JPS63301146A - 車両用パッシブシ−トベルト装置 - Google Patents

車両用パッシブシ−トベルト装置

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JPS63301146A
JPS63301146A JP13348887A JP13348887A JPS63301146A JP S63301146 A JPS63301146 A JP S63301146A JP 13348887 A JP13348887 A JP 13348887A JP 13348887 A JP13348887 A JP 13348887A JP S63301146 A JPS63301146 A JP S63301146A
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door
arm
seat
vehicle
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Junichi Maekawa
淳一 前川
Eizo Kudo
工藤 栄蔵
Kazunori Kawaomo
河面 和徳
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OI SEISAKUSHO CO Ltd
Nissan Shatai Co Ltd
Mitsui Kinzoku ACT Corp
Original Assignee
OI SEISAKUSHO CO Ltd
Nissan Shatai Co Ltd
Ohi Seisakusho Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ベルトが着座者の正規の装着位置に確実に掛
かるように改良した車両用パッシブシートベルト装置に
関する。
〔従来の技術〕
第17図は、従来のシートベルト装置の一例を示す。
このシートベルト装置は、自動車のドア(01)を開け
て、シート(02)に着座した後、ドア(01)を閉じ
ると、ウェビングである肩ベルト(03)がシート(0
2)の着座者(04)にたすき掛は状に自動的に装着さ
れ、またドア(Oりを開いて、着座者(04)が降車す
る際には、ドア(01)の開動作に伴って、肩ベルト(
03)が着座者(04)から自動的に離れるようにした
いわゆるパッシブシートベルトタイプのものである。
肩ベルト(03)は、その一端がドア(Ol)の後端上
部より起立するタワ一部(05)の上部内面に取付けら
れたアンカー(06)に止着され、かつ他端が、シート
(02)におけるドア(01)と反対側の側方において
車体のフロア(07)に取付れられたイナーシャロック
機構(図示路)内蔵のりトラクタ(08)に巻取られる
ようになっている。
この従来例は、サツシュレスドア(01)にパッシブシ
ートベルトを適用したものであるが、サツシュのあるド
アにパッシブシートベルトを適用し。
かつリトラクタをドア側に装着したものとしては、例え
ば実公昭59−18923号公報に開示されているよう
なものがある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
第17図に示す従来の装置においては、ドア(01)を
開けてシート(02)に着座し、その後ドア(01)を
閉める際に、肩ベルト(03)は、′4!n次リトラク
タ(08)に巻取られ、第17図に想像線で示すように
着座者(04)の一方の肩部から他方の腰部にかけてた
すき状に掛かる正規の装着位置(以下単に正規位置とい
う)(A)に漸次近づく。
しかし1着座者が特に女性の場合には、肩ベルト(03
)が正規位置に至る途中で、第17図に実線で示すよう
に、肩ベルト(03)が着座者の胸部に引掛り、胸部を
圧迫しながら正規位置に至るので、不快であるという問
題点がある。
また、上述の実公昭59−18923号公報に開示され
ている装置においては、上述の場合と同様の問題点があ
るとともに、肩ベルト(03)が胸部に引掛ったままで
、正規位置まで引ききれないこともあるという問題点が
ある。
本発明は、上述のような問題点を解決した車両用シート
