JPH0990665A - Ohpシート - Google Patents

Ohpシート

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JPH0990665A
JPH0990665A JP27214795A JP27214795A JPH0990665A JP H0990665 A JPH0990665 A JP H0990665A JP 27214795 A JP27214795 A JP 27214795A JP 27214795 A JP27214795 A JP 27214795A JP H0990665 A JPH0990665 A JP H0990665A
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JP
Japan
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hologram
ohp sheet
ohp
image
light
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JP27214795A
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English (en)
Inventor
Shinichi Kurokawa
黒川  真一
Takehiko Anegawa
武彦 姉川
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 OHPシートに、電子写真複写機にて画像形
成後、OHP装置を使用したとき、検知マークが影とし
て、残存することがなく、また、検知マークを、不透明
のテープ貼り付けなどによる手段で設けていないため、
テープを剥離するなどの手間がなく、さらに、その電子
写真複写機製造メーカーの純正品としての個別の情報を
有するOHPシートを提供する。 【解決手段】 透明プラスチックフィルムとトナーを受
容する光透過性の樹脂からなる受容層を有するOHPシ
ートにおいて、受容層表面または透明プラスチックフィ
ルム表面に、OHPシートの真偽を確認するための再生
像、または回折光が減衰した透過光量の変化を発現する
透明型ホログラムが設けられていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、OHPシートに関
し、さらに詳しくは、電子写真複写機で用いられるOH
Pシートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、OHP(オーバーヘッドプロジェ
クター)は、講演会、学校、企業、その他の説明会や展
示会などにおいて、広く使用されている情報伝達手段で
ある。このOHPの装置で投影されるシート(OHPシ
ート)上に、画像を形成する方法として、油性インキな
どによる手書き、印刷、電子写真複写機、熱転写プリン
ターやインクジェットプリンター等で、記録する方法が
とられている。上記従来のOHPシートは、文字や画像
などの記録情報を、確実に記録保持するため、一般的
に、透明プラスチックフィルム上に、受容層を形成した
構成をとっている。また、機械的手段であるプリンター
で、画像を形成する場合には、プリンター内の所定位置
に存在していることや、受容層面、すなわち、OHPシ
ートの表裏を識別すること、また、OHPシートが所定
の順序で搬送されていることが、必要である。その際
に、検知マークを、例えば、白色の矢印などで、OHP
シートの面上の周辺や隅に、印刷や、不透明のテープ貼
り付けなどにより、表示形成し、光学的手段により、検
知し、読み取るようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の検知マ
ークは、画像形成後は、不要なものであり、検知マーク
を印刷などで形成した場合、画像形成後も存在している
ため、OHP装置などで使用されたとき、必要な画像と
一緒に検知マークも投影され、画像面に不必要な影とし
て、残存してしまうという問題がある。また、不透明の
テープ貼り付けにより、検知マークを形成した場合、画
像形成後、その都度にテープを剥離する手間がかかると
いう問題がある。電子写真複写機に使用されるOHPシ
ートに要求される性能は、その複写機製造メーカーの違
いにより微妙に異なり、複写機の性能を最高度に発揮す
るには、その複写機用に特に諸物性を合わせた純正品と
して認定された、真のOHPシートを使用することが望
ましい。特に、フルカラー画像等を形成する複写機で
