JPS632779Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、操作軸を押し回わすと、パイツロ
ツトガス流出口と主ガス流出口が順次に開くとと
もに、それに関連して押圧杆が押入されて安全弁
を押し開き、点火後は熱起電力により開弁状態に
保持されるようにした謂ゆる熱電気式安全弁を備
えたガスコツクに関するものである。

ところで、このような安全弁付きガスコツクに
おいては、コツク本体の内部に安全弁装置、及び
それを押し開くための押圧杆、カム等の各機構を
組込むものであり、従つて内部機構が非常に複雑
になり、故障を起し易く、その上全体に大型化し
て部品点数も多く、コスト高になるのを免れない
欠点があつた。

そこで、この考案はコツク本来の機構とは別個
にした安全弁装置とその操作装置をコツク本体の
外部に附設して操作軸の連動で従来同様の働らき
を行わせ、内部機構を簡略化すると共に、円滑且
つ確実な作動で誤操作をなくし、安価でコンパク
トなこの種ガスコツクを提供するものである。

以下その構成と実施例を図面について説明す
る。

本考案は、コツク本体１に、操作軸２の押し回
わし操作でパイロツトガス流出口３と主ガス流出
口４とを順次に開閉させる閉子５と、パイロツト
ガスへの点火器６、及び熱起電力により弁口７を
開弁状態に保持する安全弁８とを備えたガスコツ
クにおいて、前記安全弁の押圧杆９を安全弁ケー
ス体１０に摺動自在に設けると共に、コツク本体
１の外面部に操作軸２と共回動するように設けた
係合レバー１１にその開方向への操作時に連繋さ
れて至端部の支軸１２を支点に揺動する安全操作
レバー１３を設け、その操作レバー１３に偏心円
弧長孔からなるカム孔１４とこのカム孔に嵌入し
たガイドピン１５を介し前記押圧杆９を連繋して
なるもので、前記安全弁ケース体１０をコツク本
体１と分離可能に別体に設け、前記操作レバー１
３至端部の支軸１２を安全弁ケース体１０側に設
けたものである。

操作軸２は、軸方向に押入可能及び一方向へ回
動可能に装着され、押入により閉子５に内装した
パイツロツト弁１６を押し開くようになつてお
り、操作軸を押入して回動すると点火器６が作動
し同時に閉子５が回動してガス通孔１７，１８が
順次に連通する。

コツク本体１のガス流入口１９は安全弁ケース
体１０のガス出口２０と合致するようにして両体
１．１０をビス２１等で一体に結合し、安全弁８
の弁板８ａが弁口７を開いたときにガス入口２２
とコツク本体１のガス流入口１９が連通するよう
になつている。

押圧杆９とガイドピン１５とは互いに直交向き
に連結され、ガイドピン１５はケース体１０の端
部の溝孔２３を通して外部へ突出し、その突出部
が操作レバー１３のカム孔１４に嵌入させられて
いる。

このカム孔１４は、円弧長孔状であるが、その
始端部１４ａより終端部１４ｂに向うにしたが
い、支軸１２との距離が短かくなるように規定さ
れており、始動前においてはガイドピン１５は始
端部１４ａ側に位置するよう操作レバー１３をば
ね２４により弾圧させている。

いま、操作軸２を閉の位置から押入して開方向
へ回動させると、閉子５の回動と共に点火器６が
作動するが、これと同時に、係合レバー１１によ
り操作レバー１３が第２図で右方向（矢印イ）へ
押動されるので、操作レバー１３は支軸１２を支
点に同方向へ揺動させられる。その為カム孔１４
のガイドピン１５は始端部１４ａから終端部１４
ｂ側へ移行するにつれて押入方向（矢印ロ）へ押
圧されるので、これに連繋している押圧杆９が同
方向へ押されて安全弁８の弁板８ａを弁ばね８ｂ
の附勢に抗して押圧し弁口７を開かせる。

パイロツトの点火により安全弁８に所要の熱起
電力が発生すると、操作軸２の回動を解除してば
ね２４により操作レバー１３が元の位置に復帰し
ても、即ち押圧杆９による押力が解除されても電
磁石に吸着されて弁板８ａは弁口７を開状態に保
持する。

この考案は以上説明したように、コツク本体に
安全弁ケース体を取付けてそれに摺動自在に嵌挿
した押圧杆をガイドピンとカム孔を介し操作軸に
連動する操作レバーに連繋したので、連動機構が
簡単で作動を行わせるうると共に、コツク本体の
内部構造は通常の閉子機構のみで、複雑な安全弁
装置を具有しない為全体の構造が簡単で製作並び
に組立が非常に簡便であり、又必要により安全弁
ケース体を組付け又は分離できる為機種により自
由に選定しうると共に、部品の規格統一化を図る
ことができ、コンパクトなものを安価に実施でき
る効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案を実施した一例のガスコツクの
側面図、第２図は同正面図、第３図は第１図Ａ−
Ａ線の断面図、第４図は操作レバーの斜視図であ
る。 １……コツク本体、２……操作軸、３……パイ
ロツトガス流出口、４……主ガス流出口、５……
閉子、６……点火器、７……弁口、８……安全
弁、９……押圧杆、１０……安全弁ケース体、１
１……係合レバー、１２……支軸、１３……安全
弁操作レバー、１４……カム孔、１５……ガイド
ピン。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) コツク本体に、操作軸の押し回わし操作でパ
   イロツトガス流出口と主ガス流出口とを順次に
   開閉させる閉子と、パイロツトガスへの点火
   器、及び熱起電力により弁口を開弁状態に保持
   する安全弁とを備えたガスコツクにおいて、前
   記安全弁の押圧杆を安全弁ケース体に摺動自在
   に設けると共に、コツク本体の外面部に操作軸
   と共回動するように設けた係合レバーにその開
   方向への操作時に連繋されて至端部の支軸を支
   点に揺動する安全弁操作レバーを設け、その操
   作レバーに偏心円弧長孔からなるカム孔とこの
   カム孔に嵌入したガイドピンを介し前記押圧杆
   を連繋してなることを特徴とする安全弁付きガ
   スコツクの操作装置。 (2) 前記実用新案登録請求の範囲第１項記載の安
   全弁付きガスコツクの操作装置において、前記
   安全弁ケース体をコツク本体と分離可能に別体
   に設け、前記操作レバー至端部の支軸を安全弁
   ケース体側に設けたもの。