JPS6326595Y2 - - Google Patents

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JPS6326595Y2
JPS6326595Y2 JP1982149587U JP14958782U JPS6326595Y2 JP S6326595 Y2 JPS6326595 Y2 JP S6326595Y2 JP 1982149587 U JP1982149587 U JP 1982149587U JP 14958782 U JP14958782 U JP 14958782U JP S6326595 Y2 JPS6326595 Y2 JP S6326595Y2
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driven shaft
friction
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D7/00Slip couplings, e.g. slipping on overload, for absorbing shock
    • F16D7/02Slip couplings, e.g. slipping on overload, for absorbing shock of the friction type
    • F16D7/024Slip couplings, e.g. slipping on overload, for absorbing shock of the friction type with axially applied torque limiting friction surfaces
    • F16D7/025Slip couplings, e.g. slipping on overload, for absorbing shock of the friction type with axially applied torque limiting friction surfaces with flat clutching surfaces, e.g. discs
    • F16D7/027Slip couplings, e.g. slipping on overload, for absorbing shock of the friction type with axially applied torque limiting friction surfaces with flat clutching surfaces, e.g. discs with multiple lamellae
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62KCYCLES; CYCLE FRAMES; CYCLE STEERING DEVICES; RIDER-OPERATED TERMINAL CONTROLS SPECIALLY ADAPTED FOR CYCLES; CYCLE AXLE SUSPENSIONS; CYCLE SIDE-CARS, FORECARS, OR THE LIKE
    • B62K5/00Cycles with handlebars, equipped with three or more main road wheels
    • B62K5/02Tricycles
    • B62K5/027Motorcycles with three wheels
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62MRIDER PROPULSION OF WHEELED VEHICLES OR SLEDGES; POWERED PROPULSION OF SLEDGES OR SINGLE-TRACK CYCLES; TRANSMISSIONS SPECIALLY ADAPTED FOR SUCH VEHICLES
    • B62M7/00Motorcycles characterised by position of motor or engine
    • B62M7/08Motorcycles characterised by position of motor or engine with the engine over the rear wheel

