JPH0531670Y2 - - Google Patents

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JPH0531670Y2
JPH0531670Y2 JP1985100601U JP10060185U JPH0531670Y2 JP H0531670 Y2 JPH0531670 Y2 JP H0531670Y2 JP 1985100601 U JP1985100601 U JP 1985100601U JP 10060185 U JP10060185 U JP 10060185U JP H0531670 Y2 JPH0531670 Y2 JP H0531670Y2
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hologram
resin
thin film
brittle
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は証明書、証券等の表面の一部に転写し
て使用し、転写後に剥離を試みると中間の層が破
壊してしまうため、証明書、証券等の転写部分の
記載事項の変更や、剥離して他の証明書、証券等
に貼り替えることが不可能なホログラム転写シー
トに関する。
(従来の技術) ホログラフイーはある平面における光波の振幅
と位相の両方を記録する技術であり、この技術に
よつて作られたホログラムは、通常の写真(一点
から見た映像しか捕えていない)にくらべ、異な
る角度から見た立体像を再生することが可能であ
る。更にホログラムは製造技術が高度なものであ
り、製造装置も複雑かつ高価であるために、ホロ
グラム自体の偽造、変造は一般的には困難であ
り、この偽造の困難性を利用し、証明書、証券等
の偽造防止手段としても使用が試みられている。
(考案が解決しようとする問題点) しかし、ホログラムを単に被着体に転写して
も、剥離して他の被着体に貼り替えたり、剥離し
た部分の被着体表面の記載事項を変えて再びホロ
グラムを貼りつけることは不可能ではなく、ホロ
グラム自体の偽造・変造の困難性が活用できな
い。
本考案は上記の点に鑑みてなされたものであ
り、ホログラムと接着剤層との間に脆質層を介す
ることによりホログラム転写シートを形成すれば
上記の欠点が解消されることが明らかになつたた
め、これに基いて考案されたものである。
(問題点を解決するための手段) 本考案のホログラム転写シートは、 『剥離性支持体の剥離性面に、ホログラム形成
層、反射性金属薄膜層、合成樹脂と前記合成樹脂
を脆質化させる無機質微粉末とからなる脆質層、
および接着剤層が順次積層してあること』 を特徴とするものである。
以下、図面に基いて本考案を説明する。
第1図は本考案のホログラム転写シートAの一
実施例態様を示すものであつて、上面側から支持
体1、剥離保護層2、ホログラム形成層3、反射
性金属薄膜層4、脆質層5、およ接着剤層6が順
次積層されており、このホログラム転写シートA
は接着剤層6が被着体の表面に接触するようにし
て重ね、通常は加熱および加圧を行なつて装着剤
層6を被着体に接着させ、その後、支持体1を剥
離する。
支持体1は、他の層、第1図の例では層2〜6
を支持し、転写後は転写された各層を破壊するこ
となく剥離されうる。従つて支持体1の少くとも
下面は剥離性である。剥離性支持体としては適宜
な紙もしくはプラスチツクフイルムの表面に剥離
性塗料を塗布したものが使用できる。紙としては
薄葉紙や上質紙等が用いられ、プラスチツクフイ
ルムとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチ
レン、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミ
ド、アクリル(例えばポリメタクリル酸メチル)、
塩酸ゴム、エチレン/酢酸ビニル共重合体もしく
はアイオノマー等のプラスチツクのフイルムが用
いられる。剥離性塗料としては、上記の紙もしく