ベルト装置を提供することを目的とするもので、特に、
ベルトを正規の装着位置に向けて移動させるアームを駆
動するのに好適な駆動装置を備える車両用シートベルト
装置を提供することを目的としている。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明によると、上記目的を達成するための具体的手段
として、ベルトの一端を、シートの一側方において車体
側に係止するとともに、同じく他端を、シートの他側方
において、ドア側に係止し、かつ該ベルトを所定の巻取
力で巻き取るリトラクタを該ベルトの端部に設け、前記
シートの他側方における係止部の近傍に、予め定められ
た移動量だけ移動させられることにより、前記ベルトを
正規の装着位置の肩部に引き寄せるようにしたアームを
設け、さらに、該アームを非作動位置から作動位置に移
動させる駆動装置を設けることにより。
ドアの閉止時に、前記ベルトをもって、シート上の着座
者を拘束するようにした車両用パッシブシートベルト装
置において、前記駆動装置は、ベース部材と、ドア閉止
時に回転可能なモータと、前記ベース部材に枢支され、
かつ前記モータにより回転させられる回転板と、前記ベ
ース部材に枢支され、かつ前記回転板の回転に連動して
先端部が揺動運動可能に前記回転板に連結されたリンク
とを備えてなり′、該リンクの揺動部と前記アームとを
、引張力伝達可能なケーブルにより連係したことを特徴
としている。
なお、アームは、車体におけるピラー又はドア等のいず
れに設けてもよい。
〔作 用〕
本発明の車両用パッシブシートベルト装置によると、シ
ートに着座後、シートベルトを装着する際に、駆動装置
のモータを作動させると、回転板が回転させられ、それ
に伴って、リンクが揺動させられる。
このときのリンクの一方向への揺動により、ケ−プルが
引張られ、アームは非作動位置から作動位置まで移動さ
せられる。
アームが非作動位置から作動位置まで移動させられるこ
とにより、ベルトはこのアームにより、正規の装着位置
に向けて引き寄せられる。
したがって、ベルトが、装着途中で万一着座者の人体や
衣服その他に引掛った場合でも、その引掛り部分から容
易に離脱しやすくなり、ベルトを確実に正規の装着位置
に装着することができる。
回転板の回転により、リンクが上述の一方向への揺動に
引き続き、他方向へ揺動させられると、ケーブルは弛緩
し、アームは作動位置から非作動位置まで復帰させられ
る。
〔実施例〕
第1図乃至第14図は、本発明の第1実施例を示す。
第1図乃至第3図を参照して、この実施例の大まかな構
成について説明すると、(1)は、車体フロア(図示路
)上に設けられた運転席用のシートで、座(2)と背も
たれ(3)とからなっている。(4)は、サツシュレス
ドアで、前端部が、はぼ上下方向を向く枢軸を備えるド
アヒンジ(図示路)をもって車体に枢着され、かつ後端
部に、内方に向かって緩やかに湾曲しつつ起立するタワ
一部(4a)を備えている。
(5)は、本発明に直接関係しない腰ベルトで、公知の
ものと同様に、一端が、シート(1)のドア(4)側の
側方におけるフロアに設けられたイナーシャロック機構
内蔵のりトラクタ(図示路)に巻取られるようになって
おり、かっ他端に設けた舌片(6)を、シート(1)の
ドア(4)と反対側の側方におけるフロアに枢着された
バックル本体(7)に挿入して係止させることにより、
着座者(8)(第12図乃至第14図参照)の腰部を取
り巻くように装着し得るようになっている。舌片(6)
とバックル本体(7)とにより、公知のバックル装置(
9)が形成されている。
(lO)は、ウェビングである肩ベルトで、その一端は
、ドア(4)内の後下部に装着されたイナーシャロック
機構内蔵の公知のりトラクタ(11)に巻取られるよう
になっている。肩ベルト(10)は、リトラクタ(11
)よりドア(4)のタワ一部(4a)内を上方に向かっ
て延出し、タワ一部(4a)の内面中位部に形成された
開口(12)を通って車内側に出た後、タワ一部(4a
)の内面における開口(12)のやや上方に取付けられ
たショルダースルー(13)の横長孔(13a)を通り
、ここからシート(1)の背もたれ(3)の前方を通っ
