JPH02136597A - 送風羽根 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は送風機に使用される送風羽根に関する。

（従来の技術） 従来より、送風機に使用される送風羽根においては、第
６図に示すようないわゆる遠心羽根といわれる送風羽根
１がある。このものは、中心部に軸挿通孔２を有する円
板状の基盤部３上に複数枚の羽根片４を放射状に立設し
た構成である。しかしながらこのものにおいては、構造
上羽根片４の強度が弱く、又、性能上静圧が低いという
欠点がある。

これに代わるものとしては、第７図に示すように、羽根
片４の基盤部３とは反対側にその基盤部３と対向する環
状連結板５を設けた構成の送風羽根６がある。このもの
によれば、羽根片４が環状連結板５により補強されて羽
根片４の強度が大きくなり、しかも静圧も大きくできる
。ところが、この構成のものをプラスチックにより一体
成形しようとすると、例えば軸挿通孔２の軸方向に分離
される上型と下型とを用いた単純な成形型では成形する
ことはできない。一体成形するためには、上型及び下型
の他に、横方向にスライドするスライド型が複数個必要
となり、成形型の構造が複雑化するという問題がある。

そこで、上記送風羽根６の構造を変形して、例えば第８
図に示すような送風羽根７とすることが煮えられる。即
ち、このものは、中心部に軸挿通孔８を有した略円錐状
をなす基盤部９の外面に複数枚の羽根パ１０を斜め外方
に向けて突設し、これら各羽根片１０の先端を連結する
ように環状連結板１１を設けた構成とするものである。

この送風羽根７は、回転により空気が羽根片１０の内周
側から吸込まれて外周方向へ吐出されるように第８図に
矢印Ａで示すような流れの風が生ずる。

このような送風羽根７の構造にした場合、第９図に示す
ように、軸挿通孔８の軸方向に分離される上京１２及び
下型１３のみを用いたｒｌを純な成形型により一体成形
することができる。この場合、上型１２及び下型１３の
抜き勾配を考慮して、環状連結板１１の内径寸法シ１を
）Ｊ、盤部９の外径寸法（２以上に設定する必要がある
。

ところで、上記送風羽根７を成形する場合、各羽根片１
０の側面において上型１２と下型１３とが合わされるこ
とになり、従って羽根片１０の側面にその上、下向型１
２．１３の合わせ面に対応するパーティングライン１４
が環状連結板１１の内縁と基盤部９の外縁とを結ぶ線に
沿って生ずる。

又、羽根片１０においては、第１０図及び第１１図の（
ａ）、（ｂ）、（ｃ）に示すように、バチイングライン
１４を境にした羽根片１０の吸込み側１０ａの肉厚寸法
ｄ１は、上型１２の抜き勾配を考慮して、下部から上部
に行くに従って小さく設定する必要があり、一方、羽根
片１０の吐出側１０ｂの肉厚寸法ｄ２は、下型１３の抜
き勾配を考慮して、上部から下部に行くに従って小さく
設定する必要がある。そしてこの場合、羽根片１０にお
ける上下ノｊ向の中間部において吸込み側１０ａと吐出
側１０ｂとの肉ｊす寸法が同一となるように設定されて
いる（第１１図（ｂ）参照）。従って、パーティングラ
イン１４部分の中間部においては吸込み側１．０　ａと
吐出側１０ｂとの間に段差はなく、そこから上下方向に
遠くなる程段差りが大きくなっている。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、上記構成の送風羽根７では、羽根片１０
のパーティングライン１４部分において段差がない中間
部より上方の部分で、吸込み側１０ａの肉厚寸法ｄｌよ
りも吐出側１０ｂの肉厚寸法ｄ２の方が大きいため（第
１１図（ａ）参照）、羽根片１０の側面に沿って流れる
風は第１０図及び第１１図（ａ）に夫々矢印Ｂで示すよ
うに吐出側１０ｂの壁面１５に当たって流れが乱されて
乱流となり、この乱流が送風機において騒音の原因とな
る問題がある。

本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目
的は、基盤部上に突設された複数枚の羽根片の先端を連
結するように環状連結板を一体に有したものにおいて、
上型及び下型を利用して一体成形でき、加えて、羽根片
の側面上における風の乱流の発生を防止でき、ひいては
騒音の低減化を図り得る送風羽根を提供するにある。