は、微妙なOHPシートの性能の差が、形成画像のカラ
ーバランス等の画像再現性に影響する。ところが、OH
Pシートが広く普及された昨今では、純正品以外のOH
Pシートも流通するようになり、また、他の製造メーカ
ーによる複写機用のOHPシートもあり、その複写機製
造メーカーの純正品としてのOHPシートだけを区別
し、使用することが望まれている。
【0004】そこで、上記の問題を解決し、OHPシー
トに、電子写真複写機にて画像形成後、OHP装置を使
用したとき、検知マークが影として、残存することがな
く、また、検知マークを、不透明のテープ貼り付けなど
による手段で設けていないため、テープを剥離するなど
の手間がなく、さらに、その電子写真複写機製造メーカ
ーの純正品としての個別の情報を有するOHPシートを
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、透明プラスチックフィルムとトナーを受
容する光透過性の樹脂からなる受容層を有するOHPシ
ートにおいて、受容層表面または透明プラスチックフィ
ルム表面に、OHPシートの真偽を確認するための再生
像、または回折光が減衰した透過光量の変化を発現する
透明型ホログラムが設けられていることを特徴とする。
また、該透明型ホログラムのOHP投影光による再生像
が、OHP装置の焦点面、または光軸に重ならないよう
に情報記録されていることを特徴とする。さらに、該透
明型ホログラムが、レリーフ型ホログラムあるいはリッ
プマン型ホログラムであることを特徴とする。
【0006】本発明の作用は、以下の通りである。本発
明のOHPシートは、透明プラスチックフィルムとトナ
ーを受容する光透過性の樹脂からなる受容層を有するO
HPシートにおいて、受容層表面または透明プラスチッ
クフィルム表面に、OHPシートの真偽を確認するため
の再生像、または回折光が減衰した透過光量の変化を発
現する透明型ホログラムが設けられていることにより、
電子写真複写機内に設けられた検知器より、その透明型
ホログラムに照明光を照射し、回折、再生したホログラ
ム像、または、回折光によって減衰した透過光量の変化
を、電子写真複写機の受光部により検知し、電気的情報
となり、その情報によってOHPシートの純正品かどう
か、すなわちOHPシートの真偽を確認し、OHPシー
トが純正品であれば、電子写真複写の動作に入る。複写
終了後、透明型ホログラムに変化がなくホログラム効果
が維持できる。また、本発明のOHPシートは、検知マ
ークの情報表示体として、ホログラム面から離れて空中
に実像又は虚像として、像再生が行われるホログラムを
用いる。図4は、本発明によるOHPシートを、OHP
投影機で画像投影した時の要部の光路図である。OHP
投影機の光路をAとするとき、その中間像面をDとする
と、このような光路中に透明型ホログラムがOHPシー
ト上に設けられている場合、光源からの照明光によっ
て、1a、1bで示すようなホログラム再生光が生じた
とき、OHP投影機光路Aとホログラム再生光路Bは一
致しているが、ホログラム再生面EがOHP中間像面D
とズレているため、ホログラム再生像はぼけてしまい、
OHP投影画像と一緒に投影されることはない。また、
2a、2bで示すようなホログラム再生光が生じたと
き、ホログラム再生面FとOHP中間像面Dは一致して
いるが、ホログラム再生光路CとOHP投影機光路Aが
異なるため、OHP投影画像と一緒にホログラム再生像
は投影されることはない。また、2a、2bで示すよう
な光路(光軸)をとる場合は、ホログラム面上に像再生
が行われるホログラム(例えば回折格子)を用いても、
なんら問題はない。上記のようなホログラム設計がされ
ていれば、検知マークがOHP画像投影に影響のないも
のとなる。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、図面を基に、本発明の実施
の形態について説明する。図1は、本発明のOHPシー
トの一つの実施の形態を表す斜視図である。透明プラス
チックフィルム1の一方の面に、受容層2を設け、透明
プラスチックフィルム1の他方の面に、透明型ホログラ
ム3が設けられたOHPシートである。 (透明プラスチックフィルム)本発明のOHPシートで
用いられる基材としての透明プラスチックフィルム1
は、従来のOHPシートに使用されているものと同じも
のをそのまま用いることが出来、特に制限されない。好
ましい透明プラスチックフィルム1の具体例としては、
例えば、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリメタクリレート、ポリカーボネ
