JP2516920Y2 - レリーフホログラム - Google Patents

レリーフホログラム

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JP2516920Y2
JP2516920Y2 JP1993031898U JP3189893U JP2516920Y2 JP 2516920 Y2 JP2516920 Y2 JP 2516920Y2 JP 1993031898 U JP1993031898 U JP 1993031898U JP 3189893 U JP3189893 U JP 3189893U JP 2516920 Y2 JP2516920 Y2 JP 2516920Y2
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resin layer
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耕太郎 檀上
茂彦 田原
喜春 油井
哲 池田
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はレリーフホログラムに関
する。
【0002】
【従来の技術】セロファン等の基材の片面に粘着剤層を
設けてなる粘着テープは例えば製品を包装した包装用紙
等の端部を貼着する等の種々の用途に広く用いられてお
り、特に包装用等としては色彩を付与した粘着テープ、
文字、模様等を設けた装飾用粘着テープが用いられてい
る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
この種装飾用の粘着テープは印刷等により文字、模様等
を設けただけであるため、特に多種多様の装飾用粘着テ
ープが広く用いられている近年、単に印刷等により文
字、模様等を設けただけのものでは変化に乏しく、装飾
性が必ずしも充分とはいえず、文字等による宣伝効果も
不充分であるという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は上記の点に鑑み
てなされたもので、従来の装飾用粘着テープに比して優
れた意匠性を有し、しかも宣伝効果にも優れたホログラ
ム模様を有する粘着テープにも用いられうるレリーフホ
ログラムを提供することを目的とする。
【0005】本考案のレリーフホログラムは、表面にレ
リーフ面としてホログラムが形成された樹脂層と、前記
樹脂層のレリーフ面側に形成された実質的に透明な第1
の薄膜と、前記第1の薄膜の前記樹脂層と反対側に形成
された第2の薄膜とからなるレリーフホログラムであっ
て、前記第1の薄膜が前記樹脂層の屈折率と異なる屈折
率を有する透明材料からなる厚さ10〜10000オン
グストロームの薄膜からなるとともに、前記第2の薄膜
が反射性金属薄膜からなり、前記第1の薄膜および前記
第2の薄膜が前記レリーフ面の表面凹凸に追従している
ことを特徴とするものである。
【作用】
【0006】本考案のレリーフホログラムは、実質的に
透明な第1の薄膜が樹脂層のレリーフ面側に形成され、
さらに第2の薄膜も形成されているため、第1の薄膜に
よって照明光が反射光と透過光とに分割され、さらに、
第2の薄膜によっても、前記透過光から反射光が発生す
るので、前記2つの反射光によりホログラム効果が発現
される。
【0007】
【実施例】以下、本考案のレリーフホログラムの一実施
例として粘着テープを図面に基づき説明する。図1、図
2に示すようにホログラム模様を有する粘着テープは、
テープ状フィルム基材1の片面に反射型ホログラムを形
成してなる樹脂層2からなるホログラム形成層3を設
け、該ホログラム形成層3の表面に更に粘着剤層4を設
けるか(図1)、フィルム基材1の片面に反射型ホログ
ラムを形成してなる樹脂層2よりなるホログラム形成層
3を設け、フィルム基材1の他面に粘着剤層4を設けた
(図2)構成を有するものである。
【0008】上記フィルム基材1としては耐久性があ
り、長期間に亘って物性等の変化が少なく、厚さむらが
少なく、張りがあり、ロール状に巻回した場合に滑り出
しによるロールの形くずれを生じないこと等が要求され
る。このようなフィルム基材の材質としては例えば和
