JP2616222B2 - 建物の地下躯体工法 - Google Patents
建物の地下躯体工法Info
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- Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)
Description
土留壁を建物の地下周囲に構築し、この土留壁を建物の
地下外壁としても利用する建物の地下躯体工法に関す
る。
に、建物の地下周囲に構築する土留壁(地下連続壁)を
単に土留壁としてでなく、建物の地下外壁(本設の地下
躯体)としても積極的に利用しようとする研究開発が盛
んになされている。
め壁は、そのままで本設の地下外壁として利用するには
強度不足であり、地下外壁として必要な強度を得るため
に地中梁や柱などの本体架構を土留壁に付加しているの
が普通である。
もに充分な密度と構造の鉄筋を内蔵させれば、前記のよ
うな地中梁や柱などの本体架構を別設しなくても、土留
壁だけで本設の地下外壁として必要な強度を得ることが
できる。しかしその場合、土留壁および控壁のためのコ
ンクリートおよび鉄筋の使用量が膨大になり、全体とし
て過剰設計となり、施工費用の大幅な増加をもたらすこ
とになる。
で、その目的は、前記の土留壁本体および控壁に内蔵す
る鉄筋籠の配筋構造を工夫することにより、最少限の経
費で土留壁に地下外壁として必要な強度を持たせること
ができるようにした建物の地下躯体工法を提供するにこ
とある。
した土留壁を建物の地下周囲に構築し、この土留壁を建
物の地下外壁として利用する工法において、前記土留壁
用鉄筋籠および前記控壁用鉄筋籠にさらに水平方向に長
い梁配筋を設けるとともに、前記控壁用鉄筋籠にさらに
垂直方向に長い柱配筋を設けた。
配筋を設けた。
蔵され、また前記控壁には前記柱配筋が要所要所に、さ
らには基礎杭配筋が内蔵されることで、建物の本設の地
下躯体として充分な強度が得られる。
法の施工手順を示している。
第2図に示すように溝3内に2個に分けて構成した土留
壁用の鉄筋籠4をセットする。
の鉄筋籠4の両側端部分にはジョイントボックス5と仕
切り板6からなる中空の四角筒が取り付けられている。
ジョイントボックス5は断面コ字形の構造で、これに仕
切り板6を組み合わせることで中空の四角筒が形成され
る。ジョイントボックス5は鉄筋籠4の側端部に固着さ
れ、仕切り板6はジョイントボックス5に対して上下方
向にスライドして着脱自在に取り付けられている。ジョ
イントボックス5と仕切り板6からなる中空の四角筒の
中に鉄筋籠4の側端部が収納された状態になっている。
者の仕切り板6、6の間に所定の間隔を保つように溝3
内にセットする。
れた鉄筋籠4における両側端のジョイントボックス5と
5の間隔部分にコンクリート7を打設する。つまりジョ
イントボックス5と仕切り板6で覆われた部分にはコン
クリートを打設しないとともに、2個の鉄筋籠4の両仕
切り板6,6の間隔部分にもコンクリートを打設しない。
この工程で打設したコンクリート7が土留壁の大部分を
なす。
字形に直交するように控壁用の溝8を掘削する。この溝
8は前述の2個のジョイントボックス5、5の間隔部分
の溝3と連続した形になる。
した溝3の一部に控壁用の鉄筋籠9をセットし、同時に
鉄筋籠9の両側に位置する2個の仕切り板6を上方に抜
き取って、ジョイントボックス5、5内の土留壁用の鉄
筋籠4の側端部を露出させる。なお第8図は控壁用の鉄
筋籠9の詳細を示している。
した溝8と溝3の一部およびジョイントボックス5内の
空間にコンクリート10を打設する。この際、ジョイント
ボックス5相互間の空間には、必要に応じて柱配筋を配
して柱部分32を構築しても良い(第9図及び第10図参
照)。このコンクリート10でもって第9図および第10図
に示すように、控壁30が構築されるとともに分割されて
いたコンクリート7による土留壁20が連続し、内部の鉄
筋籠4,9をも含んで土留壁20と控壁30とが一体化され
る。
位置には水平方向に長い梁配筋4aを設けて、他の部分よ
りも鉄筋を密に配している。同様に第8図に示すよう
に、控壁用鉄筋籠9の所定位置には水平方向に長い梁配
筋9aを設けて、他の部分よりも鉄筋を密に配していると
ともに、垂直方向に長い柱配筋9bを設けて、同様に他の
部分よりも鉄筋を密に配している。控壁用鉄筋籠9は柱
配筋9bのない側が土留壁と接するように配置される。ま
た図示しないが、この控壁用鉄筋籠9には、支持地盤に
達する基礎杭配筋が組み込まれ、これにより控壁30内に
