JPH1125248A - 板状枠体付きicキャリアー - Google Patents
板状枠体付きicキャリアーInfo
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- JPH1125248A JPH1125248A JP17623197A JP17623197A JPH1125248A JP H1125248 A JPH1125248 A JP H1125248A JP 17623197 A JP17623197 A JP 17623197A JP 17623197 A JP17623197 A JP 17623197A JP H1125248 A JPH1125248 A JP H1125248A
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- carrier
- plate
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Abstract
利用者が使用したにもかかわらず、SIMカードを元に
戻して未使用と主張し、電話使用料の支払いに応じない
不正を防止することができる板状枠体付きICキャリア
ーを提供する。 【解決手段】開口部を有する板状枠体、前記板状枠体の
裏面に貼り付けされる裏貼りフィルム、および前記板状
枠体の開口部内の前記裏貼りフィルム面に脆質なホログ
ラムシール層を有し、前記ホログラムシール層上部にI
Cキャリアーを貼り付けた板状枠体付きICキャリア
ー。
Description
搭載した小型のICキャリアーが板状枠体と一体化され
た板状枠体付きICキャリアに関する。
5mm程度)に、CPUやメモリ及び電極などが一体化
されたICモジュールが搭載されたものであり、例えば
携帯電話の加入者識別票(SIM,Subscribe
d Identification Module)等
として使用されている。
識別票を取得すれば、共通仕様の携帯電話機用途に応じ
て購入することができ、例えば、図9に示すように、I
Cキャリアーからチップ付き基板の周辺部のみ取り外し
て携帯電話に装着して使用している。
開平7−276870号には、図10に示す様なICモ
ジュールを搭載した小型のICキャリアーが板状枠体と
一体化された、板状枠体付きICキャリアーが記載され
ている。この板状枠体付きICキャリアー10は、板状
枠体開口部の裏貼りフィルム16に粘着剤層15を設
け、これによりICキャリアーを固定する構造を有して
いる。そして、粘着剤層は、貼付後に一度剥離すると再
び粘着しない程度の弱い粘着力を有するように工夫され
ている。
リアーでは、例えば、SIMカードを携帯電話に取り付
けて使用した後に、元の板状枠体に復元することが可能
である。また、貼り戻したことが第三者にはわからない
ため、携帯電話を使用したにもかかわらず、SIMカー
ドを元に戻して未使用と主張し、電話使用料の支払いに
応じない不正が行われる場合があった。
にブリッジを残す方法とした場合は、再度の貼り戻しは
防止できるものの、いわゆるバリが残る問題があり、ま
たICキャリアーを外す時にストレスがかかり、ICモ
ジュールにとって好ましいものではない。
解決すべくなされたものであり、利用者が使用したにも
かかわらず、例えば、SIMカード等において、SIM
カードを元に戻して未使用と主張し、電話使用料の支払
いに応じない不正を防止する板状枠体付きICキャリア
ーを提供することを目的とする。
本発明の板状枠体付きICキャリアーは、開口部を有す
る板状枠体と、前記板状枠体の裏面に貼り付けされる裏
貼りフィルムと、前記板状枠体の開口部内に、前記裏貼
りフィルムに、接着層、合成樹脂と前記合成樹脂を脆質
化させる無機質微粉末からなる脆質層、ホログラム形成
層が順次積層したホログラムシール層が設けられ、該ホ
ログラムシール層の上面にICキャリアーが取り付けら
れている。
アーは、ICキャリアーをホログラムシール層から注意
深く剥がそうとしても、脆質層の層間剥離がきっかけと
なって、ホログラムが破壊され、そっくりそのままの形
では剥がすことが不可能であり、剥がしたものは破れて
変形しており、ICキャリアーを元に戻して未使用と主