はプラスチツクフイルムに接着する適宜なベヒク
ルにシリコーン樹脂もしくはワツクス等を添加し
たものが用いられる。或いは紙もしくはプラスチ
ツクフイルムに上記のような剥離性塗料を塗布す
るかわりに、剥離性樹脂、例えば、ポリエチレン
もしくはポリプロピレン等をエクストルージヨン
コーテイングしても剥離性面を形成できる。更に
又、上記したプラスチツクフイルムの単独も、下
層を構成する材料中の合成樹脂との接着性の兼ね
合いで剥離性支持体1として使用しうる。
剥離性支持体1には、必要に応じて転写後の転
写された層の露出面を保護するための保護層2を
設ける。
保護層2を構成する材質としては種々の合成樹
脂が使用でき、用途に応じて耐摩耗性、耐汚染
性、もしくは耐溶剤性等の性能を考慮して選択す
る。好ましい合成樹脂を例示すると、ポリメチ
ルメタクリレート樹脂と他の熱可塑合成樹脂、例
えば塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体もしくはニ
トロセルロース樹脂との混合物、ポリメチルメ
タクリレート樹脂とポリエチレンワツクスとの混
合物、又は酢酸セルロース樹脂と熱硬化性樹
脂、例えばエポキシ樹脂、フエノール樹脂、メラ
ミン樹脂もしくは熱硬化型アクリル樹脂との混合
物等である。
ホログラム形成層3は種々の材料により構成す
ることができ、銀塩を代表とする公知の写真材
料、感光性樹脂、サーモプラスチツクなどの材料
を使用することができる。しかし、これらの材料
はいずれにおいても露光と現像を要し、多数の原
版を用いて同時に行なつたにせよ、必ずしも量産
向きとは言えない。
そこで、ホログラム感光性樹脂、サーモプラス
チツク等を利用して、一旦、凹凸の形で表現して
レリーフホログラムとし、得られたレリーフホロ
グラムを、めつき等により型取りして金型もしく
は樹脂型を作成し使用することにより、合成樹脂
に対する賦型法でレリーフホログラムの大量複製
が可能になる。この意味でホログラム形成層2は
賦型可能な合成樹脂により構成されていることが
より好ましい。
賦型可能な合成樹脂としては次のようなものを
挙げることができる。
ポリ塩化ビニル、アクリル(例、MMA)、ポ
リスチレン、ポリカーボネート等の熱可塑性樹
脂、不飽和ポリエステル、メラミン、エポキシ、
ポリエステル(メタ)アクリレート、ウレタン
(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリ
レート、ポリエーテル、(メタ)アクリレート、
ポリオール(メタ)アクリレート、メラミン(メ
タ)アクリレート、トリアジン系アクリレート等
の熱硬化性樹脂を硬化させたもの、或いは、上記
熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂の混合物が使用可能
である。
更に賦型可能な合成樹脂として、ラジカル重合
性不飽和基を有する熱成形性物質が使用可能であ
り、これには次の2種類のものがある。
(1) ガラス転移点が0〜250℃のポリマー中にラ
ジカル重合性不飽和基を有するもの。さらに具
体的には、ポリマーとしては以下の化合物〜
を重合もしくは共重合させたものに対し後述
する方法(イ)〜(ニ)によりラジカル重合性不飽和基
を導入したものを用いることができる。
水酸基を有する単量体:N−メチロールア
クリルアミド、2−ヒドロキシエチルアクリ
レート、2−ヒドロキシエチルメタクリレー
ト、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、
2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、2
−ヒドロキシブチルアクリレート、2−ヒド
ロキシブチルメタクリレート、2−ヒドロキ
シー3−フエノキシプロピルメタクリレー
ト、2−ヒドロキシー3−フエノキシプロピ
ルアクリレートなど。
カルボキシル基を有する単量体:アクリル
酸、メタクリル酸、アクリロイルオキシエチ
