JP3171648U - ブラインドナット - Google Patents

ブラインドナット Download PDF

Info

Publication number
JP3171648U
JP3171648U JP2011005071U JP2011005071U JP3171648U JP 3171648 U JP3171648 U JP 3171648U JP 2011005071 U JP2011005071 U JP 2011005071U JP 2011005071 U JP2011005071 U JP 2011005071U JP 3171648 U JP3171648 U JP 3171648U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylindrical body
ring body
end side
blind nut
fixing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2011005071U
Other languages
English (en)
Inventor
龍一 中川
龍一 中川
Original Assignee
株式会社冨士精密
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社冨士精密 filed Critical 株式会社冨士精密
Priority to JP2011005071U priority Critical patent/JP3171648U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3171648U publication Critical patent/JP3171648U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Dowels (AREA)

Abstract

【課題】確実な緩み止めを行なうことができるブランドナットを提供する。【解決手段】塑性変形可能な固定用変形部17を備えた筒状体11と、該筒状体11の基端13側に形成されたフランジ部16と、筒状体11の先端12側に形成されたメネジ部15とを備えたブラインドナットである。このブラインドナットは、上記筒状体11の先端12面に、リング体21を備える。このリング体21は、薄板状の弾性体から構成され、径内方向に突出した弾性抵抗部22を有する。このブラインドナットは、固定用変形部17を座屈させることによって、被締結物に固定される。ボルトをメネジ部15に螺合させると、前記弾性抵抗部が前記ボルトのオネジに係合して変形することにより、緩み止めがなされる。【選択図】図1

