JPH0415309A - ブラインドナットの連れ回り防止構造 - Google Patents

ブラインドナットの連れ回り防止構造

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JPH0415309A
JPH0415309A JP11861490A JP11861490A JPH0415309A JP H0415309 A JPH0415309 A JP H0415309A JP 11861490 A JP11861490 A JP 11861490A JP 11861490 A JP11861490 A JP 11861490A JP H0415309 A JPH0415309 A JP H0415309A
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Masao Ishihara
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) この発明は、板状部材の裏面にかしめ付けられるブライ
ンドナツトの連れ回り防止構造に関する。
(従来の技術) 自動2輪車のフレームなどには、各種の部品がねじ止め
されることが多いが、フレーム構成のバイブや鋼板など
の板状部材に対しては、ブラケットを用いないで、直接
板状部材に固定したブラインドナツトの使用が慣用され
る。
ブラインドナツトは、板状部材の裏面にナツト部材を固
定して置くものであるが、固定方法には、溶接のほか、
外部から固定作業ができるかしめ固定のものがある。
第6図、第7図にかしめ付けによるブラインドナツトの
典型例を示す。
ブラインドナツト素材aは、フランジ状の頭部すを有す
る筒体で、内孔の先端部に雌ねじCが形成され、かつそ
の首部は内径が削られた薄肉部dになっている。
このブラインドナツト素材aを、板状部材eの下穴fに
挿入して、板状部材eの表面に頭部すの裏面を当て、ス
リーブgで押さえる。スリーブgには、回動自在なねじ
工具りが収められ、そのねじ部iを雌ねじCに螺合させ
、ねじ工具りがスリーブgに軸方向の拘束(第6図フラ
ンジj)を受けた後も、さらにねじ込みを進めることに
よって、雌ねじ0部を頭部すに強く引き寄せる。
これにより、薄肉部dが座屈して外方に2つ折りになっ
て、フランジ状かしめ部kが形成され、これが頭部すと
の間で板状部材e挟んで、ブラインドナツトとして固定
される。
しかし、このような固定方法では、実際に部品を締着す
る時に、ブラインドナツトが連れ回りして、充分な締着
トルクが得られないことがある。
連れ回りを防ぐには、かしめ付けの後、頭部と板状部材
を溶着することがある(第7図溶接ビード1)。しかし
この場合は、溶接ビードlの盛り上がりを、頭部すの頂
面と一致する面に削り取、る、という厄介な作業が付随
するものであった。
その外、頭部すにローレット加工などにより凹凸面を形
成して板状部材eに(い込ませたもの、ブラインドナツ
ト首部外径を拡げて、板状部材の下穴fに圧嵌させたも
の(公開特許公報昭58−196311号)があるが、
充分な回り止め性能が得られない、という問題があった
(発明が解決しようとする課題) この発明は、上記のような問題に鑑みてなされたもので
、頭部との間で板状部材を挟圧するフランジ状かしめ部
の締着座が、ナツト軸心に対して周方向に傾斜するよう
にして、この傾斜面により板状部材との間の相対回動が
防止されるようにしたブラインドナツトの連れ回り防止
構造を提供することを目的とする。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 上記の目的を達成するため、この発明のブラインドナツ
ト連れ回り防止構造は、頭部を有する筒状の雌ねじ体で
、その首部に内径を削った薄肉部が形成されたブライン
ドナツト素材が用いられ、このブラインドナツト素材を
板状部材の下穴に挿入し、頭部裏面を板状部材の表面に
圧着しながら、雌ねじに螺合したねし工具を用いて雌ね
じ部を頭部方向へ引き上げることにより、上記薄肉部か
外方へ2つ折りに膨出してかしめ部が形成され、このか
しめ部と頭部との間に板状部材を挟圧して固定されるブ
ラインドナツトにおいて、板状部材の下穴が外面へ拡が
る皿穴に形成され、一方、ブラインドナツト素材の頭部
裏面に、内周付は根部分を埋める少なくとも1つの膨出
部が形成され、その膨出部は、上記皿穴の傾斜面に一致
する大きさの頂部を中心にして、両側周方向に向かって
膨出量が次第に縮小する山形に設定された構成になるも
のである。
(作用) このように構成されたので、かしめ加工によりかしめ部
が形成されて頭部裏面との間に板状部材を挟圧する際に
、山形の膨出部の頂部は皿穴に隙間なく接するので板状
部材の変形なくかしめ付けられ、その他の部分では、隙
間があるので、皿穴内径のナイフェツジ部が隙間を埋め
るように塑性変形し、最終的には、かしめ部の締着座面
に、膨出部の傾斜に倣った軸方向への傾斜面が形成され
る。
この傾斜面の存在により、ブラインドナツトは板状部材
に対する回動が強力に阻止される。
(実施例) 以下この発明の実施例を示す図について説明する。
第1図において、ブラインドナツトが固定される板状部
材lは、下穴として皿穴2(45度)が備えられる。そ
