JPS6328750Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は間仕切パネルを順次に連結することに
よつて間仕切を形成するにあたつて段違いのパネ
ルを相互に連結する装置に関するものである。

パネルを順次に連結することによつて形成され
る間仕切は、従来の支柱およびフレームを使用し
て組立てられる間仕切に比して短い施工時間およ
び低い費用で製作できる。このような間仕切にお
いて、同じ高さのパネルを連結する場合には、パ
ネルの下部と上部において連結具によつて連結す
ることにより、パネルを簡単に連結することがで
きるが、段違いのパネルを連結するのは厄介であ
る。

本考案の目的は、極めて簡単な構造で且つ確実
に間仕切パネルを段違い連結できる連結装置を提
供することにある。

本考案による間仕切パネルの段違い連結装置
は、間仕切パネルを順次に連結して間仕切を形成
するにあたつて段違いのパネルを相互に連結する
装置において、各パネルの端面に係止板を設け
て、該係止板に上下に一定の間隔を隔てて多数の
係止穴を形成し、各パネルの係止板に対応するよ
うに鉤形に曲がつた一対の連結板部を一対に形成
した連結部材を設け、それぞれの連結板部に、上
記の係止穴に嵌入され且つ該係止穴の縁に係止さ
れる鉤部を形成し、且つ上記の鉤部を該係止穴の
縁部に係止せしめた後に、該連結板部と該係止板
との相対的移動を防ぐために上記の段違いの部分
で高さの高い方のパネルの係止板の係止穴に一端
で係止し且つ他端で該連結部材の連結板部の上に
係止される固定部材を設けたことを特徴とするも
のである。

以下、図面を参照して説明する。

第１図は間仕切パネルの端部を示すもので、図
中、１は間仕切パネル本体、２はその端面にとり
つけられた係止板、３は該係止板に上下に一定の
間隔を隔てて形成された係止穴、４はエンドカバ
ー固定用のフツク、５はエンドカバーを示し、該
フツク４を係止穴３にとりつけ該フツク４によつ
てエンドカバー５をパネルの端面にとりつけるよ
うになつている。パネルの端縁上部には、同一高
さのパネルを連結する場合にパネルの上部を連結
する連結部材を受けるための受け部材６がとりつ
けられているが、段違いの間仕切パネルを連結す
る場合にはこのような連結部材は使用されない。
またパネルの端縁下部には、パネルの下部固定装
置にとりつけるためのフツク７が設けられてい
る。

第２図は上記のような間仕切パネル１０とこれ
に対して段違いのパネル１１とを連結する本考案
装置の一実施態様を示す。この実施態様はパネル
を直線状に連結するものを示す。この装置は、パ
ネル１０および１１の端面に設けられた係止板
（第１図中２で示すものと同様の係止板）に対応
する連結板部１２Ａおよび１２Ｂを一体に形成し
た連結部材１２を備えていて、それぞれの連結板
部１２Ａおよび１２Ｂには、上記の係止穴３に嵌
入されて該係止穴の縁に係止される鉤部１３が形
成される。さらに、上記の鉤部１３を係止穴３の
縁部に係止せしめた後に連結板部１２Ａおよび１
２Ｂと係止板２との相対的移動を防ぐために該係
止穴３内に係合し且つ該連結板部に係止される固
定部材１４が設けられる。

上記の連結装置によれば、連結すべきパネルの
高さが異なつていても、その段違いに応じて連結
部材の取付位置を適宜に選択することによつて、
両パネルは確実に連結される。また、連結部材に
よつてパネルを連結した後に、固定部材によつ
て、連結部材の移動を防止したので、パネルの揺
れ等によつて連結部材が外ずれるのは防止され
て、間仕切が分解するようなことはない。

第４図は、３個のパネルを連結する装置を示
す。第４図に示す実施態様においてはパネル１０
Ａと１０Ｂは同じ高さで、これは上下において連
結部材１５および１６によつて連結されている。
この場合には、連結部材１７は、パネル１０Ａと
パネル１１の端面を連結するように構成されてい
て、連結板部１７Ａと１７Ｂとを有し、各連結板
部に第２図に示すものと同様の鉤部１８が形成さ
れる。この連結部材１７によつてパネル１０Ａと
１０Ｂおよび１１はＴ形に連結される。

連結部材１７を固定するために第５図に示すよ
うに、第３図に示す固定部材１４と全く同じ固定
部材１９が使用される。

上述のように、本考案によれば、段違いのパネ
ルを極めて簡単に連結することができ、且つ連結
部材は固定部材によつて確実に固定されるので、
パネルが揺れたりすること等によつて連結部材が
外ずれて間仕切が分解してしまうようなことは完
全に防止される。

【図面の簡単な説明】

第１図は間仕切パネルを示す斜視図、第２図は
本考案による間仕切パネルの段違い連結装置の第
１の実施態様を示す斜視図、第３図はその一部を
拡大して示す斜視図、第４図は本考案の第２の実
施態様を示す斜視図、第５図はその一部を拡大し
て示す斜視図である。 １……パネル本体、２……係止板、３……係止
穴、４……フツク、５……エンドカバー、６……
受け部材、１０，１１……パネル、１２……連結
部材、１２Ａ，１２Ｂ……連結板部、１３……鉤
部、１４……固定部材、１５，１６……連結部
材、１７……連結部材、１７Ａ，１７Ｂ……連結
板部、１８……鉤部、１９……固定部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 間仕切パネルを順次に連結して間仕切を形成す
   るにあたつて段違いのパネルを相互に連結する装
   置において、各パネルの端面に係止板を設けて、
   該係止板に上下に一定の間隔を隔てて多数の係止
   穴を形成し、各パネルの係止板に対応するように
   鉤形に曲がつた一対の連結板部を一対に形成した
   連結部材を設け、それぞれの連結板部に、上記の
   係止穴に嵌入され且つ該係止穴の縁に係止される
   鉤部を形成し、且つ上記の鉤部を該係止穴の縁部
   に係止せしめた後に、該連結板部と該係止板との
   相対的移動を防ぐために、上記の段違いの部分で
   高さの高い方のパネルの係止板の係止穴に一端で
   係止し且つ他端で該連結部材の連結板部の上に係
   止される固定部材を設けたことを特徴とする間仕
   切パネルの段違い連結装置。