
気も同様に、放射方向に滑らかに流れの方向が変
更されて、各ブレード4相互間から吐出されるこ
とになる。
このように両吸込み口から空気が流入している
場合に、圧力バランスが崩れて両吸込み口で圧力
差が生じたときには、圧力の高い方の空気の一部
は、孔9を通つて圧力の低い方へ流れ込むことに
なる。ところで、孔9の開設位置は、両吸込み口
から流入した空気流が放射方向に流れの方向がす
でに変更されたところであり、かつ、孔9は各ブ
レード間という狭小な部分に限定されて開設され
ている。したがつて、孔9は、主に上述したよう
な圧力バランスを維持するときにのみ空気が流
れ、必要以上に空気の循環が行なわれることはな
い。しかも、孔9を通過する空気流は、流れ方向
が放射方向に変更された空気流の一部であるの
で、通過した後も、他方の吸込み口から流入した
空気流と衝突することなく放射方向に流れが滑ら
かに変更されることになる。
尚、第5図に示す金型10により成形される多
翼フアン装置は、ブレード4の枚数が偶数枚の場
合には、ブレード4の部分を成形するためのコア
型11とキヤビテイ型12は交互に位置すること
になるが、奇数枚の多翼フアン装置を成形する場
合には、1個所だけ一方の型が隣り合う部分が存
在することになる。したがつて、この部分には抜
き勾配が必要となる。
(考案の効果) 以上のように、本考案によれば、ブレードを多
数枚円筒状に配置すると共にモータの主軸が取付
けられるボス部を前記ブレードの長手方向中央部
に設け、前記ブレードの両端から空気を吸込むよ
うにした多翼フアン装置において、前記ブレード
の両端部の外周にこれらと一体に環状リブを設
け、前記ボス部を前記ブレードの内周面でぞれぞ
れのブレードと一体に形成し、かつ、前記ボス部
の外周面と対向する位置に前記ブレードと一体に
中間環状リブを設け、前記中間環状リブと前記ボ
ス部外周と前記ブレードとにより囲まれる孔を、
それぞれのブレードの間に形成したので、ブレー
ドの肉厚がブレードのどの位置においてもほぼ均
一となり、フアンの吐出性能の向上が図られる。
しかも、孔を介して両方の吸込み口が連通される
ことから、圧力バランスが崩れて両吸込み口で圧
力差が生じたときには、圧力の高い方の空気の一
部は、孔を通つて圧力の低い方へ流れ込むことに
なり、両方のブレードから吐出される空気の圧力
バランスが図られることになる。さらに、この孔
は空気流が放射方向に流れる位置に開設され、か
つ、各ブレード間という狭小な部分に限定されて
いるので、必要以上に空気の循環が行なわれるこ
とはなく、孔を通過する空気流も滑らかに放射方
向に流れが変更されることになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る多翼フアン装
置を示す斜視図、第2図は第1図の正面図、第3
図は第2図における−線に沿う断面図、第4
図は第1〜3図に示す多翼フアン装置を成形する
ための金型を示す断面図、第5図は第4図におけ
る−線に沿う断面図である。 1……多翼フアン装置、2,3……環状リブ、
4……ブレード、5……モータ、7……ボス部、
8……中間環状リブ、9……孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ブレードを多数枚円筒状に配置すると共にモー
    タの主軸が取付けられるボス部を前記ブレードの
    長手方向中央部に設け、前記ブレードの両端から
    空気を吸込むようにした多翼フアン装置におい
    て、前記ブレードの両端部の外周にこれらと一体
    に環状リブを設け、前記ボス部を前記ブレードの
    内周面でぞれぞれのブレードと一体に形成し、か
    つ、前記ボス部の外周面と対向する位置に前記ブ
    レードと一体に中間環状リブを設け、前記中間環
    状リブと前記ボス部外周と前記ブレードとにより
    囲まれる孔を、それぞれのブレードの間に形成し
    たことを特徴とする多翼フアン装置。
JP17956783U 1983-11-22 1983-11-22 多翼ファン装置 Granted JPS6087397U (ja)

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JP17956783U JPS6087397U (ja) 1983-11-22 1983-11-22 多翼ファン装置

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JP17956783U JPS6087397U (ja) 1983-11-22 1983-11-22 多翼ファン装置

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Publication Number Publication Date
JPS6087397U JPS6087397U (ja) 1985-06-15
JPS6343435Y2 true JPS6343435Y2 (ja) 1988-11-11

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ID=30389576

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JP4269092B2 (ja) * 1997-05-21 2009-05-27 Toto株式会社 多翼遠心ファン
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US3464622A (en) * 1968-01-25 1969-09-02 Donald I Dennis Blower fan
JPS57126638A (en) * 1981-01-30 1982-08-06 Kobayashi Tekkosho:Kk Method and apparatus for forming sirocco fan

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