JPH0534961B2

JPH0534961B2 -

Info

Publication number: JPH0534961B2
Application number: JP63080713A
Authority: JP
Inventors: Yoshiharu Tamaoki
Original assignee: Kokuyo Co Ltd
Current assignee: Kokuyo Co Ltd
Priority date: 1988-03-31
Filing date: 1988-03-31
Publication date: 1993-05-25
Also published as: JPH01250207A

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は、ローパーテイシヨン等と称される間
仕切壁に複数枚の天板を保持させる場合や、共通
のフレーム上に複数枚の天板を密着させて配列さ
せる場合等に好適に使用される天板の接続構造に
関するものである。

［従来の技術］従来、例えば、間仕切壁の内面側に複数枚の天
板を保持させる場合には、天板の左右幅寸法を間
仕切壁の目的の間隔に対応させて設定するととも
に、その間仕切壁の各句目地に設けたフツク孔
に、それぞれブラケツトを２枚づつ掛止させ、そ
れら各ブラケツトによつて、隣接する天板の側端
部下面を各別に支持するようにしている。

［発明が解決しようとする課題］ところが、このような構成のものでは、天板が
強制的に連結されていないため、間仕切壁の目地
部分が厚み方向に打曲変形したような場合に、隣
接する天板間に〓間が発生する。また、両ブラケ
ツトに上下方向の位置ずれがあると、隣接する天
板の上面に段差が生じるという不具合がある。

このような不具合を解消するための方策とし
て、共通のブラケツトの上に隣接する天板の側端
部をボルト等を用いてそれぞれ止着することが考
えられる。しかしながら、単にこれだけのもので
は、ボルトに緩みが生じると、天板同士の連結強
度が急減して、その間に〓間が生じやすくなる。
そして、このようなものでは、各天板をブラケツ
トに止着しなければならないため、止着箇所が多
く、組み立てに手間がかかるという問題もある。

本発明は、以上のような不具合をことごとく解
消することを目的としている。

［課題を解決するための手段］本発明は、このような目的を達成するために、
次のような構成を採用したものである。

すなわち、本発明に係る天板の接続構造は、複
数枚の天板の各一側端面上半部に下方に屈曲する
下向突条部を設けるとともに、各他側端面下半部
に上方に屈曲する上向突条部を設けておき、隣接
する天板の下向突条部と上向突条部とを上下から
噛合させるとともに、その噛合部分の下側に、隣
接する両天板の下面にそれぞれ当接すべき共通の
支持部材を添接させ、その支持部材を下向突条部
を有する天板の一側端近傍部のみにボルトを用い
て緊締連結している。そして、前記下向突条部及
び上向突条部には、噛合により相互に密着するテ
ーパ面を形成している。

［作用］このような構成によれば、支持部材を一方の天
板に緊締することによつて、該一方の天板が引き
下げられるとともに他方の天板が押し上げられ
る。そのため、上向突条部と下向突条部との噛合
度合が高められ、隣接する天板同士が強固に連結
される。しかも、仮に、その止着具に多少の緩み
が生じても、前記上向突条部と下向突条部とが噛
合しているので、隣接する天板同士が離れるよう
なことは有り得ない。

また、下向突条部を有した一方の天板にボルト
を螺合させて支持部材に緊締すると、その下向突
条部に上向突条部を噛合させた他方の天板も、支
持部材に押し付けられることになる。しかも、そ
の際に、テーパ面による案内作用により両天板は
合寄る方向に引き付けられるものであり、最終的
に両天板が共通の支持部材に強固に緊締固定され
ることになる。そのため、最小限のボルト緊締操
作により、両天板を〓間なく引寄接合した状態で
共通の支持部材に強固に取り付けることができ
る。また、ボルトによる接合であるため、離脱も
容易にできる。

［実施例］以下、本発明の一実施令を第１図〜第５図を参
照して説明する。

この実施例は、間仕切壁１の内面側に複数の天
板２を、支持部材たるブラケツト３を介して保持
させるようにしたものに、本発明を適用した場合
のものである。

間仕切壁１は、第３図及び第４図に示すよう
に、複数のパネル１１を柱１２を介して接続して
なるもので、パネル１１間に形成される目地部分
１３に、各柱１２の中央部分を臨ませてある。そ
して、その柱１２の中央部分に、第５図に示すよ
うに、複数のフツク孔１４を設けている。

天板２は、第１図及び第２図に示すように、ア
ルミニユーム押出材製の左右の側枠材２１，２２
を含む枠体２３の上下面に上面板２４と下面板２
５と貼設してなる板状のもので、その上面板２４
と下面板２５との間には、ハニカムコアや発砲ス
チロール等に芯材２６が充填してある。そして、
各天板２の一側端面2aの上半部に下向突条部２
７を設けるとともに、他側端面2bの下半部に上
向突部２８を設けている。具体的には、左側の側
枠材２１の端面2aに下方に屈曲する下方突条部
２７を一体に形成するとともに、右側の側枠材２
２の端面に上向きに屈曲する上向突条部２８を一
体に形成している。なお、下向突条部２７の内側
面は、下端側が簿肉になる方向のテーパ面２７ａ
をなしている。また、上向突条部２８の内側面
は、上端側が簿肉になる方向なテーパ面２８ａを
なしている。

ブラケツト３は、板金製のもので、その基端部
３１に前記フツク孔１４に係合する爪３２を有し
ている。そして、このブラケツト３の先端側に
は、その爪３２を前記フツク孔１４に係合させて
柱１２に保持させた状態で水平になる水平板部３
３を有している。