て、内下方に向けて延出している。肩ベルト(10)に
おけるリトラクタ(11)に巻取られているのと反対側
の端部には、舌片(14)が取付けられており、この舌
片(14)を、シート(1)のドア(4)と反対側の側
方において、車体フロアに枢着されたバックル本体(1
5)に挿入して係止させることにより、ドア(4)の閉
止状態で、肩ベルト(10)を着座者(8)にたすき掛
は状に装着して、自動車の衝突時等における着座者(8
)のシート(1)からの前方への飛び出しを阻止し得る
ようになっている。舌片(14)とバックル本体(15
)とにより公知のバックル装置(16)が形成されてい
る。
バックル装置(16)は肩ベルト(10)の緊急離脱用
のもので、普段はこのバックル装置(16)を外す必要
はない。
ドア(4)を開けると、肩ベルト(10)は、リトラク
タ(11)から繰り出されるとともに、ショルダースル
ー(13)に引かれて、着座者(8)から前方に離れる
。このときのシート(1)と肩ベルト(10)との間を
通って、着座者(8)は降車することができる。
また、ドア(4)が開いている状態で、シート(1)と
肩ベルト(10)との間を通って乗車し、かつシート(
1)に着座した後、ドア(4)を閉じると、肩ベルト(
10)は、リトラクタ(11)に巻取られつつ、着座者
(8)にたすき掛は状に装着される。
このとき、肩ベルト(10)が、第12図に示すように
、着座者(8)の胸部等に引掛って、第14図に示すよ
うな正規の装着位置、すなわち着座者(8)の一方の肩
部から他方の腰部にかけて斜めに装着される位置(以下
単に正規位置という)に装着されなくなるのを防止する
ため、アーム(17)を、ドア(4)のタワ一部(4a
)の上端部内面に回動可能に設けである。
第4図乃至第11図に詳細に示しであるように、タワ一
部(4a)の上端部には、内向き開口する箱状のケース
(18)がボルト(19)をもって固着されており、こ
のケース(18)の開口部には、カバー(2o)が止め
ねじ(21)をもって固着されている。
ケース(]8)とカバー(2o)とには、左右方向を向
くほぼ水平な回転軸(22)が、カバー(2o)より内
方に向けて突出するように貫設されている。この回転軸
(22)は、ドア(4)のタワ一部(4a)の内面に対
して、直角でない適宜の傾斜角度をもって交差している
回転軸(22)は、ケース(18)側の端部がらカバー
(20)側の端部にかけて、外径が漸次小となる大径部
(22a)と、中径部(22b)と、短寸軸部(22c
)と、小径部(22d)とからなっている。中径部(2
2b)における大径部(22a)寄りの端部近傍を除く
外周の両側部と、小径部(22d)の−側部とには、平
削面(23)(24)がそれぞれ形成されており、また
小径部(22d)の先端部には雄ねじ(25)が刻設さ
れている。
回転軸(22)の大径部(22a)側の端面の中央には
、奥端部が円錐形をなす中央孔(26)が穿設されてお
り、この中央孔(26)に鋼球(27)を嵌合し、かっ
この鋼球(27)を、ケース(18)に螺着した受は部
材(28)の内面に固着された浸炭焼入れの受座(29
)で受けることにより、回転軸(22)の一端を軸受し
ている。
カバー(20)に穿設された軸受孔(3o)には、回転
軸(22)における短寸軸部(22c)が回転自在に嵌
合されている。
カバー(20)より内方に突出する回転軸(22)の小
径部(22d)には、摩擦板(31)のD形孔(31a
)と、アーム(17)の基部に突設された円形の軸孔(
32)と、摩擦板(33)の円孔(33a)と、摩擦板
(34)のD形孔(34a)と、皿ばね(35)とが順
次嵌合され、かつ雄ねじ(25)に螺合させたナツト(
36)を締付けることにより、これらを互いに圧着させ
て、アーム(17)を、回転軸(22)に対して、適度
の摩擦力をもって結合させている。したがって、摩擦板
(31)(33)(34)及びアーム(17)等の相互
の摩擦力より大きな外力により、アーム(17)を1回
転軸(22)’及び回転軸(22)と相対回転不能の摩
擦板(31) (34)に対して相対回転させることが
できる。
カバー(20)における軸受孔(30)の下方には、内
