JPS63249739A

JPS63249739A - シヤンタン調織物の製造方法及び装置

Info

Publication number: JPS63249739A
Application number: JP62084193A
Authority: JP
Inventors: 谷口　庄平; 水野　準二
Original assignee: Kanebo Ltd
Current assignee: Kanebo Ltd
Priority date: 1987-04-06
Filing date: 1987-04-06
Publication date: 1988-10-17

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は表面効果に優れたシャンタン調織物を製造する
方法及び同方法に用いる装置に関するものである。

（従来の技術）従来、表面効果を有する織物を得るには、織組織を変化
せしめたり、製織後の加工処理を行ったりする方法の他
に、外観に特徴のある特殊糸を用いて製織する方法があ
る。

例えば、かかる糸条として特公昭６０−１４１８２号公
報には所謂スラブヤーンが、又特開昭５５−８０５２４
号公報には糸条の長手方向に繊度差や熱収縮差をランダ
ムに有する太細糸が開示されており、これらの糸条を用
いて製織を行うことにより、表面効果のある織物を得る
ことができる。

（発明が解決しようとする問題点）しかしながら、かかる従来技術に開示された特殊糸の製
造方法は、大量・同−品種の生産を対象としたものであ
って、該方法により得られた特殊糸を用いて製織を行う
と、比較的小規模例えば１反毎に品種を変化させる生産
形態には特殊糸条の生産管理が困難となるため、多種類
の織物を同時に製造することは実際上難しく、更に、製
織工程においても、多種類の糸条を必ず用意しなければ
ならず、作業性を悪化させている。

本発明は前記の如き問題点を解決するものであって、小
規模例えば、織機毎に品種の異なった織物を、複雑な生
産管理を要することな（製造し得る方法及びξれに用い
る装置を提供するものである。

（問題点を解決するための手段）本発明方法は糸軸方向に対して、ランダムな熱処理を施
したマルチフィラメント糸と一定の熱履歴を有するマル
チフィラメント糸とを、流体交絡処理により合糸した後
、ただちに織機の緯入れ装置に供給して製織を行うこと
を特徴とするものであり、同方法は複数の緯糸供給部及
び、プレートヒータ、プレートと−タの両側端に設けら
れ上下動可能な糸ガイド、該糸ガイドを駆動せしめる駆
動装置の三者よりなり、少なくとも一つの緯糸供給部下
流に設けられた加熱処理部、前記緯糸供給部及び加熱処
理部下流に位置する流体交絡処理部の三部を織機の緯入
れ装置直前に配してなるシャンタン調織物の製造装置を
用いて実施することができるＯ本発明において、フィラメント糸とはポリアミド、ポリ
エステル、アクリル等の熱可塑性重合体よりなるものを
云い、特にこれらの中でもポリエステルを紡糸後実質上
均−に延伸し破断伸度を２０〜２００％となした糸条が
好ましい。又、フィラメント糸の形状は特に限定されず
、異型断面糸や仮撚加工糸等を用いてもよい。

本発明方法ではかかる糸条を複数本供給しつつ、少なく
ともその一本に対し、ランダムな熱処理を施し、糸軸方
向に対してランダムな熱履歴を有した糸条となす。ラン
ダムな熱処理としては、走行糸条に対し、加熱流体を間
歇的に噴射したり、加熱体に間歇的に接触せしめたりす
る方法が挙げられる。

ランダムな熱ＩＩ歴は５０〜５０００　ｍｍ程度で加熱
処理部と未加熱処理部が生じる如く与えるのがよい。

ランダムな熱履歴を有した糸条は次に、糸軸方向に対し
て一定の熱履歴を有する糸条例えば、通常の延伸処理の
みを行った糸条と引き揃え、空気等による流体交絡処理
を施して一本の混繊糸となす。流体交絡処理は０．５〜
２　ｋ！ｉ／ｃｍ程度の空気圧で５〜２０個／ｍの交絡
点を付与するのが好ましい。

