JP3489469B2 - 多翼送風機 - Google Patents
多翼送風機Info
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- JP3489469B2 JP3489469B2 JP03855599A JP3855599A JP3489469B2 JP 3489469 B2 JP3489469 B2 JP 3489469B2 JP 03855599 A JP03855599 A JP 03855599A JP 3855599 A JP3855599 A JP 3855599A JP 3489469 B2 JP3489469 B2 JP 3489469B2
- Authority
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- Japan
- Prior art keywords
- bottom plate
- blade
- air intake
- case
- outer peripheral
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Description
るもので、詳細には、車両に搭載される空調装置に使用
して好適な多翼送風ファンに関するものである。
翼送風ファンは、例えば特開平2−146298号公報
に示されるように、多数のブレードをもつ遠心ファン
は、ベルマウスをもつケーシングの中に収納される構成
になっている。遠心ファンは、底プレートと保持リング
の間に多数のブレードを配設した構造になっている。こ
のような遠心ファンでは、モータにより遠心ファンを駆
動させることによって空気の流れを生じさせ、空気取入
口から取り入れた空気を吐出口から排出するとしてい
る。
うな遠心ファンから吹出される空気は、空気取入口側か
ら底プレートにかけて、その風速分布は不均一な状態と
なっている。そのため、遠心ファンが収納されるケース
内における風圧の分布も不均一なものとなっている。こ
のような風速分布の不均一さが大きなものとなると、ケ
ース内に渦流および逆流が発生しやすくなるため、ファ
ンの効率が低下してしまうとともに騒音が発生するとい
った問題点があった。
で、ファンから吹出される空気の風速分布を均一とする
とともに、ファンから吹出された空気の流れを円滑な流
れとすることで、空気流の乱れを低減し、ファン効率の
向上および騒音の低減を図ることができる多翼送風機を
提供することを目的とする。
の本発明による多翼送風機は、空気取入口を有するケー
スと、駆動力が伝達されるボス部、このボス部から径外
方向に延びる底プレート、この底プレートの外周端近傍
に立設され、円周方向に沿って設けられる複数のブレー
ド、およびこれらの複数のブレードの頂部を接続する環
状の保持リングを有し、前記ケースに収納される多翼送
風ファンとを備え、前記ブレードは、前記底プレートの
外周端近傍から前記空気取入口側へ延びるメインブレー
ドと、前記外周端近傍から前記空気取入口と反対側へ延
びるサブブレードとからなり、前記底プレートの外周端
は、前記ブレードの外周端と内周端との間に位置してお
り、前記ケースのうち、前記空気取入口と反対側の部位
となるケース底板部には、前記多翼送風ファンの径外方
側となるに従って前記空気取入口とは反対側に向かうよ
うに傾斜する傾斜部が形成され、この傾斜部は、前記多
翼送風ファンの外周端下方位置もしくは前記底プレート
の外周端よりも外側の位置から傾斜することを特徴とす
る。
ドが、底プレートの外周端近傍から空気取入口側へ延び
るメインブレードの他に、前記外周端近傍から空気取入
口と反対側へ延びるサブブレードを有しており、更に底
プレートの外周端がブレードの外周端と内周端との間に
位置しているので、ブレードから吹出される空気は、ブ
レードの空気取入口側端部から空気取入口と反対側端部
までの範囲で分布する。
ら吹出される空気の風速が最大となる点が、サブブレー
ドを有さない多翼送風ファンに比べて、空気取入口と反
対側に移動するとともに、その最大風速が小さくなる。
その結果、多翼送風ファンから吹出される空気の風速分
布を均一に近づけることができる。
側の部位となるケース底板部には多翼送風ファンの径外
方側となるに従って空気取入口とは反対側に向かうよう
に傾斜する傾斜部が形成され、この傾斜部が、多翼送風
ファンの外周端下方位置もしくは底プレートの外周端よ
りも外側の位置から傾斜しているので、多翼送風ファン
のうち傾斜部近傍から吹出された空気(以下、プレート
側吹出流とする。)はケース底板部に衝突することな
く、傾斜部によって案内されてスムーズな流れとなると
ともに、このプレート側吹出流近傍の吹出空気を加速さ
せる。そのため、多翼送風ファンから吹出される空気の