張し、電話使用料の支払いに応じない不正を防止するこ
とができる。
開口部の裏貼りフィルムと、脆質ホログラムシールによ
り固定されているから、ICキャリアーが板状枠体から
とりはずされるときは、ICキャリアーが裏貼りフィル
ムの脆質ホログラムシールより剥離される。従って、I
Cモジュールに余計な負荷がかからず、破損や飛び出し
を防止し、容易かつ安全にICキャリアーを取り出すこ
とができる。
細に説明する。図1は、本発明の板状枠付きICキャリ
アーの図である。この板状枠付きICキャリアーは、I
Cキャリアー11と、板状枠体10と、裏貼りフィルム
16から構成されている。
樹脂シートであり、ICキャリアーを取り付けるための
開口部14を有している。また、該板状枠体10及びI
Cキャリアーの基体部分13には、カード別の個別情報
であるシリアル番号等が、インクジェットプリンター等
により印字17されていてもよい。
粘着剤層15を有する裏貼りフィルム16が粘着剤層1
5を介して貼布され、開口部14の裏面が被われてい
る。この裏貼りフィルム16は、前記板状枠体10の外
形と同じか、多少小さめ(各方向に関して2mm程度)
が好ましい。その厚みは80〜200μm、好ましくは
100μm程度である。裏貼りフィルムの材質には、特
に制限はなく、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合
体、ポリ塩化ビニリデン、ポリメタクリル酸メチル、ポ
リスチレン、ポリビニルブチラール、ポリカーボネー
ト、ポリアミド、セルロース樹脂、ナイロン、アクリル
系樹脂、フッ素樹脂、等の重合体フィルム、ポリエチレ
ンテレフタレート(PET)フィルム等を挙げることが
できる。
23μm程度が好ましい。このような厚みであれば、I
Cキャリアー11を固定するのに十分な強度を保つとと
もに、既存の製造設備を使用することもできる。さら
に、図2に示すように、ICキャリアー11は、前記裏
貼りフィルム16に、接着層2、脆質層3およびホログ
ラム形成層4が順次積層したホログラムシール層5の上
面に貼り付けられている。
スチックフィルムの表面に適宜剥離性塗料を塗布したも
のが使用できる。使用することのできるプラスチックフ
ィルムとしては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合
体、ポリ塩化ビニリデン、ポリメタクリル酸メチル、ポ
リスチレン、ポリビニルブチラール、ポリカーボネー
ト、ポリアミド、セルロース樹脂、ナイロン、アクリル
系樹脂、フッ素樹脂、等の重合体フィルム等を挙げるこ
とができる。また、抗張力、耐熱性を有するポリエチレ
ンテレフタレートフィルムの使用も好ましい。
ィルムに接着する適宜なベヒクルにシリコーン樹脂もし
くはワックス等を添加したものを用いることができる。
また、上記プラスチックフィルムに上記のような剥離性
塗料を塗布するかわりに、剥離性樹脂、例えば、ポリエ
チレンもしくはポリプロピレン等をエクストルージョン
コーティングしても剥離面を構成することができる。更
に、上記したプラスチックフィルムの単独も、下層を構
成する材料中の合成樹脂との接着性の兼ね合いにより使
用することができる。
アー11との間には、ICキャリアーを剥がした後、ホ
ログラムシール層を保護するための保護層を設けておく
こともできる。該保護層としては、ポリメチルメタクリ
レート樹脂と他の熱可塑性、例えば、塩化ビニル/酢酸
ビニル共重合体もしくはニトロセルロース樹脂との混合
物、またはポリメチルメタクリレート樹脂とポリエチレ
ンワックスとの混合物等が挙げられ、又、酢酸セルロー
ス樹脂と熱硬化性樹脂、例えば、エポキシ樹脂、フェノ
ール樹脂、熱硬化型アクリル樹脂もしくはメラミン樹脂
との混合物を例示することができる。
合成樹脂と前記合成樹脂を脆質化させる無機質微粉末か
らなる脆質層3、及びホログラム形成層4が順次積層し
てなる。ホログラム形成層4は、種々の材料により構成
することができ、例えば、銀塩を代表とする公知の写真
材料、感光性樹脂、サーモプラスチックス等の材料を使
用することができる。また、量産性を考慮して、ホログ
