JPS63269921A - 田植機のセンサ−フロ−ト構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、高速での苗植付作業を可能にすべく改良され
た田植機のセンサーフロート構造に関するものである。

〔従来の技術〕

近年、短時間で効率的な苗植付作業を行える田植機が要
望されるようになり、−条毎に複数の植付爪を備えた田
植機が実用化されてきている（実開昭６１−８５１１０
号公報）。ところで、このように複数の植付爪を持つ田
植機は、その性能を充分発揮させるために高速走行する
ことが望まれる。そして、水田の高速走行を実現するに
は、フロートによる泥押しをできる限り小さく抑えるこ
とによって隣接する既植苗を倒して押し流したり傾けて
しまうことがないようにする必要がある。

そこで、泥押しを少くするための一手段として、フロー
トを苗植付装置の各条毎に取付けると共に、各々の横幅
を小さくし、各フロートに。

よる泥押しを少なくする手段が考えられている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

このように、フロートの横幅を小さくすることで泥押し
を少なくすることは一応可能ではあるが、苗植付装置の
左右両側部にローリング制御用のセンサーフロートを設
けた田植機にあっては、このセンサーフロートを小幅小
型化することで接地面積が減少してローリング感知感度
が低下することが予想される。

本発明は、このような実情に鑑み、田植機の高速走行時
における泥押しを極力抑制しながら、良好なローリング
制御を行えるようにすることを目的としている。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明の特徴構成は、苗植付装置の左右両側部にローリ
ング制御用のセンサーフロートを同一横軸芯上に位置す
る後支点周りで上下揺動自在に設け、前記センサーフロ
ートの後端に浅く形成された凹入部内に苗植付部を設定
すると共に、この苗植付部近傍に前記後支点を位置させ
ある点にあり、その作用・効果は次の通りである。“ 〔作　用〕 上記構成によれば、上下揺動自在に設けられたセンサー
フロートの後支点がセンサーフロートの後端近くに位置
することによって、このセンサーフロートを接地面積の
小さい小型のものにしても後支点より後方の接地部分に
よる抵抗を受けること少なく、軽快に上下揺動できるよ
うになる。

〔発明の効果〕

その結果、苗植付装置左右両側部に設けるローリング制
御用のセンサーフロートを小幅小型化して泥押しの少な
い高速走行を行う場合でも、高い怒度による良好なロー
リング制御が行えるようになった。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図に示すように、植付ミッション（１）後部で回転
駆動される各条一対の植付爪（２）、植付ミッション（
１）のガイドレール（３）上をスライド駆動される苗の
せ台（４）等によって構成された苗植付装置（八）を四
速リンク機構（５）を介して第７図に示す装輪式の機体
に連結しである。

この苗植付装置（八）は、第６図に示すように前記四速
リンク機構（５）後端下部の前後軸芯（Ｐ）周りに回動
自在に取付けてあり、四速リンク機構（５）の後端上部
と苗のせ台（４）背面の支持部（６）とに亘って架設さ
れた苗植付装置駆動昇降機構としての複動型の油圧シリ
ンダ（７）を伸縮操作することによってローリング操作
することができる。又、前記四速リンク機構（５）に設
けられた単動型の油圧シリンダ（８）の伸縮操作によっ
て苗植付装置（Ａ）全体を昇降操作できる。

第５図に示すように、前記苗植付装置（Ａ）の下部外側
には、左右の傾き具合を検出する一対のセンサーフロー
ト（９Ａ）　、　（９Ｂ）を、又、その内側には姿勢保
持用の補助フロート（１０４）　、　（ＩＯＢ）を後支
点（Ｘ）周りで上下揺動自在に設けである。

これらのセンサーフロート（９Ａ）　、　（９Ｂ）及び
補助フロート（１０＾）、　（ＩＯＢ）の横幅及び長さ
は、泥水の抵抗を小さくするために可及的に小型化され
ていて、高速走行の際にも大きな泥波押しを発生しない
ようになっている。更に、補助フロート（１〇八）　、
　（ＩＯＢ）の間には、苗植付装置（Ａ）の上下動を検
出するセンサーフロー）　（１１）を後支点（Ｘ）周り
で上下揺動自在に取付けである。尚、これらのフロート
（９Ａ）　、　（９Ｂ）　、　（ＩＯＡ）　、　（ＩＯ
Ｂ）　、　（１１）の後支点（Ｘ）は、何れも後端近（
にあって、同一横軸芯（Ｐ２）上に横−線上に並ぶ。又
、フロー１−（９Ａ）。