方に向かって突出するストッパ(37)が設けられてお
り、このストッパ(37)を、第5図に示すように、ア
ーム(17)のカバー(20)側を向く面に形成された
回転軸(22)を中心とするほぼ90°又はそれより若
干大なる開き角度の弧状溝(38)に嵌合させることに
より、アーム(17)の回動範囲を、第2図に実線で示
す下方を向く非作動位置と、同じ く想像線で示す前向
きの作動位置との間のほぼ90°の範囲に制限している
アーム(17)は、はぼ水平な回転軸(22)に対して
直交する方向を向いているので、ドア(4)のタワ一部
(4a)の内面に対しては、適宜の傾斜角度をなしてい
る。アーム(17)の先端部は、その回動時に、肩ベル
ト(10)を引掛けやすく、かつ外れにくいようにする
ため、前方に向けてゆるやかなフック状に、かつドア(
4)の内面側に向けて若干傾斜するようにそれぞれ屈曲
させである。
回転軸(22)の大径部(22a)には、上部に弧状か
つ広幅の案内面(39a)を有するガイド部材(39)
が回転自在に外嵌されており、また回転軸(22)の中
径部(22b)における平削面(23)のない部分には
、回動レバー(40)が回転自在に外嵌されている。
回動レバー(40)の下端部には、外側方を向く突片(
40a)が連設されており、この突片(40a)がガイ
ド部材(39)の下端部に形成された切欠き(41)に
係合することにより、回動レバー(4o)とガイド部材
(39)とは、一体となって回転軸(22)まわりに回
動し得るようになっている。
回動レバー(40)の上端部には、ドア(4)のタワ一
部(4a)の上端部の内面とほぼ平行をなすように折曲
された折曲片(40b)が連設されており、この折曲片
(40b)の外面には、ケーブルエンド部材(42)が
軸(43)をもって枢着されている。
ケーブルエンド部材(42)には、ワイヤ等の可撓性の
ケーブル(44)の一方の端末が止着されている。
ケーブル(44)は、ケーブルエンド部材(42)より
、ガイド部材(39)の弧状の案内面(39a)に沿っ
て、かつ案内面(39a)を斜めに横切るようにして(
第6図及び第9図参照)、下方に向けてなだらかにカー
ブした後、ケース(18)の底壁(18a)に形成され
た切欠き(45)を通って下方に延出し、かつケース(
18)の下面に固着された固定金具(46)により上端
部が把持された可撓性のガイドチューブ(47)内に、
軸線方向に移動可能として侵入している。
回動レバー(40)の前縁には、内側方を向く突片(4
0c)が連設されている。
回動レバー(40)の内方における回転軸(22)の中
径部(22b)の平削面(23)がある部分には、固定
レバー(48)が、長孔(49)をもって、回転軸(2
2)と相対回転不能に嵌合されている。この固定レバー
(48)は、回動レバー(40)が第8図における時計
方向に回動させられたとき、前縁部が回動レバー(40
)の突片(40c)に押されて、回動レバー(40)と
一体となって、また回転軸(22)と一体となって同方
向に回動させられる。
固定レバー(48)とカバー(20)との間における回
転軸(22)の中径部(22b)のまわりには、カラー
(50)が外嵌され、このカラー(50)の外周には、
コイルばね(51)が巻回されている。第4図及び第8
図に明示しであるように、コイルばね(51)の一端(
51a)をケース(18)の底壁(18a)に係止し、
かつコイルばね(51)の他端に形成したU字状の折り
返し部(51b)を、固定レバー(48)の後縁部に係
止させることにより、コイルばね(51)によって、固
定レバー (48)及び回転軸(22)に、第8図にお
ける反時計方向を向く復帰回動力を付与しである。
かくして、ケース(18)、カバー(20)、回転軸(
22) 、摩擦板(31) (33) (34)、ガイ
ド部材(39)、回動レバー(40)、固定レバー(4
8)、コイルばね(51)等により、アーム(17)を
所望角度だけ回動させるための回動機構(52)が形成
されている。
この回動機構(52)においては、ケーブル(44)に
引張力が作用していないときは、コイルばね(51)の
回動付勢力により、固定レバー(48)が第8図におけ