紙、クラフト紙、クルパック紙、クレープ紙等の紙類;
綿、スフ、化学繊維、ガラス繊維等よりなる不織布、織
布等の布類;セロファン、塩化ビニル、ポリエチレン、
ポリエステル、テフロン、アセテート、ポリイミド、酢
酸セルロース、延伸ポリプロピレン等の合成樹脂類;天
然ゴム、合成ゴム;鉛、アルミニウム等の金属類;ウレ
タンフォーム、ポリエチレンフォーム等の発泡体;レー
ヨン、ガラス、ポリエチレン等のフィラメントで補強し
た紙、合成樹脂フィルムや各種フィルムと布類との積層
体あるいはファイバーとフィルムとの積層体等の複合材
料が挙げられる。フィルム基材1には必要により粘着剤
層4との密着性を高めるために下塗剤を塗布したり、ロ
ール状に巻回した粘着テープの引出しを容易とするため
に背面処理剤を塗布することができる。下塗剤としては
天然ゴムとガゼイン、ポリビニルアルコールおよびその
誘導体、ポリアクリルアミド、ビニルメチルエーテル−
無水マレイン酸共重合体、ケント樹脂、フェノール樹脂
等、フィルム基材1と粘着剤層4の両者に親和性を有す
るものが用いられる。
【0009】ホログラム形成層3は図1、図2に示した
如く樹脂層2により構成することができるが、樹脂層2
は単一構造でも多層構造(例えば基材フィルム上にホロ
グラムを形成した樹脂層を設けたもの、あるいはホログ
ラムを形成した樹脂層自体が積層構造となっているも
の)でもよい。
【0010】反射型ホログラムは平面ホログラムでも体
積ホログラムでもよく、平面ホログラムの場合、レリー
フホログラムが量産性及びコストの面から好ましい。そ
の他、フレネルホログラム、フラウンホーファーホロク
ラム、レンズレスフーリエ変換ホログラム、イメージホ
ログラム等のレーザー再生ホログラム及びリップマンホ
ログラム、レインボーホログラム等の白色光再生ホログ
ラム、更にそれらの原理を利用したカラーホログラム、
コンピュータホログラム、ホログラムディスプレイ、マ
ルチプレックスホログラム、ホログラフィックステレオ
グラム、ホログラフィック回折格子等を用いることがで
きる。
【0011】干渉縞を記録するためのホログラム形成用
感光材料としては、銀塩、重クロム酸ゼラチン、サーモ
プラスチックス、ジアゾ系感光材料、フォトレジスト、
強誘電体、フォトクロミック材料、サーモクロミック材
料、カルコケンガラス等が使用できる。
【0012】ホログラムを形成する樹脂層2の材質とし
てはポリ塩化ビニル、アクリル(例えばMMA)、ポリ
スチレン、ポリカーボネート等の熱可塑性樹脂、不飽和
ポリエステル、メラミン、エポキシ、ポリエステル(メ
タ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート、エ
ポキシ(メタ)アクリレート、ポリエーテル(メタ)ア
クリレート、ポリオール(メタ)アクリレート、メラミ
ン(メタ)アクリレート、トリアジン系アクリレート等
の熱硬化性樹脂を硬化させたもの、あるいは上記熱可塑
性樹脂と熱硬化性樹脂の混合物等を用いることができ
る。
【0013】更に上記樹脂層2の材質として、ラジカル
重合性不飽和基を有する熱成形性物質が使用可能であ
り、これには次の2種類のものがある。 (1) ガラス転移点が0〜250℃のポリマー中にラ
ジカル重合性不飽和基を有するもの。更に具体的には、
ポリマーとして以下の化合物〜を重合もしくは共重
合させたものに対し、後述する方法(イ)〜(ニ)によ
りラジカル重合性不飽和基を導入したものを用いること
ができる。 水酸基を有する単量体:N−メチロールアクリルアミ
ド、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキ
シエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルアク
リレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、2
−ヒドロキシブチルアクリレート、2−ヒドロキシブチ
ルメタクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプ
ロピルアクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシ