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Motor Power Transmission Devices (AREA)
  • Retarders (AREA)
  • One-Way And Automatic Clutches, And Combinations Of Different Clutches (AREA)
  • Mechanical Operated Clutches (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、摩擦クラツチを利用した車両用差動
装置の改良に関するものである。
〔従来の技術〕
同軸上に配された駆動軸と従動軸との夫々に設
けられたフリクシヨンデイスクとクラツチプレー
トとを圧接し、その接触面間に生じる摩擦力によ
つて両軸を連結する形式の摩擦クラツチは一般動
力の伝達用、各種工作機等の他に、自動車、自動
三輪車の差動装置として広く用いられている。
このような摩擦クラツチを自動三輪車の差動装
置に用いた例を第1図乃至第4図を参照して説明
する(実開昭57−98906号公報参照)。
第1図は自動三輪車の外観を示す正面図で、自
動三輪車の前部車体1には前輪2とハンドル3等
が設けられ、後部車体4には、エンジン部5を搭
載するとともに、その回転力が伝達される二個の
後輪6,6′等が設けられている。そして、前部
車体1と後部車体瞳4との間はナイトハルトダン
パ部7を介して結合されている。このナイトハル
トダンパ部7は自動二輪車と同様の走行状態を得
るために設けられるもので、コーナリング時に前
部車体1が後部車体4に対して揺動できるように
してある。
そして、エンジン部5の動力は第2図に示すよ
うに後輪6,6′に伝達される。すなわち、エン
ジン部5におけるピストン8が係合されたクラン
ク軸9に駆動プーリ10が固設されている。ま
た、クランク軸9に並行する被動軸11が回転自
在に支承され、この被動軸11には被動プーリ1
2が設けられている。この被動プーリ12と駆動
プーリ10との間にはVベルト13が張架され、、
これらによつて既知のVベルト式変速機構が構成
される。そして被動軸11の回転は歯車列を用い
た減速装置14を介して駆動軸15に伝達され
る。この駆動軸15にはこれと同軸上に配設され
た従動軸16が詳細は後述する摩擦クラツチ20
を介して連結されている。駆動軸15と従動軸1
6の夫々の外端部に後輪6,6′が設けられてい
る。
前述の摩擦クラツチ20は第3図及び第4図に
示すように構成されている。駆動軸15の内端部
近傍には略椀形状のクラツチアウタ21が固定部
材22を介してナツト23にて一体的に締付固定
されている。このクラツチアウタ21の円筒部2
4には切欠部25が等角度間隔、例えば90゜間隔
で4個設けられている。
従動軸16の大径端部16aの中央部に形成さ
れた中空部16b内にはニードルベアリング26
を介して駆動軸15の小径端部15aが回転自在
に支承される。なお、小径端部15aと大径端部
16aとの間にはオイルシール27が介装されて
いる。
従動軸16の大径端部16aの外周には、その
軸方向に複数のスプライン溝28が形成され、こ
れらのスプライン溝28には二枚のフリクシヨン
デイスク29,29が軸方向に摺動自在で周方向
には従動軸16と一体に回転するようにスプライ
ン嵌合している。これらフリクシヨンデイスク2
9,29の夫々の両面側には、これらを交互に挾
み込むように三枚のクラツチプレート30,3
0,30が配設されており、これらによつていわ
ゆる多板クラツチが構成される。
クラツチプレート30の外周には等角度間隔
(90゜間隔)で係合突起30aが一体に形成され、
各クラツチプレート30はその係合突起30aを
クラツチアウタ21の切欠部25に軸方向に摺動
自在で、周方向にはクラツチアウタ21と一体に
回転するように係合している。この場合、係合突
起30aの幅W(第4図参照)は切欠部25の幅
W′(第4図参照)より小さく設定され、クラツチ
プレート30がクラツチアウタ21の切欠部25
内を所定の遊隙を有して係合できるようになつて
いる。つまり、急激なトルク変動をこの遊隙があ
ることで緩衝可能にしている。
このようなフリクシヨンデイスク29とクラツ
チプレート30との夫々はその軸方向移動がクラ
ツチアウタ21の円筒部24に嵌装されたサーク
リツプ31にて抜止めされると共に、クラツチア
ウタ21とクラツチプレート30の間に弾発部材
であるスプリング32が縮設され、クラツチプレ
ート30とフリクシヨンデイスク29を係合方向
に常時一定のセツト荷重により押圧している。
このような従来の摩擦クラツチ20において、
エンジン部5(第2図参照)から伝達される駆動
力が駆動軸15に与えられると、この駆動軸15
に設けた後輪6が回転すると共に、フリクシヨン
デイスク29、クラツチプレート30等で構成さ
れる摩擦クラツチ20を介して従動軸16に伝達
され、この従動軸16に設けた後輪6′が回転し、
所定の走行が行なわれる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
この場合、摩擦クラツチ20の係合力が通常の
旋回走行状態における内外輪の回転数の差によつ
て生じる駆動軸15と従動軸16とのトルク差に
基づく所定値になるようにスプリング32の押圧