ラム感光性樹脂、サーモプラスチックス等を利用して、
一旦、凹凸の形で表現してレリーフホログラムとし、得
られたレリーフホログラムを、めっき等により型取りし
て金型もしくは樹脂型を作成し使用することもできる。
ば、ポリ塩化ビニル、アクリル(例、MMA)、ポリス
チレン、ポリカーボネート等の熱可塑性樹脂、不飽和ポ
リエステル、メラミン、エポキシ、ポリエステル(メタ
アクリレート)、エポキシ(メタ)アクリレート、ポリ
エーテル(メタ)アクリレート、ポリオール(メタ)ア
クリレート、メラミン(メタ)アクリレート、トリアジ
ン系アクリレート等の熱硬化性樹脂を硬化させたもの、
或いは、上記熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂の混合物が使
用可能である。更に賦型可能な合成樹脂として、ラジカ
ル重合性不飽和基を有する熱成形性物質が使用可能であ
り、これには次の2種類のものがある。 ガラス転移点が0〜250℃のポリマー中にラジカル
重合性不飽和基を有するもの、例えば、水酸基を有する
単量体、カルボキシル基を有する単量体、エポキシ基を
有する単量体、アジリジニル基を有する単量体、アミノ
基を有する単量体、スルホン基を有する単量体、イソシ
アネート基を有する単量体等。 融点が0〜250℃であり、ラジカル重合性不飽和基
を有するもの、例えば、ステアリルアクリレート、ステ
アリルメタアクリレート、トリアクリルイソシアネー
ト、シクロヘキサンジオールジアクリレート、シクロヘ
キサンジオールメタアクリレート、スピログリコールジ
アクリレート、スピログリコールメタアクリレート等。
ホログラムを上記のような賦型可能な合成樹脂に使用し
て設けるには、従来既知の方法が利用できる。レリーフ
ホログラムを形成するための型としては、 ホログラムの干渉縞が凹凸でフォトレジスト上に、露
光及び現象により形成されているもの、 上記の凹凸のある面に、銀めっき及びニッケルメッ
キを行う等により、上記の凹凸が複製された金型、お
よび、 上記もしくはの型の型面の凹凸を合成樹脂で複製
した樹脂型等、のいずれもが使用できる。これらの型は
適宜な手段で多数複製して適当な配列を行って複合型と
し、一回の賦型工程で多くのレリーフホログラムが複製
できるようにするとよい。なお、合成樹脂で型を作る際
には、型の耐磨耗性、熱プレスするときは型の耐熱性を
向上させる意味で、熱硬化性もしくは電離放射線硬化性
の合成樹脂を型の材料とて使用するのが好ましい。
ホログラムとしては、リップマンホログラムを除く、フ
レネルホログラム、フーリエ変換ホログラム、フランホ
ーファーホログラム等の原理のものにおよび、それらの
原理を利用したイメージホログラム、レインボーホログ
ラム、ホログラフィックステレオグラム、ホログラフィ
ック回折格子などが用いられる。
層ではなく、透明な支持体にホログラム形成樹脂層を積
層した積層体として構成することもできる。例えば、透
明な支持体に合成樹脂を塗布、溶融塗布、もしくはラミ
ネート等の積層手段により積層し、その後ホログラムを
賦型するか、あるいは積層と共にホログラムを賦型する
ことにより、レリーフホログラムの形成が容易になり、
取り扱いも容易になる。前記ホログラム形成層4の厚み
は0.4〜4μm程度が好ましい。
を設ける。脆質層の役割は、上層のホログラム形成層と
下層の接着剤層の間にあって、上層と下層には十分な接
着密度で接着し、しかも剥離の際には、脆質間の剥離が
ホログラムの破壊のきっかけとなることである。
る合成樹脂としては種々のものがある。例えば、ポリス
チレン、ポリα−メチルスチレン等のスチレン樹脂及び
スチレン共重合体、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタ
クリル酸エチル、ポリアクリル酸メチル、ポリアクリル
酸エチル、ポリアクリル酸ブチル等のアクリル又はメタ
クリル樹脂の単独又は共重合樹脂、エチルセルロース、
ニトロセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロー
ス、セルロースアセテートプロピオネート、酢酸セルロ
ース等のセルロース誘導体、ポリビニルアルコール、ポ
