JPH0724176Y2 - ナツトのねじ切り始め位置検出装置 - Google Patents
ナツトのねじ切り始め位置検出装置Info
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- JPH0724176Y2 JPH0724176Y2 JP3358489U JP3358489U JPH0724176Y2 JP H0724176 Y2 JPH0724176 Y2 JP H0724176Y2 JP 3358489 U JP3358489 U JP 3358489U JP 3358489 U JP3358489 U JP 3358489U JP H0724176 Y2 JPH0724176 Y2 JP H0724176Y2
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- Japan
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- screw
- washer
- master
- end surface
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Description
【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案はナット端面にリング円周等間隔に複数個の凸状
爪片を設けた回り止めワッシャーをプレスでかしめる際
に回り止めワッシャーの内周突出部の所定位置に対して
必要となるナットのねじの切り始め位置を検出する装置
に関する。
爪片を設けた回り止めワッシャーをプレスでかしめる際
に回り止めワッシャーの内周突出部の所定位置に対して
必要となるナットのねじの切り始め位置を検出する装置
に関する。
従来の技術 ナットに弾性板よりなる回り止めワッシャーを組み合わ
せて、この弾性ワッシャーの一部をボルトのねじ山斜面
に圧接係合させる不緩ナットが広く利用されている。例
えば第4図に示すように上面にワッシャー着床端面Naを
設けたナットNに、第6図及び第7図に示すようにリン
グ内周部に2個の凸状爪片Waと切欠溝Wbとを等間隔に交
互に形成した回り止めワッシャーWをかしめにより固定
する。回り止めワッシャーWをナットNに固定した状態
の平面図を示す第6図において、ねじの切り始め位置を
Eとする。ボルトBのねじの切り上がりがナットNのね
じの切り始め位置Eに達した後ボルトBのねじ山Baが回
り止めワッシャーWの凸状爪片Waの下にもぐり込み、ボ
ルトBのねじ山Baの斜面によって凸状爪片Waに適当な彎
曲変形が起こり、その弾性力でゆるみ止めの作用をす
る。例えば右ねじに螺刻されたナットのねじの切り始め
位置Eが、第6図に示す所定位置よりも右側にずれる
と、ボルトBのねじ山Baの切り上がり先端が回り止めワ
ッシャーWの凸状爪片Waの係合開始端から離れ過ぎるた
め、ねじ山Baの斜面によって凸状爪片Waを押し上げる量
が過大となり、抵抗が大きく螺装困難となるとともに凸
状爪片Waの弾性限界を超え弾性復元力が消失する問題が
ある。
せて、この弾性ワッシャーの一部をボルトのねじ山斜面
に圧接係合させる不緩ナットが広く利用されている。例
えば第4図に示すように上面にワッシャー着床端面Naを
設けたナットNに、第6図及び第7図に示すようにリン
グ内周部に2個の凸状爪片Waと切欠溝Wbとを等間隔に交
互に形成した回り止めワッシャーWをかしめにより固定
する。回り止めワッシャーWをナットNに固定した状態
の平面図を示す第6図において、ねじの切り始め位置を
Eとする。ボルトBのねじの切り上がりがナットNのね
じの切り始め位置Eに達した後ボルトBのねじ山Baが回
り止めワッシャーWの凸状爪片Waの下にもぐり込み、ボ
ルトBのねじ山Baの斜面によって凸状爪片Waに適当な彎
曲変形が起こり、その弾性力でゆるみ止めの作用をす
る。例えば右ねじに螺刻されたナットのねじの切り始め
位置Eが、第6図に示す所定位置よりも右側にずれる
と、ボルトBのねじ山Baの切り上がり先端が回り止めワ
ッシャーWの凸状爪片Waの係合開始端から離れ過ぎるた
め、ねじ山Baの斜面によって凸状爪片Waを押し上げる量
が過大となり、抵抗が大きく螺装困難となるとともに凸
状爪片Waの弾性限界を超え弾性復元力が消失する問題が
ある。
また、前記とは反対の左側にずれると、ボルトBのねじ