（９Ｂ）　、　（ＩＯＡ）　、　（ＩＯＢ）の後端に浅
い凹入部（１２）を形成し、この凹入部（１２）内を植
付位置に設定しである。センサーフローｔ−（９Ａ）　
、　（９Ｂ）　と補助フロー　）　（ＩＯＡ）　、　（
１０Ｂ）の前方に亘って、後輪（Ｗ）の通過跡を消去す
るためのレーキ（１５）を配備しである。

前記植付ミッション（１）から左右に軸伝動ケース（１
ａ）を延出し、該ケース（１ａ）の端部に植付爪（２）
への駆動力を分岐伝達する補助ミッション（１３）を設
けると共に、この補助ミッション（１３）から前方に延
出されたアーム（１４）の前端に前記レーキ（１５）を
角度調節自在に設けである。

次に、外側の前記センサーフロート（９＾）、（９Ｂ）
の上下変位に基づいて苗植付部！　（Ａ）をセンサーフ
ロート変位方向と同方向に上下動させる苗植付装置昇降
制御手段についてその概略を説明する。第３図及び第４
図に示すように、センサ−フロー１−　（９Ａ）　、　
（９Ｂ）後部に設けられたプラケット（１６Ａ）　、　
（１６Ｂ）を苗植付装置（Ａ）に対して上下動自在なア
ーム（１７Ａ）　、　（１７Ｂ）に軸支すると共に、苗
植付部（八）の横巾方向の左右にクランク軸（１８Ａ）
　、　（１８Ｂ）を配置し、その外端に固着された第１
クランクアーム（１９Ａ）　、　（１９Ｂ）と前記プラ
ケット（１６八）、　（１６Ｂ）の上端とをロッド（２
ＯＡ）　、　（２０Ｂ）を介して夫々連結しである。一
方、夫々のクランク軸（１８Ａ）　、　（１８Ｂ）の内
端には、第２クランクアーム（２１＾）、（２１Ｂ）が
相反する向きに固着してあり、これら第２クランクアー
ム（２１＾）＋　（２１Ｂ）の先端と回動リンク（２２
）の両端とを夫々クランク軸（１８Ａ）　、　（１８Ｂ
）と平行な軸（２３Ａ）　、　（２３Ｂ）を用いて連結
すると共に、回動リンク（２２）の中央を上方に向かっ
て伸びる昇降ロッド（２４）の下端に枢着しである。前
記回動リンク（２２）は、初期状態では水平姿勢に維持
されていて、その支点はクランク軸（１８Ａ）　、　（
１８Ｂ）の軸芯上に位置している。

前記クランク軸（１８Ａ）　、　（１８Ｂ）は、苗植付
装置（八）に固定されたパイプフレーム（２５）　、　
（２５）に夫々貫通させである。そして、パイプフレー
ム（２５）　、　（２５）両端を塞ぐ蓋部材（２５ａ）
に回動自在に支持させ、完全な防水構造としである。つ
まり、走行時及び苗植付時にかかる泥水や不本意な外力
からクランク軸（１８Ａ）　、　（１８Ｂ）を保護し、
センサーフロート（９Ａ）　、　（９Ｂ）の感度が下が
るのを防止している。

前記昇降ロッド（２４）は、前記油圧シリンダ（７）の
制御Ｂを司どるコントロールバルブ（Ｖ）のスプールに
連係してあり、昇降ロッド（２４）の上下動によってロ
ーリング制御を行う。