リ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリ
エチレン、ポリエーテル樹脂等のうち一種ないしは二種
以上のもの、混合又は共重合体、フェノール樹脂、尿素
樹脂、メラミン樹脂などの熱硬化性樹脂等がある。
酸カルシウム、タルク、チャイナクレー、カオリン、マ
イクロシリカ、酸化チタン、ガラスフレーク、アスベス
ト、ろう石粉、けい石粉末(石粉)、硫酸バリウム、シ
ェルベン、シアモット等、無機質粉末を合成樹脂100
重量部に対して80〜200重量部添加すると、得られ
た合成樹脂および微粉末からなる被膜よりも一層脆くな
るので、層間の剥離がより一層確実になり好ましい。脆
質層の厚みは4〜40μm程度が好ましい。
接着剤層2はホログラムを被着体に貼りつけるためのも
のであり、種々のタイプの接着剤がこの層を形成する目
的で使用できる。例えば、フェノール樹脂、フラン系樹
脂、尿素樹脂、メラミン系樹脂、ポリエステル系樹脂、
ポリウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂若しくはその他の
熱硬化性樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリビニルアルコ
ール樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリビニルブチラール
樹脂、ポリ(メタ)アクリル樹脂、ニトロセルロース、
ポリアミド若しくはその他の熱可塑性樹脂、ブタジエン
−アクリロニトリルゴム、ネオプレンゴム若しくはその
他のゴム、又はニカワ、天然樹脂、カゼイン、ケイ酸ナ
トリウム、デキストリン、でんぷん、アラビアゴム等の
うち1種又は2種以上を主成分とする接着剤を使用する
ことができる。又、これらの接着剤は溶液型、エマルジ
ョン型、粉末型又はフィルム型のいずれでもよく、又、
常温個化型、溶剤揮発個化型、溶解個化型等のいずれの
ものでもよい。
着剤といわれるもの、例えば、アクリル樹脂、アクリル
酸エステル樹脂、又は、これらの共重合体、スチレンブ
タジエン共重合体、天然ゴム、カゼイン、ゼラチン、ロ
ジンエステル、テルペン樹脂、フェノール系樹脂、スチ
レン系樹脂、クロマインデン樹脂、キシレン、脂肪族炭
化水素、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキシ
ド、ポリエチレンスルホン酸等が用いられ得るし、加熱
により接着性が付与される感熱性接着剤(ヒートシール
剤)を用いることもできる。かかる感熱性接着剤を構成
する材料としては、ポリエチレン、ポリ酢酸ビニル、又
はこれらの共重合体、ポリビニルブチラール、ポリアミ
ド、ポリエステル、可塑化クロロプレン、ポリプロピレ
ン、ポリビニルアルコール、ポリカーボネート、ポリビ
ニルエーテル、ポリウレタン、セルロース系樹脂、ワッ
クス類、パラフィン類、ロジン類、アスファルト類等の
熱可塑性樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂等の未硬
化の熱硬化性樹脂等が例示される。接着剤層の厚みは4
〜20μmが好ましい。
改変を行うことができる。例えば、図3に示すように、
脆質層3とホログラム形成層4との間には、ホログラム
形成層4のホログラムに反射性を付与する目的で反射性
金属薄膜層6を設けることができる。
Ti,Fe,Co,Ni,Ag,Ge,Al,Mg,S
b,Cd,Bi,Sn,Se,In,Ga,Rb等の金
属およびその酸化物、窒化物などを単独もしくは2種以
上を組み合わせて形成する。これらの金属のうち、A
l,Cr,Ni,Ag,Au等が特に好ましい。
タリングイオンプレーティング、CVD等の方法や、め
っきによって形成することができ、その厚みは200〜
1000Åであることが好ましい。また、上記のような
金属、金属酸化物、もしくは金属窒化物の単独若しくは
組み合わせの薄膜以外に、ホログラム形成層とは異なる
屈折率をもつ物質の連続薄膜を設けても、このような膜
自体は透明であるにも拘わらず、反射性金属薄膜層とし
て使用することができる。
成層4の屈折率よりも0.3以上、より好ましくは0.