プロピルメタクリレートなど。 カルボキシル基を有する単量体:アクリル酸、メタク
リル酸、アクロイルオキシエチルモノサクシネートな
ど。 エポキシ基を有する単量体:グリシジルメタクリレー
トなど。 アジリジニル基を有する単量体:2−アジリジニルエ
チルメタクリレート、2−アジリジニルプロピオン酸ア
リルなど。 アミノ基を有する単量体:アクリルアミド、メタクリ
ルアミド、ダイアセトンアクリルアミド、ジメチルアミ
ノエチルメタクリレート、ジエチルアミノエチルメタク
リレートなど。 スルフォン基を有する単量体:2−アクリルアミド−
2−メチルプロパンスルフォン酸など。 イソシアネート基を有する単量体:2,4−トリエン
ジイソシアネートと2−ヒドロキシエチルアクリレート
の1モル対1モル付加物などのジイソシアネートと活性
水素を有するラジカル重合性単量体の付加物など。 さらに、上記の共重合体のガラス転移点を調節した
り、硬化膜の物性を調節したりするために、上記の化合
物と、この化合物と共重合体可能な以下のような単量体
と共重合させることもできる。このような共重合可能な
単量体としては、例えば、メチルアクリレート、メチル
メタクリレート、エチルアクリレート、エチルメタクリ
レート、プロピルアクリレート、プロピルメタクリレー
ト、ブチルアクリレート、ブチルメタクリレート、イソ
ブチルアクリレート、イソブチルメタクリレート、t−
ブチルアクリレート、t−ブチルメタクリレート、イソ
アミルアクリレート、イソアミルメタクリレート、シク
ロヘキシルアクリレート、シクロヘキシルメタクリレー
ト、2−エチルヘキシルアクリレート、2−エチルヘキ
シルメタクリレートなどが挙げられる。
【0014】上記の単量体の重合体または共重合体を以
下に述べる方法(イ)〜(ニ)により反応させることに
より、ラジカル重合性不飽和基を導入することができ
る。 (イ)水酸基を有する単量体の重合体または共重合体の
場合にはアクリル酸、メタクリル酸などのカルボキシル
基を有する単量体などを縮合反応させる。 (ロ)カルボキシル基、スルフォン基を有する単量体の
重合体または共重合体の場合には前述の水酸基を有する
単量体を縮合反応させる。 (ハ)エポキシ基、イソシアネート基あるいはアジリジ
ニル基を有する単量体の重合体または共重合体の場合に
は前述の水酸基を有する単量体もしくはカルボキシル基
を有する単量体を付加反応させる。 (ニ)水酸基あるいはカルボキシル基を有する単量体の
重合体または共重合体の場合にはエポキシ基を有する単
量体あるいはアジリジニル基を有する単量体あるいはイ
ソシアネート化合物と水酸基含有アクリル酸エステル単
量体の1対1モル付加物を付加反応させる。上記の反応
を行うには、微量のハイドロキノンなどの重合禁止剤を
加え、乾燥空気を送りながら行うことが好ましい。
【0015】(2) 融点が0〜250℃でありラジカ
ル重合性不飽和基を有する化合物。具体的にはステアリ
ルアクリレート、ステアリルメタクリレート、トリアク
リルイソシアヌレート、シクロヘキサンジオールジアク
リレート、シクロヘキサンジオールジメタクリレート、
スピログリコールジアクリレート、スピログリコールジ
メタクリレートなどが挙げられる。
【0016】上記(1)、(2)の熱成形性物質は混合
して用いることができ更にそれらに対してラジカル重合
性不飽和単量体を加えることもできる。このラジカル重
合性不飽和単量体は、電離放射線照射の際、架橋密度を
向上させ耐熱性を向上させるものであって、前述の単量
体の他にエチレングリコールジアクリレート、エチレン
グリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコール
ジアクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレ
ート、ヘキサンジオールジアクリレート、ヘキサンジオ
ールジメタクリレート、トリメチロールプロパントリア
クリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレー
ト、トリメチロールプロパンジアクリレート、トリメチ
ロールプロパンジメタクリレート、ペンタエリスリトー
ルテトラアクリレート、ペンタエリスリトールテトラメ
タクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレー
ト、ペンタエリスリトールトリメタクリレート、ジペン
タエリスリトールヘキサアクリレート、ジペンタエリス
リトールヘキサメタクリレート、エチレングリコールジ
グリシジルエーテルジアクリレート、エチレングリコー
ルジグリシジルエーテルジメタクリレート、ポリエチレ
ンエチレングリコールジグリシジルエーテルジアクリレ
ート、ポリエチレンエチレングリコールジグリシジルエ
ーテルジメタクリレート、プロピレングリコールジグリ
シジルエーテルジアクリレート、プロピレングリコール
ジグリシジルエーテルジメタクリレート、ポリプロピレ
ングリコールジグリシジルエーテルジアクリレート、ポ
リプロピレングリコールジグリシジルエーテルジメタク
リレート、ソルビトールテトラグリシジルエーテルテト
ラアクリレート、ソルビトールテトラグリシジルエーテ
ルテトラメタクリレートなどを用いることができ、前記
共重合体混合物の固型分100重量部に対して0.1〜
100重量部用いることが好ましい。また上記のものは
電子線により充分に硬化可能であるが、紫外線照射で硬
化させる場合には、増感剤としてベンゾキノン、ベンゾ
イン、ベンゾインメチルエーテルなどのベンゾインエー
テル類;ハロゲン化アセトフェノン類;ビアチル類等の
紫外線照射によりラジカルを発生するものも用いること
ができる。
【0017】本考案のレリーフホログラムを用いた粘着
テープは図3に示すようにホログラム形成層3をホログ
ラムを形成した樹脂層2と薄膜5とから形成することが
できる。薄膜5はホログラムを形成した樹脂層2のどち
らの面に設けてもよいが、ホログラムがレリーフホログ
ラムの場合、レリーフ面に設けることがホログラム効果
をより表すことができ好ましい。薄膜5は反射性金属に
より構成することができ、金属としてはベリリウム、マ
グネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バアウム、
ランタン、セリウム、クロム、マンガン、銅、銀、金、
アルミニウム、アンチモン、ニッケル、スズ、インジウ
ム、テルル、チタン、鉄、コバルト、亜鉛、ゲルマニウ
ム、鉛、カドミウム、ビスマス、セレン、ガリウム、ル
ビジウム等が挙げられるが、通常はアルミニウムが用い
られる。またこれら金属の酸化物、窒化物等も使用可能
であり、更に上記金属、その酸化物、窒化物等は単独で
用いられるほかそれぞれ2種以上組み合わせて用いるこ
とができる。
【0018】本考案においては薄膜5として上記反射性
金属のかわりに、ホログラムを形成した樹脂層2の屈折
率(通常、屈折率n=1.3〜1.6である)とは屈折
率の異なる透明材料あるいは金属薄膜のうちでも特に厚
さ200Å以下の金属薄膜を用いることができる。前者
の場合、屈折率はホログラムを形成した樹脂層2の屈折
率よりも大きくても小さくてもよいが、屈折率の差は
0.1以上、より好ましくは0.5以上であり、特に
1.0以上が好ましい。このように屈折率の異なる透明
材料よりなる透明薄膜を設けることにより、ホログラム
効果を発現させるとともに、後述するように基材1上に
文字、絵柄等の表示部を設けた場合、該表示部を隠蔽さ
せない作用が行われる。また後者の場合は前記反射性金
属薄膜と同様のものであるが厚さ200Å以下であるた
め光の透過率が大きく、そのためホログラム効果発現作
用とともに、表示部の非隠蔽作用を発揮する。即ち、反
射性金属薄膜中を光か透過する場合はその振幅一波長当
たり、exp(−2πK)で急激に減衰するため、膜厚
が200Åを超えると透過率はかなり小さいものとな
る。従って200Å以下とすることにより透過率は充分
なものとなるとともに、高い輝度の銀白色による外観上
の違和感も減少する。
【0019】上記透明材料としは無機化合物、樹脂が用
いられ、例えば以下のものが挙げられる(以下、材質名
の右にカッコ書きで屈折率:nを付記する。)。ホログ
ラムを形成した樹脂層2より屈折率の大きい無機化合物
としてはSb23 (n=3.0)、Fe2 3 (n=
2.7)、PbO(n=2.6)、ZnSe(n=2.
6)、CdS(n=2.6)、Bi2 3 (n=2.
4)、TiO2 (n=2.3)、PbCl2 (n=2.
