JPH0638705Y2 - ホログラム付カード - Google Patents

ホログラム付カード

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JPH0638705Y2
JPH0638705Y2 JP1986036949U JP3694986U JPH0638705Y2 JP H0638705 Y2 JPH0638705 Y2 JP H0638705Y2 JP 1986036949 U JP1986036949 U JP 1986036949U JP 3694986 U JP3694986 U JP 3694986U JP H0638705 Y2 JPH0638705 Y2 JP H0638705Y2
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hologram
card
meth
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喜春 油井
哲 池田
茂彦 田原
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、外部から見える位置にホログラムが設けられ
ているカード類に関する。
(従来の技術) 従来、クレジットカード、バンクカード、銀行預金通帳
などのカード類に設けられる記録材料としては、磁気材
料が主として用いられてきた。この磁気材料は、情報の
書込みならびに読みだしが容易におこなえるという利点
はあるが、カード類自体の偽造、変造が容易に行なわれ
るという欠点を有している。
一方ホログラフイーとは、物体からの光の波面を記録す
る新しい技術であって、この技術によって作られたホロ
グラムによれば、立体像を再生することができる。しか
も、ホログラムの記録の一方法として物体からの光の波
面に相当する干渉縞を材料表面の凹凸模様で記録するこ
とができ、このホログラムは大量生産が容易である。
このようなホログラムを例えばクレジットカード、バン
クカードなどのカード類に設ければ、美しさ及び目新し
さを備えしかもカード自体の偽造ならびに変造が困難に
なるため、ホログラムをカード類の表面に設けることが
行われているが、これらはホログラムをカード類の表面
にいちいち貼付または転写することにより試みられてい
る。ところが従来のレリーフホログラムは、その反射層
として金属薄膜層が用いられていたため、カードに設け
るとカードの表面を隠蔽してしまい、さらに、金属薄膜
層の金属色によりカードのデザインに大きな制約を与え
ると共に偽造防止の点でも問題があった。
(考案が解決しようとする問題点) 本考案はこれら従来技術に伴う問題点を解決しようとす
るものであり、美しさおよび目新しさを備え且つカード
自体の偽造ならびに変造が困難なホログラム付カードを
提供するものである。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、カードの少なくとも一方の表面にホログラム
が設けられているホログラム付カードにおいて、前記ホ
ログラムが、レリーフ形成面を有するホログラム形成層
と、前記レリーフ形成面に追従し、前記ホログラム形成
層とは屈折率が異なる物質の透明な連続薄膜からなる実
質的に均一な厚さの反射性薄膜層と、前記反射性薄膜層
を挟んで前記レリーフを埋めるように形成された感熱接
着剤層とからなるホログラムであることを特徴とする。
以下、本考案を図面に基づいて詳細に説明する。
第1図は本考案における一構成例を示す断面図である。
カード20の一方の表面の全領域にホログラム10が感熱接
着剤層を介して積層されている。第2図ではカード20両
面の全領域にホログラム10が形成されている。
カード20の構成は基本的には図1の如く、オーバーシー
ト21、コアシート22およびオーバーシート23の3層構成
であるが、第2図の如くオーバーシート21、23の一方ま
たは両方(図示せず)を省くことができる。又、ホログ
ラムを図1の如くカードの一方の面のみに設ける場合に
はホログラムと反対面に通常の磁気カードのように磁気
テープ24を設けることができる。
ホログラム10は感熱接着剤層4、反射性薄膜層3、ホロ
グラムの微小凹凸形状を有するホログラム形成層2およ
び保護層1が順次積層されて形成されている。保護層1
上にはカードの使用者の名前等を記載するサインパネル
6および印刷絵柄7を設けることができる。尚、当然サ
インパネル6および印刷絵柄7はホログラムと反対のカ
ード面に設けることができる。
サインパネル6は通常のカード類に使用される材質、方
法により形成される。例えば、シルク印刷法により、マ
イクロシリカ、炭酸カルシウム、チタンンホワイト、着
色顔料等の顔料を酢酸ビニル樹脂、アルキッド樹脂、塩
化ビニル樹脂、ウレタン樹脂、塩酢ビ樹脂等の単体また
た混合物に各種添加剤を加えて練り込んでインキ化した
インキを用いて適宜な厚さで形成されるし、上記材質を
基にして形成されたサインパネル用転写箔を用いて転写
法により形成される。
印刷絵柄7は一般的印刷方法またはコーティング方法に
より設けることができるが、インキの接着性、耐久性等
からシルク印刷方法が好ましい。
カード20を構成するコアシート22としてはシート状の材
料を広く用いることができ、具体的には、ポリ塩化ビニ
ル、ポリエステル、ポリイミド、ポリスチレン、ポリブ
チルブチラール、ポリカーボネイト、紙、合成紙、金属
シート、布等が用いられ、オーバーシート21、23として
は、やはりシート状の材料を広く用いることができ前記
コアシートに用いられるもののうち透明なものが用いら
れる。
カード20の厚みは0.2〜2mmであることが望ましく、コア
シート22は0.1〜1mm、オーバーシート21、23は0.05〜0.
