JPS6142775Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は小形研削といし、即ち外形が約230mm
以下の大きさの研削といしの取付け装置に関す
る。本考案で“小形研削といし”とは小形の研磨
といしを含む広義の意味で使用されている。

従来知られている小形研削といしの取付け装置
は、モーター軸先端の雄ねじにナツトをねじ込
み、該ナツトの締付けでといしをナツトと雄ねじ
のフランジとの間に挟圧固定する構造であり、こ
れによればナツトを締付けるための専用のナツト
回しがなければ、といしの取付けを行うことがで
きず、この点で取付けが必ずしも簡易でない。

そこで本考案は専用のナツト回しを必要とする
ことなく、簡潔にといしをモーター軸雄ねじに取
付けることができる小形研削といし取付け装置を
提供ることを目的としている。

図面を参照して説明すると、本考案の小形研削
といし取付け装置は、周縁に三つ以上の放射状の
ノツチ１付きでかつ該ノツチ１とノツチ１との間
に亘る部分の片面に軸線の周りの方向に延びるウ
エツジ部２を形成した円形の中央取付け穴３を有
し、少なくとも該ウエツジ部２を含む取付け穴３
周辺部が金属板からなるといし４を取付ける装置
であつて、該といし４の上記取付け穴３に嵌着さ
れるブツシユ５を構成要素として包含し、該ブツ
シユ５の内周面にモーター軸６先端の雄ねじ７に
ねじ込まれる雌ねじ８を、一端にフランジ９を、
他端に上記放射状ノツチ１……を自由に通過し得
る放射状でかつ上記ウエツジ部２の傾斜面に、上
記フランジ９との協働での該傾斜面による楔締め
下に係合されるアンカー１０をそれぞれ形成した
ことを特徴とし、図示の場合、上記ノツチ１及び
アンカー１０は四放射型になつており、一方とい
し４は全体が金属板、例えば合金のダイカスト板
からなる基盤４ａの外周部の下面にのみ研削材４
ｂを接着した形式になつている。図で符号１１は
モーター軸６のフランジである。

本考案に従えば、アンカー１０がウエツジ部２
側を占めるようにしてといし４の取付け穴３にブ
ツシユ５を嵌着して、ブツシユ５をウエツジ部２
の締り勝手の方向へ強制回動することにより、と
いし取付け穴３にブツシユ５をウエツジ部２の傾
斜面へのアンカー１０のフランジ９との協働で
の、該傾斜面による楔締め下の係合を以て結合で
き、ブツシユ５の強制回動は周速が普通速度以上
のといしの場合でも身近にある適当な工具、例え
ばペンチやプライヤー等でアンカー１０を所要の
方向へ回すことにより、周速が普通速度以下のと
いしでは指先で行うというように、専用のナツト
回しを必要とすることなく、容易になし得る。

といし取付け穴３にブツシユ５を結合すると、
といし４を持つてブツシユ５の雌ねじ８をモータ
ー軸６先端の雄ねじ部７にねじ込むことにより、
簡潔にといしの取付けを行うことができる。

本考案に於ては研削作業中、といしのブツシユ
５に対する結合がゆるむのを回避するために、ウ
エツジ部２の傾斜面をモーター軸６につれるブツ
シユ５の回転に対するといしの回転遅れでウエツ
ジ部２が締り勝手となる傾斜にしておくことが好
ましい。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第５図は本考案の一実施例を示し、第
１図はブツシユの平面図、第２図はその縦断面
図、第３図はといしの縦断面図、第４図はといし
取付け穴部の平面図、第５図はウエツジ部の展開
側面図、第６図はといしの取付け状況を示す縦断
面図である。 １はノツチ、２はウエツジ部、３は取付け穴、
４はといし、５はブツシユ、６はモーター軸、７
は雄ねじ、８は雌ねじ、９はフランジ、１０はア
ンカー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 周縁に三つ以上の放射状のノツチ付きでかつ該
   ノツチとノツチとの間に亘る部分の片面に軸線の
   周りの方向に延びるウエツジ部を形成した円形の
   中央取付け穴を有し、少なくとも該ウエツジ部を
   含む取付け穴周辺部が金属板からなるといしを取
   付ける装置であつて、該といしの上記取付け穴に
   嵌着されるブツシユを構成要素として包含し、該
   ブツシユの内周面にモーター軸先端の雄ねじにね
   じ込まれる雌ねじを、一端にフランジを、他端に
   上記放射状ノツチを自由に通過し得る放射状でか
   つ上記ウエツジ部の傾斜面に、上記フランジとの
   協働での該傾斜面による楔締め下に係合されるア
   ンカーをそれぞれ形成した小形研削といし取付け
   装置。