JPS633345B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明はプリンタ装置において印刷条件が成立
しなくなつた時、一定時間だけ印刷条件が成立す
るのを待ち、一定時間経過しても印刷条件が成立
しなかつた場合に上位装置に対してノツト・レデ
イを報告するようにした条件不成立通知方式に関
するものである。

〔従来技術と問題点〕

第１図は日本語情報システムのハードウエア構
成の従来例を示す図、第２図はオフイス・プリン
タ装置におけるデータの流れを示す図である。第
１図において、１はホスト計算機、２はモデム、
３は日本語多重コントローラ、４はビジネス・グ
ラフイツク・プリンタ装置、５は日本語表示ステ
ーシヨン、６はビジネス・グラフイツク表示装
置、７はオフイス・プリンタ装置をそれぞれ示し
ている。

ホスト計算機１と日本語多重コントローラ３の
距離が長い場合には両者はモデム２を含む回線で
接続され、ホスト計算機１と日本語多重コントロ
ーラ３の距離が短かい場合には両者はチヤネル・
インタフエースで接続される。日本語多重コント
ローラ３は、ホスト計算機に対する送受信制御や
下位に接続されている入出力装置に対する制御な
どを行う。ビジネス・グラフイツク・プリンタ装
置４は、ワイヤー・ドツト・プリンタ装置であ
る。日本語デイスプレイ・ステーシヨン５は、文
章作成や編集などを行うものである。ビジネス・
グラフイツク表示装置６は、グラフや表などを表
示するものである。オフイス・プリンタ装置７
は、レーザ・プリンタ装置である。

第２図はオフイス・プリンタ装置におけるデー
タの流れを示すものである。第２図において、８
は受信バツフア、９はカレント・バツフア、１０
は文字コード変換テーブル、１１は文字発生器、
１２はフオーム・オーバレイ・メモリ、１３は印
刷出力制御テーブル、１４はページ・バツフア、
１５はOR回路をそれぞれ示している。符号８な
いし１５で示される部分はオフイス・プリンタ装
置７の中に存在するものである。受信バツフア８
は、日本語多重コントローラ３から送られて来た
データを一時的に格納するものである。カレン
ト・バツフア９は、文字コード・データを格納す
るものである。文字コード変換テーブル１０は、
カレント・バツフア９の文字コード・データを文
字発生器１１のアドレス情報に変換するものであ
る。文字発生器１１には、各種の文字についての
文字ドツト・パターンが格納されている。フオー
ム・オーバレイ・メモリ１２には、各種の表の枠
組や罫線パターンなどが格納されている。印刷出
力制御テーブル１３には、行の開始位置や１行当
りの文字数、１ページ当りの行数などの印刷形式
情報が格納される。ページ・バツフア１４には、
文字コード変換テーブル１０によつて変換された
文字コード・データ（文字発生器のアドレス情
報）やオーダなどが格納される。

印刷出力を行う場合、ホスト計算機１は１ブロ
ツク（１ブロツクは例えば4KB）のデータを送
出する。この１ブロツクのデータは、日本語多重
コントローラ３のバツフア（図示せず）に格納さ
れる。日本語多重コントローラ３は、１ブロツク
のデータを複数のフレームに分けて送出する。

日本語多重コントローラ３から送られて来たデ
ータはいつたん受信バツフア８に格納され、この
データが文字コード・データであればカレント・
バツフア９に書込まれ、このデータが印刷形式情
報であれば印刷出力制御テーブル１３に書込まれ
る。カレント・バツフア９の文字コード・データ
は文字コード変換テーブル１０によつて文字発生
器１１のアドレス情報に変換され、ページ・バツ
フア１４に書込まれる。ページ・バツフア１４の
中に一ページ分のデータが書込まれると、印刷が
開始される。この際、用紙があるか、トナーがあ
るか等が調べられる。印刷条件が成立している、
即ち用紙が存在し且つトナーも存在すると、ペー
ジ・バツフア１４のデータは文字発生器１１に送
られ、一行ごとに文字パターンにシリアル変換さ
れ、ドツト・情報としてレーザ・ビームを変調さ
せる。

