JPS6011336Y2 - ガスコツクにおける操作軸再押し防止装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、操作軸を押入してそのま）回動させるとそ
れと共に閉子が開方向へ回動させられると同時に、操作
軸に設けたカムで点火器用及びその他のマイクロスイッ
チを順次に作動させるようにした押し囲わし式ガスコッ
クの操作軸再押し防止装置に関するものである。

この種の押し回わし式ガスコックにおいては、０度の閉
止位置で操作軸を押入してそのま）開方向へ囲わすと中
間で点火器が作動して全開位置で停止し、その位置で押
入を解除するとばねの附勢で操作軸が復帰するが、その
状態で誤って再び操作軸が押入されるような事態が生じ
ると、操作軸と一体のカムが点火器用のマイクロスイッ
チに縦向き方向より衝接する為に無理な力が加えられて
破損させるに至るおそれがある他、その他種々の不具合
を生じるので、そのような位置では再押しを防止する機
構が具えられるものである。

ところが従来の再押し防止装置は第５図に示すように、
コック本体の側壁２０にばね２１の弾力を附勢したスト
ッパーピン２２を出没自在に設けると共に、コック本体
の内部に操作軸２３に固定したカム２４の係止段部２４
ａにストッパーピン２２を係合させる構成であり、而も
ストッパーピンとばねはコック本体の一部に中空ボック
スを形成してその中に内装するといった複雑な構造であ
る為故障の原因になり易く、部品点数が多く、組立に手
間を要し、コスト高になるのを免れない欠点があった。

そこで、この考案では一本の線ばねからなるストッパー
を直かに操作軸の係止部に係止させるようにして前記し
た従来の複雑な機構を廃して機構の簡略化を図り、部品
点数も少くして組立を容易にし安価で作動の正確なこの
種ガスコックを提供するもので、その構成はコック本体
１に、閉子２と、その閉子２を共回動させる回動及び押
入可能な操作軸３、及び操作軸３と共動してマイクロス
イッチ４，５を作動させるカム体６とを設けてなるガス
コックにおいて、前記操作軸３に係止部３ａを設けると
共に、操作軸ガイド枠７に両端８ａ、８ｂを固定した線
材からなる一本のストッパー８を取付けて、そのストッ
パー８の中途部を操作軸３の押し囲わし位置で軸方向復
帰時に前記係止部３ａに係止させる構成としたことを特
徴とするものである。

コック本体１にはガス流入口９と同流出口１０とを開設
し、閉子２を全開位置へ回動させると閉子２のガス通孔
１１が流入口９に合致してガスを、流出口１０より流出
させるものである。

マイクロスイッチ４，５の一方４は点火器用であり、他
方５はファン、又は電磁弁等を作動させる為のものであ
り、カム体６によって夫々の押動子４ａ、５ａが押され
ると順次に作動するようになっている。

カム体６は操作軸３に回転方向に一体であるように取付
けられ、ストップリング１２に支持さればね１３の附勢
弾力で押圧されている。

操作軸ガイド枠７は金属板をコ字形に形成してコック本
体１の上部にビス１４で固定され、天板７ａに丸孔１５
を有する突周縁１５ａを形成し、丸孔１５に操作軸３を
貫挿し、突周縁１５ａでストッパー８を受は止めている
。

ストッパー８はばね線材をガイド枠７の上面部左右両側
に折り立てにて形成した取付片？ｂｙ７ｃに小孔７ｄを
設けてそれに懸架し中途部を操作軸３の外周に弾接させ
た状態で前記突周縁１５ａの上端を横切るように支持さ
せるものである。

操作軸３の係止部３ａは丸棒の一部を切除して段を形成
したものとしたものが示されているが、溝、或いは切欠
であってもよい。

係止部３ａとストッパー８との関係位置は、始動前の前
閉位置では第１図及び第２図ａに示すようにストッパー
８は操作軸３の係止部３ａより離れた周側部に弾接して
おり、この状態で操作軸３を押して９０度左回転させて
閉子２を全開位置に回動させると、第２図すに示すよう
に係止部３ａはストッパー８と対応するようになるが、
未だ操作軸３が押入されているのでストッパー８とは係
合しない。

次にこの押入状態を解除すると操作軸３はばね１３の附
勢弾力によって上方へ復帰するから今までストッパー８
より下位にあった係止部３ａが上動しその瞬間にストッ
パー８に係合する（第２図ｃ１及び第３図）。

従ってこの状態で再び操作軸３を押入しようとしても丸
孔１５を横切るように突周縁１５ａ上端で支持されたス
トッパー８に係止部３ａが係止されているので押入不能
であり、その為誤って操作軸３を再押しすることが防止
されるものである。

元の始動位置へ復帰させる場合は操作軸３を右又は左へ
回動させると係止部３ａはストッパー８より離間するの
で始動位置では再び押入不能となり、全てが元の状態に
復帰する。

この考案は上述のように、操作軸ガイド枠に両端を固定
した一本の線材からなるストッパーを取付け、そのスト
ッパーを操作軸の押し囲わし位置で軸方向復帰時に操作
軸の一部に形成した係止部に係止させるようにしたので
従来のようにばねで押圧される押動ピンをコック本体の
周側に組込むような複雑な構造を廃してばね線一本で簡
単且つ確実に所期の目的を遠戚でき、部品点数も少ない
上に、故障を生じ難く、安価で作動の正確なこの種ガス
コックを提供できて実用的である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す押し囲わし式ガスコック
の側面図で、一部は断面で示されている。 第２図ａ、 ｂ、 ｃは操作軸とその係止部に対するス
トッパーとの作用状態を示す要部の横断面図、第３図は
係止時の要部縦断面図、第４図は操作軸とそのガイド枠
の斜視図、第５図は従来例の再押し防止機構の一部断面
図である。 １・・・・・・コック本体、２・・・・・・閉子、３・
・・・・・操作軸、４． ５１１１１１１１１１１１１
マイクロスイツチ、６・・・・・・カム体、７・・・・
・・ガイド枠、８・・・・・・ストッパー、３ａ・・・
・・・係止部、８ａ、８ｂ・・・・・・両端。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. コック本体に、閉子と、その閉子を共回動させる回動及
   び押入可能な操作軸、及び操作軸と共動してマイクロス
   イッチを作動させるカム体とを設けてなるガスコックに
   おいて、前記操作軸に係止部を設けると共に、操作軸ガ
   イド枠に両端を固定した線材からなる一本のストッパー
   を取付けて、そのストッパーの中途部を操作軸の押し囲
   わし位置で軸方向復帰時に前記係止部に係止させる構成
   としたことを特徴とするガスコックにおける操作軸再押
   し防止装置。