3)、CeO2 (n=2.2)、Ta2 5 (n=2.
2)、ZnS(n=2.1)、ZnO(n=2.1)、
CdO(n=2.1)、Nd2 3 (n=2.1)、S
2 3 (n=2.0)、ZrO2 (n=2.0)、W
3 (n=2.0)、Pr6 11(n=2.0)、Si
O(n=2.0)、In2 3 (n=2.0)、Y2
3 (n=1.9)、TiO(n=1.9)、ThO
2 (n=1.9)、Si2 3 (n=1.9)、PbF
2 (n=1.8)、Cd2 3 (n=1.8)、La2
3 (n=1.8)、MgO(n=1.7)、Al2
3 (n=1.6)、LaF3 (n=1.6)、CaO・
SiO2 (n=1.6)、CeF3 (n=1.6)、N
dF3 (n=1.6)、SiO2 (n=1.5)、SI
3 (n=1.5)、ThF4 (n=1.5)、CdS
e(n=3.5)、CdTe(n=2.6)、Ge(n
=4.0〜4.4)、HfO2 (n=2.2)、PbT
e(n=5.6)、Si(n=3.4)、Te(n=
4.9)、TlCl(n=2.6)、ZnTe(n=
2.8)、CuCl(n=2.0)、CuBr(n=
2.2)、GaAs(n=3.3〜3.6)、GaP
(n=3.3〜3.5)、N4 (CH2 6 (n=1.
6)、Bi4 (GeO4 3 (n=2.1)、KH2
4 (KDP)(n=1.5)、KD2 PO4 (n=
1.5)、NH4 2 PO4 (n=1.5)、KH2
sO4 (n=1.6)、PbH2 AsO4 (n=1.
6)、KTa0.65Nb0.353 (n=2.3)、K0.6
Li0.4 NbO3 (n=2.3)、KSr2 Nb5 15
(n=2.3)、SrX Ba1-X Nb2 6 (n=2.
3)、Ba2 NaNbO15(n=2.3)、LiNbO
3 (n=2.3)、LiTaO3 (n=2.2)、Ba
TiO3 (n=2.4)、SrTiO3 (n=2.
4)、KTaO3 (n=2.2)等が挙げられる。屈折
率の小さい無機化合物としてはLiF(n=1.4)、
MgF2 (n=1.4)、3NaF・AlF3 (n=
1.4)、AlF3 (n=1.4)、GaF2 (n=
1.3)、NaF(n=1.3)等が挙げられる。また
樹脂としてはポリテトラフルオルエチレン(n=1.3
5)、ポリクロルトリフルオルエチレン(n=1.4
3)、酢酸ビニル樹脂(n=1.45〜1.47)、ポ
リエチレン(n=1.50〜1.54)、ポリプロピレ
ン(n=1.49)、メチルメタクリレート樹脂(n=
1.49)、ナイロン(n=1.53)、ポリスチレン
(n=1.60 )、ポリ塩化ビニリデン(n=1.6
0〜1.63)、ビニルブチラール樹脂(n=1.4
8)、ビニルホルマール樹脂(n=1.50)、ポリ塩
化ビニル(n=1.52〜1.55)、ポリエステル樹
脂(n=1.52〜1.57)、石炭酸ホルマリン樹脂
(n=1.5〜1.7)等が挙げられる。薄膜5はこれ
ら無機化合物、樹脂を単独で用いて形成してもよいが、
適宜組み合わせて積層したものであってもよい。これら
無機化合物、樹脂により形成する薄膜5の厚さは10〜
10000Å、特に100〜5000Åが好ましい。
【0020】厚さ200Å以下の金属薄膜を形成する金
属としては、前記通常の金属薄膜を形成するために用い
たのと同様のものが用いられるが、金属薄膜は複素屈折
率を有し、該複素屈折率:n*はn*=n−iKで表さ
れる。nは屈折率、Kは吸収係数を示す。金属のn、K
はBe(n=2.7、K=0.9)、Mg(n=0.
