JPS63287878A - 接着または粘着型ホログラム - Google Patents

接着または粘着型ホログラム

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JPS63287878A
JPS63287878A JP12241587A JP12241587A JPS63287878A JP S63287878 A JPS63287878 A JP S63287878A JP 12241587 A JP12241587 A JP 12241587A JP 12241587 A JP12241587 A JP 12241587A JP S63287878 A JPS63287878 A JP S63287878A
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adhesive
hologram
base material
layer
film
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JP12241587A
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English (en)
Inventor
Nobuo Kushibiki
信男 櫛引
Yoko Yoshinaga
吉永 曜子
Naosato Taniguchi
尚郷 谷口
Tetsuo Kuwayama
桑山 哲郎
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えば平板状のフィルムに立体像を観察でき
る体積位相型ホログラムに関し、とりわけ所望のホログ
ラフィック画像を所望とする場所に簡単に、手軽に固着
することができる接着または粘着型ホログラムに関する
〔従来の技術〕
ホログラフィ−は、レーザーのように干渉性良好な光の
波を物体に照射し、その振幅と位相とが該物体の形状に
応じて変調された反射または透過光を感剤層に受光して
記録し、得られたホログラムに照射された光により記録
した物体の光学像を再生する技術であり、例えば、立体
光学像を平板状のフィルムに観察することができる。
このようなホログラフィ−の関する研究の進展に伴ない
現在では、その感剤に対する要求もかなり明確なものと
なってきている。ホログラフィ−に用い得る感剤として
は、漂白処理銀塩、フォトレジスト、サーモプラスチッ
ク、重クロム酸ゼラチン、無機ガラス系材料、強誘電体
などの多くの材料が知られており、そのホログラフィに
対する適性が更に研究されてきている。
このようなホログラム形成用感剤の持つべき特性として
は、例えば (1)レーザー感度、特に可視光領域にレーザー感度を
有し、かつ高感度であること、 (2)高解像力を有すること、 (3)得られたホログラムの回折効率が高いこと、 (4)ホログラムのノイズが少ないこと、(5)ホログ
ラムが安定していること、(6)記録および再生操作が
容易であること、などを挙げることができる。
一方、ホログラフィ−技術の進歩にともない、実用に耐
え得るホログラムの形成が可能となりつつあり、画像自
体を楽しんだり、種々の物品を装飾するために用いたり
するなどと、ホログラムの用途も種々の方面へ拡大され
ており、それに応じた各種の形態がホログラムにも要求
されつつある。
例えば、画像に応じた凹凸を感剤層表面に形成し、その
凹凸での光の反射あるいは透過を利用して画像を再生す
るタイプのホログラムは、本の表紙として、あるいは磁
気カードの偽造、変造防止用のマークとしてすでに利用
されている。
(発明が解決しようとする問題点〕 しかしながら、先に挙げたホログラム形成用感剤の特性
およびホログラム自身の形態の両方において、上述のよ
うな用途の拡大に伴なう種々の要求に対して、十分に対
応し得るホログラムは提供されていないのが現状である
例えば、簡単な操作で容易に所望とする各種物体にホロ
グラムを適用する技術やそれに適したホログラムの形態
は未だ提供されていない。
本発明は、このようなホログラムの用途の拡大に伴なっ
た種々の要求への対応に鑑みなされたものであり、ホロ
グラムの各種物品への適用を容易とする技術を提供する
ことをその目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の目的は、以下の本発明により達成することができ
る。
すなわち、本発明の接着または粘着型ホログラムは、4