ート、トリ酢酸セルロース、ジ酢酸セルロース、ポリア
ミド、エチレン−酢酸ビニル共重合体とそのケン化物、
ポリアリレート、ポリエーテルスルホンなどの各種プラ
スチックの延伸あるいは未延伸の透明のフィルムあるい
はシートが用いられる。なお、透明プラスチックフィル
ム1の厚さは、その強度及び熱伝導性が適切になるよう
に材料に応じて適宜変更することが出来るが、通常は、
50〜300μmのものが用いられる。上記の透明プラ
スチックフィルムは、その表面に形成する受容層との接
着力が乏しい場合には、その表面に、プライマー処理や
コロナ放電処理を施すことが、好ましい。
【0008】(受容層)上記の透明プラスチックフィル
ム上に設ける受容層2は、透明プラスチックフィルムの
上に直接または、プライマー層を介して、形成される。
受容層2を形成する樹脂としては、ポリエチレン、ポリ
プロピレンなどのポリオレフィン樹脂、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル
−酢酸ビニル共重合体、ポリアクリル酸エステル、ポリ
スチレン等のビニル樹脂、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル樹
脂、ポリアミド系樹脂、エチレンやプロピレンなどのオ
レフィンと他のビニルモノマーとの共重合体、アイオノ
マー、エチルセルロース、酢酸セルロースなどのセルロ
ース系樹脂、ポリカーボネート樹脂などが、あげられ
る。特に好ましくは、ビニル系樹脂、ポリエステル系樹
脂が用いられる。これらの樹脂は、Tgが30℃〜12
0℃程度のものが使用される。Tgが、30℃未満であ
ると、保存性の点で好ましくない。受容層は、さらに、
上記の樹脂に必要に応じて、各種助剤を添加して、適当
な溶剤に溶解あるいは、分散して調製した配合液を、透
明プラスチックフィルム上に、公知の方法、すなわち、
グラビアコート、グラビアリバースコート、ロールコー
ト等の方法で塗布、乾燥して、形成される。受容層の厚
さは、通常、固形分で1〜20μmである。
【0009】透明プラスチックフィルムと受容層を形成
する樹脂との接着力を強くして、安定化させるため、受
容層と透明プラスチックフィルムとの間に、プライマー
層を設けることもある。プライマー層を構成する材料と
しては、線状ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂や、
それらの樹脂にポリイソシアネートを添加し、架橋構造
とすることもできる。
【0010】(帯電防止層)OHPシートの粉塵による
汚染防止や、電子写真複写機での搬送の安定性をもたせ
るため、下記の帯電防止剤を含む帯電防止層を受容層の
上に、または、透明プラスチックフィルムの裏面に設け
ることができる。帯電防止剤としては、従来公知の陽イ
オン、陰イオン、両性イオン、非イオン系のいずれの帯
電防止剤を使用できる。例えば、第4級アンモニウム
塩、ポリアミン誘導体などのカチオン系帯電防止剤、ア
ルキルホスフェートなどのアニオン系帯電防止剤、脂肪
酸エステルなどのノニオン系帯電防止剤が、あげられ
る。帯電防止層は、上記の帯電防止剤と有機ないし無機
フィラーなどの滑剤を添加してもよく、それらを溶剤に
溶解または分散させた配合液を、公知の方法、すなわ
ち、グラビアコート、グラビアリバースコート、ロール
コート等の方法で塗布、乾燥して、形成される。その帯
電防止層の厚みは、0.001〜0.1μm程度であ
る。通常、OHPシートの表面の抵抗値が、その裏面よ
り、102 Ω/□程度低いことが望ましく、上記の帯電
防止層をOHPシートの表面に設けることが好ましい。
【0011】(透明型ホログラム)透明型ホログラム3
は、OHPシートの一定の位置に設けられ、OHPシー
トの位置や、表裏識別の情報が、光学的に記録されてい
る。そして、照明光として、半導体レーザーが照射され
ると、記録されていたホログラム像が、透明型ホログラ
ム3から特定の位置に結像し、再生する。そのホログラ
ムの示す情報は、四角形のパターン像として、記録され
ており、この像が、結像し再生されて、CCDイメージ
センサーで検知される。CCDイメージセンサーに再生
されたホログラム像が、検知されると、ホログラム像と
して、記録されていた情報が、光学情報から電気情報に
変換されて、電子写真複写機のOHPシートの搬送回路
と、現像、定着制御回路に送られて、感光体上に静電潜
像を露光により形成し、トナー現像後、搬送されたOH
Pシートに、トナー画像が転写、定着される。
【0012】図1では、透明型ホログラムには情報とし
