JPS63268814A - 補強土構造物の壁面構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は道路や擁壁等の構築に利用される補強土構造物
の壁面構造に係り、特に壁面パネルと補強材の連結部分
が安全に保護されて破壊されにくい補強土構造物の壁面
構造に関する。

〔従来の技術〕

この種の補強土構造物の壁面構造として、従来、第４図
に示されるものが知られている。これは壁面パネル１の
背面２に半リング状懸架材３が複数個並列して固着され
、この並列された半リング状態架材３間に保持棒４が半
リングの空間を通して懸架され、この懸架された保持棒
４に補強材としてのジオテキスタイル５の末端６を巻き
つけることによりジオテキスタイル５が壁面パネル１に
連結されたものである。この場合、壁面パネル１とジオ
テキスタイル５の連結部は半リング状懸架材３と保持棒
４の接触部７となる。

なお、半リング状態架材３はこの両端３ａ、３ａを上下
に位置するように背面２上に配置するとともに両端３ａ
ｓ　３ａを壁面１の背面２に埋め込むことにより背面２
に固着される。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかし、上述の壁面構造では、半リング状懸架材３と保
持棒４との接触部７がほとんど点接触に近くて接触面積
が小さいから、盛土の転圧時に圧縮されて破壊されやす
い、すなわち、壁面パネル１は通常、コンクリート等の
剛性材料でつくられ、一方、盛土は粒状体であって転圧
時には圧縮され。

このため、接触部７は盛土の転圧時に相対変位を生じて
周辺の土粒子の動きに大きく影響され、やがて破壊され
る。

そこで、本発明の目的は壁面パネルと補強材の連結部が
安全に保護されて破壊されに（く、前述の公知技術に存
する欠点を改良した補強土構造物の壁面構造を提供する
ことにある。

〔問題点を解決するための手段〕

前述の目的を達成するため、本発明によれば、壁面パネ
ルと、この壁面パネルの背面側に盛土された盛土層と、
この盛土層内に布設され、末端が前記壁面パネルに連結
された補強材とから構成される補強土構造物において、
前記壁面パネルの背面には袋状懸架材が複数個並列して
固着され、この並列された袋状懸架材間に該懸架材の中
空部を通して保持棒が懸架され、この保持棒に補強材の
末端を連結することにより補強材が壁面パネルに連結さ
れてなることを特徴とする。

以下、本発明を添付図面を用いて詳述する。

第１図は本発明にかかる壁面構造を表した斜視図である
。ｌＯは壁面パネルであって、コンクリート等の剛性材
料からなる。壁面パネル１０の背面１１５には袋状懸架
材１２が並列して複数個固着される。

この袋状懸架材１２は第１図に示されるように断面「コ
」の字型の形状であってもよく、また、図示しないが半
円筒型の形状であってもよく、内部に中空部１３を形成
しうる形状であれば、いかなるものであってもよく、か
つ中空部１３の開口が左右に位置するように声い換えれ
ば、両側辺１４．１４が上下に位置するように背面１１
に接触して配置される。

袋状懸架材１２の背面１１への固着は図示しないが頂部
１５からボルトを貫通して背面１１に締めつけてもよく
、また第１図のように両側辺１４．１４を背面１１から
壁面パネル１０内に埋設してもよい。

なお、前述において、袋状懸架材１２の固着は多少動く
ようにゆるく行ってもかまわない。

前述の並列された袋状懸架材１２．１２間にはこれらの
中空部１３．１３を通して保持棒１６が懸架される。

この保持棒１６は丸棒、帯状等いかなる形状のものであ
ってもよい。

このようにして懸架された保持棒１６には補強材１７が
連結される。補強材１７としては第１図に示されるよう
なジオテキスタイルのほかに通常の棒状、あるいは帯状
の補強材が用いられる。この補強材１７の保持棒１６へ
の連結は補強材１７の末端１８を保持棒１６に巻きつけ
ることにより行うが、その他いかなる手段を用いてもよ
い、このようにして補強材１７が壁面パネルｌＯに連結
されるが、この場合、補強材１７と壁面パネル１０の連
結部は袋状懸架材１２と保持棒１６の接触部１９となる
。

この場合、接触部１９の接触を柔げるために第２図に示
されるように中空部１３に、特に保持棒１６の下部にポ
リウレタンフォーム、発泡スチロール等の弾性材料２０
を装填することもできる。

上述のように構成された壁面パネル１０は補強土構造物
の構築に当たり、まず、第３図に示されるように地盤２
１上に配置される０次いで、壁面パネル１０の背面ｌｌ
側に盛土し、転圧して盛土層２２を形成する。このとき
壁面パネル１０の背面１１に連結された補強材１７は盛
土層２２内に布設され、この盛土、転圧の工程を繰り返
すことにより所望の高さの補強土構造物２３が構築され
る。

〔作用〕

本発明の壁面構造によれば、壁面パネル１０の背面１１
に固着された袋状懸架材１２が保持棒１６との接触部１
９を土圧から保護し、かつ、保持棒１６が中空部１３の
高さの範囲内で上下動が可能であり、さらに袋状懸架材
１２と保持棒１６の接触部１９の接触面積が広くなるの
で、接触部１９は盛土の際の転圧による土粒子の移動に
影響されず、したがって、背面１１と盛土層２２の相対
変位にも接触部１９は安全に保護されて破壊されにくく
なる。

また、中空部１３に弾性材料２０を装填した場合、この
弾性材料２０は外部からの土粒子の動きに影響されずに
補強材１７の動きに長期間順応し、接触部１９の応力集
中を柔げる。

〔発明の効果〕

前述の本発明によれば、壁面パネルと補強材の連結部が
安全に保護されて破壊されにクク、安定した補強土構造
物を構築することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明にかかる壁面構造の一興体例の斜視図を
示し、第２図は袋状懸架材の他の具体例の断面図を示し
、第３図は本発明にかかる補強土構造物の断面図を示し
、第４図は従来の壁面構造の斜視図を示す。 １０・・壁面パネル、　１１・・背面、１２・・袋状懸
架材、　１３・・中空間、１４・・側辺、１５・・頂部
、１６・・保持棒、１７・・補強材、　１８・・補強材
の末端、１９・・接触部、２０・・弾性材料、２１・・
地盤、２２・・盛土層、２３・・補強土構造物。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 壁面パネルと、この壁面パネルの背面側に盛土された盛
   土層と、この盛土層内に布設され、末端が前記壁面パネ
   ルに連結された補強材とから構成される補強土構造物に
   おいて、前記壁面パネルの背面には袋状懸架材が複数個
   並列して固着され、この並列された袋状懸架材間に該懸
   架材の中空部を通して保持棒が懸架され、この保持棒に
   補強材の末端を連結することにより補強材が壁面パネル
   に連結されてなる補強土構造物の壁面構造。