山Baの切り上がり先端が回り止めワッシャーWの凸状爪
片Waの係合開始端に近づき過ぎるため、ねじ山Baの斜面
によって凸状爪片Waを押し上げる量が過少となり、凸状
爪片Waの所定の弾性力が得られずナットNの緩み止め作
用が不充分となる問題がある。
山Baの切り上がり先端が回り止めワッシャーWの凸状爪
片Waの係合開始端に近づき過ぎるため、ねじ山Baの斜面
によって凸状爪片Waを押し上げる量が過少となり、凸状
爪片Waの所定の弾性力が得られずナットNの緩み止め作
用が不充分となる問題がある。
このため凸状爪片Waとねじの切り始め位置Eとの位置関
係は重要であって、ねじ山Baの斜面に凸状爪片Waの作用
する弾性力を緩み防止に最適な大きさとするためにナッ
トのねじの切り始め位置Eに対して装置かしめる回り止
めワッシャーWの凸状爪片Waの係合端位置を規定する必
要がある。
係は重要であって、ねじ山Baの斜面に凸状爪片Waの作用
する弾性力を緩み防止に最適な大きさとするためにナッ
トのねじの切り始め位置Eに対して装置かしめる回り止
めワッシャーWの凸状爪片Waの係合端位置を規定する必
要がある。
この位置関係が第6図に示す状態であって、ナットの回
転方向に対しねじの切り始め位置Eは切欠溝Wbの後寄り
となる。そしてナットNとボルトBと螺合しねじ締め切
り状態における回り止めワッシャーWの凸状爪片Waの望
ましい変形状態は第7図に示す通りである。
転方向に対しねじの切り始め位置Eは切欠溝Wbの後寄り
となる。そしてナットNとボルトBと螺合しねじ締め切
り状態における回り止めワッシャーWの凸状爪片Waの望
ましい変形状態は第7図に示す通りである。
従来、M12迄のナットでは一体形のマスタねじにナット
を螺合させて回転させ軸方向の移動によって当接して停
止した位置から規定円周位置をねじの切り始め位置であ
るとして、回り止めワッシャーの凸状爪片と雄ねじとの
係合部の所定位置を決め回り止めワッシャーのナットへ
のプレスによるかしめが自動化されている。またM16〜M
22迄の大きなナットでは目視でねじ切り始めを位置決め
し、回り止めワッシャーを位置合わせしたものをプレス
で人手によりナットと回り止めワッシャーとをかしめる
方法が採られている。
を螺合させて回転させ軸方向の移動によって当接して停
止した位置から規定円周位置をねじの切り始め位置であ
るとして、回り止めワッシャーの凸状爪片と雄ねじとの
係合部の所定位置を決め回り止めワッシャーのナットへ
のプレスによるかしめが自動化されている。またM16〜M
22迄の大きなナットでは目視でねじ切り始めを位置決め
し、回り止めワッシャーを位置合わせしたものをプレス
で人手によりナットと回り止めワッシャーとをかしめる
方法が採られている。
考案が解決しようとする課題 一体丸形のマスタねじによるナットのねじ切り始め位置
検出装置を大きなねじ径のナットに採用した場合、ナッ
トのねじ径が大きくなるにつれてピッチも粗くなるため
に、マスタねじをねじ込むとき傾き易くこじれが起きる
ことにより、位置決めが不正確で品質が安定せず自動化
のメリットが少なく、作業者の目視による方法を採用し
ている。このため生産能率が上がらず、作業者の個人差
がでて好ましい状態ではなかった。
検出装置を大きなねじ径のナットに採用した場合、ナッ
トのねじ径が大きくなるにつれてピッチも粗くなるため
に、マスタねじをねじ込むとき傾き易くこじれが起きる
ことにより、位置決めが不正確で品質が安定せず自動化
のメリットが少なく、作業者の目視による方法を採用し
ている。このため生産能率が上がらず、作業者の個人差
がでて好ましい状態ではなかった。
本考案は従来の技術の有するこのような問題点に鑑みな
されたもので、その目的とするところはナットのねじの
切り始め位置が安定して検出され、加工能率の上がるナ
ットのねじ切り始め位置の検出装置を提供しようとする
ものである。
されたもので、その目的とするところはナットのねじの
切り始め位置が安定して検出され、加工能率の上がるナ
ットのねじ切り始め位置の検出装置を提供しようとする
ものである。
課題を解決するための手段 上述の目的を達成するために本考案は、上面に回り止め
ワッシャーを着床させるワッシャー着床端面を有するナ
ットを軸方向に移動且つ旋回可能に支持する治具と、該
治具と同心上位置に設けられ前記ナットのワッシャー着
床端面が当接する肩面と基準雄ねじ部とを有し半割りと