Description

本願考案は、ブラインドナットに関するものである。
従来より、メネジなどを直接形成することが困難な薄板等の被締結物に、ボルトによる締結を行なう場合には、特許文献1、2に示すようなブラインドナットが用いられている。このブラインドナットは、一般に、塑性変形可能な固定用変形部を備えた筒状体と、前記筒状体の基端側に形成されたフランジ部と、前記筒状体の先端側に形成されたメネジ部とを備え、前記筒状体を被締結物に設けられた挿通部に通して、前記固定用変形部を塑性変形させることにより、塑性変形した前記固定用変形部と前記フランジ部との間に、前記被締結物を挟んで固定するようにしたものである。このようなブラインドナットは、上記の固定用変形部を座屈させるだけで被締結物に固定することができ、固定されたブラインドナットにボルトを螺合することで被締結物に他の部材を取付けることもできる。
他方、本願出願人は、今日まで極めて多数のナットを提供してきたナットメーカーであり、特に「Uナット「ファインUナット」のブランドは、緩み止めナットに関する著名商標であると言って過言でない。この緩み止めナットは、例えば特許文献3に示すように、ナットの端面に、薄板状の弾性体から構成されたリング体を備えたものである。この緩み止めナットは、前記リング体が径内方向に突出した弾性抵抗部を有し、この弾性抵抗部が前記オネジに係合して変形することにより、緩み止めがなされるものである。
ところが、ブランドナットには、このような緩み止めを備えたものは提供されていないのが現状である。特に、上記のリング体を従来のブランドナットにカシメによって固定しようとすると、そのカシメ作業中に固定用変形部に変形が生じてしまい、適正な製品を製造することができなかった。
特開2010−144901号公報 特開2003−301828号公報 実公平7−40724号公報
本願考案の目的は、確実な緩み止めを行なうことができるブランドナットの提供を図ることにある。本願考案の他の目的は、確実な緩み止めを行なうためにリング体をカシメによって固定したブライドナットであって、確実な作動を実現するブラインドナットを提供することにある。
本願考案は、塑性変形可能な固定用変形部を備えた筒状体と、前記筒状体の基端側に形成されたフランジ部と、前記筒状体の先端側に形成されたメネジ部とを備え、前記筒状体を被締結物に設けられた挿通部に通して、前記固定用変形部を塑性変形させることにより、塑性変形した前記固定用変形部と前記フランジ部との間に前記被締結物を挟んで固定するようにしたブラインドナットにおいて、前記筒状体の基端側又は先端側の端面に、前記メネジ部に螺合されるオネジの緩み止めをなすリング体が配置され、前記リング体は、前記メネジ部の軸芯と実質的に直交するように配置された薄板状の弾性体から構成され、前記リング体が径内方向に突出した弾性抵抗部を有し、前記弾性抵抗部が前記オネジに係合して変形することにより、前記緩み止めがなされることを特徴とするブラインドナットを提供する。
本願考案にあっては、前記筒状体の先端側の端面に前記リング体が配置され、前記リング体は、前記筒状体の先端側の端面を基端側に凹ませた先端凹部に固定され、前記先端凹部の周囲の外周壁を、前記リング体の先端面に被せるようにカシメることによって、前記固定がなされていることを特徴とするものとして実施することができる。
また、本願考案は、前記フランジ部の外径以上の外径を有する筒状部材を用いて、前記フランジ部を除く筒状部材の外周を切削することによって、前記フランジ部を有する前記筒状体が形成されたものであり、前記カシメは前記外周の切削前に、前記切削前の筒状部材を塑性変形させたものであり、これにより、前記固定用変形部の厚みが、前記リング体の先端面に被さったカシメ部分の軸方向長さ以下であることを特徴とするものとして実施することができる。
本願考案は、リング体によって確実な緩み止めを行なうことができるブランドナットを提供することができたものである。特に、前記フランジ部の外径以上の外径を有する筒状部材を用いて、前記フランジ部を除く筒状部材の外周を切削することによって、前記フランジ部を有する前記筒状体が形成されたものであり、前記カシメは前記外周の切削前に、前記切削前の筒状部材を塑性変形させたものであり、これにより、前記固定用変形部の厚みが、前記リング体の先端面に被さったカシメ部分の軸方向長さ以下とすることによって、リング体は確実にカシメされて筒状体に固定され、且つ、固定用変形部が確実に座屈して固定され得るブラインドナットを提供することができたものである。
(A)は本願考案の実施の形態に係るブラインドナットの半断面図、(B)は同ブラインドナットの平面図、(C)は同ブラインドナットに用いるリング体の平面図である。 同ブラインドナットの製造工程の説明図である。
以下、図面に基づき本願考案の実施の形態を説明する。このブラインドナットは、種々の鋼材や黄銅等の塑性変形可能な主として金属製の筒状体11と、この筒状体11の先端12に配置されたリング体19とを備える。
筒状体11は、中央に貫通孔14を有するもので、その先端12の内部にはメネジ部15が形成されている。他方、筒状体11の基端13には、フランジ部16が径外方向に突出して形成されている。メネジ部15の基端側には固定用変形部17が形成されている。この固定用変形部17は、メネジ部15やフランジ部16よりも肉厚が小さく、筒状体11の軸方向に力を加えることによって、固定用変形部17が座屈するように塑性変形する。具体的には、被締結物31に設けられた挿通部に筒状体11を通して、専用治具によって筒状体11に軸方向の力を加えて、固定用変形部17を座屈させることによって、塑性変形した固定用変形部17とフランジ部16との間に被締結物31を挟んで固定するようにしたものである。
前記リング体19は、筒状体11の基端13側でもよいが、この例では先端12側の端面に固定されている。このリング体19は、バネ綱などの薄板状の金属製弾性体でメネジ部15の軸芯と実質的に直交するように筒状体11の先端凹部18に配置されている。このリング体19は、径内方向に突出した弾性抵抗部20を備えており、メネジ部15にボルト(図示せず)が螺合される際、ボルトのオネジに弾性抵抗部20が係合し、弾性抵抗部20が変形することにより、軸方向の力がボルトに加えられ、これによって有効な緩み止めがなされるものである。この実施の形態では、複数(2個)の弾性抵抗部20が均等な周方向長さを有すると共に、均等な周方向間隔を置いて形成されている。切り欠き部21は弾性抵抗部20の間に形成された凹み部分であり、均等な周方向長さを有すると共に、均等な周方向間隔を置いて形成されている。上記のように、弾性抵抗部20はオネジのねじ山に係合するものであり、弾性抵抗部20の内径はメネジ部15の谷径よりも小さい。切り欠き部21はオネジに係合するものではなく、切り欠き部21の内径はメネジ部15の谷径以下である。この例では、弾性抵抗部20と切り欠き部21との周方向長さは実質的に同じに設定されているが、必ずしも同じ長さとする必要はない。
このリング体19は、筒状体11の先端12面を基端側に凹ませた先端凹部18に配置され、カシメ部22によって固定されている。このカシメ部22は、先端凹部18の周囲の外周壁を、リング体19の先端面に被せるようにカシメることによって形成され、リング体19のカシメが完了した後、メネジ部15を切削によって製造するものである。
より詳しくは、この実施の形態に係るブラインドナットは、次のようにして製造される。まず、フランジ部16の外径以上の外径を有する筒状部材23を用いて、固定用変形部17とメネジ部15と先端凹部18とを加工する。この段階では、筒状部材23の外径はフランジ部16の外径以上であるため、固定用変形部17の肉厚も完成時に比して大きなものとなっている。先端凹部18にリング体19を配置し、先端凹部18の周囲の外周壁を、リング体19の先端面に被せるようにカシメる。最後に、筒状部材23の外周を切削し、フランジ部16を切削形成する。これにより、固定用変形部17の厚みaが、リング体19よりも先端側のカシメ部22の軸方向長さb以下となる。その結果、リング体19の強固な固定と、固定用変形部17の円滑な座屈が実現するブラインドナットを提供することができたものである。特に、リング体19のカシメの際に、固定用変形部17に変形してしまうおそれがなく、また、カシメに際しての充分な塑性変形のための素材を提供することができる。
以上のように、このブラインドナットは、従来のブラインドナットと同様の使用方法を採ることができ、確実に被締結物31に固定することができる。そして、常法に従ってボルトを螺合させるだけで、確実な緩み止めが実現するものであり、新規有用なブラインドナットを提供することができたものである。なお、ブライドナットの具体的な形状や構造は、本考案の趣旨に反しないかぎり変更して実施することができるものである。またリング体19についても、弾性抵抗部20や切り欠き部21の形状、大きさ、個数などは適宜変更して実施することができるものである。
11 筒状体
12 先端
13 基端
14 貫通孔
15 メネジ部
16 フランジ部
17 固定用変形部
18 先端凹部
19 リング体
20 弾性抵抗部
21 切り欠き部
22 カシメ部
23 筒状部材
31 被締結物