6、K=6.1)、Ca(n=0.3、K=8.1)、
Sr(n=0.6、K=3.2)、Ba(n=0.9、
K=1.7)、La(n=1.8、K=1.9)、Ce
(n=1.7、K=1.4)、Cr(n=3.3、K=
1.3)、Mn(n=2.5、K=1.3)、Cu(n
=0.7、K=2.4)、Ag(n=0.1、K=3.
3)、Au(n=0.3、K=2.4)、Al(n=
0.8、K=5.3)、Sb(n=3.0、K=1.
6)、Pb(n=1.9、K=1.3)、Ni(n=
1.8、K=1.8)である。
【0021】本考案のレリーフホログラムを用いた粘着
テープにおいては更に図4に示すように薄膜5を上記2
00Å以下の金属薄膜5aと前記透明材料よりなる薄膜
5bとから構成することもできる。ホログラムを形成し
た樹脂層2に薄膜5を形成する方法として、薄膜5を無
機化合物、金属により形成する場合には真空蒸着法、ス
パッタリング法、反応性スパッタリング法、イオンプレ
ーティング法、電気メッキ法等が挙げられる。また薄膜
5を樹脂により形成する場合には一般的なコーティング
法等を用いることができる。
【0022】本考案においてはフィルム基材1に適宜の
着色を施すことができるが、図1、図3に示した粘着テ
ープのようにホログラム形成層3を基材1と粘着剤層4
との間に設ける場合、基材1は透明性を有することが必
要である。
【0023】また図4に示すように基材1上に着色層6
を設け、その上に更に文字、模様等の絵柄層7を設けて
表示部を形成することもできる。上記着色層6、絵柄層
7は同時に設ける場合に限らず、どちらか一方のみを設
けてもよい。このように基材1を着色するか、基材1上
に着色層6および/または絵柄層7を設けることによ
り、これらによる色彩や絵柄等と、ホログラム形成層3
によるホログラム模様とが重なり合って、より優れた意
匠性を発現できる。
【0024】尚、ホログラム形成層3と粘着剤層4との
間に設けた基材1に着色を施したり、基材1上に着色層
6および/または絵柄層7を設ける場合、薄膜5は20
0Å以下の金属薄膜や樹脂層2とは屈折率の異なる透明
材料あるいは第4図に示すように両者を併用したもの
等、透明性を有する必要があり、200Åを超える金属
薄膜のように透明性の乏しい薄膜を形成した場合には下
層の表示部等が隠蔽され、ホログラム形成層3に形成さ
れたホログラム模様のみしか得られない。
【0025】粘着剤層4は粘着剤をドクターブレード
法、リバースロール法等により塗布し熱風乾燥する等に
より形成される。粘着剤層4を形成するために用いられ
る粘着剤としては天然ゴム、ブチルゴム、ポリイソブチ
レン、スチレン−ブタジエンゴム、ブタジエン−アクリ
ロニトリルゴム、ポリアクリル酸エステル、ポリビニル
エーテル、ポリビニルアセタールなどのポリマーにテル
ペン樹脂、ロジン、ロジンエステルあるいはその誘導
体、フェノール樹脂、石油樹脂、クマロンインデン樹
脂、ハーコリン(ヒドロアベエチン酸エステル)、ポリ
ブチレン、ポリアクリルアミドなどを適宜配合し、さら
に必要に応じて老化防止剤、着色剤を添加したものを石
油系溶剤、トルエン、酢酸エステルなどの溶剤に溶解し
たものが用いられる。
【0026】以下、具体的参考例を挙げて本考案を更に
詳細に説明する。
【0027】参考例1 アクリル樹脂とメラミン樹脂を重量比で4:1の割合で
混合してなる樹脂にレリーフホログラムを形成したホロ
グラム形成層を、厚さ36μmのセロファンフィルムよ
りなる基材の片面に設け、該基材の他面に天然ゴムとテ
ルペン樹脂とを重量比10:5の割合でトルエンに溶解
した粘着剤を乾燥後に20g/mとなるように塗布
し、熱風乾燥させて粘着剤層を形成した。次いで18m
m幅にスリットした後、ロール上に巻回して粘着テープ
を得た。この粘着テープは美麗なホログラム模様が発現
された。
【0028】参考例2 シリコーン樹脂により片面を背面処理した16μm厚の
ポリエチレンテレフタレートフィルムを基材とし、この
基材の他面に参考例1と同様のホログラム形成層を、非
レリーフ面と基材とが当接するようにして設け、次いで
