JPH0622864Y2 - ホログラム転写シート - Google Patents

ホログラム転写シート

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JPH0622864Y2
JPH0622864Y2 JP1986059741U JP5974186U JPH0622864Y2 JP H0622864 Y2 JPH0622864 Y2 JP H0622864Y2 JP 1986059741 U JP1986059741 U JP 1986059741U JP 5974186 U JP5974186 U JP 5974186U JP H0622864 Y2 JPH0622864 Y2 JP H0622864Y2
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adhesive layer
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茂彦 田原
喜春 油井
耕太郎 檀上
哲 池田
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は証明書、証券等の表面の一部に転写して使用
し、転写後に剥離を試みる中間の層が破壊してしまうた
め、証明書、証券等の転写部分の記載事項の変更や、剥
離して他の証明書、証券等に貼り替えることが不可能な
ホログラム転写シートに関する。
(従来の技術) ホログラフィーはある平面における光波の振幅と位相の
両方を記録する技術であり、この技術によって作られた
ホログラムは、通常の写真(一点から見た映像しか捕え
ていない)にくらべ、異なる角度から見た立体像を再生
することが可能である。更にホログラムは製造技術が高
度なものであり、製造装置も複雑かつ高価であるため
に、ホログラム自体の偽造、変造は一般的には困難であ
り、この偽造の困難性を利用し、証明書、証券等の偽造
防止手段としての使用が試みられている。
(考案が解決しようとする問題点) しかし、ホログラムを単に被着体に転写しても、剥離し
て他の被着体に貼り替えたり、剥離した部分の被着体表
面の記載事項を変えて再びホログラムを貼りつけること
は不可能ではなく、ホログラム自体の偽造・変造の困難
性が活用できない。
本考案は上記の点に鑑みてなされたものであり、ホログ
ラムに脆質接着剤層を積層することによりホログラム転
写シートを形成すれば上記の欠点が解消されることが明
らかになったため、これに基いて考案されたものであ
る。
(問題点を解決するための手段) 本考案のホログラム転写シートは、 剥離性支持体の剥離性面に、必要に応じ保護層が形成さ
れており、更にホログラム形成層、前記ホログラム形成
層とは異なる屈折率を持つ物質の透明な連続薄膜からな
る反射性薄膜層、および、接着性を有する合成樹脂と前
記合成樹脂を脆質化させる無機質微粉末とからなる脆質
接着剤層が積層されていることを特徴とするものであ
る。
(作用) 本考案のホログラム転写シートの使用に際しては、証明
や身分証明書のような偽造・変造されたくない被着体に
加圧により、必要に応じ、加熱しながら転写を行う。
被着体に転写されたホログラムを剥がそうとすると、脆
質接着剤層の層間で剥がれてしまうため、反射性薄膜層
に残っていつ脆質接着剤層の表面は脆質接着剤層の接着
力の不均一により凸凹になってしまう。
(実施例) 以下、図面に基づいて本考案の実施例について説明す
る。
第1図は本考案のホログラム転写シートAの一実施態様
を示すものであって、上面側から支持体1、保護層2、
ホログラム形成層3、反射性薄膜層4、および脆質接着
剤層5が順次積層されており、このホログラム転写シー
トAは脆質接着剤層5が被着体の表面に接触するように
して重ね、通常は加熱および加圧を行なって脆質接着剤
層5を被着体に接着させ、その後、支持体1を剥離す
る。
支持体1は、他の層、第1図の例では層2〜5を支持
し、転写後は転写された各層を破壊することなく剥離さ
れうる。従って支持体1の少なくとも下面は剥離性であ
る。剥離性支持体としては適宜な紙もしくはプラスチッ
クフィルムの表面に剥離性塗料を塗布したものが使用で
きる。紙としては薄葉紙や上質紙等が用いられ、プラス
チックフィルムとしては、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレ
ン、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、アクリ
ル(例えばポリメタクリル酸メチル)、塩酸ゴム、エチ
レン/酢酸ビニル共重合体もしくはアイオノマー等のプ
ラスチックのフィルムが用いられる。剥離性塗料として