力(セツト荷重)が設定されている。従つて、通
常の旋回走行状態においては後輪6,6′の内外
輪の回転数差に応じてフリクシヨンデイスク29
とクラツチプレート30が適度にすべつて内外輪
の回転数差を吸収できるので、特段の不都合が生
じないものの、例えば、砂地やぬかるみ等の悪路
走行中にエンジン部5から直接駆動力が伝達され
る後輪6がスリツプを起こした場合には、駆動軸
15のトルクと従動軸16のトルクとの差に比べ
スプリング32のセツト荷重が小さいので、フリ
クシヨンデイスク29とクラツチプレート30が
すべつてエンジン部5の駆動力を従動車輪である
後輪6′に伝えることができないという不都合が
ある。
もつとも、この不都合を除去するためにはスプ
リング32のセツト荷重を極めて大きくして摩擦
クラツチ20の係合力を極めて大きくすれば良い
が、このようにすると通常のコーナリング走行状
態において生じる内外輪の回転数の差を吸収でき
なくなつてしまうので実用的な解決策ではない。
本考案は前述の事情に鑑みてなされたもので、
通常走行はもとより、駆動軸と従動軸との間に生
じるトルク差が所定値を越えたときも摩擦クラツ
チの係合力を増加せしめるようにすることによつ
て、バネ容量の小さな弾発部材で、確実な動力伝
達を行ない得る摩擦クラツチを利用した簡便な車
両用差動装置を提供することを目的とするもので
ある。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案の特徴は、一側の車輪を有する駆動軸
に、クラツチアウタに内装される摩擦クラツチを
介装して、他側の車輪を有する従動軸を連結し、
該摩擦クラツチとクラツチアウタの間に摩擦クラ
ツチの係合方向に付勢する弾発部材を備え、前記
駆動軸とクラツチアウタとを、駆動軸から従動軸
に伝達される駆動トルク差が弾発部材のセツト荷
重より大なるとき前記クラツチアウタを係合方向
に移動可能に、ヘリカルスプライン結合し、ヘリ
カルスプラインの起動端側に、弾発部材のセツト
荷重でクラツチアウタを当接保持するストツパを
設けたことにある。
〔作 用〕
上記のように差動装置を構成することにより、
直進走行時にはエンジン部からの駆動力が駆動軸
に伝えられると、駆動軸に設けられた車輪(以
下、駆動車輪という)が回転するとともに、弾発
部材の所定のセツト荷重により係合している摩擦
クラツチを介して駆動力が従動軸にも伝達され、
従動軸に設けられた車輪(以下、従動車輪とい
う)も回転し、両輪による安定した走行が得られ
る。
また、駆動車輪を内側にして旋回する場合に
は、従動車輪は内外輪差で路面との接地摩擦力に
より駆動車輪より大なる回転数で路面から回され
る。したがつて、従動軸のトルクが駆動軸のトル
クより大となるが、クラツチアウタはストツパに
当接保持された状態で、弾発部材のセツト荷重に
より摩擦クラツチが適度にすべつて内外輪差を吸
収しながら、駆動車輪によつて通常の旋回走行を
することができる。
さらに、従動車輪を内側にして旋回する場合に
は、従動車輪は内外輪差で路面との接地摩擦力に
より駆動車輪より小なる回転数で路面から回され
るが、車両のもつ最小回転半径による回転数差程
度のトルク差では、弾発部材のセツト荷重に抗し
てクラツチアウタは係合方向に移動せず、弾発部
材のセツト荷重により摩擦クラツチが適度にすべ
つて内外輪差によりトルク差を吸収するとともに
駆動軸から従動軸に駆動トルクが伝達され、両輪
により通常の旋回走行をすることができる。
一方、直進あるいは旋回走行時に駆動車輪が砂
地、ぬかるみ等に入つてスリツプしたような場合
には、従動軸の回転数に比べ駆動軸の回転数が急
激に増加し、駆動軸のトルクと従動軸のトルクと
の差が、弾発部材のセツト荷重より大きくなり、
ヘリカルスプライン結合によつてクラツチアウタ
が係合方向に移動して弾発部材を圧縮し、弾発部
材の押圧力を増加させるので、摩擦クラツチのト
ルク伝達力が増大でき、走行に必要な所定の駆動
力を摩擦クラツチを介して駆動軸から従動軸に伝
えることができる。
他方、直進あるいは旋回走行時に従動車輪が砂
地、ぬかるみ等に入つた場合には、エンジン部か
ら直接駆動力を得ている駆動車輪で走行できる。
〔実施例〕
以下本考案の一実施例を第5図乃至第8図によ
り説明する。
なお、この例においては、第3図に示す従来装
置における各部と対応する同一部分には第3図と
同一符号を付し、その詳細説明は省略する。
第5図は本考案に係る摩擦クラツチの一例を示
す断面正面図である。40は摩擦クラツチで、同
軸上に配設した駆動軸15と従動軸16を連結す
るものである。駆動軸15の内端部近傍には多条
おねじ部41が形成され、この多条おねじ部41
はクラツチアウタ21の中心部に設けられた多条
めねじ部42と螺合し、多条おねじ部41と多条
めねじ部42によつてヘリカルスプライン結合部
43が構成される。このスプライン結合部43に
より、駆動軸15から従動軸16に伝達される駆
動トルク差が、スプリング32のセツト荷重以上
になつてとき、クラツチアウタ25が係合方向に
移動する。また、多条おねじ部41の右端(ヘリ
カルスプラインの起動端側)には、スプリング3
2のセツト荷重でクラツチアウタ21を当接保持
するストツパ46が設けられている。
一方、従動軸16の内端に形成された大径端部
16aの基部にはサークリツプ31の負担を軽く
して押圧を受け易くする受け部44が設けられ、