9mmが好ましい。
磁気テープ24はバンクカード、キャッシュカード等に使
用される接着剤層を有した一般的な磁気テープを使用し
てコアシート22またはオーバーシート21、23の表面に貼
付または転写により設けられる。
ホログラム10を構成する保護層1はホログラム形成層2
を保護するためのものである。材質としては、例えば、
アクリル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、酢酸ビニル系樹
脂、ウレタン系樹脂、メラミン系樹脂、ポリエステル系
樹脂の単体、混合物および共重合体のうち透明性、耐摩
耗性、耐汚染性、耐溶剤性に優れたものが用いられる。
このような樹脂を用いて一般的な印刷およびコーティン
グ法により塗布厚0.05〜10μmで塗布形成される。
ホログラム形成層2は、ホログラム用感光剤またはエン
ボスホログラム形成材料からなる。ホログラム形成層の
厚みは、種類によって適時選択されうるが、通常、一般
的な印刷およびコーティング法により0.1〜50μm、望
ましくは0.5〜5μmで形成される。
本考案にはエンボスホログラムが適しており、このエン
ボスホログラム形成用の樹脂は、ホログラムの成形(複
製)時には熱成形可能であり、ホログラムの形成後つま
り加工時には、加工の際の熱圧力、接着剤中の溶剤に耐
えるだけの耐性を有することが必要である。このような
樹脂としては、いわゆる紫外線硬化性樹脂、電子線硬化
性樹脂、熱硬化性樹脂、自然硬化性樹脂等の反応性の樹
脂等が用いられ得る。特に生産性を考慮した場合、紫外
線もしくは電子線で硬化する樹脂が適している。
具体的には、例えば、メチル(メタ)アクリレート、
〔尚、(メタ)アクリレートという語は、アクリレート
およびメタクリレートの双方を包合する意味である。以
下同様〕、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メ
タ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、イソ
ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アク
リレート、イソミル(メタ)アクリレート、シクロヘキ
シル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メ
タ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アク
リレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、トリ
メチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメ
チロールプロパンジ(メタ)アクリレート、ペンタエリ
スリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリ
トール(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトール
ヘキサ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジグ
リシジルエーテルジ(メタ)アクリレート、ポリエチレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリ
コールジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレート、
ソルビトールテトラグリシジルエーテルテトラ(メタ)
アクリレート等のラジカル重合性不飽和基を有する単量
体が用いられうる。
更に、熱成形性を有する紫外線または電子線硬化性樹脂
としては、以下の化合物(1)〜(8)を重合もしくは
共重合させた重合体に対し、後述する方法(a)〜
(d)によりラジカル重合性不飽和基を導入したものが
用いられる。
(1)水酸基を有する単量体;N−メチロール(メタ)ア
クリルアミド、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ
ート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、
2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−ヒド
ロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレート
等。