は、上記の紙もしくはプラスチックフィルムに接着する
適宜なベヒクルにシリコーン樹脂もしくはワックス等を
添加したものが用いられる。或いは紙もしくはプラスチ
ックフィルムに上記のような剥離性塗料を塗布するかわ
りに、剥離性樹脂、例えば、ポリエチレンもしくはポリ
プロピレン等をエクストルージョンコーティングしても
剥離性面を形成できる。更に又、上記したプラスチック
フィルムの単独も、下層を構成する材料中の合成樹脂と
の接着性の兼ね合いで剥離性支持体1として使用しう
る。
剥離性支持体1には、必要に応じて転写後の転写された
層の露出面を保護するための保護層2を設ける。
保護層2を構成する材質としては種々の合成樹脂が使用
でき、用途に応じて耐摩耗性、耐汚染性、もしくは耐溶
剤性等の性能を考慮して選択する。好ましい合成樹脂を
例示すると、ポリメチルメタクリレート樹脂と他の熱
可塑合成樹脂、例えば塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体
もしくはニトロセルロース樹脂との混合物、ポリメチ
ルメタクリレート樹脂とポリエチレンワックスとの混合
物、又は酢酸セルロース樹脂と熱硬化性樹脂、例えば
エポキシ樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂もしくは
熱硬化型アクリル樹脂との混合物等である。
ホログラム形成層3は種々の材料により構成することが
でき、銀塩を代表とする公知の写真材料、感光性樹脂、
サーモプラスチックなどの材料を使用することができ
る。しかし、これらの材料はいずれにおいても露光と現
像を要し、多数の原版を用いて同時に行なったにせよ、
必ずしも量産向きとは言えない。
そこで、ホログラムを感光性樹脂、サーモプラスチック
等を利用して、一旦、凹凸の形で表現してレリーフホロ
グラムとし、得られたレリーフホログラムを、めっき等
により型取りして金型もしくは樹脂型を作成し使用する
ことにより、合成樹脂に対する賦型法でレリーフホログ
ラムの大量複製が可能になる。この意味でホログラム形
成層3は賦型可能な合成樹脂により構成されていること
がより好ましい。
賦型可能な合成樹脂としては次のようなものを挙げるこ
とができる。
ポリ塩化ビニル、アクリル(例、MMA)、ポリスチレ
ン、ポリカーボネート等の熱可塑性樹脂、不飽和ポリエ
ステル、メラミン、エポキシ、ポリエステル(メタ)ア
クリレート、ウレタン(メタ)アクリレート、エポキシ
(メタ)アクリレート、ポリエーテル(メタ)アクリレ
ート、ポリオール(メタ)アクリレート、メラミン(メ
タ)アクリレート、トリアジン系アクリレート等の熱硬
化性樹脂を硬化させたもの、或いは、上記熱可塑性樹脂
と熱硬化性樹脂の混合物が使用可能である。
更に賦型可能な合成樹脂として、ラジカル重合性不飽和
基を有する熱成形性物質が使用可能であり、これには次
の2種類のものがある。
(1)ガラス転移点が0〜250℃のポリマー中にラジカ
ル重合性不飽和基を有するもの。さらに具体的には、ポ
リマーとしては以下の化合物〜を重合もしくは共重
合させたものに対し後述する方法(イ)〜(ニ)によりラジカ
ル重合性不飽和基を導入したものを用いることができ
る。
水酸基を有する単量体:N−メチロールアクリルアミ
ド、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキ
シエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルアク
リレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、2
−ヒドロキシブチルアクリレート、2−ヒドロキシブチ
ルメタクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプ
ロピルメタクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキ
シプロピルアクリレートなど。
カルボキシル基を有する単量体:アクリル酸、メタク
リル酸、アクリロイルオキシエチルモノサクシネートな
ど。
エポキシ基を有する単量体:グリシジルメタクリレー
トなど。
アジリジニル基を有する単量体:2−アジリジニルエ
チルメタクリレート、2−アジリジニルプロピオン酸ア
リルなど。
アミノ基を有する単量体:アクリルアミド、メタクリ
ルアミド、ダイアセトンアクリルアミド、ジメチルアミ
ノエチルメタクリレート、ジエチルアミノエチルメタク
リレートなど。
スルフォン基を有する単量体:2−アクリルアミド−
2−メチルプロパンスルフォン酸など。
イソシアネート基を有する単量体:2,4−トルエン