用紙又はトナーが存在しない場合、従来のオフ
イス・プリンタ装置７においては、用紙のないこ
と及びトナーのないことを表示すると共に直ちに
ノツト・レデイを日本語多重コントローラ３に報
告し、この報告を受けると日本語多重コントロー
ラ３はデバイス・エンドおよびユニツト・チエツ
クをホスト計算機１に送る。ホスト計算機１はオ
フイス・プリンタ装置７がレデイ状態になつたな
らば先に送つた１ブロツクのデータと同一の１ブ
ロツクのデータを日本語多重コントローラ２に送
出する。しかし、用紙がない又はトナーがないと
いつたエラーは簡単に修復できる極めて軽微なエ
ラーであるので、このようなエラーが発生したと
き直ちにホスト計算機の送出した１ブロツクのデ
ータを無効にすることは早急に過ぎ、ホスト計算
機の負担を従らに増大させることになる。

〔発明の目的〕

本発明は、上記の考案に基づくものであつて、
印刷条件が成立していない場合においても可能な
限り処理効率を低下しないようにすること及び印
刷された用紙を無駄にしないようにすることが出
来る条件不成立通知方式を提供することを目的と
している。

〔発明の構成〕

そしてそのため、本発明の条件不成立通知方式
は、ホスト計算機と、プリンタ装置と、上記ホス
ト計算機と上記プリンタ装置との間のデータ転送
を制御するコントローラとを具備し、且つ上記プ
リンタ装置は、ページ印刷を開始する際に印刷用
紙が存在する等の印刷条件が成立しているかを調
べ、印刷条件不成立のエラーが検出された場合に
は印刷条件不成立である旨の表示をすると共にタ
イマをスタートし、タイマがスタートしてからタ
イムアウトが生ずるまでの期間中に上記コントロ
ーラから所定のコマンドが送られて来た時にはレ
デイおよびビジイの応答を上記コントローラに返
し、上記タイマがタイムアウトした後においても
上記印刷条件不成立のエラーが解除されなかつた
ときにはノツト・レデイの状態とし、ノツト・レ
デイの状態の下において上記コントローラから所
定のコマンドが送られて来たときにはノツト・レ
デイの応答を上記コントローラに返すように構成
されていることを特徴とするものである。

〔発明の実施例〕

以下、本発明を図面を参照しつつ説明する。第
３図は第４図および第５図の処理の前提条件を説
明する図、第４図および第５図は本発明の動作を
説明するための図、第６図はオフイス・プリンタ
装置のハードウエア構成の１例を示す図である。

第３図は第４図および第５図の処理の前提条件
を説明する図である。第４図および第５図に示す
処理は、下記のような事項を前提条件としてい
る。

(イ) ホスト計算機は、３ページにわたるデータの
印刷を行うために日本語多重コントローラを介
してオフイス・プリンタ装置にデータを送出す
るが、オフイス・プリンタ装置側で２枚目〓の
印刷開始前に紙なし又はトナーなしエラーが発
生した。

(ロ) オフイス・プリンタ装置は、規定時間（約３
分間）以内にエラーが解除されれば、処理続
行、すなわち〓、〓を印刷する。

(ハ) ホスト計算機は印刷データを幾つかのブロツ
ク（１ブロツクは4KB以内）に分けて送出す
る。この例では、＋〓＋〓のデータは4KB
以内であり、１ブロツクで日本語多重コントロ
ーラへ転送するものとする。

第４図は規定時間以内に紙なし又はトナーなし
のエラーが解除された場合の処理を説明するもの
である。ホスト計算機は、〓、〓のデータを日
本語多重コントローラへ送出し、日本語多重コン
トローラからデバイス・エンドが通知されるまで
状態をセンスしながら待つ。日本語多重コントロ
ーラは、ホスト計算機から送られて来たデータを
幾つかフレームに分けてオフイス・プリンタ装置
に送出し、ホスト計算機からのデータを全て送出
し終つたらノンビジイになるまでオフイス・プリ
ンタ装置の状態をセンスしながら待つ。この間、
ホスト計算機からの状態センス・コマンドに対し
ては待ちの肯定応答（WACK）を送出する。オ
フイス・プリンタ装置においては、日本語多重コ
ントローラから送られて来たデータを変換してペ
ージ・バツフアに格納し、日本語多重コントロー
ラに対してレデイ、ビジイの応答を返す。１ペー
ジ目の改頁条件の発生、すなわち１ページ目のデ
ータがページ・バツフアに展開し終ると、１ペー
ジ目の印刷を開始し、引き続き２ページ目のデ
ータをページ・バツフアに格納する。オフイス・
プリンタ装置は、ビジイ状態のときに日本語多重
コントローラからのポール・コマンドを受信する
と、レデイ、ビジイの応答を返す。１ページ目の
印刷が終了し、２ページ目のデータがページ・バ
ツフアに展開し終ると、２ページ目の印刷を開始
するが、印刷開始に先立つて用紙およびトナーの
存在をチエツクする。この例では、２ページ目印
刷開始直前に紙なし又はトナーなしエラーが発生
するとしている。紙なし又はトナーなしエラーが
発生すると、この旨の表示を行うと共に３分間の
タイマをスタートする。このタイマがスタートし
てからタイムアウトするまでの期間中に送られて
来たポール・コマンドに対しては、オフイス・プ
リンタ装置はレデイ、ビジイの応答を返す。第４
図の例では、３分間以内にオペレータの介入によ
りこのエラーが解除されたものとしている。エラ
ーが解除された後、２ページ目〓の印刷を開始
し、引き続き３ページ目のデータをページ・バツ
フアに格納する。２ページ目の印刷中に日本語多
重コントローラからポール・コマンドが送られて
来ると、これに対してレデイ、ビジイの応答を返
す。２ページ目印刷が終了し、３ページ目の改頁
条件が発生すると、３ページ目〓の印刷を開始す
る。３ページ目印刷終了後に、日本語多重コント
ローラからポール・コマンドが送られて来ると、
オフイス・プリンタ装置はこれに対してレデイ、
ノンビジイの応答を返す。日本語多重コントロー
ラは、レデイ、ノンビジイの応答を受取ると、ホ
スト計算機に対してデバイス・エンドを通知す
る。ホスト計算機は、デバイス・エンドの通知を
受取ると、次の１ブロツクのデータを送出する。

