JPS6327131Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は照明器具に関するもので、第１図にそ
の概略を示す如く、器具本体１の中央に鞍型の取
付金具２を設け、この取付金具２の頂面１０にボ
ルト３を突設し、器具本体１及びランプ５を覆う
グローブ４を中央の孔でボルト３に貫挿し、飾り
ナツト６で締付けて取り付けたものである。

（従来例） かかる照明器具に於て、取付金具２とボルト３
の取り付けは、従来第２図に示す如く、頭部７が
皿状で錐面に突起８の形成されたボルト３を取付
金具２の頂面１０に背方より挿通し、ねじ部９の
根元から頭部７の錐面に沿つて頂面１０をかしめ
て取り付けたものがある。この様な取り付けでは
突起８が取付金具２に喰込みボルト３の回転は充
分阻止されるが、ボルト３の軸方向への衝撃力に
対してはボルト３が背方へ抜け外れ易いものであ
つた。又取付金具２の頂面１０には前記したボル
ト３の取付用かしめ部分がボルト３の先端側に突
出して形成されるため、グローブ４を飾りナツト
６で締め付ける場合、グローブ４は周端を器具本
体１に当接し、飾りナツト６で締め付けられた中
央背面は取付金具２より離間させねばならず、グ
ローブ４は全体に曲げ応力が生じ破損し易いもの
であつた。

そこで第３図に示す如く、取付金具２の頂面１
０に背方より挿通したボルト３の頭部７を背方よ
り頂面１０に溶接したものもある。このものでは
コストが高く又溶接時のひずみ等によりボルト３
の軸が振れて取付くことがあつた。

（考案の目的） 本考案は上記の点に鑑みてなされたもので、ボ
ルト３を簡単確実に取付金具２に取り付けること
を目的とする。

（実施例） 第４図及び第５図は本考案の実施例を示し、取
付金具２の頂面１０に頭部７を囲包した状態にか
しめてボルト３を取り付けたものである。ボルト
３は円板状の頭部７を有し、その周にローレツト
１１を施したものである。尚、ローレツト１１は
必要に応じて必ずしも形成しなくても良い。かか
るボルト３は第５図に示す如く取付金具２の頂面
１０中央に孔１２を設け、背方よりねじ部９を挿
通する。この状態で上下より上金型１３及び下金
型１４とによりかしめてボルト３の頭部７を頂面
１０に抱持固定する。上金型１３はボルト３のね
じ部９を挿通回避する孔を有し、頭部７の径と取
付金具２の板厚の２倍との和よりわずかに小径の
内径を有する凸環部１５を有し、下金型１４は頭
部１７及びその周にかしめられた取付金具２のか
しめ部１９とを収納する凹部１６を有し、凹部１
６の中央には山形の突出部１８が形成されてい
る。

然してボルト３のねじ部９を上金型１３の孔に
挿通回避した状態で、ボルト３の頭部７及び取付
金具２の頂面１０を上金型１３及び下金型１４で
挾圧し、上金型１３の凸環部１５と下金型１４の
凹部１６とにより、ボルト３の頭部７の周に沿つ
て背方へ膨出環１７を形成し、この膨出環１７で
頭部７の周を密着抱持してボルト３を取付金具２
へ固定する。このとき下金型１４の凹部中央に形
成された突出部１８は上金型１３との間で頭部７
を圧潰して周へ膨出させ、頭部７と膨出環１７と
の密着性を高める。尚、頭部７の中央を前記突出
部１８に対応して突出させておけば前述の圧潰を
より良好に行なうことができる。

（考案の効果） 本考案は上記の如く構成され、ボルト３は頭部
７の周を膨出環１７で密着抱持されており強固に
回転及び抜け外れを阻止されて固定され、又、取
付金具２の頂面１０はボルト３の先端側に突出す
るものがなく平坦でグローブ４の取り付けを防げ
ることがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案が対象とする照明器具の断面正
面図である。第２図及び第３図はそれぞれ異なる
従来例を示す要部断面正面図である。第４図及び
第５図は本考案の実施例を示し、第４図は要部断
面正面図、第５図は加工状態を示す要部断面正面
図である。 １……器具本体、２……取付金具、３……ボル
ト、４……グローブ、６……飾りナツト、７……
頭部、９……ねじ部、１０……頂面、１３……上
金型、１４……下金型、１７……膨出環。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 器具本体の中央に取付金具を設け、該取付金具
   の頂面にボルトを突設し、器具本体を覆うグロー
   ブを前記ボルトに貫挿しナツトで締め付けて取り
   付けて成る照明器具に於て、円板状の頭部を有す
   るボルトを取付金具の頂面に背方より挿通し、該
   頂面の頭部の周に背方へ膨出した膨出環を形成
   し、該膨出環で頭部の周を密着抱持しボルトを取
   付金具に固定したことを特徴とする照明器具。