この受け部44の内側には受け部材45が配設さ
れている。
次にこのように構成された摩擦クラツチ40を
有する差動装置の作用を説明する。
エンジン部5(第2図参照)から伝達される駆
動力が駆動軸15に与えられると、この駆動軸1
5の外端に設けられた駆動車輪となる後輪6が回
転するとともに、フリクシヨンデイスク29、ク
ラツチプレート30等で構成される摩擦クラツチ
40を介して駆動力が従動軸16に伝達され、こ
の従動軸16の外端に設けられた従動車輪となる
後輪6′が回転し、両輪による通常の直進走行が
なされる。この場合は、第5図乃び第6図に示す
ように、摩擦クラツチ40はクラツチプレート3
0の係合突起30aがクラツチアウタ21の切欠
部25に対して中立位置を保つ状態で作動してい
る。
また、駆動車輪である後輪6を内側にして旋回
(右旋回)した場合には、後輪6′は内外輪差で路
面との接地摩擦力によつて後輪6より大なる回転
数で路面から回され、従動軸16′のトルクが駆
動軸15のトルクより大きくなる。したがつて、
クラツチアウタ21はストツパ46に当接保持さ
れた状態のまま、クラツチプレート30とフリク
シヨンデイスク29とはスプリング32の所定の
セツト荷重によつて互いに圧接しているから、適
度にすべつて内外輪差によりトルク差を吸収しな
がら、後輪6の駆動によつて通常の旋回走行をす
ることができる。
さらに、従動車輪である後輪6′を内側にして
旋回(左旋回)した場合には、後輪6′は内外輪
差で路面との接地摩擦力によつて後輪6より小な
る回転数で路面から回され、車両のもつ最小回転
半径による回転差程度では、駆動軸15のトルク
と従動軸16のトルクとの差が小さいため、クラ
ツチアウタ21はスプリング32のセツト荷重に
抗してまでヘリカルスプライン結合によつて係合
方向に移動せず、クラツチプレート30とフリク
シヨンデイスク29とはスプリング32の所定の
セツト荷重によつて互いに圧接しているので、適
度にすべつて内外輪差によるトルク差を吸収しな
がら、駆動軸15から従動軸16に駆動トルクが
伝達され、後輪6,6′により通常の旋回走行を
することができる。
一方、悪路走行等により駆動車輪である後輪6
が砂地、ぬかるみ等に入つてスリツプした場合に
は、駆動軸15の回転数が急激に上昇して駆動軸
15と従動軸16の間にスプリング32のセツト
荷重以上のトルク差が生じる。このトルク差でフ
リクシヨンデイスク29とクラツチプレート30
との間にすべりが生じるが、フリクシヨンデイス
ク29とクラツチプレート30との間の摩擦力に
よつて、クラツチアウタ21の回転数より駆動軸
15の回転数が大となるので、クラツチアウタ2
5はヘリカルスプライン結合によつて係合方向に
移動し、スプリング32は圧縮されて押圧力がセ
ツト荷重より増加し、クラツチプレート30とフ
リクシヨンデイスク29を受け部材45を介して
受け部44に押付け、クラツチプレート30とフ
リクシヨンデイスク29をより一層圧接させると
ともに、第7図に示すように、クラツチプレート
30の係合突起30aがクラツチアウタ21の切
欠部25の一端に押し付けられる。したがつて、
クラツチプレート30とフリクシヨンデイスク2
9によつて生ぜしめられる摩擦力が増大し、駆動
軸15と従動軸16がロツク状態となり駆動軸1
5の駆動力が従動軸16に伝達され、主として後
輪6′により走行できる。
しかる後、後輪6が砂地、ぬかるみ等から脱出
して駆動軸15と従動軸16の夫々に生じるトル
ク差が減少した場合には、駆動軸15の多条おね
じ部41とクラツチアウタ21の多条めねじ部4
2とによるヘリカルスプライン結合部43がスプ
リング32の押圧力により、第5図に示すように
復帰し、スプリング32のセツト荷重によるクラ
ツチプレート30とフリクシヨンデイスク29と
に生じる摩擦力によつて駆動軸15と従動軸16
の間に通常の動力伝達がなされる。
また、悪路走行等により、従動車輪である後輪
6′が砂地、ぬかるみ等に入つた場合には、エン
ジン部5から直接駆動力を得ている後輪6で走行
して脱出できる。
さらに、右旋回時に後輪6が砂地、ぬかるみ等
に入つた場合は、旋回による内外輪差で後輪6′
が後輪6の回転数より大であつても、後輪6が砂
地、ぬかるみ等ですべつて後輪6′より回転数が
大となつて、駆動軸15と従動軸16との間にス
プリング32のセツト荷重による設定押圧力以上
のトルク差が生じ、前述の後輪6の悪路走行時の
スリツプの場合と同様、クラツチアウタ21が係
合方向に移動して、スプリング32の押圧力を増
加させ、駆動軸15と従動軸16とをロツク状態
にし、駆動軸15の駆動力を従動軸16に伝達
し、主として後輪6′により走行しながら右旋回
することができる。
一方、左旋回時に後輪6が砂地、ぬかるみ等に
入つた場合、旋回による内外輪差で後輪6′は後
輪6の回転数より小であり、かつ後輪6の砂地、
ぬかるみ等でスリツプによつて、後輪6の回転数
が後輪6′の回転数より大となるから、上述の右
旋回時に後輪6が砂地、ぬかるみ等にはいつた場
合と同様に、クラツチアウタ21は係合方向に移
動し、スプリング32の押圧力を増大させ、駆動
軸15と従動軸16とをロツク状態にして従動軸
16に駆動力を伝達し、主として従動輪6′によ
り走行しながら左旋回することができる。
左・右旋回時に従動輪6′が砂地、ぬかるみ等
に入つた場合には、エンジン部5から直接駆動力
