JP5439751B2 - ハードコート自己吸着ラベルの製造方法 - Google Patents
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従って、ディスプレー装置や、カードなどの媒体(被貼着体)の表面を保護し、かつ、装飾を施すことができ、被貼着体へ容易に貼着して固定でき、所望時には取り外し、さらに、再貼着(固定)することができるハードコート自己吸着ラベルの製造方法、ハードコート自己粘着ラベル、及びハードコート層付き媒体が求められている。
また、再剥離性能にすぐれ、装置内部に組み込まれて使用された場合でも、装置の部品に密着する接着剤の層から熱分解生成物が生成しないか、またはその熱分解生成物が残留し難い、光学フィルタが知られている(例えば、特許文献2参照。)。しかしながら、被着面に対して再剥離性を有するようにするオレフィンベースポリマー含有接着剤を用いる光学フィルム限定であり、気泡の界面反射による光透過率低下の防止し、フィルム基材はポリカーボネ−ト、フタレート系ポリマー(ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等)、アクリル系ポリマー、塩化ビニル系ポリマー、結晶性ポリウレタン(ポリカーボネート系ポリウレタン等)などが例示されているが、これらのフィルムは一般的な耐久性はあるものの、スクラッチによる耐擦傷性(耐スクラッチ性ともいう)が劣るという欠点がある。
図1は、本発明のハードコート自己吸着ラベルの製造方法に使用するハードコート転写箔の断面図である。
図2は、本発明のハードコート自己吸着ラベルの製造方法に使用する自己吸着ラベル転写箔の断面図である。
図3は、本発明のハードコート自己吸着ラベルの製造方法の積層工程を説明する断面図である。
図4は、ハードコート自己吸着ラベルの断面図である。
図5は、ハードコート自己吸着ラベルを貼着したハードコート層付き媒体の断面図である。
図6は、ハードコート自己吸着ラベルの断面図である。
(ハードコート自己粘着ラベル)ハードコート自己吸着ラベル40は、請求項1に記載のハードコート自己吸着ラベル40の製造方法で製造されたハードコート自己吸着ラベル40であって、ハードコート層14、接着剤層39、ラベル基材21、及び自己吸着性かつ再剥離性のある接着層29からなる。
(ハードコート層付き媒体)ハードコート層付き媒体100は、ハードコート自己吸着ラベル40の露出した接着層29面を被貼着体101へ貼着してなる。ハードコート層付き媒体100は、保護機能及び/又は装飾機能を有するハードコート自己吸着ラベルが貼着され、その最表面はホログラム層(ハードコート性を兼務している)となっているので、耐熱性、耐溶剤性や耐候性などに加えて、フィルムの欠点である鋭利なものの接触に対しても耐擦傷性に優れ、かつ、自分好みの装飾を有する別のハードコート自己吸着ラベルに貼り替えることが容易にできる。また、貼着に失敗した場合にも、同じハードコート自己吸着ラベルを剥離し、再度貼り直すことも容易にできる。
工程順に、材料も含めて説明する。
(1)ポリオレフィン系を含む接着層29は、被貼着体101へ容易に貼着して固定でき、所望時には取り外し、さらに、再貼着(貼り替え)することができる。従来の粘着層では構成する成分の分子量や同分布により、成分の一部が被貼着体101面へ残留したり、移行(ブリードアウト)したりして、安定した再剥離性や再自己吸着性が劣る。また、熱安定性が高く、熱分解生成物の生成もほとんどないので、より安定している。(2)被貼着体101へ貼着した際に、被貼着体101と接着層29との間に気泡を巻き込みにくく、気泡が巻き込んだとしても、再剥離し再貼着することで、気泡を逃がすことができる。気泡が巻き込まれると、外観が悪く空気界面での界面反射で透明性が低下するので、これらも防止することができる。(3)被貼着体101へ貼着した際に、被貼着体101面との吸着力(接着力)に経時的な低下が少なく、僅かな外力によって被貼着体101の表面から剥がれたり、部分的な剥離(所謂浮き)が発生したりすることがない。従来の粘着層では構成する成分の分子量や同分布により、成分の一部が被貼着体101面へ移行して、構成成分が変わって自己吸着性(接着力)が強くなったり、弱くなったりすることがある。(4)被貼着体101から剥離した後でも、被貼着体101表面を汚染することが少なく、かつ、再剥離した接着層29の自己吸着性かつ再剥離性が適度に保持されており、繰り返し再使用することができる。(5)再剥離してもゴミは単に付着しているだけで、気体の噴射や水洗で容易に取り除け、新品同様な状態で何度でも使用でき、ランニングコストを低くすることができる。(6)被貼着体101からの除去(再剥離)が容易であることから、被貼着体101(部品等)をリサイクルする場合にも便利である。