00〜800nmの波長域に特定の吸収帯を有さない 
  、−m= 基材と、所望の画像が記録された体積位相型ホログラム
フィルムと、該基材の少なくとも一面に設けた接着また
は粘着用の層とを有すること特徴とする。
このような構成の本発明のホログラムを用いれば、基材
上に保持させた状態のホログラムフィルムを例えば紙、
金属、プラスチック、セラミックス、布等からなる所望
の物体(以下、被固着材という)に、基材に設けた接着
または粘着用の層を利用して固着するという簡単な操作
で、所望のホログラフィック画像を被固着材の所望とす
る部分に容易に、かつ手軽に付与することができる。ま
た、例えば適当な台紙を被固着材として用い、その上に
本発明の接着または粘着型ホログラムを固着して、絵や
写真などと同様に楽しむこともできる。
また、先に述べた凹凸表面を用いるタイプのホログラム
を各種物体上に接着剤や粘着剤を利用して固着する場合
、接着あるいは粘着に必要な圧力による表面に形成した
凹凸への変形や破損等の影響が避けられないが、本発明
の接着または粘着型転写型ホログラムには、体積位相型
のホログラムフィルムが用いられているので、接着や粘
着操作に際してそのような問題は生じることがない。
以下、図面を参照しつつ本発明の詳細な説明する。
第1図は、シート形状を有する場合の本発明の接着また
は粘着型ホログラムの一例の構成を示す模式的側面図で
ある。
この接着または粘着型ホログラムは、基材1と、基材1
上面に設けられたホログラムフィルム2と、基材下面に
設けられた接着層(または粘着層)3とを有して構成さ
れている。
基材1には400〜800nmの波長域に特定の吸収帯
を有さないものを用いる。このような基材を用いること
によって、感光層に記録された画像の特有の呈色を基材
の着色の有無にかかわらず鮮明に示すことができる。
また、基材1としては、ホログラムフィルム2を担持で
きる程度の強度を有するものが好適に用い得る。
基材1としては、このような特性を満足するものであれ
ばどのような材質からなるものでも利用可能であり、例
えば、樹脂、金属、セラミックスなどの材料からなるも
のを挙げることができる。基材1の形状は図示されたよ
うなシート状に必ずしも限定されるものではなく、例え
ばホログラムフィルムを設けた面と、層3を設けた面と
を持つ直方体や立方体などの各種の立体形状を有するも
のでも良い。
なお、シート状で用いる場合の基材1は、円筒状などの
曲面を有する被固着材にも適用可能となるというような
点からは適度な可撓性を有していることが望ましい。
本発明に用いることのできる可撓性を有する基材として
は、金属シート、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、エンジ
ニアリングプラスチック等からなるものを挙げることが
できる。
また、基材1は透明でも不透明でも良いが、被固着材の
呈する色によってホログラムフィルムに記録された画像
の観察が悪影響を受る場合には、不透明基材を用いるの
が良い。
一方、基材1として画像露光の操作に影響を及ぼさない
光学特性を有する、すなわち露光に用いる光の波長ある
いは波長範囲において露光操作を良好に行なえる程度の
透明性を有するもの(以後透明基材という)を用いれば
、そのような特性を有する基材1上にホログラム形成用
記録材を積層した状態で、画像の露光、現像を行ないホ
ログラムを形成し、更に基材裏面に接着または粘着のた
めの層3を設けて本発明の接着または粘着型ホログラム
として利用できるので、生産効率上都合が良い。
なお、上記透明基材には、可視光領域に顕著な吸収体を
有さないものが利用できるが、特にASTM  D  
1003番に記載された方法に従って光透過率を測定し
た場合に400nmで30%以上、好ましくは50%以
上の透過率を有し、且つ450〜800 nmで40%
以上の透過率を有するものを利用するのがよい。
この際、上記条件を妨げない範囲であれば光劣化防止の
ために紫外線吸収剤、着色剤を透明基板に混合すること
ができる。
この工程で使用する透明基材を、0.2mmより厚地の
ものとする場合には、本質的に非晶質である材料または
本質的に短結晶である材料が一般に利用できる。一方、
0.2mmより薄地の透明基材(このようなものは通称
フィルムと分類される。)を用いるときには、本質的に
非晶質のもののみならず、本質的に結晶性の材料の成型
加工の際、二軸方向に延伸をかけて配向結晶を起こさせ