なし上下に移動可能なマスタねじと、該マスタねじの基
準雄ねじ部を前記ナットに螺合させるための直径変更手
段と、前記マスタねじを上下2位置に移動させる移動手
段と、前記治具に接触して前記ナットを回転させるとと
もにワッシャー着床端面が肩面に当接したとき回転力の
伝達を切り離す機構を有する駆動手段と、前記ナットの
ワッシャー着床端面がマスタねじの肩面に当接した位置
を検出して前記駆動手段に出力する検出手段とを含んで
なり、ナットNの当接停止位置において予め規定した円
周方向位置をナットのねじ切り始めとして検出するもの
である。
ワッシャーを着床させるワッシャー着床端面を有するナ
ットを軸方向に移動且つ旋回可能に支持する治具と、該
治具と同心上位置に設けられ前記ナットのワッシャー着
床端面が当接する肩面と基準雄ねじ部とを有し半割りと
なし上下に移動可能なマスタねじと、該マスタねじの基
準雄ねじ部を前記ナットに螺合させるための直径変更手
段と、前記マスタねじを上下2位置に移動させる移動手
段と、前記治具に接触して前記ナットを回転させるとと
もにワッシャー着床端面が肩面に当接したとき回転力の
伝達を切り離す機構を有する駆動手段と、前記ナットの
ワッシャー着床端面がマスタねじの肩面に当接した位置
を検出して前記駆動手段に出力する検出手段とを含んで
なり、ナットNの当接停止位置において予め規定した円
周方向位置をナットのねじ切り始めとして検出するもの
である。
作用 治具3にナットNをはめ、マスタねじ16,16の基準雄ね
じのねじ径を小さくするように閉じた半割りマスタねじ
16,16の所定のねじ山数がナットNの雌ねじと螺合する
ように挿入し、マスタねじ16,16を直径変更手段14で開
けてナットNの雌ねじにマスタねじ16,16のねじ山を螺
合させる。駆動手段でナットNを回転させるとナットN
は回転して上昇し、マスタねじ16,16の肩面16aにワッシ
ャー着床端面Naが当接する。ナットNが当接すると駆動
手段の負荷が増大して駆動接触部に滑りが起こりナット
Nの回転も止まる。マスタねじ16,16を閉じて抜き出
す。ナットNの当接停止位置に対してナットのねじの切
り始め位置が所定角度位置にくるように肩面16aと基準
雄ねじ部16b,16bとが形成されているので、ナットの停
止位置において所定角度位置をねじの切り始め位置とし
て検出することができる。
じのねじ径を小さくするように閉じた半割りマスタねじ
16,16の所定のねじ山数がナットNの雌ねじと螺合する
ように挿入し、マスタねじ16,16を直径変更手段14で開
けてナットNの雌ねじにマスタねじ16,16のねじ山を螺
合させる。駆動手段でナットNを回転させるとナットN
は回転して上昇し、マスタねじ16,16の肩面16aにワッシ
ャー着床端面Naが当接する。ナットNが当接すると駆動
手段の負荷が増大して駆動接触部に滑りが起こりナット
Nの回転も止まる。マスタねじ16,16を閉じて抜き出
す。ナットNの当接停止位置に対してナットのねじの切
り始め位置が所定角度位置にくるように肩面16aと基準
雄ねじ部16b,16bとが形成されているので、ナットの停
止位置において所定角度位置をねじの切り始め位置とし
て検出することができる。
実施例 以下第1図〜第3図にもとづき説明する。
旋回可能な装置台1上に固定されたナット支持台2に軸
受によって回転可能にナット受け筒3が軸承されてい
る。ナット支持台2の中腹は2方取りされ窓2aがあけら
れていて、ナット受け筒3が露出されている。ナット受
け筒3は中央部を小径とした中心穴3aが穿設され、穴上
端部はナットNの外周の六角形が滑合されうる六角穴3b
に形成されている。そして頭部4bを六角形としナット排
出作用をする突き上げ棒4が中心穴3aの小径部に滑合さ
れており、突き上げ棒4の下端に固定したフランジ4aと
中心穴3aの段部との間に介装したばね5によって六角形
の頭部4bが常時六角穴の底に引き下げられている。
受によって回転可能にナット受け筒3が軸承されてい
る。ナット支持台2の中腹は2方取りされ窓2aがあけら
れていて、ナット受け筒3が露出されている。ナット受
け筒3は中央部を小径とした中心穴3aが穿設され、穴上
端部はナットNの外周の六角形が滑合されうる六角穴3b
に形成されている。そして頭部4bを六角形としナット排
出作用をする突き上げ棒4が中心穴3aの小径部に滑合さ
れており、突き上げ棒4の下端に固定したフランジ4aと
中心穴3aの段部との間に介装したばね5によって六角形
