JP2803323B2 - ブラインドナットの連れ回り防止構造 - Google Patents

ブラインドナットの連れ回り防止構造

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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) この発明は、板状部材の裏面にかしめ付けられるブラ
インドナットの連れ回り防止構造に関する。
(従来の技術) 自動2輪車のフレームなどには、各種の部品がねじ止
めされることが多いが、フレーム構成のパイプや鋼板な
どの板状部材に対しては、ブラケットを用いないで、直
接板状部材に固定したブラインドナットの使用が慣用さ
れる。
ブラインドナットは、板状部材の裏面にナット部材を
固定して置くものであるが、固定方法には、溶接のほ
か、外部から固定作業ができるかしめ固定のものがあ
る。
第6図,第7図にかしめ付けによるブラインドナット
の典型例を示す。
ブラインドナット素材aは、フランジ状の頭部bを有
する筒体で、内孔の先端部に雌ねじcが形成され、かつ
その首部は内径が削られた薄肉部dになっている。
このブラインドナット素材aを、板状部材eの下穴f
に挿入して、板状部材eの表面に頭部bの裏面を当て、
スリーブgで押さえる。スリーブgには、回動自在なね
じ工具hが収められ、そのねじ部iを雌ねじcに螺合さ
せ、ねじ工具hがスリーブgに軸方向の拘束(第6図フ
ランジj)を受けた後も、さらにねじ込みを進めること
によって、雌ねじc部を頭部bに強く引き寄せる。
これにより、薄肉部dが座屈して外方に2つ折りにな
って、フランジ状かしめ部kが形成され、これが頭部b
との間で板状部材e挟んで、ブラインドナットとして固
定される。
しかし、このような固定方法では、実際に部品を締着
する時に、ブラインドナットが連れ回りして、充分な締
着トルクが得られないことがある。
連れ回りを防ぐには、かしめ付けの後、頭部と板状部
材を溶着することがある(第7図溶接ビード1)。しか
しこの場合は、溶接ビード1の盛り上がりを、頭部bの
頂面と一致する面に削り取る、という厄介な作業が付随
するものであった。
その外、頭部bにローレット加工などにより凹凸面を
形成して板状部材eにくい込ませたもの、ブラインドナ
ット首部外径を拡げて、板状部材の下穴fに圧嵌させた
もの(公開特許公報昭58−196311号)があるが、充分な
回り止め性能が得られない、という問題があった。
(発明が解決しようとする課題) この発明は、上記のような問題に鑑みなされたもの
で、頭部との間で板状部材を挟圧するフランジ状かしめ
部の締着座が、ナット軸心に対して周方向に傾斜するよ
うにして、この傾斜面により板状部材との間の相対回動
が防止されるようにしたブラインドナットの連れ回り防
止構造を提供することを目的とする。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 上記の目的を達成するため、この発明のブラインドナ
ット連れ回り防止構造は、頭部を有する筒状の雌ねじ体
で、その首部に内径を削った薄肉部が形成されたブライ
ンドナット素材が用いられ、このブラインドナット素材
を板状部材の下穴に挿入し、頭部裏面を板状部材の表面
に圧着しながら、雌ねじに螺合したねじ工具を用いて雌
ねじ部を頭部方向へ引き上げることにより、上記薄肉部
が外方へ2つ折りに膨出してかしめ部が形成され、この
かしめ部と頭部との間に板状部材を挟圧して固定される
ブラインドナットにおいて、板状部材の下穴が外面へ拡
がる皿穴に形成され、一方、ブラインドナット素材の頭
部裏面に、内周付け根部分を埋める少なくとも1つの膨
出部が形成され、その膨出部は、上記皿穴の傾斜面に一
致する大きさの頂部を中心にして、両側周方向に向かっ
て膨出量が次第に縮小する山形に設定された構成になる
ものである。
(作用) このように構成されたので、かしめ加工によりかしめ
部が形成されて頭部裏面との間に板状部材を挟圧する際
に、山形の膨出部の頂部は皿穴に隙間なく接するので板
状部材の変形なくかしめ付けられ、その他の部分では、
隙間があるので、皿穴内径のナイフエッジ部が隙間を埋
めるように塑性変形し、最終的には、かしめ部の締着座
面に、膨出部の傾斜に倣った軸方向への傾斜面が形成さ
れる。
この傾斜面の存在により、ブラインドナットは板状部
材に対する回動が強力に阻止される。
(実施例) 以下この発明の実施例を示す図について説明する。
第1図において、ブラインドナットが固定される板状
部材1は、下穴として皿穴2(45度)が備えられる。そ
の最小径部は、ナイフエッジ状になっている。