の最小径部は、ナイフェツジ状になっている。
ブラインドナツト素材3は、例えばフランジ状の頭部4
を有する筒状の雌ねじ体で、その雌ねじ5は内孔先端部
に形成される。雌ねじ5の形成されない残余の首部には
、内径を拡大した薄肉部6が形成されている。
さらに、頭部4の裏面には、その内周の付は根部分を埋
める膨出部7が備えられる。膨出部7は、第2図にも示
すように、頂部7aが上記皿穴2の傾斜面と一致する外
面を有し、両側部7bは周方向へ向かって次第に膨出量
が縮小する緩やかな山形に設定されている。
このブラインドナツト素材3を皿穴2に挿入すると、膨
出部頂部7aのみ隙間なく皿穴2に一致し、その他の部
分には大小の隙間8が形成される。
これを、従来と同様の方法により、ねじ工具によってか
しめ付けると、第3図のような状態に固定される。
すなわち、かしめ加工によりフランジ状かしめ部9が形
成され、頭部4裏面との間に板状部材1を挟圧する。こ
の場合、膨出部頂部7aでは、皿穴2に隙間なく接する
ので、板状部材1の変形を伴うことなくかしめ付けられ
るが、その他の部分ては、皿穴2のナイフェツジ部10
が隙間8を埋めるように塑性変形し、頭部4の裏面に接
する形になる。
これにより、最終的には、フランジ状かしめ部9の締着
座面に、膨出部7の形状に倣って軸方向への傾斜面11
が形成される。
この傾斜面11の存在により、かしめ付けられたブライ
ンドナツト12は、板状部材1に対して回動不能に固定
される。
第4図、第5図は、この発明の他の実施例を示すもので
、ブラインドナツト素材13に直径方向対称に2つの膨
出部14.15を配設したものである。フランジ状かし
め部の締着座面に、膨出部14.15の形状に倣った軸
方向への傾斜面が形成されて回り止めになることは同様
で、かしめ加工の時に軸振れを防ぐ効果がある。
〔発明の効果〕
以上の通り、この発明に係わるブラインドナツトの連れ
回り防止構造は、ブラインドナツトにおいて、板状部材
の下穴が外面へ拡がる皿穴に形成され、一方、ブライン
ドナツト素材の頭部裏面に、内周付け根部分を埋める少
なくとも1つの膨出部が形成され、その膨出部は、上記
皿穴の傾斜面に一致する大きさの頂部を中心にして、両
側周方向に向かって膨出量が次第に縮小する山形に設定
されたもので、頭部との間で板状部材を挟圧するかしめ
部の締着座が、ナツト軸心に対して周方向に傾斜して得
られ、この傾斜面により板状部材との間の相対回動が強
力に防がれる効果がある。
従来のブラインドナツト素材と板状部材との関係を示す
側面図、第7図は第6図ブラインドナツト素材を板状部
材にかしめ付けてブラインドナツトとした状態を示す側
面図である。
1.13・・・板上部材、2・・・皿穴、3・・・ブラ
インドナツト素材、4・・・頭部、5・・・雌ねじ、6
・・・薄肉部、7.14.15・・・膨出部、7a・・
・頂部、7b・・両側部、8・・・隙間、9・・・かし
め部、10・・・ナイフェツジ部、11・・・傾斜面、
12・・・ブラインドナツト。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例になるブラインドナツト素材
と板状部材との関係を示す側面図、第2図は第1図ブラ
インドナツト素材のA矢視端面図、第3図は第1図ブラ
インドナツト素材を板状部材にかしめ付けてブラインド
ナツトとした状態を示す側面図、第4図はこの発明の他
の実施例を示すブラインドナツト素材の側面図、第5図
は第4図ブラインドナツト素材のB矢視端面図、第6図
は出願人代理人   波 多 野   久1A IA1図 纂2図 第3図 *4図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 頭部を有する筒状の雌ねじ体で、その首部に内径を削っ
    た薄肉部が形成されたブラインドナット素材が用いられ
    、このブラインドナット素材を板状部材の下穴に挿入し
    、頭部裏面を板状部材の表面に圧着しながら、雌ねじに
    螺合したねじ工具を用いて雌ねじ部を頭部方向へ引き上
    げることにより、上記薄肉部が外方へ2つ折りに膨出し
    てかしめ部が形成され、このかしめ部と頭部との間に板
    状部材を挟圧して固定されるブラインドナットにおいて
    、板状部材の下穴が外面へ拡がる皿穴に形成され、一方
    、ブラインドナット素材の頭部裏面に、内周付け根部分
    を埋める少なくとも1つの膨出部が形成され、その膨出
    部は、上記皿穴の傾斜面に一致する大きさの頂部を中心
    にして、両側周方向に向かって膨出量が次第に縮小する
    山形に設定されたことを特徴とするブラインドナットの
    連れ回り防止構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3171648U (ja) * 2011-08-30 2011-11-10 株式会社冨士精密 ブラインドナット
JP2015102118A (ja) * 2013-11-22 2015-06-04 矢崎総業株式会社 締結部材付き部品とその取付方法

Cited By (3)

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