風速分布をさらに均一に近づけることができる。
する。車両用空調装置に空気を取り込む遠心式多翼送風
機に本発明を適用した第1実施例を図1〜図4に示す。
通風系統は、図4に示すように、車室外の空気を取り入
れる外気取入口2、または車室内の空気を取り入れる内
気取入口3から取り入れられた空気を送風機6の空気取
入口36からケース22内に取り込み、送風ファン20
によりエバポレータ7に導く。外気取入口2と内気取入
口3は回動自在なダンパ5により開閉される。エバポレ
ータ7の出口側にはエアミックスダンパ8が設けられ、
このエアミックスダンパ8によって仕切られる第1流路
18と第2流路19のうちの片側の第2流路19にヒー
タコア17が取り付けられている。エアミックスダンパ
8とヒータコア17の出口側に形成されるエアミックス
チャンバ9は、デフロスタ吹出口13、胸元吹出口12
ならびに足下吹出口10に連通している。各吹出口1
0、12、13の入口側には該吹出口の開度を調節する
ダンパ14、15、16が回動自在に取り付けられてい
る。
え、その具体的な構造が図1〜4に示される。送風機6
は、ファン20とケース22とからなる。ここで、ケー
ス22は、樹脂成形された上ケース22aと下ケース2
2bとをクランプ、ビス等により一体に組み付けたもの
であって、周知のスクロール形状に形成されており、径
外方向に延びる空気出口部37を有し、この空気出口部
37はエバポレータ7の空気入口側に接続されている。
空気取入口36がベルマウス形状に形成されている。上
ケース22aの空気取入口36近傍となる部位は略平板
形状を有しており、上ケース22aの上面はほぼ平らな
面となっている。一方、下ケース22bにはファン駆動
用モータ33が支持固定されている。ケース22のう
ち、空気取入口36と反対側の部位である下ケース22
bの底板部22cには、ファン20の外周端下方位置2
2dからファン20の径外方側となるに従って空気取入
口36とは反対側に向かうように傾斜する傾斜部22e
が形成されている。ここで、傾斜部22eには後述する
所定の傾斜角θ2 が設定されている。
に、ボス部28と、底プレート24と、多数のブレード
25と、ブレード25の頂部に環状に形成される保持リ
ング26とを樹脂にて一体成形したものである。
ータ33のシャフト33aに一体に結合され、モータ3
3の駆動力が伝達される。ボス部28は凸状で中央部か
ら径外方向に滑らかに湾曲するような曲面に形成されて
いる。また、底プレート24は、曲折部24bでボス部
28に対して曲折され、曲折部24bから径外方向にか
けて水平方向に対して保持リング26と反対側へ傾斜す
る環状の直線状傾斜面24cが形成されている。ここ
で、直線状傾斜面24cには所定の傾斜角θ1 が設定さ
れている。この直線状傾斜面24cの傾斜角θ1は、傾
斜部22eの傾斜角θ2とほぼ等しくしてある。なお、
この傾斜角θ1としては、5〜40°の範囲とすること
が望ましい。
24dの近傍から垂直上方に延びるメインブレード25
aと垂直下方に延びるサブブレード25bとからなり、
空気取入口36側から底プレート24を超えて空気取入
口36と反対側の部位まで延びる形状を有している。
24dの近傍に円周方向に沿って所定の円弧間隔をおい
て多数配置される。保持リング26は、環状に形成さ
れ、メインブレード25aの頂部と接合される。これに
よりブレード25の取付強度を補強する保持リングとし
ての役割を果す。保持リング内周端26aと底プレート
外周端24dとを結ぶ面がファンの樹脂成形時の型割面
に一致している。また、底プレート24の外周端24d
は、ブレード25の外周端と内周端との間に位置してお
り、これにより、底プレート24の外周端24dの外側
にメインブレード25aからサブブレード25bに至る
空気通路が形成されている。
取入口36よりファン20内に吸い込まれた空気は、ブ
レード25の間を通過してケース22の内部に送り込ま
れる。
ンブレード25aの他にサブブレード25bを有してい
るので、空気に与えられる運動エネルギーが本実施例と
等しく、ブレード25がサブブレード25bを有してい
ない遠心多翼ファンに比べて、ファン20内に吸い込ま
れた空気はより広い範囲からケース22内部に向けて吹
出される。そのため、ブレード25がサブブレード25
bを有していない遠心多翼ファンに比べて、ファン20
から吹出される空気の風速分布のうち風速が最大となる
点は底板部22c側に移動するとともに、最大風速が小
さくなり、ファン20から吹出される空気の風速分布は
均一化される。
斜部22eを設けられているので、ファン20の外周端
下方位置22dから吹出されたプレート側吹出流近傍の
吹出空気は加速される。そのため、ファン20から吹出
される空気の風速分布をさらに均一化することができ
る。