て、四角形のパターンがホログラム像として、記録され
ていたが、記録されるホログラム像としては、丸型、三
角形などのパターン像でもよく、また、英数字やひらが
な、カタカナ、漢字などの文字パターン像や、バーコー
ド、2次元バーコードなどのパターン像でもよく、CC
Dイメージセンサーで検知できるホログラム像がホログ
ラムに記録されていればよい。あるいは、回折格子によ
る回折光を検知する手法、例えば光電管を用いてもよ
い。このように、ホログラム像は、CCDイメージセン
サーなどの受光部で、検知できるものと、それとは別
に、目視で観察できるホログラム像が記録され、または
形成されたOHPシートが、好ましく使用できる。しか
し、OHPシートに設けられているホログラムが、似て
いても記録されているホログラム像パターンが異なって
いたり、再生する位置が、CCDイメージセンサーの位
置でなければ、電子写真複写機は複写動作には入ること
はない。
【0013】本発明で使用できるホログラムとしては、
ホログラム像が微小凹凸として記録されているレリーフ
型ホログラムが、OHPシートに設ける際に適してお
り、また、OHPシートに貼り合わせるシール型(ラベ
ル型とも言う)として形成し易いので好ましく用いられ
る。また、本発明で使用できるホログラムとしては、リ
ップマン型ホログラムが使用できる。リップマン型ホロ
グラムは、バインダーポリマー中にモノマーまたはオリ
ゴマー、光開始剤などを混合してなる膨潤フィルムを用
意し、フォトポリマーなどの干渉縞記録済みの感光材料
に、この膨潤フィルムを密着する前、または、密着後
に、所定の光量を、この膨潤フィルムに含まれるモノマ
ーまたはオリゴマーを所定割合を重合させて、不活性に
して、残りの活性モノマーまたは、オリゴマーの量を調
節し、その調節した量を干渉縞記録済みの感光材料中に
拡散させて膨潤させることにより、干渉縞間の距離を任
意の所定量正確に調節し、再生波長を所定のものに調節
するものである。
【0014】このリップマン型ホログラムを本発明のO
HPシートの透明型ホログラムに用いることが、以下に
述べる理由により、非常に好ましい。 1.波長選択特性に優れているので、センサー光源に用
いた光のみを回折することができ、他の波長の光は、す
べて透過させることができるので、OHPシートをスク
リーンに投影した時に、ホログラム部分の光量減衰が少
なく、投影画像への影響が極めて少ない。 2.再生角と再生波長が決まっているので、OHP装置
からの投影光によって回折光を生じることが少ない。 本発明で使用できるホログラムとしては、透明型ホログ
ラムであるため、可視域における透過率は、65〜90
%が好ましい。本発明のOHPシートで用いられる透明
型ホログラムの記録としては、フレネルホログラム、フ
ラウンホーファーホログラム、レンズレスフーリェ変換
ホログラムなどのレーザー再生型ホログラムが、電子写
真用複写機内に設けられる照明光発振器の点から適して
いる。また、ホログラムを機能的、意匠的に分けた場合
には、光反射金属薄膜層を有する反射型ホログラムある
いは光反射金属薄膜層に相当する層が光透過性である透
過型ホログラムを用いることができる。
【0015】図2は、本発明で用いられるOHPシート
に、転写箔から熱転写方法(いわゆる、転写型と言う)
で形成された光反射金属薄膜層を有する反射型ホログラ
ムの断面図を示すものである。また、図3は、本発明で
用いられるOHPシートに、転写箔から熱転写方法(い
わゆる、転写型と言う)で形成されたリップマン型ホロ
グラムの断面図を示すものである。4は、接着層であ
り、透明型ホログラム3をOHPシートに接着させるた
めのものであり、従来の感熱接着剤に用いられている樹
脂を主成分とするものであり、例えば、アクリル樹脂、
ビニル樹脂、ポリエステル系樹脂、ウレタン系樹脂、ア
ミド系樹脂、エポキシ系樹脂、ゴム系樹脂、アイオノマ
ー樹脂などを使用することができる。この接着層4は、
厚み0.1〜50μm程度であればよいが、1〜10μ
mが好ましい。
【0016】5は、光反射金属薄膜層であり、ホログラ
ム形成層6に光反射性を与えるもので、AL、Cr、N
i、Ag、Auなどの金属の薄膜が好ましく用いられ、
10〜200Å程度の厚みである。この薄膜は、真空蒸
着、スパッタリングにより形成することができ、厚みが
200Å未満であるために、光波の透過率が大きく、こ
のため、ホログラム効果発現作用とともに、透明性が確
保できる。6は、ホログラム形成層であり、再生光によ
り再生する情報のホログラム像が、層表面に微小凹凸形
状として記録されている。この微小凹凸は、ピッチ0.
