JP2891482B2 - ループヤーンの製造方法 - Google Patents

ループヤーンの製造方法

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JP2891482B2
JP2891482B2 JP1204185A JP20418589A JP2891482B2 JP 2891482 B2 JP2891482 B2 JP 2891482B2 JP 1204185 A JP1204185 A JP 1204185A JP 20418589 A JP20418589 A JP 20418589A JP 2891482 B2 JP2891482 B2 JP 2891482B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は,未延伸糸を延伸に引き続いて流体処理を施
すループヤーンの製造方法に関するものである。
(従来の技術) 未延伸糸を延伸に引き続いて流体処理域を施してルー
プヤーンを製造する場合,延伸された糸条は流体処理で
激しく撹乱されるため,延伸ローラへの単糸捲付きが発
生すると,すぐに糸切れし,操業性が低下するという問
題がある。
従来,延伸時に延伸ローラへの単糸捲付きを防ぐ方法
としては,原糸油剤の付与,延伸ローラの表面材質
の改良(例えば,梨地メッキ等)が一般的に有効とされ
ている。
しかしながら,近年,市場の商品ニーズが高級化,多
様化するに伴い,差別化繊維を用いたループヤーンの要
求が高まり,例えば,極細糸,特殊断面糸,異繊度混繊
糸,異伸度混繊糸,染色性等を改質したポリマーによる
フイラメント糸等,特殊な糸条を用いたループヤーンが
数多く出現してきており,このような特殊な糸条を用い
たループヤーンの製造においては,延伸後の糸条の単フ
イラメント間で収縮等の物性差や張力変動差が起こりや
すく,このため,特定の単フイラメントにたるみが発生
し,依然として延伸ローラへの単糸捲付きが発生しやす
い。
一方,特開昭61−83306号公報には,延伸する前に交
絡を付与する方法が開示されているが,この方法では,
延伸により交絡が解けやすく,十分な効果が得られな
い。このため,交絡を強くすると糸斑が発生しやすく,
また,流体処理時の加工性が阻害される等の欠点を有し
ている。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は,上記の欠点を解消し,未延伸糸を延伸に引
き続いて流体処理を施してループを形成させるに際し,
単フイラメント間の物性差や張力変動差に基づく一部の
単フイラメントのたるみ現象を抑制して,延伸ローラへ
の単糸捲付きを防止しうるループヤーンの製造方法を提
供することを技術的課題とするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは,上記の課題を解決するために鋭意検討
した結果,延伸ローラ通過直後の糸条に一時的に撚を付
与すれば,単フイラメントのたるみ現象が抑制され,延
伸ローラへの単糸捲付きを防止しうることを知見して本
発明に到達した。
すなわち,本発明は,未延伸糸を延伸に引き続いて流
体処理を施してループを形成させるに際し,延伸ローラ
通過直後の糸条部分まで連続的に撚を遡及させて延伸ロ
ーラへの単糸捲付きを防止しながら流体処理を施すこと
を特徴とするループヤーンの製造方法を要旨とするもの
であある。
以下,本発明を詳細に説明する。
本発明では,未延伸糸を延伸した後,延伸糸条を捲取
ることなく連続して延伸ローラと引取ローラ間で流体処
理を行い,糸条にループやたるみを多数形成する。
ここで特に重要なことは,撚を延伸ローラ付近まで遡
及させながら流体処理を行うことである。
したがって,本発明の流体処理においては,加撚作用
を有し,かつ,ループ形成能を有する,例えば,実開昭
59−160571号公報に記載された流体噴射ノズルを使用す
るか,又は,ループ形成能を有する流体噴射ノズルと旋
回ノズルや旋回能の優れた交絡ノズルを併用することが
必要である。
流体処理条件は,使用する流体噴射ノズルの性能,供
給糸条の種類(素材,太さ,断面形状等),糸速等によ
って異なるが,基本的には延伸ローラ付近の糸条に撚を
付与して糸条全体を集束した形態にするとともに,流体
処理後の糸条を構成する単フイラメント群が互いに絡ま
り合って糸条全体にループやたるみが形成されるように
