JP2537988B2 - 電動送風機 - Google Patents

電動送風機

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JP2537988B2
JP2537988B2 JP63224234A JP22423488A JP2537988B2 JP 2537988 B2 JP2537988 B2 JP 2537988B2 JP 63224234 A JP63224234 A JP 63224234A JP 22423488 A JP22423488 A JP 22423488A JP 2537988 B2 JP2537988 B2 JP 2537988B2
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泉 山浦
正美 橋本
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は真空掃除機などに使用する電動送風機に関す
るものである。
従来の技術 従来のこの種の電動送風機は、第4,5図に示すよう
に、ケーシング1の中にインペラ2,エアガイド3を設け
るとともに、モータ4によりこのインペラ2を高速回転
させて、風量と真空圧を得るようになっている。
発明が解決しようとする課題 上記電動送風機のように、エアガイド3をインペラ2
の外周に設けた構造のものでは、効率を向上させるため
に、壁面損失、通路損失を低く抑える工夫がなされてい
る。特に高速回転するインペラ2では、その影響が大き
く、ブレードと前方シュラウドを接合するカシメ部は、
強度上、1枚のブレードに3ケ所設けており、そのカシ
メ部の突起が大きな損失となっていた。更にインペラ2
の前方シュラウドは、高速回転による遠心力により外周
方向への力がかかり、従来のインペラ2では、厚みが最
低でも0.8mmあり、これ以上薄くするとインペラ2が破
壊してしまうという問題があり、薄肉化でのコストダウ
ンが難しいという問題があった。
本発明は、このような問題点を解決するもので、イン
ペラの軽量化および送風効率の向上を目的としたもので
ある。
課題を解決するための手段 上記目的を達成するために本発明は、前部シュラウド
と後部シュラウドとの間に複数のブレードを配し、各シ
ュラウドと複数のブレードとをカシメ部により接合して
インペラを構成し、かつ前部シュラウドの吸気口口縁に
は、ブレードの内端部に接触し、前部シュラウドの受け
る遠心力をブレード内端部で受ける環状の折曲縁を形成
したものである。
作用 上記本発明によれば、前部シュラウドに加わる遠心力
が折曲縁を介してブレードによって受止められる。
したがって、シュラウドの強度を下げることができ、
その分、その厚みを薄くでき、カシメ箇所も少なくでき
る。
実 施 例 以下、その実施例について添付図面にもとづいて説明
する。
第1〜3図において、21はケーシングで、中央に吸込
口22が開設してあり、外周側はモータフレーム23に空気
漏れがないように取付けられている。24は複数枚のブレ
ード25を有する遠心形のインペラで、このインペラ24の
外周にケーシング21とエアガイド25で形成されたディフ
ューザ26が配設され、その終端から滑らかに独立して連
通した戻り通路27がモータ吸気孔28方向へ導設されてい
る。29は駆動用の整流子モータで、上記モータ吸気孔28
に流れ込んだ気流はその内部を冷却しながら排気孔30よ
り排出される。
上記インペラは、複数のブレード25と、中央に吸気口
31aを有する前部シュラウド31、後部シュラウド32で構
成されており、カシメ部33によって一体化されている。
そして前部シュラウド31の吸気口31aの縁はモータ29側
へ折れ込んで環状の折曲縁31bを形成しており、ブレー
ド25の内端面に接触している。
一般的にインペラの材料はAlを使用しており、厚みは
0.8mm以上となっている。電動送風機は約32000r.p.mの
高速回転をしているため、インペラにかかる遠心力は相
当大きく、現行では、前述した0.8mmの厚みが限度であ
る。しかし、近年の電動送風機は、ますます高効率化傾
向になっており、回転数も更に高くなって、その強度が
要求されている。本実施例は、最も強度が要求される前
部シュラウド31の強度を向上させたもので高効率化のイ
ンペラ24として使用できる。すなわち、折曲縁31bがブ
レード25の内端面に接触しているため、ブレード25が遠
心力に対する補強用として作用するため、大巾に強度が
増す。
その結果、インペラ24の前部シュラウド31の厚みを0.
5mmにしても強度的に問題とならず、材料コストがイン
ペラ24一枚につき、7円もダウンした。
更に、強度が向上したため、カシメ部33をブレード25
一枚につき、3ケ所より2ケ所に減らしても強度的に問
題がないことが実験で解明でき、効率を0.5%向上させ
ることができた。
又、インペラ24を形状で自由度が高い樹脂で作成しよ
うとする試みが最近増えているが、物性ではアルミに対
し数倍劣るため、前部シュラウドの厚みを、強度上2〜
3mmにしなければいけなかったが、本実施例の構成によ
り、厚みをアルミなみにすることが可能となった。
発明の効果 このように本発明は、インペラの前部シュラウドの吸
気口々縁に環状の折曲縁を形成してブレードの内端面を
接触させたことにより、前部シュラウドの遠心力に対す
る破壊に至る強度を大巾に増すことができ、コスト,効
率,樹脂化の面で著しく向上できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示すインペラの側断面図
で、第2図はその平面図、第3図は電動送風機の一部欠
截側面図、第4図は従来のインペラの側断面図、第5図
は従来の電動送風機の分解斜視図である。 24……インペラ、25……ブレード、31……前部シュラウ
ド、31a……吸気口、31b……折曲縁、32……後部シュラ
ウド。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前部シュラウドと後部シュラウドとの間に
    複数のブレードを配し、各シュラウドと複数のブレード
    とをカシメ部により接合してインペラを構成し、かつ前
    部シュラウドの吸気口口縁には、ブレードの内端部に接
    触し、前部シュラウドの受ける遠心力をブレード内端部
    で受ける環状の折曲縁を形成した電動送風機。
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