Claims (3)

  1. 塑性変形可能な固定用変形部を備えた筒状体と、前記筒状体の基端側に形成されたフランジ部と、前記筒状体の先端側に形成されたメネジ部とを備え、前記筒状体を被締結物に設けられた挿通部に通して、前記固定用変形部を塑性変形させることにより、塑性変形した前記固定用変形部と前記フランジ部との間に前記被締結物を挟んで固定するようにしたブラインドナットにおいて、
    前記筒状体の基端側又は先端側の端面に、前記メネジ部に螺合されるオネジの緩み止めをなすリング体が配置され、
    前記リング体は、前記メネジ部の軸芯と実質的に直交するように配置された薄板状の弾性体から構成され、
    前記リング体が径内方向に突出した弾性抵抗部を有し、前記弾性抵抗部が前記オネジに係合して変形することにより、前記緩み止めがなされることを特徴とするブラインドナット。
  2. 前記筒状体の先端側の端面に前記リング体が配置され、
    前記リング体は、前記筒状体の先端側の端面を基端側に凹ませた先端凹部に固定され、
    前記先端凹部の周囲の外周壁を、前記リング体の先端面に被せるようにカシメることによって、前記固定がなされていることを特徴とする請求項1記載のブラインドナット。
  3. 前記フランジ部の外径以上の外径を有する筒状部材を用いて、前記フランジ部を除く筒状部材の外周を切削することによって、前記フランジ部を有する前記筒状体が形成されたものであり、
    前記カシメは前記外周の切削前に、前記切削前の筒状部材を塑性変形させたものであり、これにより、前記固定用変形部の厚みが、前記リング体の先端面に被さったカシメ部分の軸方向長さ以下であることを特徴とする請求項2記載のブラインドナット。
JP2011005071U 2011-08-30 2011-08-30 ブラインドナット Expired - Lifetime JP3171648U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011005071U JP3171648U (ja) 2011-08-30 2011-08-30 ブラインドナット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011005071U JP3171648U (ja) 2011-08-30 2011-08-30 ブラインドナット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3171648U true JP3171648U (ja) 2011-11-10