［発明の構成］ （課題を解決するための手段） 本発明は、中心部に軸挿通孔を何した基盤部と、この基
盤部上に斜め外方へ向けて突設され回転に伴い空気を内
周側から吸込んで外周方向へ吐出する複数枚の羽根片と
、これら各羽根片の先端を連結するように設けられた環
状連結板とを一体に有し、前記軸挿通孔の軸方向に分離
される上型及び下型を利用して一体成形されるようにし
た送風羽根において、前記羽根片の側面に生ずる成形時
のパーティングラインを境にしてその羽根片の吸込み側
の肉厚寸法を吐出側の最大肉厚寸法以上となるように設
定したところに特徴を有する。

（作用） 上記した手段によれば、羽根片の側面におけるパーティ
ングライン部分において、吸込み側が吐出側に対して面
一かそれよりも高（なっているので、羽根片の側面に沿
って流れる風は、そのパーティングライン部分で乱れる
ことなくスムーズに通過する。従って、羽根片の側面上
において風の乱流は発生しない。

（実施例） 以下、本発明を中間形換気扇に適用した一実施例につき
第１図乃至第４図を参照して説明する。

まず、第４図において、２１は中間形換気扇の本体枠で
、略円筒状をなし、一端部に設けられた側板２２に吸気
口２３が形成され、他端部に排気口２４が形成されてい
る。２５は吸気口２３と連通ずるように側板２２に取付
けられた吸気側の接続口体、２６は排気口２４と連通ず
るように本体枠２１に取付けられた排気側の接続口体で
、これら両接続口体２５．２６には夫々図示しないダク
トが接続されるようになっている。２７は本体枠２１内
に支持板２８を介して取付けられたモータで、これの回
転軸２７ａに該モータ２７により回転駆動される送風羽
根２９が取るされている。

次に、この送風羽根２９について詳述するに、これは、
第２図にも示すように、中心部に軸挿通孔３０を有した
略円錐状をなす基盤部３１と、この基盤部３１の外面に
夫々斜め外方に向けて突設された複数枚の羽根片３２と
、これら各羽根片３２の先端を連結するように設けられ
た環状連結板３３とを一体に有し、軸挿通孔３０の軸方
向に分離される上型及び下型を利用して一体成形できる
構成である（従来の第９図参照）。この場合、上型及び
下型の抜き勾配を考慮して、環状連結板３３の内径寸法
Ｌ１を基盤部３１の外径寸法Ｌ２以上に設定している。

そして、各羽根片３２の側面には、成形時に上型と下型
との合わせ面に対応するパーティングライン３４が環状
連結板３３の内縁と基盤部３１の外縁とを結ぶ線に沿っ
て生ずる。

又、羽根片３２においては、第１図及び第３図の（ａ）
、（ｂ）、（Ｃ）に示すように、パーティングライン３
４を境にした羽根片３２の吸込み側３２ａ（内周側）の
肉厚寸法Ｄ１は、上型の抜き勾配を考慮して、下部から
上部に行くに従って小さくなるように設定され、一方、
羽根片３２の吐出側３２ｂ（外周側）の肉厚寸法Ｄ２は
、下型の抜き勾配を考慮して、上部から下部に行くに従
って小さくなるように設定されている。

そして、この場合、羽根片３２の吸込み側３２ａの肉厚
寸法Ｄ１は、最も小さい上端部部分て吐出側３２ｂの肉
厚寸法Ｄ２が最も大きい上端部部分と同一（第３図（ａ
）参照）となるように設定しており、従って、吸込み側
３２ａの肉厚寸法Ｄ１は吐出側３２ｂの最大肉厚寸法Ｄ
２以上となるように設定している。