流体交絡処理後は前記混錨糸を巻取ることなく直ちに織
機の緯入れ装置に連続供給して製織を行う。

本発明取決で用いる織機は特に限定されないが、本方法
で高速に製造される混繊糸を澱みなく緯打ちするには、
ウォータジェットルームやエアージェットルーム等の高
速織機を用いることが好ましい。

かかる織物は、緯糸に対する前記処理によって生じた外
観上の特徴が、現出したものであり、以上の処理に引続
き９０〜１００℃で５〜５０分程度の加熱処理を施した
り、アルカリ溶液等による１０〜２５Ｘ程度の減量加工
を施したりすると更に表面効果が顕著となり好ましい。

次に本方法に用いる装置について図面を参照して説明す
る。第１図は本装置の全体を示した模式図であって、（
１人）（ＩＢ）　　は緯糸供給部である。同図では２本
の糸条人・Ｂをボビン（２Ａ）（２Ｂ）　　より引き出
している。（３）は糸条ムに対しランダムな熱処理を行
う加熱処理部である。該加熱装置（３）及び緯糸供給部
（ＩＢ）下流には、同図に示す如くインターレースノズ
ル等を用いた流体交絡処理部（４）が配設されており、
以上の各部は繊機（図示しない）の緯入れ装置直前に順
次配置される。第１図では０機としてウォータジェット
ルームを用いているため緯入れノズル（５）及び緯糸測
長装置（６）直前に流体交絡処理部（４）を配置してい
る。

第２図は加熱処理部（３）の細部を示す斜視図である。

加熱処理部（３）は、プレートヒータ（７）、プレート
ヒータ（７）の前部及び後部の両側端に設けられ上下動
する前部糸ガイド（８）及び後部糸ガイド（９）、更に
両糸ガイドを夫々、振動せしめる駆動装置弁前よりなり
、第２図に示す如く、緯糸供給部（ＩＡ）より供給され
、ランダムな加熱処理を施される糸条人は前部糸ガイド
（８）を通ってプレートヒータ上を経過後、後部糸ガイ
ド（９）を経て、流体交絡処理部（４）へと供給される
。ここで、各糸ガイド（８）　（９）は２本のスプリン
グ（１０，′’）（１０び）（ｌｌｊ’）（１１：Ｓ）
　　によって、前部糸ガイド（８）を通過した糸条人が
プレートヒータ（７）に接触走行する如く下方に向って
付のされている。そして、両糸ガイド（８）　（９）の
下端部はモータ等の駆動装ｆｆｌ！　（ｘ２ａ）（ｘ２
ｂ）　　に連結された偏心カム（１ａａ）（１８ｂ）　
　に当接しており、両糸ガイド（８）（９）はモータの
回転によって間歇的に押し上げられることにより、糸条
Ａとプレートヒータ（７）とを非接触状態にする。前部
糸ガイド（８）及び後部糸ガイド（９）の上下運動は特
に同期せしめる必要はなく、寧ろ、各々独立して振動せ
しめた方がランダムな熱処理となるため、駆動装置（１
２ａ）（１２ｂ）　　に通常の交流モータ等を用いれば
よい。又、直動型式は回転型ソレノイド又はエアーシリ
ンダーに直接前部糸ガイド（８）及び後部糸ガイド（９
）を連結すると共にランダムに信号を発生するパルス発
生機を用いソレノイドを駆動すればよりランダムな熱処
理が可能となる。

一方、糸条Ｂは、２個の固定糸ガイド（１４ａ）（１４
ｂ）を経てプレートヒータ（７）に接触することなくそ
の上空を通過した後、流体交絡処理部（４）に供給され
て糸条Ａと混繊交絡される。