1〜2μm、凹凸の高低差0.01〜2μm程度の形状
であり、形成される微小凹凸と同じ形状のレリーフ版を
加熱および加圧するエンボス法などによりホログラム層
表面に形成され、この層自体の厚さは0.1〜50μm
である。ホログラム形成層6を構成する樹脂としては、
アクリレート型樹脂、メタアクリレート型樹脂などの紫
外線硬化樹脂、電子線硬化樹脂、熱硬化性樹脂などの硬
化性樹脂が、好適に用いられる。また、熱可塑性樹脂で
も、電子写真複写機のトナー定着時の熱圧で軟化しな
い、高軟化点を有する樹脂であれば、使用できる。ホロ
グラム形成層は、上記の樹脂からなる単一層構造または
多層構造で形成され、通常、一般的な印刷およびコーテ
ィング法により、形成するものである。
【0017】7は、ホログラム保護層であり、ホログラ
ム形成層を保護するための層で、ウレタン樹脂、酢酸セ
ルロース樹脂などからなる厚さ1〜10μm程度の樹脂
層である。また、ホログラム保護層は、上記の樹脂から
なる単一層構造または多層構造で形成され、通常、一般
的な印刷およびコーティング法により、形成するもので
ある。さらに、ホログラム保護層は、各種プラスチック
基材そのものであってもよい。例えば、ポリプロピレ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リメタクリレート、ポリカーボネート、トリ酢酸セルロ
ース、ジ酢酸セルロース、ポリアミド、エチレン−酢酸
ビニル共重合体とそのケン化物、ポリアリレート、ポリ
エーテルスルホンなどの各種プラスチックの延伸あるい
は未延伸のフィルムあるいはシートが、あげられる。以
上の構成をもつ反射型ホログラムをホログラム形成層と
転写箔のベースフィルムとを剥離層を必要に応じて介在
させて、転写箔のベースフィルム側から加熱および加圧
して、反射型ホログラムをOHPシートに転写すること
ができる。
【0018】本発明では、上記の光反射金属薄膜層の代
わりに、ホログラム形成層とは屈折率が0.5以上、好
ましくは、1以上大きく、光透過性である材質からなる
ホログラム効果層を使用した透過型ホログラムを使用す
ることができる。このホログラム効果層は、酸化チタ
ン、硫化亜鉛、酸化タングステンなどの金属化合物など
の化合物を真空蒸着、スパッタリングにより、100〜
5000Åの厚さで形成される。このホログラム効果層
は、光透過性であるので、ホログラムを構成するその他
のホログラム形成層、接着層を光透過性にして、ホログ
ラム全体を光透過性とする。
【0019】OHPシートに設けられる透明型ホログラ
ムとしては、シール加工により設ける、いわゆる、シー
ル型(ラベル型とも言う)を使用することができる。シ
ール型ホログラムは、上記の転写型ホログラムにおい
て、接着層を粘着剤からなる層としたものである。粘着
剤としては、従来公知の粘着テープやシール類に使用さ
れている粘着剤は、いずれも使用でき、例えば、ポリイ
ソプレンゴム、ポリイソブチルゴム、スチレンブタジエ
ンゴム、ブタジエンアクリロニトリルゴムなどのゴム系
樹脂、(メタ)アクリル酸エステル系樹脂、ポリビニル
エーテル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合体系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ
エステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリ塩素化オレフ
ィン系樹脂、ポリビニルブチラール系樹脂などの任意の
接着剤に、適当な粘着付与剤、例えば、ロジン、ダンマ
ル、重合ロジン、部分水添ロジン、エステルロジン、ポ
リテルペン系樹脂、テルペン変性体、石油系樹脂、シク
ロペンタジエン系樹脂、フェノール系樹脂、スチレン系
樹脂、キシレン系樹脂、クマロン−インデン系樹脂など
を適当量添加したものであり、さらに、必要に応じて、
軟化剤、充填剤、老化防止剤なども添加することができ
る。
【0020】このような粘着剤に必要に応じて、有機溶
剤を添加して粘度を調製して、例えば、ロールコーティ
ング、ダイコーティング、ナイフコーティング、グラビ
アコーティングなど慣用のコーティング方法により、コ
ーティングし、乾燥して、粘着剤層を形成する。このよ
うな粘着剤層は、いずれの厚みでもよいが、一般的には
約1〜50μmの厚みに形成することが好ましい。
【0021】この型のホログラムは、保管状態では接着
層に剥離紙が重合されており、OHPシートに貼り付け
る時に、剥離紙を剥がし、接着層を介してOHPシート
に貼り付けて、本発明のOHPシートとするものであ
り、転写装置を必要とせず、簡便に、ホログラムを貼着
できる利点がある。また、OHPシートに設けられるホ
ログラムの大きさは記録される情報の量によるが、単一
の情報のみが記録される場合には、1cm四方程度のも
のでよい。