5以上大きいことが望ましい。前記連続薄膜の膜厚は該
膜を形成する材料が透明であれば特に制限はないが、通
常は、100〜10000Åが好ましい。連続薄膜をホ
ログラム形成層のレリーフ形成面に形成する方法とし
て、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティ
ング法等がある。
けると、ホログラムの特徴である再生の角度依存性によ
り、ホログラムの再生可能な角度範囲外では単なる透明
体としか見えないが、ホログラムの再生可能な角度範囲
内では光の反射率が最大になり、反射型ホログラムとし
ての効果がでてくるので好ましい。
率よりも小さいものであってもよく、例えば、LiF,
MgF2 ,3NaF・AlF3 ,AlF3 ,CaF2 ,
NaF等を挙げることができる。その他、ホログラム形
成層より屈折率の大きい透明な強誘電体も同様に使用す
ることができる。例えば、CuCl,CuBr,CaA
s,GaP,N4 (CH2 )6 ,Bi4 (Ge
O4 )3 ,KH2 PO4 ,KD 2 PO5 ,KH4 H2 P
O4 ,KH2 AsO4 ,RbH2 AsO4 ,BaTiO
3 ,KTa0.65Nb0.35O3 ,K0.6 Li0.4 Nb
O3 ,KSr2 Nb5 O15,SrX Ba1-X Nb
2 O6 ,Ba2 NaNbO15,LiNbO3 ,LiTa
O3,SrTiO3 ,KTaO3 等が挙げられる。
率の異なる透明な合成樹脂の層を反射性金属薄膜層に代
用することもできる。例えば、ポリテトラフロロエチレ
ン、ポリクロロトリフロロ、ポリ酢酸ビニル、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリメチルメタクリレート、ポ
リスチレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルホルマー
ル、ポリ塩化ビニル、ポリエステル等が挙げられる。
ラム形成層4の下面を原則としているが、ホログラムの
凹凸を状面に有するホログラム形成層と、ホログラムの
凹凸の上に接して、もしくはホログラムの凹凸のない方
に接して反射性金属薄膜層が設けられていてもよい。
属薄膜層6と脆質層3との間には、アンカー層7を設け
ることもできる。アンカー層7は、前記脆質層3の上面
を反射性金属薄膜層6に強固に接着させ、前記脆質層3
がホログラムを被着体からはがすときに必ず反射性金属
薄膜層6に付着するようにする。
は、塩化ビニル、酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、
およびこれらの共重合体、ウレタン系樹脂、エポキシ系
樹脂、ポリエステル系樹脂等の従来既知のものを広く使
用することができる。アンカー層もしくは接着剤層2を
設けておくと、転写したホログラムを被着体から注意深
くはがしたとしても、脆質層3が必ず反射金属薄膜層側
にも接着し、脆質層3の層間剥離がきっかけとなって、
ホログラムが破壊され、再使用の妨げとなる。
間、若しくは脆質層と接着剤層との間に着色層を設ける
こともできる。着色層は、ホログラム画像の背景として
画像のコンストラストを上げ、ノイズ感を低減させる。
通常は黒色不透明であるが、三次元ホログラム画像と同
調して二次元画像を記録することもできる。
る材料としては、グラビア印刷インキ、スクリーン印刷
インキ等の通常の印刷インキ、エナメル塗料、ラッカー
塗料等の通常のペイント塗料などを使用することができ
る。また、着色層を設ける代わりに脆質層或いは接着剤
層に光吸収性塗料もしくは顔料を混ぜることもできる。
さらに、着色層を前記アンカー層の間に設けることもで
きる。
れないが、ICキャリアーを被着体表面に貼付したとき
に過度に厚いものは好ましくなく、この意味で厚みのト
ータルは25〜100μmが好ましい。
る。 (実施例1)図5に示すような開口部14を有する塩化
ビニル製の板状枠体10を作製する(大きさ:86×5