て透明化させたものも、一般に利用できる。
このような目的において用い得る基材としては、その厚
さが0.2mmを越える透明基材として、例えば、ガラ
ス、あるいは、有機高分子では、ポリメチルメタアクリ
レート、ポリカーボネート、ボリアリレート、ポリエー
テルスルホン、ポリスチレン、ポリ(4−メチルペンテ
ン)、スチレン−アクリル酸エステル、またはメタアク
リル酸エステル共重合体、アクリル酸多価アルコールエ
ステル等が挙げられる。
透明フィルムでは、上記に加え結晶性高分子の透明化フ
ィルムとして、ポリエチレンテレフタレート等のポリエ
ステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化エチレン−プロピ
レン、ポリフッ化ビニリデン、ポリアクリロニトリル、
ポリシアン化ビニリデン−酢酸ビニル、サランボリエー
テルエーテルケトン、ポリイミド、ポリアミド、セロフ
ァン、ポリビニルアルコール等が好適に用いられる。
シート状で用いる場合の基材1の厚みは、上記のような
特性を満足する範囲内で用いる基材の材質の応じて適宜
選択すれば良く、例えば樹脂を基材として用いる場合に
は、5μ劃側度以上の厚さを有するものを用いると良く
、また樹脂からなる透明基材を用いる場合には、例えば
機械的強度と透明性の兼ね合いから通常20μj〜10
0μm程度のものが好適に用いられる。
また、そのホログラムフィルム2側の表面に、必要に応
じて、ホログラムフィルム2との密着性を改良するする
ための、更には、後述するような金属および/または金
属酸化物からなる層との密着性を改善するために、例え
ばコロナ、プラズマ等を用いた放電処理、火焔処理など
の物理的処理;硫酸、硝酸、フッ化化合物、アルカリ、
シラン化合物等による化学的処理等の表面処理が施こさ
れていても良い。
しかしながら、基材1として上述のような透明基材を用
いる場合には、上述したような光学的特性が損なわれな
い範囲内でこれら着色および表面処理等が行なわれるこ
とが望ましい。
ホログラムフィルム2としては、所望の画像を記録した
フィルム状の各種体積位相型ホログラムを用いることが
できる。
なかでも、ビニルカルバゾール系ポリマーを感剤として
用いた体積位相型ホログラムは、先に挙げた感剤への要
求性能を満足し、かつ得られたホログラム自身の耐湿性
、保存安定性に優れ、またホログラム形成時のあるいは
転写の際の各種操作に耐する安定性にも優れているので
、本発明の接着または粘着型ホログラムに用いるのに好
適である。
このビニルカルバゾール系ポリマーとは、ポリビニルカ
ルバゾール、ポリビニルカルバゾールのアルキル置換体
、ポリビニルカルバゾールのハロゲン置換誘導体および
これらを主体とする重合体をいい、所望の応じてその1
種以上を用い得る。
具体的には、例えば、ポリビニルカルバゾール、3−ク
ロルビニルカルバゾール重合体、3−ブロムビニルカル
バゾール重合体、3−ヨードビニルカルバゾール重合体
、3−メチルビニルカルバゾール重合体、3−エチルビ
ニルカルバゾール重合体、クロル化ポリビニルカルバゾ
ール、ブロム化ポリビニルカルバゾール等を利用するこ
とができる。
なかでも、未置換のポリビニルカルバゾールは、その人
手が容易で、しかも得られるホログラムの性能も特に優
れたものであるので、実用ト好適である。
ビニルカルバゾール系ポリマーは、例えばフィルムとし
た際の強度や柔軟性などの特性の制御のために、必要に
応じて、他の千ツマ−と共重合されていても良い。その
ような用途に用い得る他の千ツマ−としては、例えば上
記ビニルカルバゾール類に加えて、酢酸ビニル等のビニ
ルエステル、アクリル酸およびメタアクリル酸のエステ
ル、スチレン及びスチレン誘導体等のラジカル重合法に
よって共重合し得るビニル系モノマーを挙げることがで
きる。また、このような目的などで例えば、ポリスチレ
ン、スチレン−ブタジェン共重合体、スチレン−水素化
ブタジェン共重合体などの他のポリマーをホログラム像
が記録できる範囲でブレンドして用いることもできる。
なお、これらは所望の特性が得られるようにその添加割
合が選択して用いられる。
このビニルカルバゾール系ポリマーはヨウ素化合物によ
って輻射線で活性化された状態でホログラフィ−に用い
られる。
このヨウ素化合物としては、例えば四ヨウ化炭素、ヨー
ドホルム、四ヨウ化エチレン、トリヨードエタン、テト
ラヨードエタン、ペンタヨードエタン、ヘキサヨードエ