ス22内の渦流および逆流の発生を防止することがで
き、ファン効率の向上および騒音の低減を図ることがで
きる。
24に沿って流出した空気の流れはケース底板部22c
に衝突することなく、スムーズに案内されて良好な流れ
を形成するので、より一層騒音低減効果を高めることが
できる。
は、ボス部28の曲面に沿って流れる。本実施例では、
底プレート24の形状が曲折部24bから径外方向部で
空気の流れを妨げないように径外方向にいくに従い傾斜
角θ1 をもって下方に傾斜する構成であるので、この底
プレート24の傾斜に沿って空気がスムーズに流れ、空
気の流れの乱れが減少し、騒音の低減効果が発揮され
る。
験結果を図5に示す。上記実施例に示されるケース22
の傾斜部22eの傾斜角θ2と最低比騒音Ksとの関係
を示した。最低比騒音Ksは、空気取入口36から1m
上方の位置で測定した値である。ここに、最低比騒音K
sとは流量係数を変化させた時の比騒音が最低になる値
をいう。傾斜部22eの傾斜角θ2 =0°のものが平板
状の底板部をもつ比較例である。
様は、図6に示す通りであり、図6のファン高さは図1
のHの寸法である。また、図6のブレード幅は、図2に
おいて、ファン外径R1 −ファン内径R2 /2の寸法で
ある。そして、3種のファンA、B、Cの最低比騒音時
の作動条件は、ファンA、Bは風量:300〜500m
3/h、全圧:500〜600Pa、回転数:2400
〜2900rpmであり、ファンCは風量:90〜15
0m3/h、全圧:90〜130Pa、回転数:120
0〜1500rpmである。
cの傾斜部22eの傾斜角θ2 であり、ファンAの場合
はθ1 =20°において、θ2 =5〜35°の範囲で騒
音を良好に低減できる。また、ファンBにおいてはθ1
=15°において、θ2 =5〜25°の範囲で騒音を良
好に低減できる。また、ファンCにおいてはθ1 =7°
において、θ2 =5〜15°の範囲で騒音を良好に低減
できる。
件として風量が小さくなるに従って、傾斜部22eを小
さい範囲に設定することが騒音低減に有効であることが
明らかとなった。
2eの傾斜にあわせて、底プレート24も傾斜させるこ
とにより、底プレート24外周端側での空気流れをより
一層スムーズにして、ファン効率の向上、騒音低減の効
果をさらに高めることができる。
口36およびその周縁を除いてほぼ平らな面となってお
り、単純な形状となっているので、成形しやすい形状と
することができる。
〜図9に示す第2〜4実施例のような形状としてもよ
い。図7に示す第2実施例は、ファン20の底プレート
24の曲折部24bから径外方向側の環状部を上方から
見て凹状の曲線状傾斜面24eに形成した例である。図
8に示す第3実施例は、ボス部28から曲折部24bを
経てさらに径外方向側の環状部をさらに下方に曲線状に
傾斜する傾斜垂下部24fを底プレート24に形成した
例である。
状傾斜面24eおよび傾斜垂下部24fを曲線状に湾曲
する例であるが、さらに他の例としてはこの部分に対応
する部分を直線状に傾斜することもでき、この場合にも
同様に空気の流れの渦流を低減する効果があり、これに
よって騒音の低減が図れる。図9に示す第4実施例は、
ボス部28が水平方向に延びる送風ファンに本発明を適
用した例である。ボス部28は水平方向に延びる円板状
のもので、その外周端に曲折部24bが形成され、この
曲折部24bから径外方向側に底プレート24の直線状
傾斜面24gが下方に傾斜して形成される。この第4実
施例においては、ブレード25間から抜け出る空気の流
れの乱れの発生が直線状傾斜面24gによって緩和され
るため、騒音の低減効果が発揮される。
ート24のとして、曲折部24bを有さず、径外方側端
部が略水平方向にのびる平板形状を有するものであって
も上記実施例と同様の作用・効果を得ることができるの
はいうまでもない。
機によれば、多翼送風ファンから吹出される空気の風速
分布を均一に近づけることができる。その結果、不均一
な風速分布によるケース内の渦流および逆流の発生を防
止することができ、ファン効率の向上および騒音の低減
を図ることができる。
す部分断面側面図である。
す平面図である。
多翼送風機の部分断面側面図である。
用した第1実施例を示す概略構成図である。
低比騒音Ksとの関係を示す特性図である。
説明する説明図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 空気取入口を有するケースと、 駆動力が伝達されるボス部、このボス部から径外方向に
延びる底プレート、この底プレートの外周端近傍に立設
され、円周方向に沿って設けられる複数のブレード、お
よびこれらの複数のブレードの頂部を接続する環状の保
持リングを有し、前記ケースに収納される多翼送風ファ