4mm)。次に、該板状枠体10の裏面に、厚さ20μ
m程度の粘着剤層16aを介して、前記板状枠体10の
外形よりも各方向に関して2mm程度小さめの裏貼りフ
ィルム16(材質:PET)を貼付する。
ィルム16上で、前記板状枠体の開口部14の上面に、
下記(1)、(2)、(3)、(4)、(5)の各組成
物を用い、ホログラム形成層4(厚さ2.5μm)、反
射性金属薄膜層6(厚さ500〜1000Å)、脆質層
3(20μm)、及び接着剤層2(5μm)を順次積層
してホログラムシール層5を形成し、図7に示すような
板状枠体を作製する。反射性金属薄膜層は、真空蒸着法
により積層する。 (1)ホログラム形成層用組成物 アクリル樹脂 ・・・ 40重量部 メラミン樹脂 ・・・ 10重量部 アノン ・・・ 50重量部 MEK ・・・ 50重量部 (2)反射性金属薄膜層用組成物 アルミニウム (3)脆質層用組成物 酢酸ビニル共重合体 ・・・ 20重量部 アクリル樹脂 ・・・ 10重量部 マイクロシリカ ・・・ 30重量部 酢酸エチル ・・・ 20重量部 トルエン ・・・ 50重量部 (4)接着層用組成物 アクリル系粘着剤(日本カーバイト工業(株),ニツセツPE−118,40 %トルエン/酢酸エチル溶液)・・・ 100重量部 ポリイソシアネート架橋剤(日本ポリウレタン(株),コロネートL) ・・・固形分換算で1重量部 トルエン ・・・ 50重量部 酢酸エチル ・・・ 50重量部 一方、図8に示すように、通常のプラスチックカードの
製造法に従って、カード機体11を作製し、ザグリ機を
用いてICモジュール12の装着部となる位置のICモ
ジュールザグリ工程を行う。次いで、その装着部に熱硬
化型接着剤を介してICモジュール12を装着して、モ
ジュールシーラーを用いてモジュールシール工程を行
い、ICモジュール12をカード機体11に搭載してI
Cキャリアーを作製する。
口部14のホログラムシール層5上に、上記ICキャリ
アー11の裏面を貼り付けし、印刷17を施し、上板状
枠体付きICキャリアーを作製する。
リアーは、脆質ホログラムシールにより板状枠体に固定
されている。脆質ホログラムシールは脆質なため、IC
キャリアーが取り外された場合には、脆質ホログラム層
は破壊される。従って、一旦、ICキャリアーが取り外
された場合には、復元することはできない。また、脆質
ホログラムシールを使用するため、第三者がシールを偽
造し、貼替えることも困難であり、例えば、SIMカー
ドでは、利用者が携帯電話を使用したにもかかわらず、
SIMカードを元に戻して未使用と主張し、電話使用料
の支払いに応じない不正を防止することができる。 (2)本発明のICキャリアーは板状枠体開口部の裏貼
りフィルムと、脆質ホログラムシールにより固定されて
いるから、ICキャリアーが板状枠体からとりはずされ
るときは、ICキャリアーが裏貼りフィルムの脆質ホロ
グラムシールより剥離される。従って、ICモジュール
に余計な負荷がかからず、破損や飛び出しを防止し、容
易かつ安全にICキャリアーを取り出すことができる。 (3)また、脆質ホログラムシールを透明な脆質ホログ
ラムシールとした場合には、接着剤を別に付けて貼り付
けても接着剤が見えるため、第三者が接着剤を使用して
ICキャリアーを元の位置に戻して、未使用と主張する
不正を防止することができる。 (4)さらに、シールに透明な脆質ホログラムシールを
使用し、印刷を施した場合には、裏面の印刷が見える利
点もあり、意匠性も向上する。
の図である。(A)は上面図、(B)は(A)をBの位
置でカットした断面図である。
を横から見た断面図である。
の断面図である。
の断面図である。
ラムシール層を設けた断面図である。
(A)は上面図、(B)は(A)をBの位置でカットし
た断面図である。
を示す図である。
り付ける図である。
ーの図である。(A)は上面図、(B)は、該板状枠体
付きICキャリアーをBでカットした断面図である。
アー、12…ICモジュール、13…板状枠体、14…