の頭部4bが常時六角穴の底に引き下げられている。
またナット支持台2にはナット受け筒3の両側でナット
支持台2の軸心と直角方向に一本ずつ摺動可能に軸6が
挿通され、その両端が連結板7,8で連結され連結板8に
はナット支持台2の窓2aよりナット受け筒3に当接しう
る突子9が取付けられている。そして連結板7とナット
支持台2の間に介装した図示しないばねによって突子9
がナット受け筒3の側面への当接方向に常時付勢されて
いる。ナット支持台2の上方の同心上には装置台1に取
付けたスタンド11にエアシリンダ12が設けられている。
エアシリンダ12のピストンロッド13の下端に同心にエア
チャック14が連結され、エアチャック14は垂直に上下す
るようにスタンド11に案内されている。このエアチャッ
ク14は2本の爪15,15が同時に同量互いに反対方向に開
閉される。そして爪15,15には上方両側面を平行に削成
して基準雄ねじのねじ径を所定のねじ径よりも小さくで
きるようにねじの軸心部をある巾切断して半割りとし基
準雄ねじであるねじ部16b,16bを刻設したマスタねじ16,
16のそれぞれが、ナット受け筒3と同心となるように且
つ交換可能に取付けられている。マスタねじ16,16には
第4図,第5図に示すナットNの回り止めワッシャーW
を着床させるワッシャー着床端面Naに当接する肩面16a
が形成されている。
支持台2の軸心と直角方向に一本ずつ摺動可能に軸6が
挿通され、その両端が連結板7,8で連結され連結板8に
はナット支持台2の窓2aよりナット受け筒3に当接しう
る突子9が取付けられている。そして連結板7とナット
支持台2の間に介装した図示しないばねによって突子9
がナット受け筒3の側面への当接方向に常時付勢されて
いる。ナット支持台2の上方の同心上には装置台1に取
付けたスタンド11にエアシリンダ12が設けられている。
エアシリンダ12のピストンロッド13の下端に同心にエア
チャック14が連結され、エアチャック14は垂直に上下す
るようにスタンド11に案内されている。このエアチャッ
ク14は2本の爪15,15が同時に同量互いに反対方向に開
閉される。そして爪15,15には上方両側面を平行に削成
して基準雄ねじのねじ径を所定のねじ径よりも小さくで
きるようにねじの軸心部をある巾切断して半割りとし基
準雄ねじであるねじ部16b,16bを刻設したマスタねじ16,
16のそれぞれが、ナット受け筒3と同心となるように且
つ交換可能に取付けられている。マスタねじ16,16には
第4図,第5図に示すナットNの回り止めワッシャーW
を着床させるワッシャー着床端面Naに当接する肩面16a
が形成されている。
マスタねじ16,16の肩面16aとねじ部16b,16bとは、ナッ
トNのワッシャー着床端面Naが肩面16aに当接した状態
において、ナットNのねじの切り上がり位置が所定位置
になるように形成されている。
トNのワッシャー着床端面Naが肩面16aに当接した状態
において、ナットNのねじの切り上がり位置が所定位置
になるように形成されている。
マスタねじ16,16の肩面16aは、ナットNが螺合されワッ
シャー着床端面Naが当接したとき、ナットNのねじの切
り始め位置Eが規定方向例えば第1図正面を向くように
実測して形成されている。
シャー着床端面Naが当接したとき、ナットNのねじの切
り始め位置Eが規定方向例えば第1図正面を向くように
実測して形成されている。
装置台1上に設立された支軸21には水平にレバー22がそ
の中央部で揺動可能に軸承されており、このレバー22の
一端には上下に間隔を有する2個の腕22a,22bが形成さ
れていて、2個の腕22a,22bに軸受によってプーリ軸23
が回転可能に垂直に軸承されている。このプーリ軸23の
上端にはプーリ24がキー着され、軸受の間には鍔付のブ
ッシュ26が嵌装されキーで回り止めされている。ブッシ
ュ26にはナット支持台2の窓よりナット受け筒3の外周
に接触しうるゴム輪27付のローラ28が滑合され、ローラ
28の側板28aに摩擦板29が接触状態で滑合され、さらに
数枚の皿ばね30が嵌装され、ブッシュ26のねじに螺合す
るナット31によって、摩擦板29と側板28aの摩擦力が調
整されてうるようになっている。
の中央部で揺動可能に軸承されており、このレバー22の
一端には上下に間隔を有する2個の腕22a,22bが形成さ
れていて、2個の腕22a,22bに軸受によってプーリ軸23