る反時計方向に向けて付勢され、第8図に示すように1
回動レバー(40)の突片(40c)がケース(18)
の前方の側壁(18b)に当接した状態で、回動レバー
(40)、固定レバー(48)及び回転軸(22)が停
止している。
この状態で、後述する駆動機構(53)により、ケーブ
ル(44)が下方に引張られると、回動レバー(40)
が第8図における時計方向に回動させられ、またその突
片(40c)により、固定レバー(48)、回転軸(2
2)、摩擦板(31)(33) (34)及びアーム(
17)等が一体となって同方向に回動させられ、アーム
は、下方を向く非作動位置から前方を向く作動位置まで
ほぼ90°回動させられる。
その後、ケーブル(44)の引張り力がなくなると、コ
イルばね(51)の付勢力により、固定レバー(48)
、回動レバー(40)、回転軸(22) 、摩擦板(3
1) (33)(34)及びアーム(17)等が一体と
なって第8図における反時計方向に回動させられ、アー
ム(17)は作動位置からもとの非作動位置まで復帰さ
せられる。
第1図乃至第4図、第1O図及び第11図に示すように
、ケーブル(44)を引張るための駆動機構(53)は
、全体がドア(4)のアームレスト(4b)内に設けら
れている。
すなわち、駆動機構(53)は、アームレスト(4b)
内におけるドア(4)のインナーパネル(4C)に固着
されたベース部材(54)と、ベース部材(54)に回
転自在に枢支された回転板(55)と、ベース部材(5
4)に固着されたモータ(56)と、ベース部材(54
)に固着され、かつモータ(56)の回転力を減速して
、回転板(55)に伝達する減速装置(57)と、回転
板(55)の偏心位置に突設された係合ピン(58)と
、基端部である上端部が、回転板(55)の直上位置に
おいて、左右方向を向く軸(59)をもってベース部材
に枢着され、かつ中間部に前記係合ピン(58)が摺動
自在に嵌合する長手方向を向く長孔(60)が穿設され
たリンク(61)とを備えている。
リンク(61)の下端には、その後方において適宜の固
定金具(62)をもってベース部材(54)に止着され
た上記ガイドチューブ(47)の他方の端部より前方に
延出するケーブル(44)の他方の端末に固着されたケ
ーブルエンド部材(63)が、左右方向を向く軸(64
)をもって枢着されている。
回転板(55)及びリンク(61)は、ベース部材(5
4)における車内側の面に配設され、またモータ(56
)及び減速袋[(57)は、ベース部材(54)の車外
側の面に配設されている。
減速装置(57)は、例えばモータ(56)の回転軸に
連係されたウオーム(図示lll5)と、該ウオームに
噛合するとともに、回転板(55)の中心軸(65)に
連係されたウオームホイール(図示路)とを備えるよう
な公知のものでよい。
回転板(55)の周縁の1個所には切欠き(66)が形
成されており、この切欠きに作動片(67a) (68
a)が係合することにより作動するようにした2個のリ
ミットスイッチ(67)(68)よりなる位置制御セン
サ(69)が、ベース部材(54)の適所に固着されて
いる。
この位置制御センサ(69)は、例えば第10図に示す
状態から回転板(55)が同図の時計方向に回転する際
に、一方のリミットスイッチ(67)がONの状態から
、これがOFFとなり、次いで他方のリミットスイッチ
(68)が0FF−ON−OFFとなり、その後にリミ
ットスイッチ(67)が再度ONとなったことを検知し
て、モータ(56)の作動を停止させることにより、回
転板(55)を正確に1回転させて定位置で停止させる
作用をする。
モータ(56)の作動を開始させるスタートスイッチ(
図示路)は、ドア(4)が閉じた瞬間だけ作動するよう
にしたドアスイッチ(図示路)又は、シート(1)の着
座者(8)の手の届く車体の適所に設けた手動スイッチ
(図示路)とすることができ、またドアスイッチと手動
スイッチとを並設してもよい。
モータ(56)の制御回路は、上記スタートスイッチの
作動により、モータ(56)に通電され、かつ位置制御
センサ(69)が例えば上述のように作動することによ
り、モータ(56)への通電を停止するようなものであ
れば、どのような構成のものでもよい。