第５図は規定時間以内に紙なし又はトナーなし
のエラーが解除されなかつた場合の処理を説明す
るものである。第５図の例でも、２ページ目の印
刷開始直前に紙なし又はトナーなしエラーが発生
したとしている。紙なし又はトナーなしエラーが
発生すると、３分間のタイマがスタートする。こ
のタイマがスタートしてからタイム・アウトする
までの期間中に日本語多重コントローラからポー
ル・コマンドが送られて来ると、オフイス・プリ
ンタ装置はこれに対してレデイ、ビジイの応答を
返す。このタイマがタイム・アウトしても紙なし
又はトナーなしエラーが解除されなかつたときに
は、オフイス・プリンタ装置はノツト・レデイ状
態になり、日本語多重コントローラからのポー
ル・コマンドに対してノツト・レデイの応答を返
す。日本語多重コントローラは、このノツト・レ
デイの応答を受取ると、ホスト計算機に対してデ
バイス・エンドおよびユニツト・チエツクを通知
する。ホスト計算機は、この通知を受取ると、オ
フイス・プリンタ装置がレデイ状態になるのを待
ち、レデイ状態になつたならば、〓、〓のデー
タを再び送出する。

第６図はオフイス・プリンタ装置のハードウエ
ア構成の１例を示すものである。第６図におい
て、１６はマイクロプロセツサ、１７はDMAコ
ントローラ、１８はデータリンク・コントロー
ラ、１９は周辺インタフエース・アタプタ、２０
はプログラマブル・キーボード・デイスプレイ・
コントローラ、２１はパネル、２２はプログラマ
ブル・タイマ、２３はブザー、２４は制御記憶、
２５はプリンタ・コントローラ、２６は文字発生
器コントローラ、２７はオーバレイ・コントロー
ラ、２８はビジネス・グラフイツク・コントロー
ラ、２９は主記憶アダプタ、３０は主記憶をそれ
ぞれ示している。

マイクロプロセツサ１６は、制御記憶２４に格
納されている制御プログラムを実行するものであ
る。データリンク・コントローラ１８は、日本語
多重コントローラからの起動を受信して選択され
たことを制御プログラムに知らせるものである。
DMAコントローラ１７は、データリンク・コン
トローラ１８と制御記憶２４との間のデータ転送
を制御するものである。周辺インタフエース・ア
ダプタ１９は、プログラマブル・キーボード・デ
イスプレイ・コントローラ２０とマイクロプロセ
ツサ１６との間のデータ転送を制御するものであ
る。プログラマブル・キーボード・デイスプレ
イ・コントローラ２０は、パネル２１を制御する
ものである。パネル２１には、図示しないが、キ
ーボードや各種の表示ランプが設けられている。
プログラマブル・タイマ２２は、設定された時間
が経過すると、この旨をマイクロプロセツサに通
知するものである。制御記憶２４は、RAMおよ
びROMから構成され、この中には制御プログラ
ムや受信バツフア、カレント・バツフア、印刷出
力制御テーブル、ページ・バツフアなどが格納さ
れている。プリンタ・コントロール２５は、プリ
ンタ装置の機構部を制御するものである。用紙が
存在するか否かはプリンタ・コントロール２５内
の特定のフリツプ・フロツプの状態を調べること
によつて判る。トナーが存在するか否かについて
も同様である。文字発生器コントローラ２６は、
主記憶３０に格納されている文字発生器をリー
ド・アクセスし、読出したドツト・データをプリ
ンタ・コントローラ２５に送るものである。オー
バレイ・コントローラ２７は、主記憶３０に格納
されているフオーム・オーバレイ・メモリをリー
ド・アクセスし、読出したデータをプリンタ・コ
ントローラ２５に送るものである。ビジネス・グ
ラフイツク・コントローラ２８は、表や図形を印
刷するときに使用されるものであり、主記憶３０
からドツト・データを読出し、読出したドツトデ
ータをプリンタ・コントローラ２５に送るもので
ある。主記憶アダプタ２９は、マイクロプロセツ
サ１６が主記憶３０をアクセスするときに使用さ
れるものである。主記憶３０はMS RAMとオプ
シヨンRAMとから構成され、この中には文字コ
ード変換テーブルや文字発生器、フオーム・オー
バレイ・メモリなどが格納される。