ジイソシアネートと2−ヒドロキシエチルアクリレート
の1モル対1モル付加物などのジイソシアネートと活性
水素を有するラジカル重合性単量体の付加物など。
さらに、上記の共重合体のガラス転移点を調節した
り、硬化膜の物性を調節したりするために、上記の化合
物と、この化合物と共重合可能な以下のような単量体と
共重合させることもできる。このような共重合可能な単
量体としては、例えばメチルメタクリレート、メチルア
クリレート、エチルアクリレート、エチルメタクリレー
ト、プロピルアクリレート、プロピルメタクリレート、
ブチルアクリレート、ブチルメタクリレート、イソブチ
ルアクリレート、イソブチルメタクリレート、t−ブチ
ルアクリレート、t−ブチルメタクリレート、イソアミ
ルアクリレート、イソアミルメタクリレート、シクロヘ
キシルアクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、
2−エチルヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシル
メタクリレートなどが挙げられる。
次に上述のようにして得られた重合体を以下に述べると
方法(イ)〜(ニ)により反応させ、ラジカル重合性不飽和基
を導入することによって、本発明に係る材料を得ること
ができる。
(イ)水酸基を有する単量体の重合体または共重合体の場
合にはアクリル酸、メタクリル酸などのカルボキシル基
を有する単量体などを縮合反応させる。
(ロ)カルボキシル基、スルフォン基を有する単量体の重
合体または共重合体の場合には前述の水酸基を有する単
量体を縮合反応させる。
(ハ)エポキシ基、イソシアネート基あるいはアジリジニ
ル基を有する単量体または共重合体の場合には前述の水
酸基を有する単量体もしくはカルボキシル基を有する単
量体を付加反応させる。
(ニ)水酸基あるいはカルボキシル基を有する単量体の重
合体または共重合体の場合にはエポキシ基を有する単量
体あるいはアジリジニル基を有する単量体あるいはジイ
ソシアネート化合物と水酸基含有アクリル酸エステル単
量体の1対1モルの付加物を付加反応させる。
上記の反応を行うには、微量のハイドロキノンなどの重
合禁止剤を加え乾燥空気を送りながら行うことが好まし
い。
(2)融点が0〜250℃でありラジカル重合性不飽和基
を有する化合物。具体的にはステアリルアクリレート、
ステアリルメタクリレート、トリアクリルイソシアヌレ
ート、シクロヘキサンジオールジアクリレート、シクロ
ヘキサンジオールジメタクリレート、スピログリコール
ジアクリレート、スピログリコールジメタクリレートな
どが挙げられる。
また、賦型可能な合成樹脂として前記(1)、(2)を混合し
て用いることもでき、さらに、それらに対してラジカル
重合性不飽和単量体を加えることもできる。このラジカ
ル重合性不飽和単量体は電離放射線照射の際、架橋密度
を向上させ耐熱性を向上させるものであって、前述の単
量体の他にエチレングリコールジアクリレート、エチレ
ングリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコー
ルジアクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリ
レート、ヘキサンジオールジアクリレート、ヘキサンジ
オールジメタクリレート、トリメチロールプロパントリ
アクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレ
ート、トリメチロールプロパンジアクリレート、トリメ
チロールプロパンメタクリレート、ペンタエリスリトー
ルテトラアクリレート、ペンタエリスリトールテトラメ
タクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレー
ト、ペンタエリスリトールトリメタクリレート、ジペン
タエリスリトールヘキサアクリレート、ジペンタエリス
リトールヘキサメタクリレート、エチレングリコールジ
グリシジルエーテルジアクリレート、エチレングリコー
ルジグリシジルエーテルジメタクリレート、ポリエチレ
ングリコールジグリシジルエーテルジアクリレート、ポ
リエチレングリコールジグリジルエーテルジメタクリレ
ート、プロピレングリコールジグリシジルエーテルジア
クリレート、プロピレングリコールジグリシジルエーテ
ルジメタクリレート、ポリプロピレングリコールジグリ
シジルエーテルジアクリレート、ポリプロピレングリコ
ールジグリシジルエーテルジメタクリレート、ソルビト
ールテトラグリシジルエーテルテトラアクリレート、ソ
ルビトールテトラグリシジルエーテルテトラメタクリレ
ートなどを用いることができ、前記した共重合体混合物