(2)カルボキシル基を有する単量体:(メタ)アクリ
ル酸、(メタ)アクリロイルオキシエチルモノサクシネ
ート等。
(3)エポキシ基を有する単量体:グリシジル(メタ)
アクリレート等。
(4)アジリジニル基を有する単量体:2−アジリジニル
エチル(メタ)アクリレート、2−アジリジニルプロピ
オン酸アリル等。
(5)アミノ基を有する単量体:(メタ)アクリルアミ
ド、ダイアセトン(メタ)アクリルアミド、ジメチルア
ミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチ
ル(メタ)アクリレート等。
(6)スルフォン基を有する単量体:2−(メタ)アクリ
ルアミド−2−メチルプロパンスルフォン酸等。
(7)イソシアネート基を有する単量:2,4−トルエンジ
イソシアネートと2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリ
レートの1モル対1モル付加物等のジイソシアネートと
活性水素を有するラジカル重合性単量体の付加物等。
(8)更に、上記の共重合体のガラス転移点を調節した
り、硬化膜の物性を調節したりするために、上記の化合
物と、この化合物と共重合可能な以下のような単量体と
を共重合させることができる。このような共重合可能な
単量体としては、例えば、メチル(メタ)アクリレー
ト、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)ア
クリレート、ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル
(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレー
ト、イソアミル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル
(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)ア
クリレート等が挙げられる。
次に上述のようにして得られた重合体を以下に述べる方
法(a)〜(d)により反応させ、ラジカル重合性不飽
和基を導入することによって、紫外線もしくは電子線硬
化性樹脂が得られる。
(a)水酸基を有する単量体の重合体または共重合体の
場合には、(メタ)アクリル酸等のカルボキシル基を有
する単量体等を縮合反応させる。
(b)カルボキシル基、スルフォン基を有する単量体の
重合体または共重合体の場合には、前述の水酸基を有す
る単量体を縮合反応させる。
(c)エポキシ基、イソシアネート基あるいはアジリジ
ニル基を有する単量体の重合体または共重合体の場合に
は、前述の水酸基を有する単量体もしくはカルボキシル
基を有する単量体を付加させる。
(d)水酸基あるいはカルボキシル基を有する単量体の
重合体または共重合体の場合には、エポキシ基を有する
単量体あるいはアジリジニル基を有する単量体あるいは
ジイソシアネート化合物と水酸基含有アクリル酸エステ
ル単量体の1対1モルの付加物を付加反応させても良
い。
また更に、前述の単量体と、上記の熱成形性の紫外線ま
たは電子線硬化性樹脂とを混合して用いることができ
る。
また上記のものは電子線照射により十分に硬化可能であ
るが、紫外線照射で硬化させる場合には、増感剤とし
て、ベンゾキノン、ベンゾイン、ベンゾインメチルエー
テル等のベンゾインエーテル類、ハロゲン化アセトフェ
ノン類等の紫外線照射によりラジカルを発生するものも
用いることができる。
更に、これら樹脂に適宜な染料および顔料を練り込むこ
とによりホログラム層2を透光性に着色することが可能
である。染料としては、ヘイズメーターにより測定され
る雲価が10%以下の油溶性金属錯塩の形のものが好まし
く、例えば、1−2型アゾ系金属錯塩染料、1−1型ア
ゾ系金属錯塩染料、金属フタロシアン系染料およびこれ
らの有機塩基塩が使用できる。顔料としては、粒子径が
光の波長の1/2以下のものが好ましく、例えば、大成化
工社製のシコトランスイエロー、HFチップ4Bが使用でき
る。
ホログラム形成層2の面には、エンボス法により物体か
らの光の波面に相当する干渉縞が微小凹凸模様として形
成されているレリーフ形成面5が形成されている。この
微小凹凸模様は再生光によりホログラムを再生する働き
をなすものであり、通常ピッチ0.1〜2μm、凹凸の高
低差0.01〜2μm程度のものである。
反射性薄膜層3はホログラム形成層のホログラムに反射
性を与えるものであって、ホログラム形成層2とは屈折