而して、このように構成された送風羽根２つは、基盤部
３１の軸挿通孔２９を前記モータ２７の回転軸２７ａに
嵌合してナツト３５により抜は止め状態で取着されてい
る。

次に上記構成の作用を説明する。第４図において、モー
タ２７により送風羽根２９が回転駆動されると、吸気口
２３側の空気が羽根片３２の内周側（吸込み側３２ａ）
から吸込まれ、各羽根片３２間を通って羽根片３２の外
周側（吐出側３２ｂ）方向へ吐出される流れが生じ、こ
れにより矢印Ｃで示すように吸気口２３から吸込まれた
空気が排気口２４側へと排出される。ここで、羽根片３
２の側面におけるパーティングライン３４部分において
は、吸込み側３２ａの外面が吐出側３２ｂの外面に対し
て而−かそれよりも高くなっているので、羽根片３２の
側面に沿って流れる風は、第１図に矢印Ｅで示すように
そのパーティングライン３４のどの部分においても乱れ
ることなくスムーズに通過する。従って、羽根片３２の
側面上において風の乱流の発生を防止でき、ひいては騒
音の低減化を図ることができる。又、本実施例において
は、送風羽根２９は上型及び下型を用いた単純な成形型
で一体成形できるので、型代や製造コストの上昇もない
。

尚、上記した実施例では、環状連結板３３を羽根片３２
の先端の全幅にわたって設けるようにしたが、例えば第
５図に本発明の異なる実施例として示すように、環状連
結板３６を羽根片３２の中間までの幅で設けるようにす
ることもできる。又、基盤部３１は略円錐状をなすよう
に形成したが、例えば円板状であっても良い。

［発明の効果］ 以上の記述にて明らかなように、本発明は、中心部に軸
挿通孔を有した基盤部と、この基盤部上に斜め外方へ向
けて突設され回転に伴い空気を内周側から吸込んで外周
方向へ吐出する複数枚の羽根片と、これら各羽根片の先
端を連結するように設けられた環状連結板とを一体に何
し、前記軸挿通孔の軸方向に分離される上型及び下型を
利用して一体成形される送風羽根において、前記羽根片
の側面に生ずる成形時のパーティングラインを境にして
その羽根片の吸込み側の肉厚寸法を吐出側の最大肉厚寸
法以上となるように設定したことにより、羽根片の側面
上における風の乱流の発生を防止でき、ひいては騒音の
低減化を図り得るという優れた効果を奏する。。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図は本発明の一実施例を示し、第１図は
一部を破断して表わす要部の斜視図、第２図は縦断面図
、第３図（ａ）、（ｂ）、（ｃ）は夫々第１図中Ｈａ−
Ｈａ線、ｍｂ−ｍｂ線、■ｃ−ｍｃ線に沿う拡大横断面
図、第４図は中間形換気扇の縦断面図であり、又、第５
図は本発明の異なる実施例を示す第２図相当図である。 そして、第６図は第１の従来構成を示した縦断面図、第
７図は第２の従来（ＩＭ成を示した縦断面図であり、更
に、第８図乃至第１１図は第３の従来構成を示し、第８
図は縦断面図、第９図は成形型と共に表イ）す縦断面図
、第１０図は一部を破断して表わす羽根片部分の斜視図
、第１１図（ａ）、（ｂ）、（ｃ）は夫々第１０図中Ｘ
Ｉ　ａ　−ＸＩ　ａ線、Ｘ１ｂ−Ｘｌｂ線。 ＸＩ　ｃ　−ＸＩ　ａ線に沿う拡大横断面図である。 図面中、２つは送風羽根、３０は軸挿通孔、３１は基盤
部、３２は羽根片、３２ａは吸込み側、３２ｂは吐出側
、３３は環状連結板、３４はパーティングライン、３６
は環状連結板、Ｄｌは吸込み側の肉厚寸法、Ｄ２は吐出
側の肉厚寸法を示す。 出願人　　株式会社　　東　　芝 第１図 第３図 第２図 第４図 第 図 第 図 へ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、中心部に軸挿通孔を有した基盤部と、この基盤部上
   に斜め外方へ向けて突設され回転に伴い空気を内周側か
   ら吸込んで外周方向へ吐出する複数枚の羽根片と、これ
   ら各羽根片の先端を連結するように設けられた環状連結
   板とを一体に有し、前記軸挿通孔の軸方向に分離される
   上型及び下型を利用して一体成形されるものであって、
   前記羽根片の側面に生ずる成形時のパーティングライン
   を境にしてその羽根片の吸込み側の肉厚寸法を吐出側の
   最大肉厚寸法以上となるように設定したことを特徴とす
   る送風羽根。