【0022】本発明の記録方法に用いられる照明光発振
器としては、ホログラム像を再生できうる照明光を出す
ものが利用でき、ナトリウムランプ、メタルハライドラ
ンプなどの放電ランプ類、ガスレーザー、半導体レーザ
ーなどのレーザー類、さらにはELパネル、発光ダイオ
ード類も使用できる。特に、半導体レーザーとレーザー
再生型のレリーフ型がホログラムに適しており、電子写
真用複写機内の設置にもスペースをとらず、好適に利用
できる。また、上記の受光部としては、光電管、イメー
ジ管、SEC管、ビジコン、サチコンなどの撮影管、固
体撮像、CCDイメージセンサー、フォトダイオードア
レイ、フォトトランジスタアレイなどが使用できる。特
に、ホログラムの再生像を感知して光情報を電気情報に
変換させるにはCCDイメージセンサーが、その大きさ
からも好適に使用される。
【0023】本発明のOHPシートは、従来の電子写真
複写機に照明光発振器、受光部、および受光部で検知し
た光情報を、OHPシートの搬送回路と、現像、定着制
御回路に電気情報として伝える回路を設けることによ
り、使用することができる。以上のOHPシートの説明
において、ホログラムは、回折格子を用いたものも含む
ものとする。
【0024】
【発明の効果】本発明は、透明プラスチックフィルムと
トナーを受容する光透過性の樹脂からなる受容層を有す
るOHPシートにおいて、受容層表面または透明プラス
チックフィルム表面に、OHPシートの真偽を確認する
ための再生像、または回折光が減衰した透過光量の変化
を発現する透明型ホログラムが設けられていることによ
り、電子写真複写機内に設けられた検知器より、その透
明型ホログラムに照明光を照射し、回折、再生したホロ
グラム像、または、回折光によって減衰した透過光量の
変化を、電子写真複写機の受光部により検知し、OHP
シートの純正品かどうかを確認できる。したがって、O
HPシートの純正品として、カラーバランス等の画像再
現性が優れたものとなる。さらに、複写終了後、透明型
ホログラムに変化がなく、ホログラム効果が維持でき
る。また、ホログラムの可視光域でのOHP投影光によ
る回折光が、OHP装置や電飾装置の焦点面、または光
軸に重ならないように情報記録されているため、OHP
装置や電飾装置などで使用したとき、検知マークが影と
して、残存することがなく、また、画像形成後もホログ
ラム効果が失われない、偽造防止効果の優れたOHPシ
ートが得られる。また、検知マークを、不透明のテープ
貼り付けなどによる手段で設けていないため、テープを
剥離するなどの手間がない。ホログラム回折光を受光検
知するため、OHPシート表面にキズ、ゴミなどがあっ
ても、受光部のセンサーに対しては、検知の誤作動が少
なくなる。また、回折角をセンサー光源方向に設定でき
るため、センサーの小型化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のOHPシートの一つの実施の形態を表
す斜視図である。
【図2】本発明で用いる透明型ホログラムの一つの実施
の形態を表す断面図である。
【図3】本発明で用いる透明型ホログラムの一つの実施
の形態を表す断面図である。
【図4】本発明によるOHPシートを、OHP投影機で
画像投影した時の要部の光路図である。
【符号の説明】
1 透明プラスチックフィルム 2 受容層 3 透明型ホログラム 4 接着層 5 光反射金属薄膜層 6 ホログラム形成層 7 ホログラム保護層 8 OHPシート 9 フレネルレンズ 10 光源 11 スクリーン A OHP投影機光路 B、C ホログラム再生光路 D OHP中間像面 E、F ホログラム再生面 1a、1b、2a、2b ホログラム再生光

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明プラスチックフィルムとトナーを受
    容する光透過性の樹脂からなる受容層を有するOHPシ
    ートにおいて、受容層表面または透明プラスチックフィ
    ルム表面に、OHPシートの真偽を確認するための再生
    像、または回折光が減衰した透過光量の変化を発現する
    透明型ホログラムが設けられていることを特徴とするO
    HPシート。
  2. 【請求項2】 該透明型ホログラムのOHP投影光によ
    る再生像が、OHP装置の焦点面、または光軸に重なら
    ないように情報記録されていることを特徴とする上記の
    請求項1に記載するOHPシート。
  3. 【請求項3】 上記の請求項1に記載する透明型ホログ
    ラムが、レリーフ型ホログラムあるいはリップマン型ホ
    ログラムであることを特徴とするOHPシート。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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