ルモノサクシネートなど。
エポキシ基を有する単量体:グリシジルメ
タクリレートなど。
アジリジニル基を有する単量体:2−アジ
リジニルエチルメタクリレート、2−アジリ
ジニルプロピオン酸アリルなど。
アミノ基を有する単量体:アクリルアミ
ド、メタクリルアミド、ダイアセトンアクリ
ルアミド、ジメチルアミノエチルメタクリレ
ート、ジエチルアミノエチルメタクリレート
など。
スルフオン基を有する単量体:2−アクリ
ルアミドー2−メチルプロパンスルフオン酸
など。
イソシアネート基を有する単量体:2,4
−トルエンジイソシアネートと2−ヒドロキ
シエチルアクリレートの1モル対1モル付加
物などのジイソシアネートと活性水素を有す
るラジカル重合性単量体の付加物など。
さらに、上記の共重合体のガラス転移点を
調節したり、硬化膜の物性を調節したりする
ために、上記の化合物と、この化合物と共重
合可能な以下のような単量体と共重合させる
こともできる。このような共重合可能な単量
体としては、例えばメチルメタクリレート、
メチルアクリレート、エチルアクリレート、
エチルメタクリレート、プロピルアクリレー
ト、プロピルメタクリレート、ブチルアクリ
レート、ブチルメタクリレート、イソブチル
アクリレート、イソブチルメタクリレート、
t−ブチルアクリレート、t−ブチルメタク
リレート、イソアミルアクリレート、イソア
ミルメタクリレート、シクロヘキシルアクリ
レート、シクロヘキシルメタクリレート、2
−エチルヘキシルアクリレート、2−エチル
ヘキシルメタクリレートなどが挙げられる。
次に上述のようにして得られた重合体を以下に
述べる方法(イ)〜(ニ)により反応させ、ラジカル重合
性不飽和基を導入することによつて、本発明に係
る材料を得ることができる。
(イ) 水酸基を有する単量体の重合体または共
重合体の場合にはアクリル酸、メタクリル
酸などのカルボキシル基を有する単量体な
どを縮合反応させる。
(ロ) カルボキシル基、スルフオン基を有する
単量体の重合体または共重合体の場合には
前述の水酸基を有する単量体を縮合反応さ
せる。
(ハ) エポキシ基、イソシアネート基あるいは
アジリジニル基を有する単量体または共重
合体の場合には前述の水酸基を有する単量
体もしくはカルボキシル基を有する単量体
を付加反応させる。
(ニ) 水酸基あるいはカルボキシル基を有する
単量体の重合体または共重合体の場合には
エポキシ基を有する単量体あるいはアジリ
ジニル基を有する単量体あるいはジイソシ
アネート化合物と水酸基含有アクリル酸エ
ステル単量体の1対1モルの付加物を付加
反応させる。
上記の反応を行うには、微量のハイドロキノン
などの重合禁止剤を加え乾燥空気を送りながら行
うことが好ましい。
(2) 融点が0〜250℃でありラジカル重合性不飽
和基を有する化合物。具体的にはステアリルア
クリレート、ステアリルメタクリレート、トリ
アクリルイソシアヌレート、シクロヘキサンジ
オールジアクリレート、シクロヘキサンジオー
ルジメタクリレート、スピログリコールジアク
リレート、スピログリコールジメタクリレート
などが挙げられる。
また、賦型可能な合成樹脂として前記(1)、(2)を
混合して用いることもでき、さらに、それらに対
してラジカル重合性不飽和単量体を加えることも
できる。このラジカル重合性不飽和単量は、電離
放射線照射の際、架橋密度を向上させ耐熱性を向
上させるものであつて、前述の単量体の他にエチ
レングリコールジアクリレート、エチレングリコ
ールジメタクリレート、ポリエチレングリコール
ジアクリレート、ポリエチレングリコールジメタ
クリレート、ヘキサンジオールジアクリレート、
ヘキサンジオールジメタクリレート、トリメチロ
ールプロパントリアクリレート、トリメチロール
プロパントリメタクリレート、トリメチロールプ
ロパンジアクリレート、トリメチロールプロパン
ジメタクリレート、ペンタエリスリトールテトラ
アクリレート、ペンタエリスリトールテトラメタ
クリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレ
ート、ペンタエリスリトールトリメタクリレー
ト、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレー
ト、ジペンタエリスリトールヘキサメタクリレー
ト、エチレングリコールジグリシジルエーテルジ
アクリレート、エチレングリコールジグリシジル
エーテルジメタクリレート、ポリエチレングリコ
ールジグリシジルエーテルジアクリレート、ポリ
エチレングリコールジグリシジルエーテルジメタ
クリレート、プロピレングリコールジグリシジル
エーテルジアクリレート、プロピレングリコール
ジグリシジルエーテルジメタクリレート、ポリプ
ロピレングリコールジグリシジルエーテルジアク
リレート、ポリプロピレングリコールジグリシジ
ルエーテルジメタクリレート、ソルビトールテト
ラグリシジルエーテルテトラアクリレート、ソル
ビトールテトラグリシジルエーテルテトラメタク
リレートなどを用いることができ、前記した共重
合体混合物の固型分100重量部に対して、0.1〜
100重量部で用いることが好ましい。また、上記
のものは電子線により充分に硬化可能であるが、
紫外線照射で硬化させる場合には、増刊剤として
ベンゾキノン、ベンゾイン、ベンゾインメチルエ
ーテルなどのベンゾインエーテル類、ハロゲン化
アセトフエイン類、ビアセチル類などの紫外線照
射によりラジカルを発生するものも用いることが
できる。
ホログラム形成層3にレリーフホログラムを上
記のような賦型可能な合成樹脂を使用して設ける
には、従来既知の方法が利用できる。レリーフホ
ログラムを形成するための型としては、 (1) ホログラムの干渉縞が凹凸でフオトレジスト
上に、露光及び現象により形成されているも
の、 (2) 上記(1)の凹凸のある側(型面)に、銀めつき
及びニツケルめつきを行う等により、上記(1)の
凹凸が複製された金型、および、 (3) 上記(1)もしくは(2)の型の型面の凹凸を合成樹
脂で複製した樹脂型等 のいずれでも使用でき、これらの型は適宜な手段
で多数複製して適当な配列を行つて複合型とし、
一回の賦型工程で多くのレリーフホログラムが複
製できるようにするとよい。なお、合成樹脂で型
を作る際には、型の耐摩耗性、熱プレスするとき
は型の耐熱性を向上させる意味で、熱硬化性もし
くは電離放射線硬化性の合成樹脂を型の材料とし
て使用するのがよい。
なお、ホログラム形成層3に凹凸の形で設ける
ホログラムとしては、リツプマンホログラムを除
く、フレネルホログラム、フーリエ変換ホログラ
ム、フランホーフアーホログラムなどの原理のも
のに及び、それらの原理を利用したイメージホロ
グラム、レインボーホログラム、ホログラフイツ
クステレオグラム、ホログラフイツク回折格子な
どが用いられる。
ホログラム形成層3の厚みは0.4〜4μ程度とす
るのがよい。
反射性金属薄膜層4はホログラム形成層2のホ
ログラムに反射性を与えるものであつて、Cr、
Ti、Fe、Co、Ni、Cu、Ag、Au、Ge、Al、
Mg、Sb、Pb、Pd、Cd、Bi、Sn、Se、In、Ga、
Rbなどの金属およびその酸化物、窒化物などを
単独もしくは2種以上組合せて用いて形成され
る。これらの金属のうちAl、Cr、Ni、Ag、Au
などが特に好ましい。
反射性金属薄膜層4は蒸着、スパツタリングイ
オンプレーテイング、CVDなどの方法や、めつ
きによつて形成でき、その厚みは200〜1000Åで
あることが好ましい。
あるいは上記のような金属、金属酸化物、もし
くは金属窒化物の単独もしくは、組合せの薄膜以
外に、ホログラム形成層3とは異なる屈折率を持
つ物質の連続薄膜を設けても、このような膜自体
は透明であるにも拘らず、反射性金属薄膜層とし
て使用できる。
このうち屈折率がホログラム形成層より大きい
ものとしては(以下、材質名の右にカツコ書きで
屈折率:nを付記する)、Sb2S3(n=3.0)、Fe2
O3(n=2.7)、TiO2(n=2.6)、CbS(n=2.6)、