またモータ(56)は一方向しか回転できないものでよ
い。
カくシて、モータ(56)が作動させられることにより
、減速装置(57)を介して、回転板(55)が、例え
ば第10図における時計方向に正確に1回転させられる
間に、リンク(61)は、係合ピン(58)が回転板(
55)とともにクランクとして回転することにより、第
10図に実線で示す停止位置から、同じく想像線で示す
引張り位置まで1往復させられる。
この際、リンク(61)は、係合ピン(58)が第10
図に実線で示す位置から想像線で示す位置まで時計方向
に回転する180°より大なる回転周期の間に。
1往動し、かつそれに続く係合ピン(58)の第10図
に想像線で示す位置から実線で示す位置までの180°
より小なる回転周期の間に、1復動する。
したがって、回転板(55)の回転速度が一定の場合、
リンク(61)は早戻り運動し、ケーブル(44)を引
張る往動時には、強い力でゆっくりと移動し、大きな力
を必要としない復動時には高速で移動するので、好都合
である。
かくして、回動機構(52)と駆動機構(53)とケー
ブル(44)等とにより、アーム(17)を回動させる
駆動装置(70)が形成されている。
次に、この第1実施例の全体の作用を、主として第12
図乃至第14図を参照して説明する。
アーム(17)は、普段は、ショルダースルー(13)
に掛っている肩ベルト(10)の後方において、下方を
向く垂下位置に位置している。
この状態で、ドア(4)を開き、肩ベルト(10)とシ
ート(1)との間から、乗者がシート(1)に着座した
後、ドア(4)を閉じると、肩ベルト(10)はりトラ
クタ(11)に漸次巻取られて、正規位置に漸次近づく
第12図に示すように、肩ベルト(10)が正規位置に
至る途中で、万一着座者(8)の胸部等に引掛ったとし
ても、ドア(4)の閉止と同時に、ドアスイッチ(図示
路)が作動させられ、それによって、駆動機構(53)
が上述したように作動させられて、ケーブル(44)が
引張られ、かつ回動機構(52)側において回転軸(2
2)等が第8図における時計方向に回動させられて、ア
ーム(17)が非作動位置から作動位置まで回動させら
れることにより、肩ベルト(10)の上記引掛りは解消
される。
すなわち、このアーム(17)の回動時に、肩ベルト(
10)は、リトラクタ(11)による巻取り力が作用し
ている状態で、アーム(17)の先端部にすくい上げら
れて、正規位置を向く方向、すなわちこの実施例におい
ては、その方向を車体の上下、前後及び左右の3方向に
分析した場合、上方、前方及び内側方を向く方向に向け
て引上げられる。これによって、肩ベルト(10)は、
着座者(8)の胸部等から離脱し、かつ着座者(8)の
肩に掛る正規位置に確実に装着される。
駆動機構(53)におけるリンク(61)の復動と回動
機構(52)におけるコイルばね(51)の付勢力とに
より、アーム(17)が作動位置から非作動位置まで復
帰回動させられる際には、肩ベルト(10)は、アーム
(17)の復帰回動に伴って、漸次リトラクタ(11)
に巻取られ、アーム(17)が非作動位置に戻ったとき
は、正規位置に確実に装着される。
アーム(17)の回動時、又はアーム(17)の停止時
に、アーム(17)に人体が当ったり、又は肩ベルト(
10)に強力な外力が掛ったりした場合には、摩擦板(
31)とアーム(17)、及び摩擦板(34)と摩擦板
(33)がそれぞれ互いに摺動し、アーム(17)は、
非作動位置と作動位置との範囲内において1回転軸(2
2)に対して相対回転し、アーム(17)によって人体
が傷つけられたり、又は他物が損傷させられたりするの
を防止することができる。
アーム(17)が上述のようにして回転軸(22)に対
して相対回転し、それらの間に位置ずれが生じた場合、
その後の駆動機構(53)の第1回目の作動で、その位
置ずれは簡単に修正される。
すなわち、アーム(17)が非作動位置以外の位置で停
止している状態から、駆動機構(53)が作動させられ
て、回転軸(22)が第8図における時計方向に回転さ
せられる際に、回転軸(22)が最大回転角度に達する
以前に、弧状溝(38)の第5図における右端面がスト