ブラインドナット素材3は、例えばフランジ状の頭部
4を有する筒状の雌ねじ体で、その雌ねじ5は内孔先端
部に形成される。雌ねじ5の形成されない残余の首部に
は、内径を拡大した薄肉部6が形成されている。
さらに、頭部4の裏面には、その内周の付け根部分を
埋める膨出部7が備えられる。膨出部7は、第2図にも
示すように、頂部7aが上記皿穴2の傾斜面と一致する外
面を有し、両側部7bは周方向へ向かって次第に膨出量が
縮小する緩やかな山形に設定されている。
このブラインドナット素材3を皿穴2に挿入すると、
膨出部頂部7aのみ隙間なく皿穴2に一致し、その他の部
分には大小の隙間8が形成される。これを、従来と同様
の方法により、ねじ工具によってかしめ付けると、第3
図のような状態に固定される。
すなわち、かしめ加工によりフランジ状かしめ部9が
形成され、頭部4裏面との間に板状部材1を挟圧する。
この場合、膨出部頂部7aでは、皿穴2に隙間なく接する
ので、板状部材1の変形を伴うことなくかしめ付けられ
るが、その他の部分では、皿穴2のナイフエッジ部10が
隙間8を埋めるように塑性変形し、頭部4の裏面に接す
る形になる。
これにより、最終的には、フランジ状かしめ部9の締
着座面に、膨出部7の形状に倣って軸方向への傾斜面11
が形成される。
この傾斜面11の存在により、かしめ付けられたブライ
ンドナット12は、板状部材1に対して回動不能に固定さ
れる。
第4図,第5図は、この発明の他の実施例を示すもの
で、ブラインドナット素材13に直径方向対称に2つの膨
出部14,15を配設したものである。フランジ状かしめ部
の締着座面に、膨出部14,15の形状に倣った軸方向への
傾斜面が形成されて回り止めになることは同様で、かし
め加工の時に軸振れを防ぐ効果がある。
〔発明の効果〕
以上の通り、この発明に係わるブラインドナットの連
れ回り防止構造は、ブラインドナットにおいて、板状部
材の下穴が外面へ拡がる皿穴に形成され、一方、ブライ
ンドナット素材の頭部裏面に、内周付け根部分を埋める
少なくとも1つの膨出部が形成され、その膨出部は、上
記皿穴の傾斜面に一致する大きさの頂部を中心にして、
両側周方向に向かって膨出量が次第に縮小する山形に設
定されたもので、頭部との間で板状部材を挟圧するかし
め部の締着座が、ナット軸心に対して周方向に傾斜して
得られ、この傾斜面により板状部材との間の相対回動が
強力に防がれる効果がある。
【図面の簡単な説明】 第1図はこの発明の実施例になるブラインドナット素材
と板状部材との関係を示す側面図、第2図は第1図ブラ
インドナット素材のA矢視端面図、第3図は第1図ブラ
インドナット素材を板状部材にかしめ付けてブラインド
ナットとした状態を示す側面図、第4図はこの発明の他
の実施例を示すブラインドナット素材の側面図、第5図
は第4図ブラインドナット素材のB矢視端面図、第6図
は従来のブラインドナット素材と板状部材との関係を示
す側面図、第7図は第6図ブラインドナット素材を板状
部材にかしめ付けてブラインドナットとした状態を示す
側面図である。 1,13……板上部材、2……皿穴、3……ブラインドナッ
ト素材、4……頭部、5……雌ねじ、6……薄肉部、7,
14,15……膨出部、7a……頂部、7b……両側部、8……
隙間、9……かしめ部、10……ナイフエッジ部、11……
傾斜面、12……ブラインドナット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16B 37/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】頭部を有する筒状の雌ねじ体で、その首部
    に内径を削った薄肉部が形成されたブラインドナット素
    材が用いられ、このブラインドナット素材を板状部材の
    下穴に挿入し、頭部裏面を板状部材の表面に圧着しなが
    ら、雌ねじに螺合したねじ工具を用いて雌ねじ部を頭部
    方向へ引き上げることにより、上記薄肉部が外方へ2つ
    折りに膨出してかしめ部が形成され、このかしめ部と頭
    部との間に板状部材を挟圧して固定されるブラインドナ
    ットにおいて、板状部材の下穴が外面へ拡がる皿穴に形
    成され、一方、ブラインドナット素材の頭部裏面に、内
    周付け根部分を埋める少なくとも1つの膨出部が形成さ
    れ、その膨出部は、上記皿穴の傾斜面に一致する大きさ
    の頂部を中心にして、両側周方向に向かって膨出量が次
    第に縮小する山形に設定されたことを特徴とするブライ
    ンドナットの連れ回り防止構造。
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