CeO2(n=2.3)、ZnS(n=2.3)、PbCl2(n=
2.3)、CdO(n=2.2)、Sb2O3(n=2.0),WO3(n
=2.0)、SiO(n=2.0)、Bi2O3(n=2.5)、In2O3
(n=2.0)、PbO(n=2.6)、Ta2O5(n=2.4)、
ZnO(n=2.1)、ZrO2(n=2.0)、Cd2O3(n=
1.8)、Al2O3(n=1.6)、CaO・SiO2(n=1.8)な
どが挙げられる。
連続薄膜はその屈折率がホログラム形成層3の
屈折率よりも0.3以上大きいことが好ましく、よ
り好ましくは0.5以上大きいことである。本考案
者等の実験によれば1.0以上大きいことが最適で
あるという結果がもたらされている。
連続薄膜の膜厚は薄膜を形成する材料の透明領
域であればよいが通常は100〜10,000Åが好まし
い。連続薄膜をホログラム形成層のレリーフ形成
面に形成する方法として、真空蒸着法、スパツタ
リング法、反応性スパツタリング法、イオンプレ
ーテイング法などの一般的薄膜形成手段が採用で
きる。
このように屈折率の大きい連続薄膜を設ける
と、ホログラムの特徴である再生の角度依存性に
より、ホログラムの再生可能な角度範囲外では単
なる透明体としてしか見えず、ホログラムの再生
可能な角度範囲内では光の反射率が最大になり、
反射型ホログラムとしての効果が出てくる。
上記した連続薄膜はホログラム形成層の屈折率
よりも小さいものであつてもよく、LiF(n=
1.4)、MgF2(n=1.4)、3NaF・AlF3(n=1.4も
しくは1.2)、AlF3(n=1.4)、CaF2(n=1.3もし
くは1.4)、NaF(n=1.3)などが例示される。
あるいは、ホログラム形成層より屈折率が大き
い透明な強誘導体も同様に使用でき、CuCl(n=
2.0)、CuBr(n=2.2)、CaAS(n=3.3〜3.6)、
GaP(n=3.3〜3.5)、N4(CH26(n=1.6)、Bi4
(GeO43(n=2.1)、KH2PO4(KDP)(n=1.5)、
KD2PO5(n=1.5)、KH4H2PO4(n=1.5)、KH2
ASO4(n=1.6)、RbH2ASO4(n=1.6)、BaTiO3
(n=2.4)、KTa0.65Nb0.35O3(n=2.3)、K0.6Li0.4
NbO3(n=2.3)、KSr2Nb5O15(n=2.3)、SrX
Ba1-XNb2O6(n=2.3)、Ba2NaNbO15(n=2.3)、
LiNbO3(n=2.3)、LiTaO3(n=2.4)、SrTiO3
(n=2.4)、KTaO3(n=2.2)等が例示される。
更に前記した反射性金属薄膜層であつても厚み
が200Å以下の場合は屈折率は複素屈折率n*(n*
=n−iκ)で表され、透過率がかなり小さいため
に透明でありながら反射性金属薄膜層として使用
しうる。具体的にはBe(n=2.7、κ=0.9、以下
n,κの順で記載)、Mg(0.6、0.1)、Ca(0.3、
8.1)、Sr(0.6、3.2)、Ba(0.9、1.7)、La(1.8、
1.9)、Ce(1.7、1.4)、Cr(3.3、1.3)、Mn(2.5、
1.3)、Cu(0.7、2.4)、Ag(0.1、3.3)、Au(0.3、
2.4)、Al(0.8、5.3)、Sb(3.0、1.6)、Pb(1.9、
)、Ni(1.8、 )、その他Su、In、Te等があ
る。
又、ホログラム形成層2とは屈折率の異なる透
明な合成樹脂の層を反射性金属薄膜層3に代用す
ることもでき、具体的な合成樹脂として使用でき
るものは次のようなものである。
ポリテトラフロロエチレン(屈折率;n=
1.35)、ポリクロロトリフロロ(n=1.43)、ポリ
酢酸ビニル(n=1.45〜1.47)ポリエチレン(n
=1.50〜1.54)、ポリプロピレン(n=1.49)、ポ
リメチルメタクリレート(n=1.49)、ポリスチ
レン(n=1.60)、ポリ塩化ビニリデン(n=
1.60〜1.63)、ポリビニルブチラール(n=1.48)、
ポリビニルホルマール(n=1.50)、ポリ塩化ビ