ッパ(37)に当接して、アーム(17)が作動位置で
停止させられ、それに対して回転軸(22)がさらに最
大回転角度まで回転させられることにより、摩擦板(3
1)とアーム(17)、及び摩擦板(34)と摩擦板(
33)がそれぞれ互いに摺動して、アーム(17)は回
転軸(22)に対して、初期の位置まで戻される。その
後1回転軸(22)かもとの位置まで復帰回転させられ
たときには、アーム(17)は、非作動位置に達する。
なお、アーム(17)が非作動位置以外の位置で停止し
ている場合、摩擦板(31) (33) (34)等の
摩擦力より大きな力で、アーム(17)を非作動位置ま
で強制的に回動させることにより、上記位置ずれを修正
することもできる。
ドア(4)を開けると、肩ベルト(10)は、リトラク
タ(11)から繰り出されるとともに、ショルダーケー
ス(13)に引かれて、着座者(8)から前方に離れる
。このときのシート(1)と肩ベルト(10)との間を
通って、着座者(8)は降車することができる。
第15図は、本発明の第2実施例を示す。
第2実施例において、第1実施例におけるのと同一の部
材には同一の符号をもって図示し、その詳細な説明は省
略する。後述の第3実施例においても同様とする。
第2実施例においては、アーム(17’ )を、ドア(
4)の閉止時に肩ベルト(10)に係合可能な車体のピ
ラ一部(7)の内面に、第1実施例の場合とほぼ同様に
して装着し、それに伴って1回動機構(52’ )及び
駆動機構(53’ )等をすべて車体側に設け、ドアを
閉じたときに、アーム(17’)が回動して、肩ベルト
(10)を正規の装着位置に向けて、すなわち上方、前
方及び内側方に向けて引き寄せるようにしである。
このような構成とした場合、回動機構(52’)及び駆
動機構(53’ )等をドア(4)側に設ける必要がな
いので、ドア(4)を軽量化できるという利点がある。
第16図は1本発明の第3実施例を示す。
第3実施例においては、肩ベルト(10)を正規の装着
位置に向けて引き寄せるアーム(71)を、ドア(72
)のサツシュ(72a)の上部に、前後方向に摺動自在
に、かつ適宜のばね(図示路)等により、後方に向けて
常時付勢して設け、アーム(71)と、ドア(72)内
に設けた駆動機構(73)におけるリンク(74)の中
間揺動部分とを、ケーブル(44)により互いに連結し
、さらに、リンク(74)の先端(上端)と、回転板(
55)の偏心部とを、連結杆(75)をもって互いに連
結しである。
この第3実施例におけるような構成とすることにより、
モータ(56)により、回転板(55)を1回転させ、
かつ連結杆(75)及びリンク(74)を介して、ケー
ブル(44)を引張り、又は弛緩させ、アーム(71)
を、第16図に示す非作動位置からその前方の、 作動
位置(図示略)へ、又はその逆方向へ移動し、アーム(
71)で肩ベルト(10)を前方に引き寄せて、肩ベル
ト(10)を正規の装着位置に掛りやすくすることがで
きる。
本発明は、以上の実施例の他にも幾多の変化変形が可能
である。
〔発明の効果〕
本発明によると、ベルトが正規の装着位置に至る途中で
、万一着座者の人体や衣服等に引掛っても、それを容易
に離脱させ、又はそのような引掛りのおそれをなくし、
かつベルト装着時に着座者に不快な圧迫感等を与えるこ
となく、ベルトを確実に正規の装着位置に装着させるこ
とができる。
また、本発明によると、駆動装置を、アームの取付位置
から離れたドア又は車体の適所に配設することかできる
ので、アームをドアのタワ一部やサツシュ等の狭所に配
設することができるとともに装置全体のドア又は車体へ
の装着態様、すなわちレイアウトに自由度を持たせるこ
とができ、有意義である。
さらに、本発明の構成によると、回転板の1回転により
、リンク及びケーブルを介して、アームを1往復させる
ことができるので、制御が容易であり、また、作動が確
実であるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の第1実施例のパッシブシートベルト
装置を備える自動車を車内より見た概略斜視図。 第2図は、同じく概略側面図、 第3図は、同じく概略背面図、 第4図は、要部の分解斜視図、 第5図は、アーム及び回動機構を内方より見た一部切欠