の固型分100重量部に対して、0.1〜100重量部
で用いることが好ましい。また、上記のものは電子線に
より充分に硬化可能であるが、紫外線照射で硬化させる
場合には、増感剤としてベンゾキノン、ベンゾイン、ベ
ンゾインメチルエーテルなどのベンゾインメチルエーテ
ル類、ハロゲン化アセトフェノン類、ビアセチル類など
の紫外線照射によりラジカルを発生するものも用いるこ
とができる。
ホログラム形成層3にレリーフホログラムを上記のよう
な賦型可能な合成樹脂を使用して設けるには、従来既知
の方法が利用できる。レリーフホログラムを形成するた
めの型としては、 (1)ホログラムの干渉縞が凹凸の形でフォトレジスト上
に、露光及び現像により形成されているもの、 (2)上記(1)の凹凸のある側(型面)に、銀めっき及びニ
ッケルめっきを行う等により、上記(1)の凹凸が複製さ
れた金型、および (3)上記(1)もしくは(2)の型の型面の凹凸を合成樹脂で
複製した樹脂型等 のいずれでも使用でき、これらの型は適宜な手段で多数
複製して適当ば配列を行って複合型とし、一回の賦型工
程デ多くのレリーフホログラムが複製できるようにする
とよい。なお、合成樹脂で型を作る際には、型の耐摩耗
性、熱プレスするときは型の耐熱性を向上させる意味
で、熱硬化性もしくは電離放射線硬化性の合成樹脂を型
の材料として使用するのがよい。
なお、ホログラム形成層3に凹凸の形で設けるホログラ
ムとしては、リップマンホログラムを除く、フレネルホ
ログラム、フーリエ変換ホログラム、フランホーファー
ホログラムなどの原理のものに及び、それらの原理を利
用したイメージホログラム、レインボーホログラム、ホ
ログラムフィックステレオグラム、ホログラフィック回
析格子などが用いられる。
ホログラム形成層3の厚みは0.4〜4μ程度とするの
がよい。
反射性薄膜層4はホログラム形成層3とは異なる屈折率
を持つ物質の連続薄膜からなり、このような膜自体は透
明であるにもかかわらず、反射性薄膜層として使用でき
る。
このうち屈折率がホログラム形成層より大きいものとし
ては(以下、材質名の右にカッコ書きで屈折率:nを付
記する)、Sb2S3(n=3.0)、Fe2O3(n=2.7)、TiO2
(n=2.6)、CdS(n=2.6)、CeO2(n=2.3)、ZnS
(n=2.3)、PbCl2(n=2.3)、CdO(n=2.2)、Sb2
S3(n=2.0)、WO3(n=2.0)、SiO(n=2.0)、Bi2
O3(n=2.5)、In2O3(n=2.0)、PbO(n=2.6)、T
a2O3(n=2.4)、ZnO(n=2.1)、ZrO2(n=2.0)、
Cd2O3(n=1.8)、Al2O3(n=1.6)、CaO・SiO2(n=
1.8)などが挙げられる。
連続薄膜はその屈折率がホログラム形成層3の屈折率よ
りも0.3以上大きいことが好ましく、より好ましくは
0.5以上大きいことである。本考案者等の実験によれ
ば1.0以上大きいことが最適であるという結果がもた
らされている。
連続薄膜の膜厚は薄膜を形成する材料の透明領域でれば
よいが通常は100〜10,000Åが好ましい。連続
薄膜をホログラム形成層レリーフ形成面に形成する方法
として、真空蒸着法、スパッタリング法、反応性スパッ
タリング法、イオンプレーティング法などの一般的薄膜
形成手段が採用できる。
このように屈折率の大きい連続薄膜を設けると、ホログ
ラムの特徴である再生の角度依存性により、ホログラム
の再生可能な角度範囲外では単なる透明体としてしか見
えず、ホログラムの再生可能な角度範囲内では光の反射
率が最大になり、反射形ホログラムとしての効果が出て
くる。
上記した連続薄膜はホログラム形成層の屈折率よりも小
さいものであってもよく、LiF(n=1.4)、MgF2(n=
1.4)、3NaF・AlF3(n=1.4もしくは1.2)、AlF3(n=
1.4)、CaF2(n=1.3もしくは1.4)、NaF(n=1.3)
などが例示される。
あるいは、ホログラム形成層より屈折率が大きい透明な
強誘導体も同様に使用でき、CnCl(n=2.0)、CuBr
(n=2.2)、CaAs(n=3.3〜3.6)、GaP(n=3.3〜
3.5)、N4(CH2)6(n=1.6)、Bi4(GeO4)3(n=2.
1)、KH2PO4(KDP)(n=1.5)、KD2PO5(n=1.5)、NH
4H2PO4(n=1.5)、KH2AsO4(n=1.6)、RbH2AsO
4(n=1.6)、BaTiO3(n=2.4)、KTa0.65Nb0.35O
3(n=2.3)、K0.6Li0.4NbO3(n=2.3)、KSr2Nb5O15
(n=2.3)、SrXBa1-XNb2O6(n=2.3)、Ba2NaNbO15
(n=2.3)、LiNbO3(n=2.3)、LiTaO3(n=2.