ニル(n=1.52〜1.55)、ポリエステル(n=1.52
〜1.57)。
なお、ホログラム形成層3を反射性金属薄膜層
4を伴うことなく、単独で用いてもホログラムは
視認可能であるので、反射性金属薄膜層4は省略
しうる。
本考案におけるホログラムは上記のようにホロ
グラムの凹凸を下面に有するホログラム形成層2
および、ホログラム形成層の下面の反射性金属薄
膜層3とを原則的に有しているが、ホログラムの
凹凸を上面に有するホログラム形成層と、ホログ
ラムの凹凸の上に接して、もしくはホログラムの
凹凸のない方の面に接して設けられた反射性金属
薄膜層とから成つていてもよい。
本考案においてはホログラムと接着剤層の間に
脆質層5を設ける。脆質層5の役割は、上層と下
層の間にあつて上層と下層には充分な接着強度で
接着し、しかも剥離の際には、脆質層間の剥離
が、ホログラムの破壊のきつかけとなることであ
る。
このような目的で形成する脆質層5を構成する
合成樹脂としては種々のものが使用できる。
ポリスチレン、ポリαメチルスチレンなどのス
チレン樹脂及びスチレン共重合体、ポリメタクリ
ル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリアク
リル酸メチル、ポリアクリル酸エチル、ポリアク
リル酸ブチルなどのアクリル又は、メタクリル樹
脂の単独又は共重合樹脂、エチルセルロース、ニ
トロセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロ
ース、セルロースアセテートプロピオネート、セ
ルロースアセテートブチレート、酢酸セルロース
等のセルロース誘導体、ポリビニルアルコール、
ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレ
ン、ポリエチレン、ポリエーテル樹脂等のうち一
種ないしは二種以上のものの、混合又は共重合
体、フエノール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂な
どの熱硬化性樹脂等。
上記の合成樹脂には、更に充填剤として、炭カ
ル、タルク、チヤイナクレー、カオリン、マイク
ロシリカ、TiO2、ガラスフレーク、アスベスト、
ろう石粉、けい石粉末(石粉)、硫酸バリウム、
シエルベン、シアモツト等、無機質微粉末を合成
樹脂100重量部に対して80〜200重量部添加する
と、得られた合成樹脂および微粉末からなる被膜
は微粉末を添加しない合成樹脂からなる被膜より
も一層もろくなるので、層間の剥離がより一層確
実になり好ましい。
脆質層5の厚みは4〜40μ程度が好ましい。
接着剤層6はホログラムを被着体に貼りつける
ためのものであり、種々のタイプの接着剤がこの
層を形成する目的で使用でき、次のような接着剤
が例示される。フエノール系樹脂、フラン系樹
脂、尿素系樹脂、メラミン系樹脂、ポリエステル
系樹脂、ポリウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂若
しくはその他の熱硬化性樹脂、ポリ酢酸ビニル樹
脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリ塩化ビニル
樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリ(メタ)
アクリル系樹脂、ニトロセルロース、ポリアミド
若しくはその他の熱可塑性樹脂、ブタジエン−ア
クリロニトリルゴム、ネプレンゴム若しくはその
他のゴム、又は、ニカワ、天然樹脂、ガゼイン、
ケイ酸ナトリウム、デキストリン、でんぷん、ア
ラビアゴム等のうち1種又は2種以上を主成分と
する接着剤を使用することができる。又、これら
接着剤は溶液型、エマルジヨン型、粉末型又はフ
イルム型等のいずれのものでもよく、又、常温固
化型、溶剤揮発固化型、融解固化型等のいずれの
ものでもよい。
更には、本考案においては接着剤層を構成する