Family

ID=54881951

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011005071U Expired - Lifetime JP3171648U (ja) 2011-08-30 2011-08-30 ブラインドナット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3171648U (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0415309A (ja) * 1990-05-10 1992-01-20 Suzuki Motor Corp ブラインドナットの連れ回り防止構造
JPH06221320A (ja) * 1993-01-27 1994-08-09 Kori Jitsugyo Yugenkoshi ロックナット
JPH0724176Y2 (ja) * 1989-03-24 1995-06-05 旭精機工業株式会社 ナツトのねじ切り始め位置検出装置
JPH10169630A (ja) * 1996-11-29 1998-06-23 Ramo Kigyo Yugenkoshi 緩み止めナット

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0724176Y2 (ja) * 1989-03-24 1995-06-05 旭精機工業株式会社 ナツトのねじ切り始め位置検出装置
JPH0415309A (ja) * 1990-05-10 1992-01-20 Suzuki Motor Corp ブラインドナットの連れ回り防止構造
JPH06221320A (ja) * 1993-01-27 1994-08-09 Kori Jitsugyo Yugenkoshi ロックナット
JPH10169630A (ja) * 1996-11-29 1998-06-23 Ramo Kigyo Yugenkoshi 緩み止めナット

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9897128B2 (en) Part fitted with fastening member, and method of attaching the same
JP5830819B2 (ja) 金属カラーの取付方法
US11428260B2 (en) Blind rivet-nut and method for securing a component to a carrier
US10316883B2 (en) Blind nut
CA2865679C (en) A safety connecting device, in particular for piping, an end-coupler for such device, and a method for manufacturing a nut therefor
US20160258470A1 (en) Swaged collar and swaged nut
EP2787221A1 (en) Pierce nut for high-strength steel sheet
TW201708720A (zh) 緊固件、緊固結構及緊固方法
JP2018013151A (ja) ブラインドナット、ブラインドナット組立体、及び締結構造
US20120155986A1 (en) Helical rolled ring bolt
US11326640B2 (en) Fastening element
JP2012251583A (ja) 部品締結構造
WO2013157338A1 (ja) 二重ナット
JP3171648U (ja) ブラインドナット
JP2008215604A (ja) かしめナット及びその製造方法
US8790057B2 (en) Threaded fastener
WO2018190393A1 (ja) スタッドボルトと被固定部材との固定構造、固定方法及びスタッドボルト
US20070166128A1 (en) Nut and plate assembly
WO2016111313A1 (ja) 緩み止め機能を有するボルト
JP5723551B2 (ja) ねじ、当該ねじの製造方法および当該製造方法により製造したねじ
JP3216155U (ja) かしめナット
JP3199352U (ja) 緩み止め機能付ナット
JP2012241761A (ja) 車体部品の締結構造
JP3207149U (ja) 分析装置用の外装固定機構
JPH10141349A (ja) 緩み止めナット、並びに、その製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3171648

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141019

Year of fee payment: 3

A624 Registrability report (other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A624

Effective date: 20140805

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140926

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term