が回転可能に垂直に軸承されている。このプーリ軸23の
上端にはプーリ24がキー着され、軸受の間には鍔付のブ
ッシュ26が嵌装されキーで回り止めされている。ブッシ
ュ26にはナット支持台2の窓よりナット受け筒3の外周
に接触しうるゴム輪27付のローラ28が滑合され、ローラ
28の側板28aに摩擦板29が接触状態で滑合され、さらに
数枚の皿ばね30が嵌装され、ブッシュ26のねじに螺合す
るナット31によって、摩擦板29と側板28aの摩擦力が調
整されてうるようになっている。
レバー22の他端は装置台1に水平面内で揺動可能に設け
られたエアシリンダ33のピストンロッド34端と枢結され
ている。そしてエアシリンダ33の作動でレバー22が揺動
されたときローラ28のゴム輪27のナット受け筒に対する
接触圧を調整するストッパ35が装置台1上に設立されて
いる。またゴム輪27のナット受け筒3との接触時に連結
板7を押して突子9の接触を離すための当て板32がレバ
ー22の腕22bに設けられている。
られたエアシリンダ33のピストンロッド34端と枢結され
ている。そしてエアシリンダ33の作動でレバー22が揺動
されたときローラ28のゴム輪27のナット受け筒に対する
接触圧を調整するストッパ35が装置台1上に設立されて
いる。またゴム輪27のナット受け筒3との接触時に連結
板7を押して突子9の接触を離すための当て板32がレバ
ー22の腕22bに設けられている。
また装置台1上に設立したブラケット40にモータ36が出
力軸を下側として設けられており、出力軸に固着のプー
リ37とプーリ24との間にベルト38が掛けられている。ま
たレバー22が揺動されたときベルト38の緩みをとるテン
ションプーリ39がベルト38の張力に合わせて移動可能に
設けられている。
力軸を下側として設けられており、出力軸に固着のプー
リ37とプーリ24との間にベルト38が掛けられている。ま
たレバー22が揺動されたときベルト38の緩みをとるテン
ションプーリ39がベルト38の張力に合わせて移動可能に
設けられている。
次いで本考案の作用を説明する。
エアシリンダ33のピストンを前進させレバー22の2個の
腕22a,22bを後退方向に揺動させてローラ28のゴム輪27
をナット受け筒3から離す。レバー22の揺動で当て板32
が後退して連結板7より離れ、突子9は連結板7とナッ
ト支持台2の間に介装した図示しないばねの力でナット
支持台2の窓2aよりナット受け筒3に当接して回り止め
する。ナット受け筒3の上端六角穴3bにナットNを嵌め
る。
腕22a,22bを後退方向に揺動させてローラ28のゴム輪27
をナット受け筒3から離す。レバー22の揺動で当て板32
が後退して連結板7より離れ、突子9は連結板7とナッ
ト支持台2の間に介装した図示しないばねの力でナット
支持台2の窓2aよりナット受け筒3に当接して回り止め
する。ナット受け筒3の上端六角穴3bにナットNを嵌め
る。
次いでエアチャック14を作動して半割りのマスタねじ1
6,16を閉じてねじ部16b,16bのねじ径を小さくし、エア
シリンダ12の作動でピストンロッド13を介してエアチャ
ック14を下降させマスタねじ16,16のねじ部16b,16bをナ
ットNの内に途中迄挿入する。
6,16を閉じてねじ部16b,16bのねじ径を小さくし、エア
シリンダ12の作動でピストンロッド13を介してエアチャ
ック14を下降させマスタねじ16,16のねじ部16b,16bをナ
ットNの内に途中迄挿入する。
さらにエアチャック14を作動して爪15,15を開けマスタ
ねじ16,16のねじ部16b,16bを開いてねじ部16b,16bをナ
ットNの雌ねじNbに螺合させる。
ねじ16,16のねじ部16b,16bを開いてねじ部16b,16bをナ
ットNの雌ねじNbに螺合させる。
エアシリンダ33を作動してレバー22の2個の腕22a,22b
を前進方向に揺動させローラ28のゴム輪27をナット支持
台2の窓2aよりナット受け筒3の外周に接触させるとと
もに、当て板32が連結板7を押して突子9をナット受け
筒3より逃がす。
を前進方向に揺動させローラ28のゴム輪27をナット支持
台2の窓2aよりナット受け筒3の外周に接触させるとと
もに、当て板32が連結板7を押して突子9をナット受け
筒3より逃がす。
モータ36を駆動してプーリ24を回転させると、ゴム輪27
によりナット受け筒3が回転される。ナットNの外周は
六角穴3bに滑合状態でナットNの雌ねじNbはマスタねじ