材料として粘着剤と言われるもの、例えばアクリ
ル樹脂、アクリル酸エステル樹脂、又は、これら
の共重合体、スチレンブタジエン共重合体、天然
ゴム、カゼイン、ゼラチン、ロジンエステル、テ
ルペン樹脂、フエノール系樹脂、スチレン系樹
脂、クロマインデン樹脂、キシレン、脂肪族系炭
化水素、ポリビニールアルコール、ポリエチレン
オキシド、ポリメチレンオキシド、ポリエチレン
スルホン酸等が用いうるし、加熱により接着性が
付与される感熱接着剤(言い換えればヒートシー
ル剤)を用いることもできる。感熱接着剤を構成
する材料としては、ポリエチレン、ポリ酢酸ビニ
ル、又はこれらの共重合体、アクリル樹脂又はエ
チレン−アクリル酸共重合体、ポリビニルブチラ
ール、ポリアミド、ポリエステル、可塑化クロロ
ピレン、ポリプロピレン、ポリビニルアルコー
ル、ポリカーボネート、ポリビニルエーテル、ポ
リウレタン、セルロース系樹脂、ワツクス類、パ
ラフイン類、ロジン類、アスフアルト類等の熱可
塑性樹脂、エポキシ樹脂、フエノール樹脂等の未
硬化の熱硬化樹脂が挙げられる。感熱接着剤を用
いると本考案のホログラム転写シートを熱転写シ
ートとして使用できる。接着剤層6の厚みとして
は4〜20μ程度が好ましい。
本考案は上記の基本構成からなつているが、必
要に応じ、次のような改変を行うこともできる。
第2図は反射性金属薄膜層4と脆質層5との間
にアンカー層7を形成したものである。アンカー
層7は脆質層5の上面を反射性金属薄膜層4に強
固に接着させ、脆質層5がホログラムを被着体か
らはがすときに必ず反射性金属薄膜層4に付着す
るようにする。アンカー層7の具体的な構成材料
としては塩化ビニル、酢酸ビニル、ポリビニルア
ルコール、および、これらの共重合体、ウレタン
系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリエステル系樹脂、
などの従来アンカー層として、既知のものが広く
使用できる。
アンカー層7と同様な意味で接着剤層をアンカ
ー層7に置き換えて使用することもでき、この接
着剤層の厚みは4〜20μ程度である。
上記アンカー層もしくは接着剤層を設けておく
と、転写したホログラムを被着体から注意深くは
がしたとしても、脆質層5が必ず反射性金属薄膜
層4側にも接着し、脆質層5の層間剥離がきつか
けとなつて、ホログラムが破壊され、再使用の妨
げとなる。
なお、本考案においては接着剤層6を必須の要
件としているが、被着体表面に接着剤を適用すれ
ば、ホログラム転写シートから接着剤層6を省略
することもできる。
又、本考案において各層の厚みは特に限定され
ないが、転写後、被着体上にホログラム部分が突
出することは望ましくなく、この意味では転写す
る部分のトータル厚みは2〜40μ、好ましくは2
〜10μである。
(作用・効果) 本考案のホログラム転写シートは以上説明した
ような構成を有しているので使用に際しては証書
や身分証明書のような偽造・変造されたくない被
着体に加圧により、必要に応じ、加熱をしながら
転写を行なう。場合によつては所望の大きさ、形
状に打抜く等しておいてもよい。
このようにして被着体に転写されたホログラム
は、はがそうとすると合成樹脂と前記合成樹脂を
脆質化させる無機質微粉末とからなる脆質層の層
間剥離がきつかけとなつて、ホログラムが破壊さ
れ、ホログラムをそつくりそのままはがすことは
できない。従つて、ホログラムが転写してあつた
箇所の印刷・筆記内容、印影写真等を直すために
は、残つている脆質層、接着剤層を除去する必要
があるが厚い被膜を伴なわずにこれらの層をはが
すことは困難である。
更に本考案のホログラム転写シートはホログラ
ム部分(反射性金属薄膜層およびその上層)の下
層に脆質層および接着剤層を有しているので、単
にホログラム部分の下層に接着剤層を有するもの
にくらべても被着体の表面の凹凸がホログラム部
分に影響を与えにくく、ホログラムが鮮明に見え
る利点をも有しており、また、脆質層中の無機質
微粉末によりホログラムの再生光の光路が妨げら