を得ている後輪6によつて、走行しながら旋回で
きる。
従つて駆動軸15と従動軸16の間にトルク差
が生じても、そのトルク差が所定値以下である場
合にはスプリング32のセツト荷重に基づく摩擦
力によつて吸収され、駆動軸15から従動軸16
に伝達される駆動トルクがスプリング32のセツ
ト荷重に基づく所定押圧力を越えた場合にはヘリ
カルスプライン結合によつて増大された摩擦力で
ロツクされ、駆動トルクが従動軸16に伝達され
る。
〔考案の効果〕
以上の説明で明らかなように、本考案の摩擦ク
ラツチを利用した車両用差動装置は、一側の車輪
を有する駆動軸に、ヘリカルスプライン結合する
クラツチアウタに内装される摩擦クラツチを介装
して、他側の車輪を有する従動軸を連結するよう
にし、摩擦クラツチとクラツチアウタの間に係合
方向に付勢する弾発部材を備え、駆動軸と従動軸
との間に弾発部材のセツト荷重より大なるトルク
差が生じたときに、クラツチアウタがヘリカルス
プライン結合により係合方向に移動して弾発部材
の押圧力を増加し、駆動軸と従動軸とをロツク状
態にして、両軸に均等に動力を伝達するようにし
たから、差動装置の摩擦クラツチにバネ容量の小
さい弾発部材を用いることができる。
また、ヘリカルスプライン上の起動端側に、弾
発部材のセツト荷重でクラツチアウタを当接保持
するストツパを設けたので、通常の直進走行時あ
るいは旋回走行時のトルク伝達やトルク差の吸収
を確実に行なうことができるから、簡便な構造で
もつて、安定した直進走行や旋回走行を行なうこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は自動三輪車の一例を示す正面図、第2
図は従来の摩擦クラツチの使用状態を示す断面平
面図、第3図は第2図に示す摩擦クラツチの拡大
断面図、第4図は第3図に示す摩擦クラツチの分
解斜視図、第5図は本考案に係る摩擦クラツチの
一例を示す断面正面図、第6図は第5図に示す要
部の平面図、第7図及び第8図は作動時の説明に
供される図で第7図は断面正面図、第8図は要部
の平面図である。 15……駆動軸、16……従動軸、40……摩
擦クラツチ、21……クラツチアウタ、29……
フリクシヨンデイスク、30……クラツチプレー
ト、41……多条おねじ部、42……多条めねじ
部、43……ヘリカルスプライン結合部、46…
…ストツパ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 一側の車輪を有する駆動軸に、クラツチアウタ
    に内装される摩擦クラツチを介装して、他側の車
    輪を有する従動軸を連結し、該摩擦クラツチとク
    ラツチアウタの間に摩擦クラツチを係合方向に付
    勢する弾発部材を備えた摩擦クラツチを利用した
    車両用差動装置において、前記駆動軸とクラツチ
    アウタとを、駆動軸から従動軸に伝達される駆動
    トルク差が弾発部材のセツト荷重より大なるとき
    前記クラツチアウタを係合方向に移動可能に、ヘ
    リカルスプライン結合し、ヘリカルスプラインの
    起動端側に、弾発部材のセツト荷重でクラツチア
    ウタを当接保持するストツパを設けたことを特徴
    とする摩擦クラツチを利用した車両用差動装置。
JP1982149587U 1982-10-01 1982-10-01 摩擦クラッチを利用した車両用差動装置 Granted JPS5954223U (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1982149587U JPS5954223U (ja) 1982-10-01 1982-10-01 摩擦クラッチを利用した車両用差動装置
US06/537,496 US4538713A (en) 1982-10-01 1983-09-30 Friction clutch differential axle

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1982149587U JPS5954223U (ja) 1982-10-01 1982-10-01 摩擦クラッチを利用した車両用差動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5954223U JPS5954223U (ja) 1984-04-09
JPS6326595Y2 true JPS6326595Y2 (ja) 1988-07-19

Family

ID=15478457

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1982149587U Granted JPS5954223U (ja) 1982-10-01 1982-10-01 摩擦クラッチを利用した車両用差動装置

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JP (1) JPS5954223U (ja)

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US4538713A (en) 1985-09-03
JPS5954223U (ja) 1984-04-09

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