16,16のねじ部16b,16bに螺合しているため、ナット受け
筒3の回転によるねじ作用でナットNは上昇され、ナッ
トNのワッシャー着床端面Naがマスタねじ16,16の肩面1
6aに当接してナットNのねじの切り始め位置が所定位置
に位置決めされる。この当接によってプーリ24に大きな
トルクが働き側板28aと摩擦板29との間に滑りが発生す
るのでゴム輪27は停止し、その損傷を防止する。一方ナ
ットNが上昇してワッシャー着床端面Naがマスタねじ1
6,16の肩面16aに当接した上昇端を、図示しないセンサ
が検出してエアシリンダ33を作動させピストンロッド34
を前進させてレバー22の2個の腕22a,22bを後退させ、
ゴム輪27の接触を離す。必要によりモータ36を停止させ
る。ナットNのワッシャー着床端面Naの肩面16aに当接
によってナットNのねじの切り始め位置は規定方向、本
実施例では第1図正面に位置する。
によりナット受け筒3が回転される。ナットNの外周は
六角穴3bに滑合状態でナットNの雌ねじNbはマスタねじ
16,16のねじ部16b,16bに螺合しているため、ナット受け
筒3の回転によるねじ作用でナットNは上昇され、ナッ
トNのワッシャー着床端面Naがマスタねじ16,16の肩面1
6aに当接してナットNのねじの切り始め位置が所定位置
に位置決めされる。この当接によってプーリ24に大きな
トルクが働き側板28aと摩擦板29との間に滑りが発生す
るのでゴム輪27は停止し、その損傷を防止する。一方ナ
ットNが上昇してワッシャー着床端面Naがマスタねじ1
6,16の肩面16aに当接した上昇端を、図示しないセンサ
が検出してエアシリンダ33を作動させピストンロッド34
を前進させてレバー22の2個の腕22a,22bを後退させ、
ゴム輪27の接触を離す。必要によりモータ36を停止させ
る。ナットNのワッシャー着床端面Naの肩面16aに当接
によってナットNのねじの切り始め位置は規定方向、本
実施例では第1図正面に位置する。
レバー22の2個の腕22a,22bの後退で当て板32の押し力
が除かれ突子9がナット受け筒3と接触して回り止めを
する。エアチャック14を作動させて爪15,15を閉じマス
タねじ16,16のねじ部16b,16bをナットNとの螺合状態か
ら解放する。エアシリンダ12を作動させてピストンロッ
ド13を上昇させマスタねじ16,16のねじ部16b,16bをナッ
トNから引き出す。
が除かれ突子9がナット受け筒3と接触して回り止めを
する。エアチャック14を作動させて爪15,15を閉じマス
タねじ16,16のねじ部16b,16bをナットNとの螺合状態か
ら解放する。エアシリンダ12を作動させてピストンロッ
ド13を上昇させマスタねじ16,16のねじ部16b,16bをナッ
トNから引き出す。
次いで装置台1が図示しない駆動装置で旋回されねじの
切り始め位置が位置決めされたナットNは次の回り止め
ワッシャーWの挿入工程、回り止めワッシャーWのかし
め工程へと移動される。
切り始め位置が位置決めされたナットNは次の回り止め
ワッシャーWの挿入工程、回り止めワッシャーWのかし
め工程へと移動される。
効果 上述のように構成されているので本考案は以下の効果を
奏する。
奏する。
基準ねじ部を有するマスタねじを半割りとしてそのねじ
径を小さくしてナット内に所定のねじ山数が螺合可能な
位置迄挿入し、マスタねじを開いてバックラッシュのな
い状態で螺合させることができて、マスタねじの螺合時
のこじれがない確実な螺合をさせることができる。した
がってナットの回転停止位置が確実安定なものとなり、
ねじの切り始め位置を正確に検出することが可能であ
る。しかもねじの螺合又は螺合解除操作を高速で行うこ
とができて生産能率を大幅に向上することができる。
径を小さくしてナット内に所定のねじ山数が螺合可能な
位置迄挿入し、マスタねじを開いてバックラッシュのな
い状態で螺合させることができて、マスタねじの螺合時
のこじれがない確実な螺合をさせることができる。した
がってナットの回転停止位置が確実安定なものとなり、
ねじの切り始め位置を正確に検出することが可能であ
る。しかもねじの螺合又は螺合解除操作を高速で行うこ
とができて生産能率を大幅に向上することができる。
第1図は本考案の装置のゴム輪がナット受け筒より離れ
ている状態を示した縦断面図、第2図はローラ駆動部の
平面図、第3図はマスタねじの側面図、第4図はナット