れ、ホログラムの再生に支障をきたすことがな
い。
従つて、本考案のホログラム転写シートは証
書、身分証明書等の偽造・変造されたくな被着体
への適用は勿論の事、その他の物品への装飾的な
意味での適用にも充分役立つものである。
以下具体的実施例を挙げて本考案を更に詳細に
説明する。
実施例 1 基材として厚み25μのポリエステルフイルムを
用い、このフイルムの片面に下記(1),(2),(3),
(4),(5)の各組成物を用い、剥離保護層(厚さ
(0.5μ)、ホログラム形成層(厚さ2.5μ)、金属反
射層(500〜1000Å)、脆質層(20μ)、ヒートシ
ール層(5μ)を順次塗布形成して、転写シート
を作成した。
尚、金属反射層は塗布ではなく真空蒸着法を用
いて積層した。
(1) 剥離性保護層用組成物 酢酸セルロース樹脂 ……5重量部 メタノール ……25重量部 MEK ……45重量部 トルエン ……25重量部 メチロール化メラミン樹脂 ……0.5重量部 パラトルエンスルフオン酸 ……0.05重量部 (2) ホログラム形成層用組成物 アクリル樹脂 ……40重量部 メラミン樹脂 ……10重量部 アノン ……50重量部 MEK ……50重量部 (3) 金属反射層用材料 アルミニウム (4) 脆質層用組成物 塩酢ビ共重合体 ……20重量部 アクリル樹脂 ……10重量部 マイクロシリカ ……30重量部 酢酸エチル ……20重量部 トルエン ……50重量部 (5) 接着層用組成物 塩酢ビ共重合体 ……20重量部 アクリル樹脂 ……10重量部 酢酸エチル ……20重量部 トルエン ……50重量部 得られたホログラム転写シートを用い熱プレスに
より証書の記載欄上に転写した。
転写されたホログラムは注意深くはがそうとし
ても脆質層の層間剥離がきつかけとなつて、ホロ
グラムが破壊され、そつくりそのままの形ではが
すことは不可能であり、はがしたものは極く薄い
ので破れて変形しており、再使用は不可能であつ
た。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本考案の実施態様を示す
断面図である。 A……ホログラム転写シート、1……支持体、
2……剥離保護層、3……ホログラム形成層、4
……反射性金属薄膜層、5……脆質層、6……接
着剤層、7……アンカー層。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 剥離性支持体の剥離性面に、ホログラム形成
    層、反射性金属薄膜層、合成樹脂と前記合成樹
    脂を脆質化させる無機質微粉末とからなる脆質
    層、および接着剤層が順次積層してあることを
    特徴とするホログラム転写シート。 (2) 剥離性支持体とホログラム形成層とが保護層
    を介して積層してあることを特徴とする実用新
    案登録請求の範囲第(1)項のホログラム転写シー
    ト。 (3) 反射性金属薄膜層と脆質層とがアンカー層を
    介して積層してあることを特徴とする実用新案
    登録請求の範囲第(1)項または第(2)項のホログラ
    ム転写シート。 (4) 反射性金属薄膜層と脆質層とが接着剤層を介
    して積層してあることを特徴とする実用新案登
    録請求の範囲第(1)項または第(2)項のホログラム
    転写シート。 (5) 接着剤層を構成する接着剤が感熱接着剤であ
    ることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第
    (1)項から第(4)項のホログラム転写シート。
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JPS5988780A (ja) * 1982-11-08 1984-05-22 アメリカン・バンク・ノ−ト・カムパニ− 光回折記録体及び光回折パタ−ンを作る方法

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