プレートヒータ（７）Ｃ二接触番する糸条Ａは非製繊時
等その走行が長時間停止した際、過加熱されて品質が劣
化することを防ぐため、前部糸ガイド（８）と後部糸ガ
イド（９）の間に可動糸ガイド■を設け、これを非製織
時にはロータリーソレノイドαＧ等で上方へ跳ね上げ、
糸条ムが加熱作用を受けないようにするとよい。

（実施例）第１〜２図に示す緯糸供給部、加熱処理部、流体交絡処
理部を緯糸測長装二直前に備えたウォータジェットルー
ムに、経糸として８０Ｄ／４８ｆのポリエステル糸、緯
糸として８０Ｄ／２４ｆ。

５０Ｄ／８６ｆ、１６０ｆ）／９６ｆの各ブライト三角
断面ポリエステル糸（ＢＴＯ）、２０Ｄ。

１２Ｄの七廻ダルモノフィラメントポリエステル糸（Ｂ
ｏｏ）、１１５Ｄ／８６ｆの亮速紡糸による半延伸糸、
５０Ｄ／７２ｆのセミダルポリエステル糸（８ＭＯ）の
中より２種類を選択し、織機回転数５００　ｒＩ）ｍで
各々平織物を製織した。加熱処理部は駆動装置として２
個の交流モータ（オリエンタルモータ製）を用い、約１
０８　ｒｐｍ　　の回転数で緯糸（糸条Ｂ）を通した糸
ガイドを振動（１０８回／ｍ１ｎ）　　させ、該緯糸（
糸条Ｂ）を１８０℃に加熱したプレートヒータ上を走行
せしめてランダムな熱履歴を与えた。＠１表に緯糸の組
み合せ、流体交絡処理条件、后加工条件を示す。

織物Ｎｌｌは、シャンタン調フィラメント糸と織物表面
に浮き出たモノフィラメント糸によって、特殊な表面効
果が得られた。織物隘２は緯糸の膨水収縮率差によって
チリメン調シボが得られた。

織物磁８はハイカウントフィラメント糸による柔かさを
持った織物であり、何れも特殊な表面効果を有したシャ
ンタン調の風合を持つ織物であった。

又、品種の変更もボビンの交換や、空気圧力の調整によ
って極めて容易に行なえた。

（発明の効果）本発明方法によれば、多様な表面効果を有した織物を複
雑な生産管理を要することなく、容易に製造することが
できる。

又、本装置も従来の織機に容易に付加することが可能で
頗る有用なものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本装置の全体を示した模式図であり、第２図は
同装置の加熱処理部を示す斜視図である。（１人）、（ＩＢ）・・・緯糸供給部、（３）・・・加
熱処理部、（４）・・・流体交絡処理部、（７）・・・
プレートヒータ、（８）・・・前部糸ガイド、（９）・
・・後部糸ガイド、（１２ａ）、（１２ｂ）　””駆動装置。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）糸軸方向に対して、ランダムな熱処理を施したマ
ルチフィラメント糸と一定の熱履歴を有するマルチフィ
ラメント糸とを、流体交絡処理により合糸した後、ただ
ちに織機の緯入れ装置に供給して製織を行うことを特徴
とするシャンタン調織物の製造方法。
（２）複数の緯糸供給部及び、プレートヒータ、プレー
トヒータの両側端に設けられ上下動可能な糸ガイド、該
糸ガイドを駆動せしめる駆動装置の三者よりなり、少な
くとも一つの緯糸供給部下流に設けられた加熱処理部、
前記緯糸供給部及び加熱処理部下流に位置する流体交絡
処理部の三部を織機の緯入れ装置直前に配してなるシャ
ンタン調織物の製造装置。
（３）プレートヒータの両側端に設けられた糸ガイドを
夫々独立して駆動する特許請求の範囲第２項記載の装置
。
（４）駆動装置がランダムな駆動信号により糸ガイドを
不定期に上下動せしめるものである特許請求の範囲第２
項記載の装置。