開口部、15…粘着剤層、16…裏貼りフィルム、17
…印刷、2…接着剤層、3…脆質層、4…ホログラム形
成層、5…ホログラムシール層、6…反射性金属薄膜
層、7…アンカー層、50…携帯電話機
Claims (6)
- 【請求項1】開口部を有する板状枠体と、 前記板状枠体の裏面に貼り付けされる裏貼りフィルム
と、 前記板状枠体の開口部内の前記裏貼りフィルム面に脆質
なホログラムシール層を有し、 前記ホログラムシール層上部にICキャリアーを貼り付
けた板状枠体付きICキャリアー。 - 【請求項2】開口部を有する板状枠体と、 前記板状枠体の裏面に貼り付けされる裏貼りフィルム
と、 前記板状枠体の開口部内の前記裏貼りフィルム面に脆質
なホログラムシール層と、 前記ホログラムシール層上に保護層を有し、 前記保護層の上部にICキャリアーを貼り付けた板状枠
体付きICキャリアー。 - 【請求項3】前記ホログラムシール層は、 接着層、脆質層及びホログラム形成層が順次積層された
層である請求項1に記載の板状枠体付きICキャリア
ー。 - 【請求項4】前記ホログラムシール層は、 接着層、脆質層、反射性金属薄膜層及びホログラム形成
層が順次積層された層である請求項1に記載の板状枠体
付きICキャリアー。 - 【請求項5】前記ホログラムシール層は、 接着層、脆質層、アンカー層、反射性金属薄膜層及びホ
ログラム形成層が順次積層された層である請求項1に記
載の板状枠体付きICキャリアー。 - 【請求項6】ICキャリアーを板状枠体から剥がすと、 脆質なホログラムシール層が破壊される請求項1に記載
の板状枠体付きICキャリアー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17623197A JPH1125248A (ja) | 1997-07-01 | 1997-07-01 | 板状枠体付きicキャリアー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17623197A JPH1125248A (ja) | 1997-07-01 | 1997-07-01 | 板状枠体付きicキャリアー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1125248A true JPH1125248A (ja) | 1999-01-29 |
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ID=16009935
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17623197A Pending JPH1125248A (ja) | 1997-07-01 | 1997-07-01 | 板状枠体付きicキャリアー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1125248A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002236902A (ja) * | 2001-02-08 | 2002-08-23 | Dainippon Printing Co Ltd | 板状枠体付きicキャリアとその製造方法 |
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1997
- 1997-07-01 JP JP17623197A patent/JPH1125248A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002236902A (ja) * | 2001-02-08 | 2002-08-23 | Dainippon Printing Co Ltd | 板状枠体付きicキャリアとその製造方法 |
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