〔発明の効果〕

以上の説明から明らかなように、本発明によれ
ば、印刷用紙なし等の印刷条件不成立エラーが検
出されたときに直ちに上位装置に報告せずに、規
定時間が経過しても上記エラーが解除されない場
合に限りノツト・レデイを報告しているので、デ
ータが印刷された用紙を無駄にする度合いを少な
くすることが出来、また情報処理システムの全体
としての処理効率を従来方式に比して向上させる
ことが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は日本語情報システムのハードウエア構
成の従来例を示す図、第２図はオフイス・プリン
タ装置におけるデータの流れを示す図、第３図は
第４図および第５図の処理の前提条件を説明する
図、第４図および第５図は本発明の動作を説明す
る図、第６図は本発明におけるオフイス・プリン
タ装置のハードウエア構成の１例を示す図であ
る。 １……ホスト計算機、２……モデム、３……日
本語多重コントローラ、４……ビジネス・グラフ
イツク・プリンタ装置、５……日本語表示ステー
シヨン、６……ビジネス・グラフイツク表示装
置、７……オフイス・プリンタ装置、８……受信
バツフア、９……カレント・バツフア、１０……
文字コード変換テーブル、１１……文字発生器、
１２……フオーム・オーバレイ・メモリ、１３…
…印刷出力制御テーブル、１４……ページ・バツ
フア、１５……OR回路、１６……マイクロプロ
セツサ、１７……DMAコントローラ、１８……
データリンク・コントローラ、１９……周辺イン
タフエース・アタプタ、２０……プログラマブ
ル・キーボード・デイスプレイ・コントローラ、
２１……パネル、２２……プログラマブル・タイ
マ、２３……ブザー、２４……制御記憶、２５…
…プリンタ・コントローラ、２６……文字発生器
コントローラ、２７……オーバレイ・コントロー
ラ、２８……ビジネス・グラフイツク・コントロ
ーラ、２９……主記憶アダプタ、３０……主記
憶。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ホスト計算機と、プリンタ装置と、上記ホス
   ト計算機と上記プリンタ装置との間のデータ転送
   を制御するコントローラとを具備し、且つ上記プ
   リンタ装置は、ページ印刷を開始する際に印刷用
   紙が存在する等の印刷条件が成立しているかを調
   べ、印刷条件不成立のエラーが検出された場合に
   は印刷条件不成立である旨の表示をすると共にタ
   イマをスタートし、タイマがスタートしてからタ
   イムアウトが生ずるまでの期間中に上記コントロ
   ーラから所定のコマンドが送られて来た時にはレ
   デイおよびビジイの応答を上記コントローラに返
   し、上記タイマがタイムアウトした後においても
   上記印刷条件不成立のエラーが解除されなかつた
   ときにはノツト・レデイの状態とし、ノツト・レ
   デイの状態の下において上記コントローラから所
   定のコマンドが送られて来たときにはノツト・レ
   デイの応答を上記コントローラに返すように構成
   されていることを特徴とする条件不成立通知方
   式。 ２ プリンタ装置は、トナーを使用するプリンタ
   装置であり、且つページ印刷を開始する際に、印
   刷用紙があるかのチエツクおよびトナーがあるか
   のチエツクを行い、印刷用紙なし又はトナーなし
   の場合に印刷条件不成立とするよう構成されてい
   ることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の
   条件不成立通知方式。