タン等の重合体成分中に共存して可視光波長に対する十
分な感度を有する感剤層を構成できるものが用いられる
このような構成のビニルカルバゾール系ポリマーを用い
た感剤層は、560nmまでの可視光に対し感度を示し
、そのような波長領域内の適当な波長の物体光と参照光
の2光束の可干渉性レーザーによって干渉パターンを露
光後、更に溶剤による膨潤、収縮現象を利用した現像工
程を経る方法によって高解像度、高回折効率の体積位相
型ホログラムを形成することができる。
なお、本発明に用いるホログラムフィルムは、その材質
あるいは画像の記録方法に限定されず、どのような材質
からなり、またどのような記録方法で形成されたもので
あっても良い。
基材1上にホログラムフィルム2を設けるには、ホログ
ラムフィルム2として、例えば既に所望の画像が記録さ
れているホログラムフィルムを用い、それを基材1上に
積層する方法、あるいは基材1として先に述べた透明基
材を用い、その透明基材上にホログラム形成用の感剤層
を積層し、所定の露光、現像処理を行なう方法などが利
用できる。
本発明における接着または粘着用の層3を形成するため
の材料としては、良好な接着または粘着効果が得られ、
しかも該層を利用した接・着、粘着工程においてホログ
ラムフィルム2に悪影響を与えず、かつそれ自身がホロ
グラムフィルム2と化学的、物理的に反応してそれに害
を及ぼすことのない材料から所望とする接着または粘着
型ホログラムの構成に応じて適宜選択して用いれば良い
例えば、アクリル酸エステル系ポリマー、酢酸ビニル系
ポリマー、α−シアノアクリル酸エステル、ウレタン系
接着剤、ゴム系接着剤、エポキシ系接着剤などから上記
のような特性を満足するものを選択して用いることがで
き、例えばポリエステルを用いる場合には、アクリル酸
エステル、アクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘ
キシルおよびエチレンを共重合させる際に、これらの組
成を適宜変更して用いるなど、その特性を所望の層3と
しての効果が得られるように必要に応じて調節して用い
る。
なお、層3は必要に応じてプライマーによって前処理が
施こされていても良い。
また、接着剤、粘着剤の形態としては、それを用いる効
果が得られるならば、例えば1液型、2液型、水性ラテ
ックス、油性ラテックス、ホットメルトタイプ(粉体状
、シート状)、ヒートシール用タイプなどいずれの形態
のものでも良い。
層3を設けるには、その形態の応じて、基材の所定面上
に直接塗布する方法、一旦キャスト等によりフィルム状
に成形されたものを接着または貼着する方法などを適宜
選択して用いれば良い。
なお層3を接着層として設ける場合には、例えば、10
0〜120℃、数kg/cm2の条件で接着可能な接着
層を好適に用いることができる。
また、層3の接着、粘着強度としては、例えば200g
725mm程度以上あれば十分である。
このような構成の接着または粘着型ホログラムは、層3
を利用して、すなわち層3として接着層を設けた場合に
は、その接着層の種類に応じた温度や圧力等の接着条件
で、また粘着層を設けた場合にはその粘着層の種類に応
じた圧力等の粘着条件で所望とする被固着材上に手軽に
固着することができる。
本発明の接着または粘着型ホログラムは、第2図に示す
ように、ホログラムフィルム2と基材との間に金属およ
び/または金属酸化物を含む層4が設けられていても良
い。
層4は、被固着材にホログラムフィルム2が固着された
際の該フィルムに観察される画像のバックを構成できる
ものであり、その材質、色や形状、層厚およびそれを設
ける位置などを適宜選択することによって、ホログラフ
ィック画像をより鮮明にまた見ばえ良くすることができ
る。
そのような目的で用いる層4は、例えばInn、へ12
03.八1、八nなどの1種以上を、50人〜5000
人程度の層厚で蒸着法などの方法により基材1の、後で
ホログラムフィルム2が積層される面の所定部分に積層
して設けることができる。
更に、本発明においてはホログラムフィルム2のL面に
は第3図に示すように保護層5を設けても良い。
この保護層5は、それを介してホログラムフイルムの画
像が観察されるので、画像の良好な観察をさまたげない
ようなものであるのが望ましい。
このような保護層5としては、例えば保護層での酸素透
過を制御して、ホログラムフィルムの酸化による劣化の
可能性を防ぐ場合には、ポリビニルアルコール、ポリフ
ッ化エチレン−プロピレン、ポリ塩化ビニリデン等から