率が異なる物質の連続薄膜を設けても、このような膜自
体は透明であるにもかかわらず、反射性薄膜層3として
使用できる。この場合ホログラム形成層2と連続薄膜層
との屈折率の差は、0.3以上大きいことが好ましく、よ
り好ましくは0.5以上大きいことである。本考案者の実
験によれば1.0以上大きいことが最適であるという結果
がもたらされている。
連続薄膜の膜厚は薄膜を形成する材料の透明領域であれ
ばよいが通常は100〜10000Åが好ましい。連続薄膜をホ
ログラム形成層のレリーフ形成面に形成する方法とし
て、真空蒸着法、スパッタリング法、反応性スパッタリ
ング法、イオンプレーティング法などの一般的薄膜形成
手段が採用できる。
このように屈折率の差の大きい連続薄膜を設けると、ホ
ログラムの特徴である再生の角度依存性により、ホログ
ラムの再生可能な角度範囲外では単なる透明体としてし
か見えず、ホログラムの再生可能な角度範囲内では光の
反射率が最大になり、反射型ホログラムとしての効果が
でてくる。
感熱接着剤層4を形成する接着剤は従来公知に使用され
ている感熱接着剤を使用でき、例えば、ポリアクリル系
樹脂、ポリビニルエーテル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹
脂、塩酢ビ系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエステル
系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリ
エポキシ系樹脂等の任意のものが使用できる。
このような接着剤は一般的な印刷およびコーティング法
により層厚0.1〜50μmで形成される。
次ぎに、本考案に係るホログラム付カードの製造方法の
一例について説明する。
ホログラム付カードを製造するに必要なホログラム転写
シート30は図3に一構成例を示すように、ベースフィル
ム31上に必要に応じて設けられる剥離層32を介して前記
の保護層1、ホログラム形成層2、反射性薄膜層3、感
熱接着剤層4が順次積層されている。
通常カードの製造にあっては、カードを構成する絵柄が
多面(例えば5〜100個)付けされているコアシートと
それを被覆するオーバーシートをプレス工程においてプ
レス積層一体化した後、一枚のカード寸法に打ち抜くか
断裁してカードを作成する。本考案に係るホログラム付
カードの一構成例の製造はカードプレス工程においてカ
ードの積層と同時にホログラムをカード表面に形成する
ことにある。従ってホログラム転写シート30にはカード
の面付け分のホログラムが形成されている。
ベースフイルム31は前記の各層を支持する働きをし、転
写後は転写される各層を破壊することなく剥離される。
ベースフイルム31としては、プラスチックフイルム、紙
などが使用でき、例えば、プラスチックフイルムとして
はポリエチレン、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリ
塩化ビニル、ポリスチレン、ポリアミド、ポリアクリル
等のフイルムが使用でき、紙としては薄葉紙や上質紙が
使用できる。更に、上記のプラスチックフイルムおよび
紙に離型剤を塗布したものも使用できる。
剥離層32はベースフイルム31と保護層1とを転写時に容
易に剥離させる働きをなすものである。
剥離層32は、例えば、セルロース系樹脂、アクリル系樹
脂、塩化ビニル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ウレタン系
樹脂、メルミン系樹脂、ポリエステル系樹脂等の単体、
混合物および共重合体等、更にこれらに各種添加剤を添
加した樹脂を用いて各種コーティング法で厚さ0.05〜10
μmに形成される。
剥離層32上には保護層1、ホログラム形成層2、反射性
薄膜層3および感熱接着剤層4が前記の方法により順次
積層される。
また、ホログラムのデザイン性を高めるために前記各層
間、例えば、保護層1とホログラム形成層2との間、反
射性薄膜層3と感熱接着剤層4との間に印刷法またはコ
ーティング法により絵柄を設けることもできる。この絵
柄は各種の印刷法またはコーティング法に適したインキ
を用いて透明またはは半透明に着色されて種々の模様で
形成される。
上記のようにして形成されたホログラム転写シート30を
カード表面をなすコアシートまたはオーバーシートの少
なくとも一方の表面に感熱接着剤層が接するように重ね
てプレスしてカードを積層すると同時にホログラムをカ
ード表面に転写する。その後ベースフィルム31を剥がし