内蔵させる形で基礎杭部分31が形成される(第10図参
照)。
示すように、内面側に控壁30を適当な間隔でT字形に一
体化した土留壁20を建物の地下周囲に構築し、この土留
壁20を建物の地下外壁として利用するとともに、控壁30
を地下階の間仕切り壁や基礎杭として利用する。なお、
32は柱部分、33は後打ち地中梁部分である。
鉄筋籠および控壁用鉄筋籠に部分的に梁配筋や柱配筋,
基礎杭配筋を設け、土留壁および控壁の強度を必要最少
限の躯体材料で大きく向上させることができるので、従
来のような地中梁や柱,基礎杭からなる本体架構を付加
しなくても良く、本発明の工法により比較的安価に構築
できる土留壁を建物の本設の地下外壁として充分に利用
することができる。
の施工手順を示す図、第7図は同上実施例における土留
壁用鉄筋籠の斜視図、第8図は同上実施例における控壁
用鉄筋籠の斜視図、第9図は本発明の構造で建物の地下
外周に構築した土留壁と控壁の一例を示す斜視図、第10
図は全体を示す平面図である。 3……土留壁用の溝、4……土留壁用の鉄筋籠 4a……梁配筋、5……ジョイントボックス 6……仕切り板、7……コンクリート 8……控壁用の溝、9……控壁用の鉄筋籠 9a……梁配筋、9b……柱配筋 10……コンクリート、20……土留壁 30……控壁、31……基礎杭部分
Claims (2)
- 【請求項1】内面側に控壁をT字形に一体化した土留壁
を建物の地下周囲に構築し、この土留壁を建物の地下外
壁として利用する工法において、前記土留壁用鉄筋籠お
よび前記控壁用鉄筋籠にさらに水平方向に長い梁配筋を
設けるとともに、前記控壁用鉄筋籠にさらに垂直方向に
長い柱配筋を設けたことを特徴とする建物の地下躯体工
法。 - 【請求項2】前記控壁用鉄筋籠にさらに垂直方向に長い
基礎杭配筋を設けたことを特徴とする請求項1記載の建
物の地下躯体工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2306190A JP2616222B2 (ja) | 1990-11-14 | 1990-11-14 | 建物の地下躯体工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2306190A JP2616222B2 (ja) | 1990-11-14 | 1990-11-14 | 建物の地下躯体工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04179727A JPH04179727A (ja) | 1992-06-26 |
JP2616222B2 true JP2616222B2 (ja) | 1997-06-04 |
Family
ID=17954099
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2306190A Expired - Lifetime JP2616222B2 (ja) | 1990-11-14 | 1990-11-14 | 建物の地下躯体工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2616222B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE502004004096D1 (de) * | 2003-06-02 | 2007-07-26 | Yurkevich Engineering Bureau L | Stahlbetonstütze in erdaushebungen und verfahren zum bauen dieser stütze |
JP7033424B2 (ja) * | 2017-09-28 | 2022-03-10 | 清水建設株式会社 | 地中連続壁構造 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5420241A (en) * | 1977-07-18 | 1979-02-15 | Toyota Motor Corp | Two barrel type carburetter |
-
1990
- 1990-11-14 JP JP2306190A patent/JP2616222B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04179727A (ja) | 1992-06-26 |
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