4)、SrTiO3(n=2.4)、KTaO3(n=2.2)等が例示さ
れる。
また、ホログラム形成層3とは屈折率の異なる透明な合
成樹脂の層を反射性薄膜層4に用いることもでき、具体
的な合成樹脂として使用できるものは次のようなもので
ある。
ポリテトラフロロエチレン(屈折率;n=1.35)、
ポリクロロトリフロロエチレン(n=1.43)、ポリ
酢酸ビニル(n=1.45〜1.47)、ポリエチレン
(n=1.50〜1.54)、ポリプロピレン(n=
1.49)、ポリメチルメタクリレート(n=1.4
9)、ポリスチレン(n=1.60)、ポリ塩化ビニリ
デン(n=1.60〜1.63)、ポリビニルブチラー
ル(n=1.48)、ポリビニルホルマール(n=1.
50)、ポリ塩化ビニル(n=1.52〜1.55)、
ポリエステル(n=1.52〜1.57)。
本考案におけるホログラムは上記のようにホログラムの
凹凸を下面に有するホログラム形成層3および、ホログ
ラム形成層3の下面の反射性薄膜層4とを原則的に有し
ているが、ホログラムの凹凸を上面に有するホログラム
形成層とホログラムの凹凸の上に接して設けられた反射
性薄膜層4とから成っていてもよい。
本考案においてはホログラムの下層に脆質接着剤層5を
設ける。脆質接着剤層5はホログラムを被貼着体の表面
に貼りつける役割を有しているが、ホログラムを被貼着
体よりはがそうとするときは、自身の層間で剥離するも
のである。
脆質接着剤層5は、典型的には、接着性を有する合成樹
脂に、この合成樹脂を脆質化させる充填剤を添加した組
成物からなっている。
脆質接着剤層5を構成する合成樹脂としては次のように
種々のものが使用でき、種々のタイプの接着剤がこの層
を形成する目的で使用でき、次のような接着剤が例示さ
れる。フェノール系樹脂、フラン系樹脂、尿素系樹脂、
メラミン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系
樹脂、エポキシ系樹脂若しくはその他の熱硬化性樹脂、
ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリ
塩化ビニル樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリ(メ
タ)アクリル系樹脂、ニトロセルロース、ポリアミド若
しくはその他の熱可塑性樹脂、ブタンジエンアクリロニ
トリルゴム、ネオプレンゴム若しくはその他のゴム、又
は、ニカワ、天然樹脂、カゼイン、ケイ酸ナトリウム、
デキストリン、でんぷん、アラビアゴム等のうち1種又
は2種以上を主成分とする接着剤を使用することができ
る。又、これら接着剤は溶液型、エマルジョン型、粉末
型又はフィルム型等のいずれのものでもよく、又、常温
固化型、溶剤揮発固化型、融解固化型等のいずれのもの
でもよい。
更には、本考案においては接着剤層を構成する材料とし
て貼着剤と言われるもの、例えばアクリル樹脂、アクリ
ル酸エステル樹脂、又は、これらの共重合体、スチレン
ブタジエン共重合体、天然ゴム、カゼイン、ゼラチン、
ロジンエステル、テルペン樹脂、フェノール系樹脂、ス
チレン系樹脂、クロマンインデン樹脂、キシレン、脂肪
族系炭化水素、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオ
キシド、ポリメチレンオキシド、ポリエチレンスルホン
酸等が用いうるし、加熱により接着性が付与される感熱
接着剤(言い換えればヒートシール剤)を用いることも
できる。感熱接着剤を構成する材料としては、ポリエチ
レン、ポリ酢酸ビニル、又はこれらの共重合体、アクリ
ル樹脂又はエチレン−アクリル酸共重合体、ポリビニル
ブチラール、ポリアミド、ポリエステル、可塑化クロロ
プレン、ポリプロピレン、ポリビニルアルコール、ポリ
カーボネート、ポリビニルエーテル、ポリウレタン、セ
ルロース系樹脂、ワックス類、パラフィン類、ロジン
類、アスファルト類等の熱可塑性樹脂、エポキシ樹脂、
フェノール樹脂等の未硬化の熱硬化樹脂が挙げられる。
脆質接着剤層5は、厚みが20〜50μ程度となるよう
に設けるとよい。
脆質接着剤層5には、更に充填剤として、炭カル、タル
ク、チャイナクレー、カオリン、マイクロシリカ、Ti
O2、ガラスフレーク、アスベスト、ろう石粉、けい石粉
末(石粉)、硫酸バリウム、シェルベン、シァモット
等、無機質微粉末を合成樹脂100重量部に対して80
〜200重量部添加することにより、一層もろくなるの
で、層間の剥離がより一層確実になる。