てホログラムをカード表面に形成する。このホログラム
が形成されている多面付けカード積層体を打抜きまたは
断裁より一枚のカードとして多面付け数分のホログラム
付カードが得られる。このように、カードの全面にホロ
グラムを形成した場合には、カードの一部にホログラム
を設けた時の違和感がなくなりデザイン的に優れたもの
となる。
また、ホログラムの張り替え、改造が困難となりカード
の偽造防止性を高めることができる。
さらに、カードのホログラムが設けられた部分にも、通
常のエッボッサーによりエンボス加工が可能であり、エ
ンボスされた文字の輪郭部分にあるホログラムの凹凸模
様が破壊されるため、エンボス文字を書き換えようとし
ても、エンボス文字の輪郭部分がホログラムの凹凸模様
の破壊部分として残るので、エンボス文字の偽造が困難
となる。
さらにまた、カードのプレス積層と同時にホログラムを
カードに形成できるため、従来のカード化後ホログラム
を転写または貼り付けする工程が必要な場合に比べ、製
造工程が簡略化できる。
(作用・効果) 本願考案のホログラム付カードは、ホログラムがレリー
フホログラムであるため、平面方向に凹凸模様としてホ
ログラムが記録されているので、ホログラムそのものを
薄くすることができ、カードへホログラムを設ける加工
で熱圧力がかかる際に、熱圧力を効果的に感熱接着層に
伝えることができる。
また、反射性薄膜層を挟んでレリーフを埋めるように形
成された感熱接着剤層を有しているため、熱圧力がかか
る際に、レリーフの凹凸にかかる圧力を、熱で軟化した
感熱接着剤層に分散させることができるので、レリーフ
の凹凸の損傷を最小限にとどめることができ、良好な立
体像を再生することができる。
さらに、反射性薄膜層がホログラム形成層とは屈折率が
異なる物質の透明な連続薄膜からなるため、ホログラム
の特徴である再生の角度依存性により、ホログラムの再
生可能な角度範囲外では、ホログラムは単なる透明体と
してしか見えないので、カードの表面に対する隠蔽性を
持たず、また、ホログラムの再生可能な角度範囲内では
光の反射率が最大となり、反射型ホログラムとしての効
果が現出するため、観察角度を変えることにより、カー
ドの表面しか見えないところから、いきなりホログラム
が現出するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図は本考案のホログラム付カードの断面図
であり、第3図は本考案に係るホログラム転写シートの
断面図である。 1……保護層 2……ホログラム形成層 3……反射性薄膜層 4……感熱接着剤層 5……レリーフ形成面 6……サインパネル 7……印刷絵柄 10……ホログラム 20……カード 21……オーバーシート 22……コアシート 23……オーバーシート 24……磁気テープ 30……ホログラム転写シート 31……ベースフィルム 32……剥離層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−117600(JP,A) 特開 昭60−169887(JP,A) 特開 昭61−9681(JP,A) 実開 昭60−132365(JP,U)

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】カードの少なくとも一方の表面にホログラ
    ムが設けられているホログラム付カードにおいて、 前記ホログラムが、レリーフ形成面を有するホログラム
    形成層と、前記レリーフ形成面に追従し、前記ホログラ
    ム形成層とは屈折率が異なる物質の透明な連続薄膜から
    なる実質的に均一な厚さの反射性薄膜層と、前記反射性
    薄膜層を挟んで前記レリーフを埋めるように形成された
    感熱接着剤層とからなるホログラムであることを特徴と
    するホログラム付カード。
  2. 【請求項2】ホログラム表面上にサインパネルを設けた
    ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第(1)項記
    載のホログラム付カード。
  3. 【請求項3】ホログラム表面上に絵柄層を設けたことを
    特徴とする実用新案登録請求の範囲第(1)項または第
    (2)項記載のホログラム付カード。
JP1986036949U 1986-03-14 1986-03-14 ホログラム付カード Expired - Lifetime JPH0638705Y2 (ja)

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