ンとを備え、 前記ブレードは、前記底プレートの外周端近傍から前記
空気取入口側へ延びるメインブレードと、前記外周端近
傍から前記空気取入口と反対側へ延びるサブブレードと
からなり、 前記底プレートの外周端は、前記ブレードの外周端と内
周端との間に位置しており、 前記ケースのうち、前記空気取入口と反対側の部位とな
るケース底板部には、前記多翼送風ファンの径外方側と
なるに従って前記空気取入口とは反対側に向かうように
傾斜する傾斜部が形成され、 この傾斜部は、前記多翼送風ファンの外周端下方位置か
ら傾斜する ことを特徴とする多翼送風機。 - 【請求項2】 前記底プレートは、その径外方向にかけ
て水平方向に対して前記保持リングと反対側へ傾斜する
環状の傾斜面が形成されており、 この傾斜面の傾斜角と前記傾斜部の傾斜角とがほぼ等し
い ことを特徴とする請求項1に記載の多翼送風機。 - 【請求項3】 前記傾斜部の傾斜角が5〜40°の範囲
であることを特徴とする請求項1または2に記載の多翼
送風機。 - 【請求項4】 空気取入口を有するケースと、 駆動力が伝達されるボス部、このボス部から径外方向に
延びる底プレート、この底プレートの外周端近傍に立設
され、円周方向に沿って設けられる複数のブレード、お
よびこれらの複数のブレードの頂部を接続する環状の保
持リングを有し、前記ケースに収納される多翼送風ファ
ンとを備え、 前記ブレードは、前記底プレートの外周端近傍から前記
空気取入口側へ延びるメインブレードと、前記外周端近
傍から前記空気取入口と反対側へ延びるサブブ レードと
からなり、 前記底プレートの外周端は、前記ブレードの外周端と内
周端との間に位置しており、 前記ケースのうち、前記空気取入口と反対側の部位とな
るケース底板部には、前記多翼送風ファンの径外方側と
なるに従って前記空気取入口とは反対側に向かうように
傾斜する傾斜部が形成され、 この傾斜部は、前記底プレートの外周端よりも外側の位
置から傾斜することを特徴とする 多翼送風機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03855599A JP3489469B2 (ja) | 1999-02-17 | 1999-02-17 | 多翼送風機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03855599A JP3489469B2 (ja) | 1999-02-17 | 1999-02-17 | 多翼送風機 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02967092A Division JP3476085B2 (ja) | 1992-02-17 | 1992-02-17 | 多翼送風ファン |
Publications (2)
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JPH11270492A JPH11270492A (ja) | 1999-10-05 |
JP3489469B2 true JP3489469B2 (ja) | 2004-01-19 |
Family
ID=12528547
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03855599A Expired - Lifetime JP3489469B2 (ja) | 1999-02-17 | 1999-02-17 | 多翼送風機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3489469B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
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JP6456179B2 (ja) * | 2015-02-18 | 2019-01-23 | サンデンホールディングス株式会社 | 送風機 |
CN205423309U (zh) * | 2015-08-07 | 2016-08-03 | 日本电产株式会社 | 叶轮以及离心风扇 |
KR102356215B1 (ko) * | 2015-10-07 | 2022-01-28 | 한온시스템 주식회사 | 차량용 공조 장치 |
-
1999
- 1999-02-17 JP JP03855599A patent/JP3489469B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH11270492A (ja) | 1999-10-05 |
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