適宜選定する。
延伸ローラ付近の糸条に付与する撚数は,特に限定さ
れるものではないが,50〜1000T/M程度が好ましい。
本発明では,上述した流体処理によって延伸直後の糸
条に撚を付与し,延伸後,延伸ローラ付近の糸条に発生
しやすい単フイラメント間の微妙な張力変動差に基づく
単フイラメントのたるみや乱れを抑制して,延伸ローラ
への単糸捲付きが発生するのを防止し,延伸に引き続い
て流体処理を操業性よく実施することを可能にするもの
である。
本発明における供給糸条である未延伸糸としては,100
0m/min前後の低速で紡糸されたものや,3000m/min以上の
高速で紡糸された高配向未延伸糸等,延伸が可能な糸条
であればいずれでもよく,また,素材としては,ポリエ
ステルやポリアミド等の合成繊維マルチフイラメント糸
条を採用することができる。さらに,未延伸糸は,必ず
しも1本である必要はなく,同種もしくは異種の糸条を
2本以上使用してもよい。
次に,本発明を図面により説明する。
第1図は,本発明の一実施態様を示す概略工程図であ
る。第1図において,未延伸糸Yを,供給ローラ1と延
伸ローラ4の間で所定の倍率に延伸する。この場合,必
要に応じて延伸ピンやヒーターを使用して延伸してもよ
い。
供給ローラ1と延伸ローラ4間で延伸された糸条を,
連続して流体噴射ノズル6に導いて流体処理を施すが,
流体処理には旋回能を有する流体噴射ノズル6を使用
し,延伸ローラ4付近まで撚を遡及させながらループや
たるみを形成する。
流体処理後,ループヤーンを引取ローラ7を経て捲取
パツケージ9に捲取るが,流体処理後,直接捲取パツケ
ージ9に捲取ってもよい。
なお,図中,3は延伸ピン,2,5,8はセパレートローラで
ある。
(実施例) 次に,本発明を実施例により具体的に説明する。
実施例1 紡速800m/minで得た210d/96fのナイロン6未延伸糸を
供給糸条とし,第1図に示す工程に従って,延伸倍率3.
0倍,延伸ピン温度150℃,延伸ローラ速度1000m/minで
延伸後,連続して流体噴射ノズルを使用して,オーバー
フイード率10%,空気圧力5.0kg/cm2の条件で7日間連
続して流体処理を行い,ループヤーンを製造した。
延伸直後の糸条は,単フイラメントの繊度が細いにも
かかわらず,流体処理による撚付与によって全体が集束
した状態となり,延伸ローラへの単糸捲付きや単糸捲付
きに起因する糸切れがなく,極めて良好な操業性が達成
できた。
得られた75d/96fのループヤーンを経糸及び緯糸とし
て用い,経密度89本/2.54cm,緯密度78本/2.54cmでウオ
ータージエツトルームにて平織に製織したところ,製織
時の経糸開口状態と緯糸解舒性に優れ,極めて良好な製
織性を示した。
(発明の効果) 本発明は,延伸後の糸条に延伸ローラまで撚を遡及さ
せながら流体処理を施すので,延伸直後の単フイラメン
トに生じる微妙な張力変動から惹起される単フイラメン
トの乱れやたるみを抑制して,延伸ローラへの単糸捲付
きを防止することが可能となり,延伸に引き続いて流体
処理を施してループヤーンを製造する際の操業性を向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は,本発明の一実施態様を示す概略工程図であ
る。 1……供給ローラ 4……延伸ローラ 6……流体噴射ノズル 7……引取ローラ 9……捲取パツケージ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭48−22746(JP,A) 特開 昭61−83306(JP,A) 実開 昭59−160571(JP,U) 特公 昭50−20621(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D02G 1/00 - 1/02 D02J 1/00 D02G 1/00 - 3/38

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】未延伸糸を延伸に引き続いて流体処理を施
    してループを形成させるに際し,延伸ローラ通過直後の
    糸条部分まで連続的に撚を遡及させて延伸ローラへの単
    糸捲付きを防止しながら流体処理を施すことを特徴とす
    るループヤーンの製造方法。
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