なる層として設けることができる。また、摩擦等による
擦過傷を防止するための保護層は、例えばポリシロキサ
ンのラダー型ポリマ一層、エポキシ樹脂層を直接ホログ
ラムフィルム2上に形成する、あるいはこれらの処理が
施こされている各種樹脂フィルムをホログラムフィルム
2上積層して形成することができる。
また、保護層5を形成する際に、例えば、2−(ヒドロ
キシフェニル)ベンゾトリアゾール等のトリアゾール誘
導体、1,3.5−1リス(2′−ヒドロキシフェニル
)トリアジン等のトリアジン誘導体、レゾルシールモノ
ベンゾエート等のべンゾフェノン誘導体等の紫外線吸収
剤を添加して光劣化防止機能を付与するなど、種々の保
護機能を形成される層に付与できる各種添加剤を加えて
保護層5に種々の所望とする保護機能を与えても良い。
このような材料から保護層を形成する場合、その層厚は
、保護層が十分な機能を発揮するのに必要な程度とすれ
ば良い。
更に、上記の材料の他にInO、Al2O3、AI、A
n等の金属や金属酸化物をホログラムフィルム2上に5
0〜1000人程度の膜厚で蒸着して保護層としても良
い。
なお、可撓性を有する基材1を用いた場合、保護層の高
度が高すぎると、可撓した際に保護層にヒビワレや破損
などを生じて、十分な効果を得ることができない場合が
あるので、そのような恐れのある場合には、基材1やホ
ログラムフィルム2の材質によってもそれぞれ異なるが
、例えば保護層の硬度を、鉛筆硬度で4H以下とすると
良い。
また、層3〜5が基材1として先に述べたような直接露
光を可能とする透明基材を用いる場合で、露光時に基材
1やホログラム形成用感剤層に積層されている場合には
、これら層にも透明基材と同様な露光操作に対する特性
が要求される。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明す実施例1 基材として、ポリエチレンを190℃、100kg/c
m2の圧力下でプレス成形して厚さ1mmの板を作成し
た。この板の反射スペクトルを積分球反射測定装置を装
着した分光光度計(UV=365.島津製作所製)によ
り測定した結果を第4図Aに示す。
次に、ガラス板上に、暗所にてポリ(N−ビニルカルバ
ゾール) 2.5g、四ヨウ化炭素0.2gをモノクロ
ルベンゼン30gに溶解した溶液をスピナー(ミカサス
ピナー、18−2)を用いて塗布した後乾燥させて、層
厚7.0μmのホログラム形成用感剤層を得た。
得られた感剤層の吸光度を分光光度計UVTDEIIニ
ー650 (日本分光製)で測定したところ、560n
mまでの吸収端を有していた。
この感剤層にArレーザー(514,5nm )を用い
、光強度比1:1(両ビームの光強度の和が入射直前で
15mJ/cm’ )の条件でデニシュークの方法にし
たがって所望の物体に対応する画像を記録した。
露光後、感剤層を以下の■〜■の工程で順次処理して基
材上に所望の画像が記録されたリップマンタイプの反射
型ホログラムフィルムが積層された積層体を得た。
020℃、2分間のトルエンに浸漬 ■30℃、3分間のキシレンに浸漬 ■25℃、3分間n−へブタンに浸漬後、乾燥得られた
ホログラムは、514.5 nmの波長の光に対し約3
000木/mmの空間周波数を有し、回折効率が88%
であり、透過率が90%の体積位相型ホログラムであっ
た。また、その反射スペクトルを第4図Bに示す。
次に、上記ホログラムを水に浸漬して、ガラス板からホ
ログラムフィルムを剥離した。
そのホログラムフィルムを、先に得たポリエチレン板(
基材)に積層し、反射スペクトルを測定した結果を第4
図Cに示す。このホログラムにおいては、緑色を呈する
ホログラム像の色調が軟〈見えた。
次に、基材下面にビニロールEA−300(昭和高分子
■社製)を乾燥膜厚が5問となるようにコートした。
このようにして得た接着型ホログラムを、ステンレス板
にその接着層を介して重ね合せ、50℃で2kg/cm
 2の圧力をかけることにより、ステンレス板上にホロ
グラムフィルムを固着することができた。
固着されたホログラムの特性は、その形成直後と変りな
いものであり、そこに良好なホログラフィック画像が観
察できた。
比較例1 基材として、ポリエチレンにローダミンBを5重量%混
合し、ラボブラストミル(東洋精器製)により 250
℃で10分混練りし、 190℃でプレスして厚さ1m
n+の板を作成した。
上記基材を用いる以外は実施例1と同様にして接着型ホ