そして、隣接する天板２，２の下向突条部２７
と上向突条部２８とを上下から噛合させるととも
に、その噛合部分の下側に、前記ブラケツト３の
水平板部３３を添接させ、その水平板部３３を前
記天板２の一側端近傍部２ｃに止着具たるボルト
４を介して緊締連結している。しかして、この状
態においては、前記ブラケツト３の水平板部３３
に、隣接する両天板２，２の下面２ｂが当接し
て、両天板２，２の上面２ｅが面一になるととも
に、前記下向突条部２７のテーパ面２７ａと、前
記上向突条部２８のテーパ面２８ａとが密着す
る。

図面では、特定の天板２，２の接合部分のみを
示しているが、各天板２同士の連結部分は、全て
同様な構成をなしている。

このような構成のものであれば、ブラケツト３
の水平板部３３を右側の天板２に緊締することに
よつて、該右側の天板２が相対的に引下げられる
とともに左側の天板２が相対的に押上げられる。
そのため、下向突条部２７と上向突条部２８との
噛合度合が高められ、隣接する天板２，２同士が
強固に連結される。特に、このものは前記下向突
条部２７と、上向突条部２８とにテーパ面２７
ａ、２８ａを設けているので、両者の噛合度合い
を強めると、両テーパ２７ａ，２８ａ同士が圧接
されるので、左右の天板２，２は、上下方向のみ
ならず、左右方向にも全くがたつきのない状態で
位置決め接合されることになる。しかも、仮に、
その止着具に多少の緩みが生じても、前記下向突
条部２７と上向突条部２８とが噛合しているの
で、隣接する天板２，２同士が離れるようなこと
は有り得ない。

また、右側の天板２とブラケツト３とをボルト
４により緊締することにより、左側の天板２もそ
のブラケツト４に固定されるので、ボルト装着箇
所を従来のものに比べて半減させることができ
る。そのため、組み立て作業の工数を無理なく削
減することができる。

なお、本発明の適用対象は、間仕切壁に取着す
る天板に限定されるものではなく、例えば、第６
図に示すような天板にも、同様に適用が可能であ
る。すなわち、第６図に示すものは、支持部材た
るフレーム２０３上に複数枚の天板２０２を配列
させている。そして、各天板２０２の一側端面上
半部に下方に屈曲する下向突条部２２７を設ける
とともに、他側端面下半部に上方に屈曲する上向
突条部２２８を設けておき、隣接する天板２０２
の下向突条部２２７と上向突条部２２８とを上下
から噛合させるとともに、その噛合部分の下方
に、両天板２０２の下面に当接すべき前記フレー
ム２０３を添接させ、そのフレーム２０３を前記
天板２０２の一側端近傍部にボルト（図示せず）
を介して緊締連結している。

しかして、この場合にも、ボルトが多生緩むよ
うな事態が生じても天板２０２間に〓間が生じる
ことがなく、また、止着箇所が少なくなるため、
組立て作業が容易になるという効果を得ることが
できる。

［発明の効果］本発明は、以上のような構成であるから、天板
同士を、その間に〓間ができたり上面に段差が発
生するような不具合を招くことなしに強固に連結
することが可能であり、しかも、天板と支持部材
との止着箇所を無理なく減少させて組立て作業の
簡略化をも図ることができる天板の連結構造を提
供できるものである。

また、下向突条部と上向突条部とに、噛合状態
で相互に密着するテーパ面を設けているので、隣
接する天板同士を特に強固連結することが可能と
なり、連結部分で上下左右のがたつきが発生する
のを確実に防止することができる。

すなわち、本発明によれば、下向突条部を有し
た一方の天板にボルトを螺合させて支持部材に緊
締することによつて、その下向突条部に上向突条
部を噛合させた他方の天板をも、支持部材に押し
付けることができ、しかも、その際に、テーパ面
による案内作用により両天板も相寄る方向に引き
付けることが可能となる。そのため、最小限のボ
ルト緊締操作により両天板を共通の支持部材に強
固に緊締固定することができ、両天板を〓間なく
確実に接合することができる。また、ボルトによ
る接合であるため、離脱も容易にできる。よつ
て、着脱が容易で、しかも、確実な接合が可能な
天板の接続構造を提供できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第５図は本発明の一実施例を示し、第
１図は、天板の連結部分を示す正断面図、第２図
は同部分を分解して示す正断面図、第３図は全体
の平面図、第４図は同正面図、第５図は要部の分
解斜視図である。第６図は本発明の他の実施例を
示す斜視図である。１……間仕切壁、２……天板、２ａ……一側端
面、２ｂ……他側端面、２ｃ……一側端近傍部、
２ｄ……下面、３……支持部材（ブラケツト）、
４……ボルト、２７……下向突条部、２７ａ……
テーパ面、２８……上向突条部、２８ａ……テー
パ面、１０２……天板、１２７……下向突条部、
１２８……上向突条部、２０２……天板、２０３
……支持部材（フレーム）、２２７……下向突条
部、２２８……上向突条部。

Claims

【特許請求の範囲】

１複数枚の天板の各一側端面上半部に下方に屈
曲する下向突条部を設けるとともに、各他側端面
下半部に上方に屈曲する上向突条部を設けてお
き、隣接する天板の下向突条部と上向突条部とを
上下から噛合させるとともに、その噛合部分の下
側に、隣接する両天板の下面にそれぞれ当接すべ
き共通の支持部材を添接させ、その支持部材を下
向突条部を有する天板の一側端近傍部のみにボル
トを用いて緊締連結したものであつて、前記下向
突条部及び上向突条部に、噛合により相互に密着
するテーパ面を形成したことを特徴とする天板の
接続構造。