の断面を示す図、第5図は回り止めワッシャーを示す
図、第6図はナットに回り止めワッシャーを装着した平
面図、第7図はボルトに回り止めワッシャー付ナットを
螺合したときの凸状爪片の変形状態を示す断面図であ
る。 2……ナット支持台、3……ナット受け筒 12,33……エアシリンダ 14……エアチャック、16……マスタねじ
ている状態を示した縦断面図、第2図はローラ駆動部の
平面図、第3図はマスタねじの側面図、第4図はナット
の断面を示す図、第5図は回り止めワッシャーを示す
図、第6図はナットに回り止めワッシャーを装着した平
面図、第7図はボルトに回り止めワッシャー付ナットを
螺合したときの凸状爪片の変形状態を示す断面図であ
る。 2……ナット支持台、3……ナット受け筒 12,33……エアシリンダ 14……エアチャック、16……マスタねじ
Claims (1)
- 【請求項1】上面に回り止めワッシャーを着床させるワ
ッシャー着床端面(Na)を有するナット(N)を軸方向
に移動且つ旋回可能に支持する治具(3)と、該治具
(3)と同心上位置に設けられ前記ナット(N)のワッ
シャー着床端面(Na)が当接する肩面(16a)と基準雄
ねじ部(16b,16b)とを有し半割りとなし上下に移動可
能なマスタねじ(16,16)と、該マスタねじ(16,16)の
基準雄ねじ部(16b,16b)を前記ナット(N)に螺合さ
せるための直径変更手段(14)と、前記マスタねじ(1
6,16)を上下2位置に移動させる移動手段と、前記治具
(3)に接触して前記ナット(N)を回転させるととも
にワッシャー着床端面(Na)が肩面(16a)に当接した
とき回転力の伝達を切り離す機構を有する駆動手段(2
2,23)と、前記ナット(N)のワッシャー着床端面(N
a)がマスタねじ(16,16)の肩面(16a)に当接した位
置を検出して前記駆動手段に出力する検出手段とを含ん
でなり、ナットNの当接停止位置において予め規定した
円周方向位置をナット(N)のねじの切り始めとして検
出することを特徴とするナットのねじ切り始め位置検出
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3358489U JPH0724176Y2 (ja) | 1989-03-24 | 1989-03-24 | ナツトのねじ切り始め位置検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3358489U JPH0724176Y2 (ja) | 1989-03-24 | 1989-03-24 | ナツトのねじ切り始め位置検出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02126743U JPH02126743U (ja) | 1990-10-18 |
JPH0724176Y2 true JPH0724176Y2 (ja) | 1995-06-05 |
Family
ID=31537358
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3358489U Expired - Lifetime JPH0724176Y2 (ja) | 1989-03-24 | 1989-03-24 | ナツトのねじ切り始め位置検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0724176Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3171648U (ja) * | 2011-08-30 | 2011-11-10 | 株式会社冨士精密 | ブラインドナット |
-
1989
- 1989-03-24 JP JP3358489U patent/JPH0724176Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3171648U (ja) * | 2011-08-30 | 2011-11-10 | 株式会社冨士精密 | ブラインドナット |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02126743U (ja) | 1990-10-18 |
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