機体と共に苗植付装置（Ａ）が左側に傾いて左側のセン
サーフロート（９八）が前上り加減になると、プラケッ
ト（１６Ａ）が後方へ回動してロッド（２０Δ）が後方
へ引き寄せられると共に左側のクランク軸（１８Ａ）が
回転し、左側の第２クランクアーム（２１Ａ）が上揺動
する。そして、第２クランクアーム（２１Ａ）の上揺動
に連動して回動リンク（２２）が右側の第２クランクア
ーム（２１Ｂ）に連結された軸（２３Ｂ）を中心に上揺
動し、昇降ロッド（２４）を上方に押し上げてコントロ
ールバルブ（Ｖ）のスプールを操作する。それによって
油圧シリンダ（７）が作動し、苗植付装置（八）を前後
軸芯（Ｐ）周りに回動させて左側のセンサーフロー）　
（９Ａ）を持ち上げ、苗植付装置（Ａ）全体を泥面に対
して平行に修正する。又、機体と共に苗植付装置（八）
が右側に傾いて右側のセンサーフロート（９Ｂ）が前上
り加減になった場合には、回動リンク（２２）が左側の
第２クランクアーム（２１＾）に連結された軸（２３Ａ
）を中心に上揺動し、昇降ロッド（２４）を引き下げて
コントロールバルブ（Ｖ）のスプールを操作する。それ
によって油圧シリンダ（７）が作動し、苗植付装置（Ａ
）を前後軸芯（Ｐ）周りに回動させて今度は右側のセン
サーフロート（９Ａ）を持ち上げ、植付装置（Ａ）全体
を泥面に対して平行に修正する。

前記苗植付装置（八）の後部には、各多倍の苗植付箇所
に隣接する泥面に溝を形成し、その溝に肥料を所定量ず
つ落下供給していく施肥装置（Ｂ）を設けである。前記
施肥装置（Ｂ）の下端には、泥面に溝を形成するための
作溝器（２６）を備えである。この作溝器（２６）は、
泥面に対する溝の深さを一定にするために、苗植付装置
（Ａ）ではなく各センサーフロート（９Ａ）　、　（９
Ｂ）　、　（１１）及び補助フロート（ＩＯＡ）　、　
（ＩＯＢ）に固定しである。具体的には、第２図に示す
ように各フロート（９Ａ）　、　（９Ｂ）　。

（ＩＯＡ）　、　（ＩＯＢ）　、　（１１）の後支点（
Ｘ）左横側部に矩形の孔を穿設して作溝器（２６）を挿
入し、フロート横側部及び底面部にボルト連結しである
。このように作溝器（２６）を後支点（Ｘ）近傍に取付
けたのは、フロー）　（９Ａ）　、　（９Ｂ）　、　（
ＩＯＡ）　、　（ＩＯＢ）　、　（１１）が上下揺動し
た際に後支点（Ｘ）近傍の上下変位が最も小さいからで
あり、作溝器（２６）によって形成される溝の深さを均
一にしやすいからである。

又、前記各フロート（９Ａ）　、　（９Ｂ）　、　（Ｉ
ＯＡ）　、　（ＩＯＢ）　、　（１１）の凹入部（１２
）の左横側部から後方へ支持アーム（２７）を延設する
と共に、その後端に泥を外方に押し除ける溝整地板（２
８）を設けである。この溝整地板（２８）によって肥料
供給後の溝に泥を被せて埋めていく。

尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする為
に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構造
に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る田植機のセンサーフロート構造の実
施例を示し、第１図は苗植付装置の側面図、第２図はセ
ンサーフロートの縦断背面図、第３図はセンサーフロー
トとコントロールパルプの連係構造を示す図、第４図は
苗植付装置昇降制御手段の正面図、第５図は苗植付装置
の概略平面図、第６図は苗植付装置の正面図、第７図は
田植機の全体側面図である。 （９Ａ）　、　（９Ｂ）・・・・・・センサーフロート
、（１２）・・・・・・凹入部、（Ａ）・・・・・・苗
植付装置、（Ｐ２）・・・・・・横軸芯、（Ｘ）・・・
・・・後支点。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 苗植付装置（Ａ）の左右両側部にローリング制御用のセ
   ンサーフロート（９Ａ）、（９Ｂ）を同一横軸芯（Ｐ＿
   ２）上に位置する後支点（Ｘ）周りで上下揺動自在に設
   け、前記センサーフロート（９Ａ）、（９Ｂ）の後端に
   浅く形成された凹入部（１２）内に苗植付部を設定する
   と共に、この苗植付部近傍に前記後支点（Ｘ）を位置さ
   せある田植機のセンサーフロート構造。