本考案は上記の基本構成からなっているが、必要に応
じ、次のような改変を行うこともできる。
第2図は反射性薄膜層4と脆質接着剤層5との間にアン
カー層6を形成したものである。アンカー層6は脆質接
着剤層5の上面を反射性薄膜層4に強固に接着させ、脆
質接着剤層5がホログラムを被着体からはがすときに必
ず反射性薄膜層4に付着するようにするものである。ア
ンカー層6の具体的な構成材料としては塩化ビニル、酢
酸ビニル、ポリビニルアルコール、および、これらの共
重合体、ウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリエステ
ル系樹脂、などの従来アンカー層として、既知のものが
広く使用できる。
上記アンカー層を設けておくと、ホログラムを被着体か
ら注意深くはがしたとしても、脆質接着剤層5が必ず反
射性薄膜層4側に接着し、脆質接着剤層5の層間で破壊
されるので、はがした面は不均一な表面が露出し、再使
用の妨げとなる。
本考案のホログラム転写シートは、被転写部分を予め所
望の大きさ、形状に打ち抜く等をしておいてもよい。
又、本考案において各層の厚みは特に限定されないが、
転写後、被着体上にホログラム部分が突出することは望
ましくなく、この意味では転写する部分のトータル厚み
は2〜40μ、好ましくは2〜10μである。
(効果) 本考案のホログラム転写シートは以上説明したような構
成を有しているので、被着体に転写されたホログラムを
剥がそうとすると、脆質接着剤の接着力の不均一により
凹凸状に脆質接着剤層の層間で剥がれてしまう。
また、ホログラムが転写されていた箇所の印刷・筆記内
容、印影写真等を直すためには、被着体に残っている脆
質接着剤層を除去する必要があるが、厚い被膜を伴わず
にこれらの層を剥がすことは困難である。
さらに、ホログラム転写シートに用いられるホログラム
形成層自体、充分に薄い被膜のため、破断を伴わずにこ
れらの層を剥すことは困難であり、はがされたホログラ
ムを再び被着体上に貼ることはできなくなる。
さらにまた、たとえホログラムを貼りかえたとしても、
観察若しくは照明角度によっては下層に対する隠蔽性を
持たない透明な連続薄膜からなる反射性薄膜層を通し
て、ホログラムが再度貼られた場合には、脆質接着剤層
の凹凸状表面と被着体との間に空気を挟むので、ホログ
ラムの外側から容易に判別することができ、また、脆質
接着剤層の凹凸状表面がホログラム形成層および反射性
薄膜層の平滑性を損なわせるので、ホログラムの再生像
に歪みが生じ、容易に判別することができる。
従って、本考案のホログラム転写シートによって、被着
体の真正さを保証することができる。
【図面の簡単な説明】 第1図および第2図は本考案の実施態様を示す断面図で
ある。 A……ホログラム転写シート 1……支持体 2……保護層 3……ホログラム形成層 4……反射性薄膜層 5……脆質接着剤層 6……アンカー層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−254175(JP,A) 特開 昭61−9681(JP,A) 特開 昭56−147310(JP,A) 特開 昭60−260478(JP,A) 特開 昭49−35443(JP,A) 米国特許4315665(US,A)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】剥離性支持体の剥離性面に、必要に応じ保
    護層が形成されており、更にホログラム形成層、前記ホ
    ログラム形成層とは異なる屈折率を持つ物質の透明な連
    続薄膜からなる反射性薄膜層、および、接着性を有する
    合成樹脂と前記合成樹脂を脆質化させる無機質微粉末と
    からなる脆質接着剤層が積層されていることを特徴とす
    るホログラム転写シート。
  2. 【請求項2】反射性薄膜層と脆質接着剤層とがアンカー
    層を介して積層してあることを特徴とする実用新案登録
    請求の範囲第(1)項のホログラム転写シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0677174B2 (ja) * 1984-05-31 1994-09-28 大日本印刷株式会社 ホログラム転写シートおよびその製造方法
JPH0690592B2 (ja) * 1984-06-25 1994-11-14 大日本印刷株式会社 ホログラムシール

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