該電離放射線硬化性樹脂としては、好ましくは、(1)分子中にイソシアネート基を3個以上有するイソシアネート類、(2)分子中に水酸基を少なくとも1個と(メタ)アクリロイルオキシ基を少なくとも2個有する多官能(メタ)アクリレート類、又は(3)分子中に水酸基を少なくとも2個有する多価アルコール類の反応生成物であるウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーを含有する電離放射線硬化性樹脂を用い、好ましくはポリエチレンワックスを含ませて、塗布し乾燥して電離放射線で硬化させて、電離放射線硬化樹脂とすればよい。
(1)ハードコート転写箔10の準備工程
転写基材11として厚さ25μmのPETフィルムを用い、該基材11の一方の面へ、グラビアコート法で、TCM01メジューム(大日本インキ社製、メラミン樹脂商品名)塗工液を乾燥後2μmになるように塗布し乾燥して、180℃20秒間焼き付けて、離型層13を形成した。
該離型層13面へ、下記のハードコート層14組成物をグラビアリバースコート法で乾燥後の厚さが2μmになるように、塗工し100℃で乾燥させて、高圧水銀灯を用いて紫外線を照射して硬化させて、ハードコート層14を形成して、ハードコート転写箔10とした。
・<ハードコート層組成物>
ユピマーUV・V3031(三菱化学社製、紫外線硬化性樹脂商品名) 25質量部
メタアクリレートオリゴマー(日本合成化学社製、商品名紫光6630B)5質量部
光重合開始剤(チバ社製、商品名イルガキュア184) 0.9質量部
溶媒(酢酸エチル:メチルイソブチルケトン=1:1) 70質量部
(2)自己吸着ラベル20の準備工程
厚さが100μmのPETフィルム(ラベル基材21)/厚さが30μmの自己吸着性かつ再剥離性の樹脂層(接着層29)/厚さ38μmのPETセパ紙(剥離紙23)からなる、パナック(株)の商品名オレフィンゲルポリマーシートを自己吸着ラベル20とした。
(3)る積層工程
前記ハードコート転写箔10のハードコート層14面と前記自己吸着ラベル20のラベル基材21(予め易接着処理されている)面とを、接着剤層39としてウレタン系2液接着剤を用いて、公知のドライラミネーション法で積層して、積層体30を得た。
(4)剥離工程
前記積層体30から前記ハードコート転写箔10の転写基材11及び離型層13を剥離し除去して、実施例1のハードコート自己吸着ラベル40を得た。
即ち、下記のハードコート層14組成物をグラビアリバースコート法で乾燥後の厚さが2μmになるように、塗工し100℃で乾燥させた後に、2光束干渉法による回折格子から2P法で複製した擬似連続絵柄としたプレス型を複製装置のエンボスローラーに貼着して、相対するローラーと間で加熱プレス(エンボス)して、微細な凹凸パターンからなるレリーフを賦形させた。賦形後直ちに、高圧水銀灯を用いて紫外線を照射して硬化させて、ハードコート層14(ホログラム層15兼用)を形成した。該レリーフ面へ、厚さ50nmの酸化チタンを真空蒸着法で形成して、透明な反射層17とした。
該画像面へ、実施例1〜2のハードコート自己吸着ラベル40の剥離紙を剥離し除去して、露出した接着層29面を、被転写体101の全面に貼着して、実施例3〜4のハードコート層付き媒体100を得た。
また、実施例3〜6のハードコート層付き媒体100において、それぞれのハードコート自己吸着ラベル40部分を指で剥離すると容易に剥離でき、該剥離したラベルを再び貼着すると、正常に貼着でき、自己吸着性かつ再剥離性が確認することができた。
さらに、実施例4、6のハードコート層付き媒体100ではホログラム(回折格子)の光輝性で意匠性に富み、かつセキュリティ性も向上を図ることができた。
11:転写基材
14:ハードコート層
15:ホログラム層
17:反射層
20:自己吸着ラベル
21:ラベル基材
23:剥離紙
29:接着層
30:積層体
39:接着剤層
40:ハードコート自己粘着ラベル
100:偽造防止媒体
101:ハードコート層付き媒体
Claims (1)
- (1)転写基材と、該転写基材の一方の面に離型層及びハードコート層からなるハードコート転写箔を準備するハードコート転写箔準備工程と、(2)ラベル基材と、該ラベル基材の一方の面に、自己吸着性かつ再剥離性のある接着層を設け、該接着層面へ剥離自在に剥離紙を設けてなる自己吸着ラベルを準備する自己吸着ラベル準備工程と、(3)前記ハードコート転写箔のハードコート層面と前記自己吸着ラベルのラベル基材面とを接着剤層を介して積層して積層体とする積層工程と、(4)前記積層体から前記ハードコート転写箔の転写基材及び離型層を剥離し除去する剥離工程と、からなることを特徴とするハードコート自己吸着ラベルの製造方法。
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