ホログラム形成層のレリーフ面に真空蒸着法により12
00ÅのZnS薄膜(屈折率:n=2.3)を形成し
た。この薄膜の上に更にアクリル酸エステル系粘着剤
(アロンダックS−3403:東亜合成化学工業株式会
社製)100重量部とポリイソシアネート(コロネート
L:日本ポリウレタン製)0.6重量部、トルエン10
0重量部とからなる粘着剤をロールコート法により乾燥
後の塗布量が200g/mとなるように塗布し、熱風
乾燥させて粘着剤層を形成した。次いで18mm幅にス
リットした後、ロール状に巻回して粘着テープを得た。
この粘着テープは美麗なホログラム模様が発現された。
【0029】以上説明したように本考案のレリーフホロ
グラムが用いられた粘着テープはテープ状フィルム基材
と、反射型ホログラムを形成してなるホログラム形成層
とを有する積層体と、該積層体の片面に設けられた粘着
剤とから構成したから、美麗なホログラム模様が発現さ
れ、単に印刷により文字、絵柄等を設けただけの従来の
装飾用粘着テープに比して優れた意匠性を有し、本考案
粘着テープを製品を包装した包装用紙の端部の接着用等
として用いる場合、ホログラム模様として会社名、商
標、製品の内容を示す文字、絵柄等を形成しておけば、
優れた宣伝効果を得ることができる等の効果を有するも
のである。
【0030】
【考案の効果】本考案のレリーフホログラムは、表面に
レリーフ面としてホログラムが形成された樹脂層と、前
記樹脂層のレリーフ面側に形成された実質的に透明な第
1の薄膜と、前記第1の薄膜の前記樹脂層と反対側に形
成された第2の薄膜とからなるレリーフホログラムであ
って、前記第1の薄膜が前記樹脂層の屈折率と異なる屈
折率を有する厚さ10〜10000オングストロームの
透明材料からなるとともに、前記第2の薄膜が反射性金
属薄膜からなるので、前記第1の薄膜および前記第2の
薄膜が前記レリーフ面の表面凹凸を追従しているもので
あるため、第1の薄膜による反射光と第2の薄膜による
反射光とよってホログラム効果が発現されるので、単層
の透明材料からなる薄膜の反射層からなるレリーフホロ
グラムに比べて明るいホログラム効果を有するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のレリーフホログラムが用いられた粘着
テープの一実施例を示す断面図である。
【図2】本考案のレリーフホログラムが用いられた粘着
テープの他の実施例を示す断面図である。
【図3】本考案のレリーフホログラムが用いられた粘着
テープの他の実施例を示す断面図である。
【図4】本考案のレリーフホログラムが用いられた粘着
テープの他の実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 テープ状フィルム基材 2 樹脂層 3 ホログラム形成層 4 粘着剤層 5 薄膜 5a 第2の薄膜 5b 第1の薄膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−174804(JP,A) 実開 昭50−2368(JP,U) 特公 昭46−33804(JP,B1) 米国特許4315665(US,A)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面にレリーフ面としてホログラムが形
    成された樹脂層と、前記樹脂層のレリーフ面側に形成さ
    れた実質的に透明な第1の薄膜と、前記第1の薄膜の前
    記樹脂層と反対側に形成された第2の薄膜とからなるレ
    リーフホログラムであって、前記第1の薄膜が前記樹脂
    層の屈折率と異なる屈折率を有する透明材料からなる厚
    さ10〜10000オングストロームの薄膜からなると
    ともに、前記第2の薄膜が反射性金属薄膜からなり、前
    記第1の薄膜および前記第2の薄膜が前記レリーフ面の
    表面凹凸に追従していることを特徴とするレリーフホロ
    グラム。
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