JPH051529Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は建築業者等が使用する階段に関するも
のであつて、水平ステツプ板を使用するにもかか
わらず、多数の階段をぴつたりと重ねておくこと
が、極めて容易かつスムーズになされるように構
成したことを特徴とするものである。

（従来の技術） 従来のこの種階段は、単なる矩形板状を呈する
ステツプ板を具えたものであつた。そして、多数
の階段を積み重ねる場合、第５図に示す如く、一
方の階段の両側部階段枠１，１の間に、他方の階
段のステツプ板Ａを差し込んで行うものであつ
た。

（考案が解決しようとする問題点） 上述した如き従来の階段であると、その積み重
ねに際して、上記の如く、一方の階段の両側部階
段枠１，１の間に、他方の階段のステツプ板Ａを
差し込んで行うものでり、かつ、該ステツプ板Ａ
は両側部階段枠１，１の間隔と等しい幅を具えた
ものであるため、該ステツプ板Ａの積み重ねのた
めの差し込み操作は、円滑性を欠き極めて困難な
ものとされた。

本考案は上述の如き従来における問題点の解決
化を図つたことを特徴とするものである。

（問題点を解決するための手段） 本考案は、両側部階段枠１，１の間に取り付け
るためのステツプ板２を、矩形状を呈しかつ両側
部ほぼ中央部に取付け用膨出部２ａ，２ａを形成
したものとすると共に、該取付け用膨出部２ａ，
２ａを介して両側部階段枠１，１に固設すること
に依つて、当該両側部階段枠１，１とステツプ板
２の両側縁部に、重ね合わせの円滑化を図るため
の間隙が形成されるように構成したことを特徴と
する建築用階段に係るものである。

（作用） 本考案は通常のこの種階段と全く同様にして使
用に供するものである。

そして、不使用、保管時、若しくは輸送時等に
際して、複数の本考案を積み重ねておく場合は、
各階段をその互いのステツプ板２を重合するよう
に、該ステツプ板２を各両側部階段枠１，１に差
し込むことにより達成される。

この時、上記した差し込み操作は、該ステツプ
板２はその両側部に形成した膨出部２ａ，２を介
して両側部階段枠１，１に固設するように構成し
たものであるから、該膨出部２ａ，２ａの存在に
基づき形成される間隙に依つて、一方の両側部階
段枠１，１に対して他方のステツプ板２が無理な
く差し込まれることとなる。

（実施例） 本考案の構成を図面について詳細に説明すれば
次の通りである。

図に於いて、１，１は両側部階段枠であつて、
その上下両端には取付け用フツク１ａがそれぞれ
固設されている。

２は両側部階段枠１，１の間に所定間隔を保つ
て取り付けるためのステツブ板であつて、該ステ
ツプ板２は矩形状を呈し、かつその両側部ほぼ中
央部には取付け用膨出部２ａ，２ａが一体的に形
成されている。そして、該ステツプ板２は、その
取付け用膨出部２ａ，２ａを介して両側部階段枠
１，１に対し、溶接等に基づき固設するように構
成してある。従つて、両側部階段枠１，１とステ
ツプ板２の両側縁部とは、取付け用膨出部２ａ，
２ａ分だけの間隙が形成されるわけである。

（考案の効果） 本考案は、両側部階段枠１，１の間に取り付け
るためのステツプ板２を、矩形状を呈しかつ両側
部ほぼ中央に取付け用膨出部２ａ２ａを形成した
ものとすると共に、該取付け用膨出部２ａ，２ａ
を介して両側部階段枠１，１に固設するように構
成したから、両側部階段枠１，１とステツプ板２
の両側縁部とは、取付け用膨出部２ａ，２ａ分だ
けの間隙が形成されることとなる。

従つて、本考案に依れば、不使用、保管時、若
しくは輸送時等に際して、複数の本考案を積み重
ねておく場合、各階段をその互いのステツプ板を
重合するように、各ステツプ板２を各両側部階段
枠１，１に差し込むような操作が、取付け用膨出
部２ａ，２ａの存在に基づき形成される間隙に依
つて、何ら無理なく達成されることとなる。

結局、本考案に依れば、従来のこの種階段に於
いて生じた、ステツプ板Ａを両側部階段枠１，１
の間隔と等い幅を具えたものであることに起因す
る該ステツプ板Ａの積み重ねのための差し込み操
作が著しく円滑性を欠き極めて困難なものとされ
たと言うような弊害を全く解消し、極めて良好な
る積み重ね目的が達成されることとなるばかりで
なく、第７図に示す如くその差し込みの不完全に
基づく積み重ねの不揃い性と言うような従来に於
ける問題点の発生を良く回避することとなる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示すものであつて、第
１図は第２図に於けるＸ−Ｘ線拡大断面図、第２
図は本考案全体の正面図、第３図は同上側面図、
第４図は第２図に於けるＸ−Ｘ線部分で切断して
示す説明用断面図、第５図は積重ね状態にある本
考案階段の同上部分を表した説明用略図的縦断面
図、第６図は従来品に於ける上記部分の説明用断
面図、第７図は積重ね状態にある従来の階段の同
上部分を表した説明用略図的縦断面図である。 １……両側部階段枠、１ａ……取付け用フツ
ク、２……ステツプ板、２ａ……取付け用膨出
部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 両側部階段枠１，１の間に取り付けるためのス
   テツプ板２を、矩形状を呈しかつ両側部ほぼ中央
   部に取付け用膨出部２ａ，２ａを形成したものと
   すると共に、該取付け用膨出部２ａ，２ａを介し
   て両側部階段枠１，１に固設することに依つて、
   当該両側部階段枠１，１とステツプ板２の両側縁
   部に、重ね合わせの円滑化を図るための間隙が形
   成されるように構成したことを特徴とする建築用
   階段。