ログラムを作成し、その反射スペクトルを測定した結果
を第4図りに示す。このホログラムにおいては、緑色を
呈するホログラム像が赤っぽい色調を呈し、鮮明さにお
いて劣っていた。
〔発明の効果〕
本発明の接着または粘着型ホログラムは、接着または粘
着用の層が設けられた適当な基材上にホログラムフィル
ムを設けた構成を有し、接着または粘着用の層を利用し
て基材上に保持させたホログラムフィルムを所望の物品
に固着するという簡単な操作で、所望のホログラフィッ
ク画像を各種物品の所望とする部分に容易かつ手軽に付
与することができる。また、例えば適当な台紙上にホロ
グラムフィルムを固着させ、絵や写真などと同様に楽し
むこともできる。
また、先に述べた凹凸表面を用いるタイプでは、圧着や
接着によって各種部材上にホログラフを直接積層する場
合、表面に形成した凹凸に変形や破損等の影響が避けら
れないが、本発明の接着または粘着型ホログラムには、
体積位相型のホログラムフィルムが用いられているので
、転写に際してそのような問題は生じることがない。
更には、本発明の基材は400〜800nmの波長域に
特定の吸収帯を有さないので、感光層に記録された特有
の呈色を基材の着色の有無にかかわらず鮮明に示すこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図はそれぞれ本発明の接着または粘着型ホ
ログラムの代表的構成例を示す模式的側面図、第4図は
本発明の実施例および比較例におけるホログラムおよび
基板の反射スペクトルを示す図である。 1:基材 2:ホログラムフィルム 3:接着または粘着用層 4:金属および/または金属酸化物からなる層5:保護
層 A:実施例1におけるポリエチレン基板が示す反射スペ
クトル B:実施例1におけるガラス板上のホログラムが示す反
射スペクトル C:実施例1におけるポリエチレン基板上のホログラム
が示す反射スペクトル D:比較例1におけるローダミンB混合ポリエチレン基
板上のホログラムが示す反射スペクトル

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)400〜800nmの波長域に特定の吸収帯を有さ
    ない基材と、所望の画像が記録された体積位相型ホログ
    ラムフィルムと、該基材の少なくとも一面に設けた接着
    または粘着用の層とを有することを特徴とする接着また
    は粘着型ホログラム。 2)前記基材が可撓性を有するフィルムである特許請求
    の範囲第1項に記載の接着または粘着型ホログラム。 3)前記基材が透明である特許請求の範囲第1項または
    第2項に記載の接着または粘着型ホログラム。 4)前記基材が着色されてなるものである特許請求の範
    囲第1項〜第3項のいずれかに記載の接着または粘着型
    ホログラム。 5)前記ホログラムフィルムと前記基材との間に、金属
    および金属酸化物の1種以上からなる層を設けた特許請
    求の範囲第1項〜第4項のいずれかに記載の接着または
    粘着型ホログラム。 6)前記ホログラムフィルムに保護層が設けられている
    特許請求の範囲第1項〜第5項のいずれかに記載の接着
    または粘着型ホログラム。 7)400〜800nmの波長域に特定の吸収帯を有さ
    ない基材と、体積位相型ホログラムを記録したビニルカ
    ルバゾール系ポリマーフィルムと、該基材の少なくとも
    一面に設けた接着または粘着用の層とを有することを特
    徴とする接着または粘着型ホログラム。 8)前記基材が可撓性を有するフィルムである特許請求
    の範囲第7項に記載の接着または粘着型ホログラム。 9)前記基材が透明である特許請求の範囲第7項または
    第8項に記載の接着または粘着型ホログラム。 10)前記基材が着色されてなるものである特許請求の
    範囲第7項〜第9項のいずれかに記載の接着または粘着
    型ホログラム。 11)前記ポリマーフィルムと前記基材との間に、金属
    および金属酸化物の1種以上からなる層を設けた特許請
    求の範囲第7項〜第10項のいずれかに記載の接着また
    は粘着型ホログラム。 12)前記ポリマーフィルムに保護層が設けられいる特
    許請求の範囲第7項〜第11項のいずれかに記載の接着
    または粘着型ホログラム。
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