側面図、 第6図は、第5図のA−A線に沿う縦断面図、第7図は
、第5図のB−B線に沿う縦断面図、第8図は、第6図
のC−C線に沿う縦断面図、第9図は、第6図のD−D
線に沿う縦断面図、第10図は、駆動機構の側面図、 第11図は、第1O図のE−E線に沿う縦断面図、第1
2図乃至第14図は、それぞれ本発明の詳細な説明する
ための概略斜視図で、 第12図は、肩ベルトが着座者の胸部に引掛ったときの
状態を、 第13図は、アームが回動して、肩ベルトを、正規の装
着位置の方向に引き寄せたときの状態を、第14図は、
肩ベルトが正規の装着位置に装着されたときの状態を、
それぞれ示す図、 第15図は、本発明の第2実施例のシートベルト装置を
備える自動車を車内より見た概略斜視図、第16図は、
本発明の第3実施例のシートベルト装置を備えるドアを
内方より見た概略斜視図、第17図は、従来のシートベ
ルト装置を備える自動車を車内より見た概略斜視図であ
る。 (1)シート          (4) (72)ド
ア(4a)タワ一部        (72a)サツシ
ュ(4b)アームレスト      (8)着座者(1
0)肩ベルト(ベルト)     (11)リトラクタ
(16)バックル装置      (17) (r7’
 )(71)アーム(22)回転軸        (
31) (33) (34)摩擦板(39)ガイド部材
       (40)回動レバー(44)ケーブル 
      (47)ガイドチューブ(48)固定レバ
ー       (51)コイルばね(52) (52
’ )回動機構     (53) (53’ ) (
73)駆動機構(54)ベース部材      (55
)回転板(56)モータ         (57)減
速装置(58)係合ピン        (61)(7
4)リンク(69)位置制御センサ     (70)
駆動装置(75)連結杆 4゛ノL、、””’;I□;L’ 447−フル 第5図    第6図 第8図     第9図 ム2 第10図 第17図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ベルトの一端を、シートの一側方において車体側
    に係止するとともに、同じく他端を、シートの他側方に
    おいてドア側に係止し、かつ該ベルトを所定の巻取力で
    巻き取るリトラクタを該ベルトの端部に設け、前記シー
    トの他側方における係止部の近傍に、予め定められた移
    動量だけ移動させられることにより、前記ベルトを正規
    の装着位置の肩部に引き寄せるようにしたアームを設け
    、さらに、該アームを非作動位置から作動位置に移動さ
    せる駆動装置を設けることにより、ドアの閉止時に、前
    記ベルトをもって、シート上の着座者を拘束するように
    した車両用パッシブシートベルト装置において、 前記駆動装置は、ベース部材と、ドア閉止時に回転可能
    なモータと、前記ベース部材に枢支され、かつ前記モー
    タにより回転させられる回転板と、転に連動して先端部
    が揺動運動可能に前記回転板に連結されたリンクとを備
    えてなり、該リンクの揺動部と前記アームとを引張力伝
    達可能なケーブルにより連係したことを特徴とする車両
    用パッシブシートベルト装置。
  2. (2)駆動装置の大部分を、ドアにおけるアームレスト
    の内側に内蔵してなる特許請求の範囲第(1)項に記載
    の車両用パッシブシートベルト装置。
  3. (3)駆動装置のリンクが、回転板の偏心部に突設され
    た係合ピンと、前記リンクに形成されて前記係合ピンに
    係合可能な長孔とを介して、前記回転板に連結された特
    許請求の範囲第(1)項又は第(2)項に記載の車両用
    パッシブシートベルト装置。
JP13348887A 1987-05-30 1987-05-30 車両用パッシブシ−トベルト装置 Granted JPS63301146A (ja)

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